2006年1月アーカイブ

30日、清志郎をBGMに車で五反田へ。
南部古書会館で先週、入手した児童文学全集を引き取りにいきがてら、振り市へ。
南部古書会館にたまたま倉庫のあきがあったので、事業部長に相談。
日月堂さんに親切に案内していただく。
おかげさまで小さな一角をお借りすることになりました。
店舗を借りる余裕はなくても、やはり都心に本の置き場があったほうが何かとよいので。
あれほど組織は苦手と思っていたのに、
気づいてみれば神保町・中央線支部・南部それぞれの方に優しくしていただき、
少しずつ根をおろそうとしています。
私のような新人を見苦しくお感じの先輩も大勢いると思いますが、
心の中でお詫びしつつ、長年かけて少しずつ認めていただけるよう努めていくしかないかと。

中央市会へ。土曜に運んだ本は他県に買われていきました。
自店でジャンルとして扱わないことにした束を他店に買ってもらって、
帰りの車は今日買った海ねこジャンルの本で満杯。
これぞまさに「交換会」の意義ありです。

帰りに新読書社へ。倉庫で必要な本を探させていただく。
イタミのある本も多いですが、出版当時から何十年もよくぞ保管されていたものです。
倉庫で本を探してみて、初めてその苦心がわかりました。
アマゾンの本がなかなか届かないとは、もはや私には言えません…。
ボ・ガンボス・トリビュートアルバムを聴きながら帰ったら夜。発送を終えて夜中。

メール対応、お待たせしている方、もう少しだけお時間をください。
31日は、仕事がたまっているので、市場はあきらめねば?と思います。

昨日できなかった分の受注・問い合わせへの対応・発送だけで、
あっという間に夜。
メールに「好きな本がたくさんあるので、店に今度行きます」
などと書いていただくと、飛び上がるほどうれしくて、
次にはシュンとしてしまいます。
今のところ、店舗はないのです。
小さな一般住宅からお届けしております。

書庫を整えて週一度でも公開できたらいいでしょうね。
ですが、本の仕入れと整理、発送、入力だけで追われているので当分無理でしょう。
そのうち自店主催のイベントを企画したいです。
講演もしくは勉強会のご指導をお願いしたい方がいるので、
これはぜひ実現するといいなあ。
そのときはご興味のある方、来てください。
ちょっと真剣に考えてみます。

新着本、アップしました。どうぞごらんください。

中央市会への出品準備のため、神保町までドライブ。
いったん帰宅して、新宿へ。
電車の中でナウカの「窓」を読む。これほど充実の内容なのに休刊…。
編集後記の宮本さんの文章に切なくなる。

新宿へ行ったのは、「フリマでミニミニ古本市」のメンバーによる新年会のため。
うさぎ書林、町屋堂、たけうま書房、しましまブックス、FURUHON-Tの面々が集合。
それぞれの思いを胸に店を続けている話を聞き、元気づけられました。
どんとの死、「窓」の休刊…。時間は有限。
人からの言葉の刃物に傷ついているのは時間が惜しい、
自分は自分がするべきことをやっていかなくては。
皆様にとりまして、良い一日になりますように。

メール対応、新着本が遅れております。
29日からまた通常どおりに戻る予定。

27日は午前に発送、受注を終えて明治古典会へ。
出遅れて、着いたころにはすでに半分近く開封が進んでいた。
急いで見ていったら、あ、夢二の本がある。こっちも、そっちも、あっちも…!
絵本もあり、これがまあなんというすばらしさ。
聞けば、すべて同じ人が出品したもの。
コレクターか、あるいは家族がまとめて手放したらしい。
「これほどまとまった形で出ることはまずないかも」と、とある経営員さん。
初めて見るものもいろいろあった。
子供を描いた絵に魅了される。
表紙と見返しのデザインなど、うっとりするほどモダンなかわいらしさ。
これほど状態の良い、厳選された本ばかり、蒐集した人の熱意に圧倒される。
落札できれば入手できるわけで、興奮して熱が出そう…
(が、まったく甘かったことをじき痛感することになるのですが)。
さて、どこの店がいくらで落札するのかと経営員らが開封していく様子を
皆、遠巻きに見守る。落札したのは有名店。
落札できなくても見られただけでもよかった。
やっぱり市場はすごいところだと痛感しました。
夢二本、当店にも未更新分が多少あるので、
そのうち機会を見て紹介していきたいと思います。

地下の古書展「趣味の古書会」で8冊購入。ナウカで「窓」を購入。
バックナンバーも出していただき、読むのが楽しみ。
どんとの命日にちなみ、NHKホールで「soul of どんと2006」。
出演は小嶋さちほ、岸田繁、UA、忌野清志郎、ハナレグミ、宮沢和史、
古謝美佐子、YUKI、町田康ほか。いいライブだった。
ちょっと凹むことがあったのですが、すっかり元気になりました。

読売新聞の夕刊(1月25日付け 東日本版)
ズームアップ「ネットと古本 意外な仲」で、当店をご紹介いただきました。
掲載されたのは、いかにも一般家庭らしいアングルの写真。
うはー、予感的中。
ご紹介いただけるのはありがたい限り。しかし、とっても恥ずかしいです。

記事のメインは高原書店、そして、古書組合の最近の事情など。
先日、中央市会に取材しにきていたので、
そのときの写真も掲載されています。
古書組合の広報部長・中野照司さん(司書房)のコメントも。
なんといっても高原書店さんの牛舎を改造したという巨大倉庫に圧倒されました。
巨大な店(高原書店)と弱小店(海ねこ)の対比が際立ちました。
うう、これも記事の狙いだったかもしれませんので、記者の青山謙太郎さんには拍手を。
この記事は、ネットでもごらんいただけます。
(↑ネットで見るための方法など、
これ以上の説明はご勘弁を…恥ずかしすぎ。
ごらんになりたい方は、どうぞ探してみてください。
見つけてしまった方は、高原書店と古書組合メインでどうぞ。
青山さん、生前の社長さんに取材しにいったそうです)

海ねこのジャンル強化のため、ジャンル外とする本や雑誌を市場に出してみようと。
本日は本の整理をしながら100冊以上、束ねて束ねてクッタリ。
古本屋がこれほど本の整理に追われる仕事だとは、かつては知りませんでした。
本日入金確認できました方への発送は無事完了です。

新着本、少し休みます。メール対応が遅れますが、よろしくお願いします。
あまカラ 1954年(昭和29年)から1955年(昭和30年)久しぶりにアップしました。

早起きして、南部古書会館の振り市へ。
私が欲しいものは、やはり他店も欲しいわけで。
昨夜読んだ文献に出てきた古い雑誌があったのに、どうしても声を出せない…。
尊敬しているお店が声を上げると、
たじろいで遠慮してしまうのが情けない。
せっかく途中まで競り合っても、
他店から畳み掛けるように値を上げられると、
とたんにペシャンとなってしまう自分…。

キャスターバッグに入る分だけ買うつもりだったのに、
最後のほう児童文学全集が出品され、ついつい買う。
買ったはいいけれど、一体この量をどうやって持ち帰るのか。
全集は重いし場所をとるのでつらいのですが、
以前「思い出の全集でした」ととても喜んでいただいたことがあり、
頑張って購入したというわけです。
宅配で自宅に送ると足が出てしまう感じなので、
今度車でとりにいくことにしました。

昨夜、須藤真澄「長い長いさんぽ」を読む。
16年間、生活をともにしてきた愛猫があの世へ…。
2度読み返す。2度ともぼろっぼろに泣きながら読む。
主人公にやがて食欲が戻ってきて、少しずつ愛猫の死を
受け入れ、これまでの生活、「猫」そして「生」に感謝できるように
なっていく描写がよかった。
漫画家・編集の頑張りが伝わってくるような秀作でした。

25日は、早起きして西部古書会館の振り市へ。あいにく何も買えず。
振り市は、どの店の人がどんな本をどんな気持ちで購入するのか
目の当たりにするため、勉強になります。
月末の支払い、歯科の定期検診、発送など。

テレビにかじりつきになった方も多いと思いますが、
自分が困ったのは、洋書販売サイト・スカイソフトの顧客情報流出。
毎日新聞でも報道されましたが、ウェブサイトが攻撃され、
氏名や住所などの顧客情報約1万3000件が流出。
私はここ数年利用していなかったのですが、
サーバーに私のカード情報が残っていたようです。
クレジットカードを発行しなおしてもらうようにとスカイソフトからメールが届いて、ビックリ。
再発行といってもなあ、そう簡単に言われてもなあ…。
一体どうすればいいのやら。

実は、春にもクレジットカードの顧客情報流出に巻き込まれたことがあり、
不正使用かもしれない分は返金してもらいました。
便利で頼り切っていたカードですが、あやうい一面も自覚せさるをえませんね。

ところで、23日は、南部古書会館の振り市。
約束があったので、途中で退出。
刀削麺を食べ、宅配代をけちって何十冊をえっちらおっちら電車で運ぶ。
帰って仕事、発送など。皆さん、毎日お互いお疲れさまです。
須藤真澄「長い長いさんぽ」を読んで眠ります。

古布 見本帖 リクエストにおこたえして、ご用意いたしました。
大正末から昭和初期、呉服店や織物工場で実際に使われていた見本です。

2日は晴れて雪がだいぶ溶け出してきました。
たまたま入手した洋書で見かけた古い洋雑誌に一目ぼれ。
ようやく探し当てるが、結構な高値。おそらくコレクターがいるのだろう。
中を見てみたいので、えいやっと2冊購入。
いざ買いたいと思ったら、無鉄砲に突っ走る自分。
そんな局面が日々繰り返されるので、ちょっと怖くなる。
本を買うのだけは止まらないといったメールをいただくたび、
わかるわかると共感しています。
気の毒なのは、部屋を本に侵食されている同居人。

事情通の方からありがたいアドバイスをいただき、
知識の不足を痛感し、勉強したい願望が深まってきた。
ゆっくり本を読みたい。
海外のブックフェアや各国の古書店を回りたい。
春のプラハもいいだろうな。初夏のロンドン、パリ、いいでしょうね~。

23日は、午後、所用があるため、五反田に行けるかどうか…。
中央市は断念か。
お問い合わせやご注文などの対応が少し遅れますが、お許しください。

東京でも雪

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深夜から降り出した雪で、窓の外は白銀の世界。
東京でもこんなに降るとは。寒い中、外でお仕事&お出かけの皆様、お疲れさまです。

当店としては発送をどうしようかと思案。
通常は郵便事故があったときに備えて、冊子小包を発送するときは
必ず郵便局の窓口で領収書をもらっています。
(ちなみに冊子小包の未着事故は、これまでわかっているだけで
1件は起きております。日本の郵便事情は優秀ですし、
確率的には低いのですが、残念ながら皆無とはいえません)。
夜間や週末に発送するときは本局まで行くのですが、今日は運転が危険。
ポストに入る分は投函しました。切手の買い置きがあったので助かりました。
大口の分は佐川急便が集荷に来てくれるかどうか不安でした。
なかなか来てもらえず一時はどうなることかと思いましたが、無事、終了。

道が凍結すると大変ですので、夜、雪がやんだところで道の雪かき。
やわな身ですので、ほんのちょっとでもヘトヘト。
雪が多い地域の方々は、私たちには想像もつかないぐらい大変なことでしょう。

新着本6冊、アップいたしました。入力したり、メールを書いたり、
ずっとPCに向かいどうし。目が痛い…。今日はここまでにします。

ちなみに、上の写真、窓辺にあるのはロシアと中国のペラペラ絵本。
(ペラペラ絵本というのは、私が勝手につけた愛称。
正式名称があるのでしょうか? ご存知の方、教えてください)
ホッチキスでとめた形状の薄手の絵本です。
「幻のロシア絵本」展で1920年-1930年代の絵本を
目にしたときから、素晴らしいペラペラ絵本にゾッコンです。
立派すぎないところ、しかし、内容にたまらない良さがあるところ。
この両者がそろっているのがポイントです。

友人がモロッコで買ってきた絵本も
愛おしいペラペラ絵本でした。
世界中のペラペラ絵本を集めたい気分です。
お持ちの方、喜んで買取いたしますので、
どうぞお問い合わせください。

東京も雪になるとの予報です。無事、発送にいけますように。

20日は明治古典会へ。
古書会館に着いたら、すでに開封がかなり進んでいた。
あわてて3件に入札。

開封を待つ間に地下の「がらくた市」へ。
「赤い鳥」「ベッドでのむ牛乳入り珈琲牛乳」(瀧澤敬一)
ビアンキや村山知義の「こどものとも」堀内誠一の「ひかりのくに」など16冊購入。
市場に戻ると、2件、落札できていた。
が、どうやら高く買いすぎたようで、うれしいような切ないような…。
もっとも欲しいものは一度、札を入れなおしに
戻ったにも関わらず、まったく手が届かず。
一世一代の決心のつもりで何万か入札したが、
結局その7倍で落札されたとわかり呆然…。

2件の支払い、どうしようかなあとぼーっと考えながら、
高円寺の西部古書会館へ。明日の特選市の下見。

その足で吉祥寺へ。藤井書店で6冊購入。
実家に立ち寄り、母親とともに弟の営むバーに立ち寄り、
(ブ)で5冊購入。
本日の購入は、市場で13冊、そのほかで27冊、合計40冊なり。

買うばかりでなく売らなければ。
…ということで、新着本をぼちぼち再開していきます。まずは
愛しのペラペラ絵本
ロシアと中国の愛しい絵本たちを。ロシアの70年代60年代のものは追って。

洗濯や発送をのぞいて、終日、自宅で机に向かっておりました。
ああ、これで一段落かとほっとしたのも束の間、またやるべきことが飛び込んできたり。
新企画をスタートさせたかったのに、結局、更新の準備を多少しただけでした。とほ。

今日の出来事その1)海外から届いたAdolf Zabranskyの2冊、
これまたとんでもなくよかったです。
お客様からリクエストをいただいている何冊かの分も忘れておりません。
揃ったものもありますし、準備中のものもありますので、もう少しお待ちください。

出来事その2)父からハガキが届く。
ロシアの絵本、先日の補足をしたいから再度、本を持ってくるようにとのお達し。
親相手というのは案外断りにくい。
助けてもらえるのはありがたいですが、頼りにしすぎてはいけませんね、お互いのため。

出来事その3)ご注文をいただいた方、うわー、あの素敵な絵本展の主催者側!
なんと監修をなさった方ですね。
ふだんはご注文をいただいて、たとえお名前を存じていたとしても、
こちらからは一切、話題にいたしませんし、
むろん、このような場所にも何も書きません。
ああ、すみません。いただいたメールにいろいろ書いていただいた内容が
大変興味深いので書かせていただきますが、
小学生全集の「露国漫画」の件を教えていただき、ありがとうございます。
なんと、日本で最初に、ロシア絵本が翻訳紹介されたもの(1927年)がここに! ほぉー!
(チュコフスキー作、レーミゾフ絵『鰐(わにがまちにやってきた)』)

ああ、私はいつもお客様にどれほど多くのことを
教えていただいているか、わかりません。
オンライン古本屋を始めてからというもの、
どれほど多くの方々とつながりができて、
どれほどたくさんのことを教えていただいていることか。
皆様には、こちらの浅薄な知識がおわかりと思いますので恥ずかしいです。
いえ、恥ずかしがっていても始まらないので、もっともっと勉強していかないと。

20日は明治古典会、西部古書開館 特選市の下見。
新企画は少しずつ準備をしております。もう少々お待ちください。

明け方近くやっと寝たと思ったら、朝8時半すぎ郵便局から配達。
眠い目をこすりつつ午前は家でめいっぱい仕事。
発送、受注メールなど終えてお台場へ。
行く前は遠くて憂鬱だったものの、行ってみると近未来的光景が気分転換になる。
大江戸線が開通したおかげで最寄り駅からわずか1時間強で、
海と高層ビルを見渡す光景になる。異次元空間にプチトリップといったところ。
大江戸線に乗るたび、今ここで大震災が起きたらどうしようかと
ヒヤヒヤしているのだけれど…。

帰途、角田光代の続きを読む。電車での移動中しか読めないので、
ようやく読了。車内にいながら、ちょっとした描写に目頭が熱くなる。

綱渡りのような仕事をして、夜11時すぎ、どうにか終了。
グラスを傾けつつ、入手したばかりの
「かぼちゃと風船画伯」(吉田和正)をパラパラ。
先日、西秋書店さん旅猫雑貨店さんと飲んだとき
話題にあがった谷中安規であります。

「オーラの泉」は毎回、おもしろい。
仕事でかかわりがある太一くん(国分)を見ているつもりで、
江原さん、美輪明宏さんにどんどんひかれてしまう。
目に見えるものがすべてではない…のかもしれないなあ。
人の夢や心は確かにあるのだけれど、けっして見えないしねえ。

ロシア本の書名ほか訳してもらうため、実家へ。
頼るのがよいこととは思わない。
しかし、娘に頼られてブツブツ言いながらも
ちょっとうれしそうな父を見るのは悪くはない。
アルファベットにあたるもののうち2つ、ようやく覚えた。
洋書絵本を手がけたおかげで、
この年になっても海外の言葉を学ぶチャンスをいただいております。
東欧からロシアにかけて古書店めぐりをしたいなあ。

その他、ねこ脱走事件と仕事とであっという間に1日が過ぎてしまいました。
ちなみに前者に関して。
ふだんねこは室内飼いですが、1匹だけリードをつけて
我が家の狭い庭を散歩させております。
今日はちょっと目を離したすきに隣家へ。
あちらこちらの庭に移動するのを塀越しに
ひやひやしながら見守るあやしい住人と化しておりました。
近隣の方々、赤いジャケット姿でお庭をのぞいていた私をお許しください。
何やってんだか。寺山修司か? んもう。

外で遭遇するうちのねこは、他人の顔をしています。
何度も背を向けて逃げられる。
しかし、塀を軽々乗り越えてボーダーレスなねこがちょっと羨ましかったです。

新着本、休んでおります。
18日は朝から晩までちょっぴりハードなので、メール対応遅れます。
ここを乗り越えて、19日からは新着本に励みたいと思います。
もう少々お待ちください。
メールの返事がすぐ書けなくて、お待たせしている方、ごめんなさい。
もう少々お時間をください。

ああ、朝早いので寝なくては、と思いつつ
他店の日記を読んだり、あれこれ検索してみたりして、夜更かししております。
知らないうちに、自分の店がネット上でいろいろ書かれているのを
見るのはおもしろい。皆さん検索しておやりになると思いますが。

目の前に今日、加わった本一覧。
●令女界 第5巻 第10号 
 市場で買ってきた束に混ざっていた。
 裏表紙がはずれていて、製本が崩れています。
 さらに表紙に落書き,中ページに書き込みまであります。
 だからこそ、今ここにひょいっとあるわけです。
 売り物にならないけれど、思いがけない形で入手できて、うれしい。
 西条八十、ゆめ・たけひさ(夢二)の文章から始まり、
 田山花袋の「来年」に夢二のイラストが入っています。
 加藤まさを、田中良、須藤しげるらの叙情的なイラスト、
 そして、活字の感じがとてもいい。ゆっくり読みたい。
●きょうも猫日和 今江祥智
 装画・宇野亜喜良
 蔵書にありますが(ブ)で見つけたので買っておく。
●夢二書簡2 大正10年ー昭和9年
 ヤフオクで入手。
 最近、ヤフオクでやりとりをする出品者の方々が
 とてもまっとうに感じられます。
 皆さん、しっかりされていて
 私はまだいやな思いをしたことがない、今のところ。
●AN ILLUSTRATED HISTORY OF POLAND
 どういうわけか、ポーランドのイラスト(イラストレーター)の歴史かと早合点。
 海外に注文して取り寄せたところ、ポーランドの歴史をイラスト化した本でした。
 いや、これはこれでいいんだけど、自分の勝手な思い違い、
 トンチンカンぶりに、我ながらおやおやと思ってしまった。
 ああ、英語力のなさがバレますね。とほほ、です。
 家人に爆笑されました。

起きられなかった。
結果、五反田の振り市に行けず、まっすぐ神保町へ。
がらんどうで図録「版画をつづる夢」を購入。
中央市では4つ入札するが、どれひとつ落札できず。
絵本は(ブ)でもどこでも高くなるばかり。
中央市での落札値を見ると、とてもではないが手が届かない。
中央市では絵本の売り手になったほうがいいのかも…。

が、今日は某所で私好みのーそして当店のお客様だったら、
きっと好きな人がいらっしゃるであろう古書を20数冊入手。
ルンルン気分でお家に帰ったのです(古い)。
近々アップしますので、お楽しみに。

電車の友は、引き続き角田光代「対岸の彼女」。
よく知っている人のつもりでいたら、あるとき深い深い
井戸の底をのぞいているかのように感じるという描写が
途中から何度も重ねられる。心の闇は深い。
WOWWOWで放映された映画も録画してあるので、
本を読み終わったら観てみよう。
帰宅後は、発送とデスクワークで夜が更けゆく。

合間、楽天フリマ経由で注文本が入り、できるだけすぐ返事したほうがいいかと
ほかの仕事を切って書庫へ急ぐ。必死の思いで探し出す。
そして、PCに戻って返事を書こうとすると
「キャンセルします」とメールが届いている。
注文フォームのクリックだけで済んで、相手の顔が見えない気安さからだろうか。
自販機で物を買うかのような気軽さだ。
無断キャンセルよりはよいけれど、そんなに即座にキャンセルしてくるならば、
注文が入っても、すぐに返事しないほうがいいのだろうか。

お詫びの言葉ひとつない場合もあり、
人としてどうなの? と思う(他店とその人のために書く)。
まさか大量の本の山に分け入って本を探している人がいるとは
思いもしないのでしょう(他店とその人のために書く)。
店によっては、倉庫が離れた場所にあり、
1冊のためであっても探しにいくことだってあるのに、
そういう人がいると想像することさえないのでしょう。

あまり何度も続くので、こたえました。
人にも楽天フリマへの登録をずいぶん薦めてきました。
私自身、楽天フリマにはずいぶんお世話になりました。
頼りすぎたのだと思います。甘えすぎました。
結局、値段比較しやすいシステムの宿命なのでしょう。
日本の古本屋もいずれこうなっていくのかなあ。
居場所がなくなっていく感じ・・・。またしても。

結局グチってしまいました。不愉快な人がいたら、ごめんなさい。
私は元気です。ただ、眠いだけ。
「対岸の~」を読んで寝るのが楽しみ。

早起きがつらい(↓)。
が、天気がいいと、それだけで得した気分(↑)。
ああ、六本木へ行かなくては。(↓)。
でも、出かけてみると小春日和で案外、気持ちがいい(↑)。

移動中は読書に集中できる貴重な時間(↑)。
今日のお供は、角田光代。なかなかいい(↑)。
ロバロバカフェに行きたいけど行けない(↓)。

PARCOグランバザール最終日だけど、金欠で洋服は買えない(↓)。
ひざかけを腰に巻くと暖かい。紐つきで、ウエストに巻きつけられるひざかけ購入(↑)。
家人に見せたら羨ましがられて、彼も購入(笑)。

帰宅して、お仕事。なかなか進まない(↓)。
月末が近づくと支払いがあれこれある。どうしよう(↓)。
ひとつ清算の手配を済ませて、ほっ。(↑)。

あれこれ見ていたら、谷中安規で欲しいものが見つかる(↑)。
ところが、なかなか手に入らないことが判明(↓)。
仕事が思うように進まない(↓)。
ピエンローの白菜がうまい(↑)。
仕事が思うように進まない(↓)。
トップランナーの澤田知子に興味を覚える(↑)。
注文本、これ、あったっけ。確信できず不安(↓)。

今日は寝てまた明日(→)。下がったり上がったり、15日もまた。

さあ、新しい週です。良い週になりますように。

我が家ではずっと本田竹広のピアノが流れています。
ご冥福をお祈りいたします。
学生時代、憧れていたキーボディストであり、ジャズ・ミュージシャンでした。
私が何か言うより、家人の文章を読んでいただいたほうがいいでしょう。
かくも愛されていたのだということが出ているのではないかと思います。
もんごメモ

東京は冷たい雨でした。終日、デスクワーク。
新着本、6冊アップしました。どうぞごらんください。
「アンデルセン童話集」(矢崎源九郎)、ごらんになるだけでもぜひぜひ。

冷たい雨の東京・・・。
楽天フリマ、もう出品をやめるかもしれません。
あまりグチりたくないけれど、ちょっとあんまりな人が多すぎませんか。
良いお客さまも多いのに、あまりにも差がありすぎて残念です。
他店さん、いかがですか? 新たに出品する分は「日本の古本屋」にするかも。

13日は明治古典会へ。
牧野信一の何冊か、福永武彦の草稿、谷川俊太郎の処女作,、夢二…
欲しいものは数あれど、おそらく落札できまいとあきらめる。

支払いなど用事を済ませて、地下の愛書会へ。
買ったのは、谷内六郎の装丁にひかれて「おとうと」(幸田文 昭和32年初版 芸林荘)、
「二年生の赤い鳥」(坪田譲治、与田準一 鈴木珊吉・編 表紙・武井武雄
挿絵 いわさきちひろ 安泰 深澤省三ほか 天心堂書店)、
「井之頭恩賜公園自然文化園パンフレット」(昭和17年 奥乃庫)。

コミガレで古井由吉の3冊購入。古井由吉は学生時代に読んでいたが、
先日、文鳥舎でお目にかかって以来、読み返したくなって。
帰りの電車で読んだところ、あちらの世界にもっていかれそうになる。
描写力がすさまじいです。目に見えない感覚的なものを描く力が…。

帰宅してからは発送、そして、終日デスクワーク。

そうそう、「彷書月刊」の見本誌を送っていただいた。
もちろん以前からときどき購入していますし、
ホームページに相互リンクをお願いしているのですが、
はたして今後、定期購読するか、あるいは、広告か目録を出してみるか、
検討したいと思います。

新着本、少し休みます。

「トロースドルフ絵本美術館展 赤ずきんと名作絵本の原画たち」展を見るため、
板橋区立美術館へ。

到着したところ、12日は赤ずきんの原作者
シャルル・ペロー(1628年~1703年)の誕生日ということで、
赤い帽子の(赤ずきんふう)学芸員さんからお話がありました。
私が聞いたのは途中からでしたが、充分おもしろかった。

1800年の古書から始まり、石版画に手彩色したもの、
ベルリン1枚絵ほか、各時代・各国の赤ずきんがズラリ。
想像以上にすばらしい本が多数あり、
はっとさせられる連続でした。ああ、眼福。
思いきって行ってよかったと思いました。

これらはチューリッヒに住んでいたヴァフトマン夫妻が
ドイツ・ケルン郊外のトロースドルフ美術館に寄贈したもの。
編集者として世界中を旅した夫妻が各地で購入し、
一方、趣味を知った友人から寄せられた本たちなのだそう。
夫妻はチューリッヒ中心で書店経営を続けていました。
ひじょうに絵本に詳しく、良い書店として有名だったらしいです。

レベルの差はあれど旅好き、絵本好き、編集好き、書店経営ということで、
勝手に自分との共通点を見出して喜ぶ私。
生涯をかけて蒐集し続けるとしたら、何がいいのかしらん。
赤ずきんに目をつけるとは、さすがだなと思いました。

ずきん1つ、足元1つとっても、あんなにバリエーションが豊富だとは。
国によって、赤ずきんとオオカミの出会いの環境、
室内の家具があれほど異なるとは。
年代を追うごとに、オオカミが大きくなっていき、
次第に擬人化されていくさまがユニーク。
戦後、各国でアヴァンギャルドな赤ずきん、
アーティスティックな赤ずきんなど、どんどん多様化していきます。
当店に在庫があり、更新待ちの本も見つけました。

いずれにしても、コレクションも極めていくと充実した文化となるのですね。
まとまった絵本は貴重な文化遺産。
夫妻や周囲の人々の努力、関係者らの尽力ぶりに感銘を受けました。

夫妻と親交が深かったビネッテ・シュレーダーからの
イラストつき手紙が大変おもしろい。
封筒の宛名部分のイラストは、赤ずきんのバリエーション。
デザイン・画風はいろいろ。
描き文字や切手も含め、1枚1枚が作品そのものです。
エリザベート・ヴァルトマン70歳の誕生祝いに、
絵本作家らが贈ったイラストも展示されていました。
ひじょうに人々から愛されていた人だったのですね。
図録には、エリザベート・ヴァルトマンの最期に間に合わず、
ベッドの傍らで彼女を描いたというビネッテ・シュレーダーの文章がありました。


↑図録です。装丁が良いですね。
 このイラストもビネッテ・シュレーダーによる封書。
 よく見ると(見えます?)あて名が「Elisabeth Waldmann」となっていますね。

トロースドルフ絵本美術館所蔵の絵本原画も充実。
(赤ずきんの部屋とは通路をはさんで別室。
こちらのほうが空いています。ゆっくり見たい人にはチャンスかも)
ヤーノシュ、レオ・レオーニ、ドゥシャン・カーライ、スタシス・エイドリゲヴィチュスほか。

とりわけ魅せられたのは、ヨゼフ・ウィルコンの原画。
好きな絵だとは思っていましたが、
「ミンケパットさんの小鳥たち」「シャンクテレア」の原画にひきつけられ、
私の中で時間がとまってしまったかのよう。
印刷によって印象がまったく異なりそうなので、
発売当時に近い版など、あれこれ集めてみたくなりました。

美術館そのものが木々に囲まれていて素敵。
絵本を読んで、目をあげるとガラスから差し込む陽光、
そして、日にきらめく冬木立が見えます。

今回の「赤ずきん」の企画自体、
子供向けに随所にクイズが貼られていたり、
解説文や陳列方法など構成もよかった。

学芸員さんと話したくなるなんて私には珍しいことですが、
意を決して質問をしにいく。
石版、木版、オフセット印刷など印刷の変遷について興味があり、
かねてより知りたいことがあったのだが、
印刷のプロでないとわからない領域だと言われた。

なお、この展示は15日まで開催。今日の午後はとても混んでいました。
ゆっくり見られる時間帯があるなら、できればもう一度行きたいぐらい。
でも、会期中の終盤は混雑して当たり前ですね。

各地での会期予定
4月22日ー5月28日 刈谷市美術館
6月10日ー7月17日 北九州市立美術館(分館)
7月25日ー9月10日 高岡市美術館

帰宅後、またしても、ちょっとした事件発生。
何冊か本がダメになってしまったことが発覚して、うなだれる。
当店の本、大半は半透明の収納ケースに入れてあります。
本当はケースに入れてしまうと半透明とはいえ、
何の本があるかわかりにくくなってよくないのです。
本当はすべて背が見えるように書棚におさめるのがいちばん。
書棚にも収納ケースにも入りきらないため床に置いておいた本が数冊、ダメになりました。
ねこのせいで、とは書くまい(書いたけど)。いけないのは自分です。
発送のため佐川急便に行く。その足でホームセンターに駆け込んで、
収納ケースを買って帰る。

立て込んできたため、少し新着本休みます。

南部古書会館の振り市に行きたかった。
しかし、昨日たくさん買ったので、
整理する前にこれ以上、本を増やすことはできない。
仕事もたまっているので、終日、自宅でデスクワーク。

本を整理しながら「日本の古本屋」にコツコツ入力する作業も。
昨晩、西秋さんに
「とりあえず、どんどん日本の古本屋にアップしていけばいい」と
薦めてもらったことだし。
やってみると案外、慣れるものでスピードアップ。
今日1日だけで何十冊か入力することができた。
入力するとなると実際に本を手にとるわけで、
あまり知らないジャンルでも、おもしろそうなものはあるなあと思うこと、しきり。

組合に入って、仕入れはしやすくなったと思う。
「組合に入って売り上げは伸びましたか?」と
いろいろな人から何度も聞かれた。
確実にいえるのは、組合のおかげで、
以前だったら到底手に入れにくい本も、運と努力次第で
入手しやすくなった。チャンスが増えたと思う。
ただし、入手しやすくなったのは欲しい本ばかりではない。
海ねこジャンル外の本まで確実に増えるのだ。
束で買っている以上、避けられない宿命というべきか。

これまで見たことがない本を手にすることができるので、勉強にはなる。
手に入れられるはずがなかった本を見るのは、なかなか楽しいです。
処分する本でも、その前に自分で見てみたいと思ってしまう。
商売として割り切れていないし、
もっとするべきことがあるだろうという思いもあるのだが。

何よりも、問題は置き場所。
書庫にも廊下にも、今では車にまで本が増える一方なのである。
月曜に中央市会でどうにか8束ほど売却したと思ったら、
その翌日には、それと同じぐらい新たなる本を持って帰っているのだ。

ジャンル外の本をどうすればいいのか、当面の方針を考えた。
悩んでいるヒマがあったら、考えるより行動。
まずは、どんどん「日本の古本屋」に登録してみることにした。
将来的に市場で売る、あるいは処分するなどしていくにしても、
それまでの期間、何もしないまま自宅に置いておく手はない。
手ごろな値つけにして「日本の古本屋」に登録していき、
必要な人の手に渡ればそれでいいと思う。
そのほうが本だって生きる。
店としても、商品として将来使う気がない本を
ただ放置しておくのは場所ふさぎ。
500円でも1000円でも換金していって、
欲しい本の仕入れにまわしていければそのほうがいいだろうと思う。

「楽天フリマ」に出品するのは少しずつ減らしていきたいと思って、
実際、減らしつつある。
しかしながら、絵本や洋書絵本など
ジャンルによっては画像をつけやすい楽天フリマにと思う。
もちろん、自店ホームページで売れるのが理想ではあります。
あちらこちらに出品していると、売れたとき、また、売却するとき、
あちらこちらに出品してある本の出品をとりやめなければいけない。
この作業が案外、面倒。
うっかりミスのもとにもつながりかねない。

在庫の管理は、一大テーマです。
「ないないないない」「あれ、売れちゃったんだっけ?」と探しまわる労力がむなしい。
また「品切れになってしまいました」とお詫びするのはお客様に申し訳なく、
自分自身もつらくていかんです。

新着本アップしました。
アーサー・ラッカム、熊谷守一、月刊面白半分ほか。

早起きして急いで出かけようとしたら、ヨーグルト事件が発生。
なんとカスピ海ヨーグルトの瓶をねこが倒して、ヨーグルトが滝のよう…。
ううう、何冊かシミになり、仕方ないので自家用の本とするしかないかも…。
ううう。どう考えても、そんなところにヨーグルトと本を置いたのがいけない。
なのに、ねこにあたって自己嫌悪。

沈んだ気持ちを奮い起こすかのように車で西部古書会館へ。
振り市に参加。欲しい本が1冊2冊でもあれば、束ごと買うので、
あっという間に100冊200冊…。
重くて車に運ぶのが難しい本を除いて大半は持ち帰る。
帰ったあと本の整理。当店のジャンル外の本も多く、
整理に追われて悩む。たやすくないなあ。

振り市はおもしろい。雰囲気も好きだ。とても勉強になる。
しかしながら、その場その場で的確に判断し(場の空気を読みつつ)
すばやく声を出すことが必要。初心者にはこれまたたやすくない。
チャンスも多いのだろうが、失敗も多いなあ。

発送を終えて、三鷹・文鳥舎で西秋さん、旅猫さんと話す。
なかなかおもしろかったです。

9日の祭日、いかがお過ごしでしたか。

こちらは早起きして中央市会へ。
海ねこのジャンル外など、出品したい本があったため車で早めに出かけた。
祭日だったため渋滞がなく、いつもの半分、片道1時間ぐらいで神保町に到着。
9時40分、こんなに早く古書会館へ来たのは初めてだ。
山形から朝3時出発でやってきた店の人と言葉をかわす。
車の屋根に雪が積もったままだった。

出品の準備を終えて喫茶店。
悠久堂書店の店頭で1冊、コミガレで3冊購入。
小宮山書店で小宮山さんと話す。
パソコンで作ったという目録を見せてもらう。カラーで見ごたえ充分。
いいなあ、私もDTPの勉強をしようかなあ、とチラリ。

開封を待つ間に萬羽軒にお邪魔する。
萬羽さんに薦めてもらった揚子江菜館でランチ。
出品した本は売れなくて持ち帰ることを覚悟していたが、
ありがたいことに買っていただけました。

仕事で横浜へ。
自分の歩んできた道を振り返る機会があり、
忘れかけていた思い出がイモヅル式に引き出されてきたのに驚く。
「人はパンのみにて生くるにあらず」なんだなあ、と再確認。
なかなか良い体験ができました。
ありがとう、Tさん。

往復の途中に、稲田堤のブックオフで1冊、青春堂で2冊。
横浜・有隣堂の絵本の棚は、大人向けのアート寄り絵本多数。
パラフィン紙がかけられ、担当者の気合が伝わってくる。
欲しいものが多くて悩んだ末、購入したのは「チャルカの東欧雑貨買いつけ旅日記」。
移動中の読書用に持っていった本も差し置いてついつい読んでしまう。
いいなあ、東欧の列車旅行。写真や紙、文章がいい。
今すぐ旅立ちたくなるヤバい本。
チャルカさんのファンになりました。

松岡昌宏が出演しているので見ておかねばと「風林火山」。
加藤あい、おいしい役でした。
松岡昌宏の演技は徐々に、そして確実に良くなりますね。
それにつけても思うのは、なぜに男たちは戦をしたがるのかということ。
真剣で斬られるのは痛いだろうなあ、怖いだろうなあ、
だけど、その緊迫感、切実な感じを描いてみたいと、
ずいぶん前に大友克洋さんらが話していたのを思い出します。

新着本、少しですが更新しました。

9日は、早起きして車で神保町へ行く予定ですが、
どうなることやら。

昨夜はしゃぎすぎて体調がいまひとつ。
が、凍えるような屋外で車に積んである本を整理し終えるころには、
さて、出かけよう! と思い立つまでに回復した。

高円寺の西部古書会館へ。「高円寺展」で4冊購入。
ブックス丈さんらに新年の挨拶。
高円寺に行けば回らねば(個人的に)の店で4冊、都丸書店で2冊。
市場に通いまくるのはもちろんのこと、
あちらこちら足で探さないと「これ」と思うものはなかなか見つからないので。

帰宅して、ついに加湿器を出す。
本に良くないのかと思って乾燥しても我慢していましたが、
某古書店でも使っていたので、あ、案外大丈夫なのかもと思いまして。

新着本は、洋書絵本、ねこ絵本ほか、お薦めの絵本・児童書を。
どうぞごらんください。左の「古本 海ねこ」から入って「新着本」へ。

新年初の市場

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●1月6日の日記。
5日はメール連絡、発送、新着本…。
通常の日々に戻りつつあります。
昨日の日記にも書いたとおりロシア本づいている勢いで
「ロシア50年代~70年代の古書、ソヴェート文学」を更新しました。

6日は久々の古書会館。明治古典会ですが、
その前に年末23日に落札した分の支払い、その他もろもろ。
支払い前に再度確認をと、前の晩あれこれ見入る。
支払いが高くて泣きそうですが、店の商品のために
買うのでなければ買う勇気はありません、自分用にはとてもとても。
やっぱりいいなあ…と深夜めでている私は、はたから見たら絶対ヘンな人に違いない。

●1月7日の日記
6日は新年初の市場。明治古典会へ。
いつもより点数は少ないが、人は多く、新年の挨拶がそこここから聞こえてくる。
取材にきていた読売新聞の青山記者に声をかけてもらう。
市場の様子を例によって軽いフットワークで撮影していた。
4点入札するが、気合不足かまったく落とせず。
憧れのお店の店主さんに声をかけていただく。
私など足元も及ばないような強めの(?)札で良い本を
どんどん落札されるので尊敬している。
冗談めかして口にしたところ
「強め? 何いってるの。あれが当たり前よー」ときっぱりおっしゃった。
私は家族に「高く買いすぎじゃない?」
(きちんと商売として成り立つのか考えないと)と心配されているが、
市場では各店が互いに出品した良い本を
きちんとした値段で買いあおうという空気のようだ。
市場を活気づけ、市場全体の出来高を上げて、
古書全体の相場を保つよう心がけている店が多いようなのだ。
各店、共存共栄を考えて真剣に日々を重ねているのに、
ちっともわかっていない自分。ひよっこぶりが恥ずかしくなる。
穴に入りたい気持ち。
はたして、自分がそこにいていいのかどうかさえわからなくなってくる。

京王百貨店に移動して、新春蔵開き古書市へ。
人が多く、棚から棚への移動だけでも大変。どうにか6冊購入。
石田書房さん、うさぎ書林さんとお茶する。

帰宅途中、ご近所の方とばったり。
ホームページを見てくださったそうで照れくさい。

帰宅して発送。
市場で凄腕の他店を見るたび
自分の店の残っていく道などあるのだろうかと不安になるが、
せめてできるだけ早く発送しよう、せめて心をこめてメールを書こうと思う。
また、市場に通い続けるのはもちろんだが、
並行して従来どおりのセドリや海外での買いつけも
こまめに重ねていくしかないかなとぼんやり考える。
行きつけの店で外食。

1月4日は、私の実家がある吉祥寺へ。

先日、市場で買ったロシア本を持参して、書名、著者名など父に読んでもらう。
父はロシア語に多少通じているので、簡単な内容まで教えてもらうことができた。
これらの本の元所有者についても判明。
ロシア文学の翻訳、研究で知られる人でした。
美術書が多く、美術がご専門だったのかもしれません。
(後日、父から資料が送られてきました。
13回忌を機にご親族が遺品処理した一部ではないかとのこと。
推測にすぎませんが)
出版社は広範囲にわたり、ロシア人が書き込んだ献辞の多さからも、
その人が行動し、さまざまな方と親交をあたためていた様子がうかがえます。

その方が集めていらした蔵書が当店にやってきた不思議を思う。
市場に通っていると、本当にいろいろな本と出会う。
失敗も多々ありますが、当分は足しげく通い続けることでしょう。

家人との記念日だったので、またしてもシャブリをあけました。

雪の岐阜から戻ってまいりました。
姪と一緒に「オバケのことならまかせなさい!」(なかがわちひろ)を楽しむ。
岐阜でも古書店めぐり。とはいっても近くにチェーン店しかないのですが、
ゲオ土岐店で6冊、ブックオフ19号土岐で4冊。

好きなのは「エロシェンコ童話集」。ロシアに生まれ、
盲目の身で日本、インドをはじめアジアを放浪した
現代の吟遊詩人エロシェンコの童話集です。

行きの車中「夢二追憶」(宇佐美雪江)を読破。
夢二と生活をともにした最後の女性といわれる彼女は、
夢二より30歳近く年下で、彼女の目を通して見た生身の人間像が綴られています。
次から次へと女性と生活をともにした夢二ですが、彼に魅せられる気持ちがわかるような。
「心を入れて作れ。むずかしい言葉はいらない。
だれにでも解る言葉が、温かい言葉なんだよ」
「路傍の石にすがるなよ」
「悲しみは分けられない」
「目で見たら、心で見る、手で見る、足で見る、身体全体で見るんだよ」
「いつでも、半分ぐらいのところでいないと、息がつけないよ」…、
腐った果物を片付けようとしたら叱った夢二。
夢二にぐっとひかれてしまっている自分がいます。
亡き人なのに、今もすぐそこにいるように思えてなりません。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

近くの布田天神に初詣。お参りするのに長蛇の列。
調布PARCOで買物。こちらも大賑わいでした。

時間があるうちにと領収書の整理やら、12月の売り上げ計算やら。

晩のおともは大晦日シャブリ、元旦は真澄・純米とちょっぴり贅沢。

2日は岐阜へ。
移動中がいちばん落ち着いて読書できるので、
なんの本を持っていこうか楽しみです。
メール対応、少し遅れますのでご了承ください。

竹久夢二の装丁本、作家研究書をまとめて入手したので、
この機会に、夢二のことを知りたいと。
あれこれ読んでみたくなり、ちょこちょこっとページをめくっています。
古書は、いにしえの人の生涯に接する入り口ですね。

31日は、近くの深大寺に年越しそばを食べにいってきました。
お寺では早くも初詣の準備が進み、無病息災を願う人々が。
家人と私も祈ってきました。
2005年、お世話になりました。
海ねこにとって皆様とお会いできましたことが何よりもの宝です。
至らない点が多く、あれこれお見苦しい点もあるかと存じますが、
どうかどうか、2006年もよろしくお願いいたします。

1月1日、年が明けました。
明けましておめでとうございます。
いかがお過ごしでしょうか?

我が家は、家人の実家でのしきたりに従って
豆、栗、柿をいただきました。
マメまめしく、クリくりっと、幸福をカキ集めようということらしいです。
豆といっても昨夜コンビニで買ったのでミックス・ナッツ。いいのか、これで?

仕事で長年関係があるTOKIOが昨晩からずっと画面に出ています。
紅白、ジャニーズカウントダウン、大笑点 生放送14時間…
一睡もせずに頑張っている彼らにエールを贈っております。

2012年8月

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