2006年2月アーカイブ

27日は西部古書会館の振り市、そして、神保町へ移動して古書会館の中央市会へ。
更新がはかどらないし、目録の行数をきちんと埋められるのかどうか不安は多いし。
なかなか思うように物事、進みませんね。

何かと凹むことも多いのですが、お客様からのメールに支えていただいています。
ちょっとしたお言葉にとても力づけられます。ありがとうございます。

また、発送の際、絵本をぱらぱらめくっていくうちに、じわじわ復活。
絵本てぇやつは、てぇしたもんでごぜえます。
「げんきをおとすな! ダメダと思ったときがダメなんだぞゥ!」
(斎藤隆介「三コ」より)
「三コ」は方言を生かした力強い文体と、力のある版画。
日本が世界に誇れる絵本の代表選手ではないかと。復刊希望。

28日は市場へ行かないので、集中して更新や目録づくりが進みますように。
夜のうちに、本の山を整理しながら更新する本を選んでおこうと思います。
好きな時間です。

仕事の合間、花森安治と「暮しの手帖」展へ(世田谷文学館)。

入ってすぐ表紙の原画が掲げられていた。
第2世紀の51号ーー見た瞬間に絵が発するオーラにひきつけられ、
しばし動けなくなった。
細部まで、絵が生きている。呼吸している。
編集者・執筆者・デザイナーとしての手腕はむろんのこと、
イラストも天才的だったのだな。
うまいとは思っていたが、大判の原画を見ると、どれほどすごいものかよくわかる。
しかも、号によって、まったく違う画風を自在に使い分けている。
私が編集者だったら、きっと頼みにいく。
「先生、ぜひ絵本を描いてください」と。

編集部員の原稿に直しを入れたものも興味深く見る。
「少しの洗剤しかいらず、経済的な筈だったのですが」という文章に、
花森が直しを入れたものは次のとおり。
「少しの洗剤しかいらないから、その点では経済的にはちがいないのですが」。
編集部員はおそらく胃が痛くなるような思いをしただろう。
そんな空気まで伝わってくるようだった。

1969年2月、花森は取材先の京都で心筋梗塞により倒れた。
その病床で描いた15枚のスケッチにはこうあった。
「夜はのろのろとじれったいくらいゆっくりとしか過ぎていかない。
目をさますたびに、もうずいぶん時間がたったろうとたのしみに時間をみるのだが、
せいぜい三十分か一時間たらずしかたっていない」…。
そして、目覚まし時計のイラスト。
目覚まし時計は夜光塗料がうまく光らないので気に入らず、
自宅で愛用していたものを持ってきてもらったらしい。
深夜、スケッチブックにどんな気持ちでスケッチしていたのだろうかと考える。

これから行く方は、2階の常設展
(11月8日リニューアルオープン)もお見逃しなく。
徳富蘆花、萩原朔太郎、林芙美子、福永武彦、三島由紀夫、植草甚一、
寺山修司、中井英夫、宇野千代、大江健三郎、仁木悦子、荻原葉子…
作家の生原稿や書簡、持ち物など、体温が感じられるものがたくさん並んでいる。
森茉莉が「ドッキリチャンネル」執筆のため
新聞の番組欄にたくさん丸をつけたもの。
北杜夫「楡家の人びと」ノートの表紙には
「重要。おとどけ下さった方には謝礼を致します」という書き込み…。
私も持ち物にはすべてそう書いておかないといけないなあ(とくに飲んだとき)。

「竹久夢二と少年山荘」のビデオも見てよかった。
ビデオはすべて見たくなったほど。
帰りがけに「暮しの手帖」展の図録と夢二展の図録を購入。
買ってよかったと思ったのは、後者。

25日は市民向け誕生月の健康診断。新着本を更新して、友人宅へ。

出かける間際、楽天フリマでご注文の方から「本が届きません」とご連絡をいただく。
まもなく3周年になるが、本が届かないと連絡をいただいたのは2度め。
郵便事故かと、うなだれる。
古書は基本的に1点限りで、かわりのものがない。
値段の安い冊子小包を活用させてもらっているが、
それが信用できないとなったらどうすればいいのか。
オンライン古本屋の限界(?)を感じて暗澹たる思い。

が、外出する前に我が家のポストを見たところ、なんと、その本が舞い戻ってきていた。
冊子小包は「小包」なので手渡しが原則。
配達先の人が不在だと「郵便物お預かりのお知らせ」が投函され、
7日間、郵便局が小包を預かることになっている。
7日たっても配達先から連絡がないままだと再配達され、
やはり不在の場合、発送元に戻されてしまう仕組みらしい。

今度から発送メールにはそういった注意も入れないといけない。
電車に乗ると「…にご注意ください」「…しないでください」といった
アナウンスをうるさく感じる。
だけど、いろいろワケあって言っておかないといかんから言うのだろうなあ。
結局あれやこれや書かざるをえないのだよなあ…。

ともあれ、本がなくなったわけではないので安堵。
お客様にもすぐ連絡したが、ほっとされたことだろう。
何よりそれがよかったと思う。

明治古典会へ。
行っても何も買えず、めげっぱなし。
それでも「買えても買えなくても来たほうがいいですよ。
良いものをたくさん見たほうがいい」という日月堂さんの言葉を胸に通っている。

今日は豆本が山ほど出品されていた。
6口に入札。うち5件は当然のごとく他店へ。
いろいろ入った段ボール箱1箱、
村山知義、武井武雄、初山滋(冨山房、大正14年)
…またしても、他店にまったくのまったく太刀打ちできず。
帰りたくなる。
「最初は気負いがあるだろうけど、じきわかりますよ。
お金と知識がないとだめですよ」と
以前、某店に言われた言葉が頭で鳴り響く。

が、最終台に鎮座している「あれ」が欲しい。
本のほうから手繰り寄せられるような、
からめとられる、取り込まれる感覚でひきつけられてしまう。

きっと、またダメだろう。それでも、欲しいものは欲しい。
未練たらたら、地下のぐろりや会古書即売展に行ったり、りぶろ・りべろさんに挨拶したり。
食事したり、清算したり。
合間に、さっき書いた札を2度、高く書き直し、札を改める。

結果として、縁あって落札することができた。
上値で落ちたので、他店の入札値を想像することができた。
書き直していなかったら入手できなかった。紙一重。
いつもこんなことが起こるはずはなく、今日はたまたま運がよかったのだと思う。
その場で持ち帰れるので、今日ばかりは早く帰らずに正解。

西部の振り市でしばしば同席させていただいている
小金井・中央書房の前沢さんにお会いする。
今日は出品にいらしていた。
「それ、うちが出した本。展覧会に出す用にしようかどうしようか
迷ったんだけどね」と指差すものを見て仰天。
日ごろから見識を備えた人だとは思っていたが、
改めて街の古書店の実力を思い知らされる。
古書店というのは、店頭にあるものは商品のごくごく一部。
チェコの古書店も、日本の古書店も事情は同じ。
どのお店も、倉庫や自宅などにいろいろお持ちなのだ。

それにしても、名だたる雑誌やらレアな作家の色紙やら
一体どこでどのように入手なさったのだろう。
聞いてみるが、当然のごとく教えてもらえない。
皆さん、それぞれの仕入れルート、上客をお持ちのようだ。
「すごいですねー。良いものをお持ちですねー」と感嘆していたら、
「40年もやっていれば自然とそうなるよ」と、さらり。

西秋書店の学さんにもアドバイスをいただく。
具体的なアドバイス、ありがたいです。ありがとうございます。

帰宅して荒川静香を見る。
梱包・発送を終えたら23時を回っていた。

新着本は、スキャナーで画像を読み込むまでやりました。
お待たせしてます…。

メールの返事をお待ちの方、申し訳ございません。
順に対応させていただいております。もう少しお待ちいただけますでしょうか。

池袋で買取。
絵本マニアからの買取は、全般的に本のクオリティーが高い。
姿勢を正す思い。
その場所は、サンシャインシティの至近。
むろん「大古本まつり」に立ち寄らない手はないな。
サンシャインって広大。土地勘がないので、歩いているだけで不安に駆られる。
どうにか会場へたどりつく。
目が疲れると帰りの運転がつらいので、見たい店だけピンポイントでチェック。
出品本が粒揃いの店…。
ああ、すごいなあ、どんなにか苦心して集めたことだろう。
本の並べ方や付箋のはり方をちょろっと観察させてもらう。

間近になったらアナウンスしますが、
目録(他店と共同)の締め切りをかかえる身になりました。
ここのところ連日、市場やら買取やらで100冊200冊単位で冊数急増中。
それでも目録にのせられるものというと、なかなかない。
目録…初体験で不安だらけ。
店として一体、何をやりたいのか見ていただく一手段とも思う。
はじめからすごいものなどはなから無理とは思うけれど、
他店のマネをしても貧弱さが際立つだけ。
どうにか考えていかないと。
大変ですが、店の方向性を見極めるためにも
よかろうと自分に言い聞かせています。

帰宅してメール対応と発送。
公費購入分に添付する見積書やら請求書やら用意。
プリントアウトするたびレイアウトの乱れや誤字に気づいて、
何枚紙を無駄にしたことか。
発送を終え、帰宅して玄関をふさいでしまった本の整理で時間切れ。
新着本までいかず。
ねこ本がたまってきたので、ぼちぼち少しアップしたいと思います。
もう少しお待ちください。
ねこの絵本(日本の絵本、洋書 挿画本など)、
手放してもよろしいものがございましたら、どうぞお売りください。
古いものは多少イタミがあっても。よろしかったらご連絡ください。

22日は頑張って起きて南部古書会館の振り市へ。
各ジャンルに精通し、何十年も店を続けている大先輩が一堂に会し、
どんな本をどんな値段で買うのかーー毎回、とても勉強になります。

古びた本の手入れ法をさりげなく教えてくださった先輩書店。
ジャンル外の本が増えるばかりで困っていたら
「車なんだったら持ってきちゃえばいいよ」とIさん。
和本や資料関係など価値がよくわからず、扱いに困って悩んでいたら
「振り市に出品してみればいい。
詳しい店が値段をつけてくれるかもしれないし」と教えてくれました。

行き先があったのですが、あまりにも天気がいいので寄り道。
トッパン小石川ビル 印刷博物館へ。
以前から行きたかった「アンデルセン生誕200年展」、
足を運んだお客様のメールに「お薦めです」とあったので、
矢も盾もたまらず行きたくて。
マーガレット・W.タラント(英国 1888年~1959年)
による「鉛の兵隊」の絵にひきつけられる。
ハンス・タイナーもよかった。
日本における昭和初期のアンデルセン児童書、たいへん私の好み。
当時の本は、装丁も訳文も興味深い。

凸版印刷がやっている博物館だけあって印刷についての解説が詳しい。
本好きの人だったら半日は楽しめる場所かもしれません。

ミュージアム・ショップで「アンデルセン生誕200年展」の図録、
チャペック展の図録、「チェコにみる装丁デザイン」の3冊を購入。

古書会館で大市の荷物を積み込んで、帰りの車は昨日に続いて本で満杯。

渋滞の中、どうにか帰り着く。
目の疲れがひどく、新着本まで行かず。
発送にはなんとか行ったのですが、受注も問い合わせへの対応もお待たせしてます。

西部古書会館の振り市へ。さらに、買取のため杉並のお宅へ。
幼年のころ読んでいた本(昭和31年刊)をずっとずっとお持ちだったお母さん。
そして、子供のころから絵本が大好きだったというお嬢さん。
引越しのため大事にしてきた絵本を手放すそうで、ちょっとさびしそう。
こちらまでつらい。
しかし、素敵な本が多く、海ねこにとってはありがたい限りです。
「どなたかに喜んでもらえればうれしいんです」と
素敵な笑顔で見送っていただきました。

一般のお宅に買取に行くたび、お預かりした本とともに思い出が増えていきます。
お預かりした本をどなたかのもとへお届けできるまでは、店をやめられませんね。

公費購入のお客様がいらして、銀行に行って印鑑をもらってこなければならず。
ようやく銀行にも行きました。
発送、新着本を終え、ああ、もう寝なくては。
今日1日でかなり在庫が増え、背筋が痛いです。
相変わらずのヤワっぷりですが、どうにかやっています。

70年代80年代、アメリカの小学生向きテキストブック
さまざまな作家、画家による競作。絵本のようにお楽しみいただけます。

詩人・茨木のり子さんが79歳でお亡くなりになりました。
東京は、冷たい雨。涙雨のように思えてしまいます。

昨晩はしゃぎすぎた余波により、体調が低迷ぎみ。
南部の振り市に行けず。発送、メール対応はなんとかどうにか。
入力は戦前からの雑誌10数冊、日本の古本屋にアップするにとどまる。

「苛立つのを
近親のせいにはするな 
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮しのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ」
(茨木のり子 自分の感受性くらい より引用)

そういえば、大市では落とせたとしても
せいぜい1つかなと思ったら予感的中。
たぶんダメだろうと思ったものは、ことごとく落とせず。
市場でのそうこうも、更新がはかどらないのも、
「ひよわな志」ゆえなのかしらん。

新着本、少し遅れます。

買取のためドライブ。帰宅したら家人が「この本、なつかしいなあー」を連発していた。

中央市大市の下見で神保町・古書会館へ。
4階から地下まで貴重な古書で満杯。
下見の時間があと1時間ほどしかなく、地下へ行ってはやはり4階が気になり。
4階に行っては地下が気になりで、階段の上り下り。はあはあ。
古書修復のための業者さんが出店していたので、いくつか入手。

高円寺に行き、中央書籍で1冊、アジアンドッグで数冊購入。
コクテイルで岡崎武志さんの新刊記念のイベント。
集まった面々を紹介してもらい、前からじっくり話したかった人々と話す。
彷書月刊の田村編集長に図々しく頼みごとなどさせてもらう。

帰宅したところ、アジアンドッグで購入した本が見当たらず。
コクテイルに忘れてしまったのだろうか。
見つかったらとっておいてほしいと狩野さんに電話する。
居心地のよい店だった。
心はまだまだずっとコクテイルにいたかったのかも。

神保町・東京堂書店で開催された古井由吉 講演会とサイン会へ。
100人ほど集まったでしょうか。ほぼ満席でした。
「(いずれの作品も)読むのに時間がかかってご迷惑をおかけしてます」とご本人。
すらすら読んで理解できる文体など、ご本人には関心外のようだ。

毎日、日が高くなったころ起き出して
散歩したり体操したりして体を動かす。
そして、午後1時から4時5時ごろまで原稿執筆。
一日の執筆量は平均2枚ほど。
原稿用紙に書き付ける前に、そこらへんの紙に鉛筆などで
文章を書き連ね、文体を練りに寝る。
書きながら主観的に好調に感じたときは、あとで読み返すとよくないことが多いという。
原稿を気に入らずに破り捨てることも多い。

「人間は自分がやったことに影響される。
しかし、やらなかったことにも影響される」
「今の時代、ただ個人、個人といいたがるが、
祖先から引き継いでいるものまで含めると、
本人にもなかなか認識できない部分が大きい。
小説を書くのは大変苦しい。文章にいきづまる。
なかなか広がりを持って人を書けない」
「言葉というのは、多くの人が思いをこめてきたもの。
時間と根気をかけると、言葉そのものの中にある
意味や形が自然と浮かんでくる。言葉のほうが導いてくれる」
「壮年期は、何か物事を考えるとき、
すぐ見取り図、設計図を探して思い描いてしまうので、
それにひっかからないものは見えない。
老人の中には、未来と過去が同居している。
老人は、いくらでも過去に飛ぶ。
現代の人間は老人ぐらいにならないと、ものを考えられないんじゃないかと」
「時間の感じ方、空気の感じ方の微妙さ。相対的に
そういう危うさをできれば細やかに、綿密に書きたいという欲求がある」
「小説というのはきちんとしてればいいってもんでもない。乱れは乱れでいい」
「大江健三郎が最後の小説を書きたいといっても、
やはりなかなか書けずにいる。
最後の最後はいいものを書きたいと思うから、
いざ最後だと思って書いても、書き終わると、
もっとましなものを書かなくてはと思う。そういうものなのでしょう」
「人が年をとっていくおかしさを書けば、
多少、世の中の役に立つんじゃないかと思う」
「今回出版した2つで、集中して書くのは最後かもしれない。
これから書くものは、もっとゆるやかな別の呼吸でやっていきたい。
小説っていうのは、欠乏、WANTから生まれる。
幸福だったら何も苦しんで小説なんか書く必要はないですからね」

高い志を持ち続ける文学者の横顔を忘れない。
今日の印象を忘れたくない。
最新連作短編の「辻」だけでなく、
8年かけて書き上げたという「詩への小路」も買い足して、
2冊にサインをお願いする。
お疲れのご様子にもかかわらず、力のこもった署名をしてくださった。

19日、大市の下見なので、ひょっとして18日でも見られないかという
甘い読みは、古書会館に近づき打ち砕かれる。
ナカジマさんら忙しそうに準備しているのが遠くに見えた。
コミガレで購入した絵本ほか12冊もあり、
荷物が重くて、ちょっと背筋が痛くなる。
体も心ももっとタフになりたいもんです。

夕方、車で西部古書会館へ。
紅梅が満開なのに、みぞれがぱらつく。

メール対応が遅れている方、お待たせしてます。

18日16時から、東京堂書店6階で古井由吉先生 講演会とサイン会です。
行ければ行きたいです。

当店の未更新本は、数えたことがないですが、
おそらく数百冊ではきかないのでは…(頭痛)。

前の晩、未更新の雑誌の山を見て、
更新にどれほど時間がかかるのかと思ったら
寝込みたくなった店主でございます。
本当に寝て寝て寝倒して、これでもかというぐらい自堕落な生活を
送ってみたところ、いつしか淵から這い上がりました。

新着本+ずっと気になっていたMOEもだいぶ追加。
MOEーーとくに古いほうには、はっとするほどよくできた記事があります。
市場(明古)も休みですので、
この機会に少しでも入力作業を進めたいと思います。

「オンライン古書店は自分のペースで仕事ができて楽そう」とお思いかと存じますが、
いやもう、こ~んなにもパソコンに張り付いている時間が長いとは。
ときどき入力を課せられている奴隷みたいな気分になります。
自分から好き好んでやっている"愛の奴隷"でございます。
ああ、わけわからんこと書いている場合じゃありませんでした。
もう夜中4時半です。
市場通いがないと、どんどん夜型生活へと移行してしまいます。

「散歩の達人」ムックを見たら、
古書店店主さんたちの就寝時間などが載っていて、
夜中2時3時とお答えの方がかなり多かったですね。
しかし、午前11時起床と答えていた西荻窪 Kさん、
私は午前の早い時間に市場でお見かけします。

土曜でも夜でもいつもいつも古書会館でお見かけする
K書房さんなど、皆さん、本当によく働いています。
K書房さんはエプロンがよくお似合いです。

回転してます

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15日夕、古書会館へ行くと、残っている本を早く引き上げるよう
ナカジマさんが各店に電話をかけていました。
早くも、20日の大市の準備が始まっていました。
本の山&資金難を抱えているので、私もちょっとだけ出品。
古書会館に集まる本の量は膨大ですが、
限られたスペースを有効活用できるよう、本の置きっぱなしは厳禁。
処分本はどんどん業者さんが運び出して、
会館そのものがまるでよく売れている古書店のよう。よく回転しています。

運転疲れもあったのか、帰宅しても、未更新の本の山や、
対応すべき事柄をこなす元気がない。
前日お会いしたお客様がよく読んでいらしたという作家の
本を読んで寝てしまいました。

メール対応が遅れている方、もう少しお時間をください。

♪もうすぐ春ですね~と歌いたくなるような陽気。
車で出張買取。200冊ほど買い取らせてもらう。
70年代80年代のものも多い。
古書店でずいぶん買われたようで、もっと古いものも混ざっていた。
相手の方がどんなものにひかれ、どのような生涯を過してこられたのか、
しみじみ伝わってくるようだった。

自宅に戻って1冊1冊、手にとる。
私にとってもっとも楽しい時間…。
未更新本がたまったので、もうちょっと更新が進むまで
市場での束買いは控えないといけない。
家人に「階段に本がまた増えてるけど、歩けるようにしてね」と言われたし。
いやもう本当に。普通に歩けるようにしないとね。

蔵書用に購入した本がイギリスの古書店から届いた。
海外から届く本は簡易包装も多いが、今回は驚くほど厳重。
箱に入れられ、中にはS字型?の細かい発泡スチロール。
本自体は紙と段ボールで保護され、さらに薄紙でくるみ、
その上からエアーパッキングで包まれ、もう1枚、
別のエアーパッキングで二重にぐるぐる巻き。
梱包をとくのに数分かかった。
ここまで丁寧に梱包した送り主の心情に思いをめぐらす。
中に入っていたのは、1895年に出版された
E.V.B(エリナー・ヴェレ・ボイル)の挿絵本。
先日うらわ美術館で見惚れた挿絵本は色刷り。
色刷りの本は高くて手が届かなかったので、一色のもの。
四季の植物が細い線で描かれている。

人が世代交代しても、さらに生き続ける本がある。
日々の発送がルーティン・ワークであっても、
心をこめて、お客様のもとに本を送り出したいと改めて思いました。

そうそう、ずっと探していた本を
「日本の古本屋」で見つけた。
これまで「日本の古本屋」を含め、
ネットで検索しても探すことができなかった。
ようやく見つけたので注文したら品切れだったり。
たまに思い出すと検索してみるのだが、
ぜんぜん見つけられずにいた。
市場でも今のところ、まだ見ない(見落としでなければ)。
それが、先ほど思い出してふっと「日本の古本屋」を見たら、
おお! 1店だけあるじゃないですか。
今回こそ入手できるのだろうか。

うーん、高いなあ。
が、今度また欲しいと思ったときに買えるとは限らない。
買えるときに買っておかないと。
今後の店の展開のため、資料用にと思ってメールで注文した。
自分への投資です。えいー。
市場でもいつも着たきり雀の私で、
またあの服着てるよと思われていそうだが、
本を買う(のと飲み食い)だけで精一杯。
洋服を買うお金ないんです…。女、捨ててるよな。いいのかな。

ところで、岡崎朋美選手のお父さん、ハーレーに乗ってカッコいい。
朋美さんから両親への手紙がよかった。
「家庭を持って安心させられなくてごめんなさい。
お父さんの何かに一途になり続ける部分、
お母さんの忍耐強い部分
ーーその両方を受け継ぐことができたから今の私は頑張れている。
ふたりの子どもに生まれてよかった」みたいな内容。
「思っているより、私らのこと考えてくれているんだな」と
お父さんがぽつりつぶやく。
下手なフィクションよりずっと胸を打たれるなあ。

忙しい日々がしばらく続いていたが、ようやく落ち着いた。
今日買い取りさせてもらった本、読みたいものが
いくつもあるなあ。ゆっくり本を読みたい。
が、明日からまた入力に励まないといけない。
資料会に出品した本に買い手がつかなかったら、
15日のうちに引き取りに行かないといけないなあ。

さまざまな問い合わせメールにも対応しないといけない。
「ありません」「わかりません」と答えてしまえば終わりだけど、
数百円のためでも、あるいはお金にならないことがわかっていても、
できる限り対応したいと思う。
ときどき、こちらが対応するのが当たり前みたいな
高飛車な問い合わせもありムムムだけど。
いずれにしても、数分程度では対応できない内容も多いのでね、
じきお答えできなくてもお許しいただくしかありませぬ。
精一杯やってるんですけどね。不器用すぎますな。
「やればやるほど大変になりますよ。
やめるなら早いほうがいい」と、組合加入してじきのころ、
日月堂さんに言われたっけ。
そういう日月堂さんこそ、いつだってとっても一所懸命だ。
わが師のひとりと勝手にあがめております。

あと、「散歩の達人」も買わないとね。
わが師のひとりと勝手に思っている花鳥風月さんも載っているらしい。
私も、いろいろな方に助けていただいているしね、
できるだけのことはやりましょう。
持ちつ持たれつ社会は成り立っているのですねえ。
満月の夜(それって昨晩?)。

中央市会へ。地下の「新宿古書展」で2冊購入。

当店のしおりはおかげさまで相変わらずご好評をいただいております。
追加分の製作を依頼したところ、ご多忙のところすぐ用意してくれた居ぬさんに感謝。

東京堂書店で2冊購入。
岡崎武志さんの新刊「気まぐれ古書店紀行」そして、
村上春樹・訳の絵本「ポテト・スープが大好きな猫」。
前者は、入稿が大変だったでしょうけれど、直筆の書き込みがおもしろい。
後者は、村上春樹がアメリカで散歩の途中、
書店のウインドウに飾ってあった表紙の絵柄にひかれて、
書店に入ってページをめくり、すぐさま気に入ったというもの。
春樹好き・ねこ好きにはたまりません。

ナウカに立ち寄る。
以前、松居直さんが講演会で、
マヴリナとの思い出を「窓」に書いたと話されていた
(87年9月・12月号、88年3月号)。
「窓」のバックナンバー、新しめのものはナウカで入手できます。
古い号の販売分はないようだが、
一部でもどうにか復刊してもらえないかしらと素人考えに思ったりする。
宮本さんがナウカ最終号の編集後記で書いていらした
図書館は、港区の三康図書館。
その前身である大橋図書館について記した
「大橋図書館四十年史」という本があるそう。

復刻版でも買うにはちょっと手が届かない値段だが、
ぜひ読んでみたくなった。
蔵書豊富で、いつも利用させてもらっている
調布市立図書館にはないようだ。
どこにあるだろうか。

12日は終日、自宅で過ごす。本の整理、デスクワークなど。
家人の誕生日祝いのため、いつもお世話になっている近所の店へ。
美味でした。しかし、商売をやっていると風邪をひいても休めないのだなあ。

13日は珍しく早く目が覚めてしまったので、出かけることにします。
良い1日になりますように。

11日は本の整理、デスクワークなど終日おうちで仕事。

「古書月報」を見て、小沼書店の店主さんがお亡くなりになったことを知る。
夏お目にかかったとき、お元気だったご様子が目に焼きついている。
神保町の昔の思い出を話していらっしゃった。ご冥福をお祈りいたします。

来週はちょっと立て込むため、新着本、少し休みます。
すでにお約束した買取分何件かで、おそらく書庫満杯になりそう。
せっかくお声をかけていただいてもお断りしなければいけないことも多々あり、
申し訳なく思っております。
古書店としての体力のなさを痛感してしょんぼり。

これからオンライン古書店をやりたい人は、
何はなくとも本の置き場所
(さらに言うなら仕入れのための資金)を十分確保したほうがよさそうです。
私も、どうするべきか真剣に考えないとあきまへん。

トリノ・オリンピックも始まりましたね。

絵本18冊アップしました。

10日は、車で調布ー青葉台ー稲城ー新宿ー神保町と移動。
春のような陽射しでした。
青葉台方面に向かう道すがら、田園風景に陽光のきらめき…好きな光景です。

稲城大橋から新宿は高速で移動。
ひとりで高速に乗るのは初体験。ハンドルを持つ手が緊張。
が、じきに渋滞に巻き込まれ、それはそれで別の意味で緊張した。

ようやく古書会館にたどりついて、
月曜の中央市会で落札した絵本の束を車に積み込む。
本日の明治古典会はほぼ終わりかけ。
落札された品名、店名、落札価格が読み上げられる声を聞きながら、
清算ほか用事を済ませる。

地下の書窓展で4冊購入。
その死去によって「赤い鳥」が休刊になってしまったほどの
鈴木三重吉に関心があり、戦前の児童書を入手。
最近は、どうも古い児童書によく目がいく。
ヤケて朽ちそうになった函であっても、
本体をそっと出してみると、はっとするような装丁と出会う。
おじさんたちに飛ばされそうになりながら、しっかり抱えこむ。
特選市の下見のため五反田へ行きたかったが、
運転疲れで断念して帰途につく。

発送があったので梱包。
本局へ持っていったらすでに扉がしまっていた。
祭日前のため8時で終了だったのだ。
祭日前だということがすっぽり頭から抜けていた。
帰宅して切手をかき集めて貼り、ポスト投函する。
どうにか元気でやっています。

メール対応ほか少し遅れます。

やるべきことを順にやっているのですが、なんだかぼーっとしていけません。
メール連絡が遅れている方にはお詫びいたします。

ぼーっとしているのが風邪によるものか、あるいはナマケ病なのか不明。
予防にも効くらしいタミフルなる抗ウイルス剤を家人から1錠分けてもらって飲んでおく。
明日、外出予定だし、来週頭までなんとかもつといいのですが。
予防のためには、うがい、手洗い、充分な睡眠と栄養、人ごみを避けるといったことらしいです。

明治古典会は行けそうにない。
置いてきたままの絵本束、どうしようかとまだ考えています。
週末、元気だったらとりにいこう。
明るい話題も書きましょう。
アップルパイを作ったらおいしくできました。
冷凍の皮を使ったんですけどね。
家人もだいぶ回復してきたようで、ちょっとほっとしています。

新着本7冊アップしました。

のんきに予防ワクチンも打たずにいたら、家人がダウン。
留守にするのも気の毒だが、狭い室内にいて共倒れは怖い。

発送を終え、思いきって以前から見たかったうらわ美術館
「挿絵本のたのしみー近代西洋の彩り」展へ。

海外の古書店でもさまざまな美術展でも、
古書の中ページの展示のしかたに本が痛まないかと個人的にハラハラするほうなので、
今回かなり気をつかった展示法だったのがうれしい。
好きだったのは、1853年から1908年まで挿絵を描いていた
エリナー・ヴィア・ボイル。
アクリルケースの裏側から本の装丁をのぞきこむ。

印刷技術が進み、大量生産が可能になって
だれもが本を買いやすい時代へと進んできた。
しかしながら、19世紀から20世紀初頭の美しい印刷は
もうだれにも真似できないのだろうなあ。
殿様、貴族しか目にすることができない
幻の鳥でも眺めにいったかのような、神妙な気持ち。

展示の中に、他ページのカラーコピーだかデジタルの画像だかを
並べてあるものがあり、意図はよくわかるが、色の違いに愕然とした。
図録にしてもよくできているほうだとは思うが、
挿絵本のあの色合いとはまったく別物なのだ。

橋口五葉、夢二の装丁本ほか「装丁と挿絵」展も見て、
図録を買う。「復刊号のパノラマ」も買ったので図録2冊で5千円なり。
古本の「武蔵野書店」で2冊購入。

1時間以上かけて帰宅する。
食事をこしらえて、彼が食べている間に換気をする。
闘病に苦しむ家人も気の毒だが、
今うつるか今うつるかとひやひやしている家族も楽ではない。
ひ弱な私がウイルス感染するのは時間の問題かと。
カレンダーとにらめっこで、
とりいそぎやらなければいけない順から片付けております。
といいつつボイルの挿絵本を入手できないものかとネットで探す。
何百ドル何千ドルという高値を見て、熱が出そう…。

古書会館に中央市で入手した本を置いたままで、
「早く持って帰ってください」とお叱りの声が聞こえてきそう。
お願いすれば発送を頼めるのかどうか? 
組合に電話すれば、期限を伸ばしてもらえるのか? ダメだろうなあ。おろおろ。

気のせいか、頭が痛いような。関節が痛いような、私も。
家人よ、完治してください。
皆さんもお気をつけくださいね。

新着本2冊暮しの手帖 保存用帙(ちつ)をアップしました。

日、窓の外は雪景色。懸案事項だった暮しの手帖の在庫整理。
暖房がない部屋で、ストーブをともす余地もないため、
冷蔵庫の中にいるよう。ぶるぶる。
品切れですぐにでも揃えたい号がある一方、
度重なる入荷により在庫過多の号もあることを認識。
もっとも多い号は7冊もある。
本棚2本、アクリルの大箱3つすでに満杯で、どうしたらいいのか…。
雑誌のバックナンバーを扱うと在庫管理が大変だという話は
某古書店から聞いていたが、わが身にもふりかかってきた。

驚いたのは突然、買取の依頼が急増したこと。
これが全部注文メールだったらいいのにと思ってしまうほどの件数。
すぐにお返事ができなくて、お待たせしている方、申し訳ありません。

発送を終えて四谷三丁目へ。
電車の中、手にした児童書がたまらなくおもしろい。
名訳も手伝って、すぐさま物語の世界に入り込む。
光景が次々に目の前に広がるかのよう。
ファンタジーの世界を必要としているのは、私のような大人かもしれない。
サンマルクカフェかミスタードーナツで読みふけりたい願望を断ち切って
帰宅して仕事する。
新着本、アップしたい本は山積みなのに、なかなかできません。
私も「とぶ船」が欲しい。

先週、市場で入手した本を引き取るためロング・ドライブ。
まずは五反田の南部古書会館へ。
振り市をのぞきたいが、雪になるという天気予報だったので急いで神保町へ移動。
本を積んだら車がいっぱい。

牡舌亭という店でランチの麦トロ定食。
豚汁か牛テールスープのどちらかを選べる。後者にした。
たっぷりの浅漬けがサラダ感覚で食べられる。
1品1品、丁寧に作られていておいしかった。
「御飯のおかわり、いかがですか」「お茶請けにどうぞ(お菓子をいただく)」など
店の方から感じよく声をかけていただく。
声のトーンに押し付けがましさはない。運転疲れがやわらぐ思い。

本日は中央市なので素通りする手はなく、ダメだろうと思いつつ2件入札する。
文泉堂書店さんに「(調子は)いかがですか」と聞いていただき
「大変です(笑)」と答えると
「商売ってのは大変ですね~」とダンディーな声で返していただく。
文泉堂さんは結構ご高齢だと思うが、
博識と帽子が素敵。
ひじょうに働き者で、日々頑張っていらっしゃるご様子だ。
ご苦心もされているようなので、一言いただいただけでとても励まされる。
本を見られるばかりでなく他店と話ができるのも市場の楽しみ。
でも、駐車場代が気になるのでささっと退出。
本日の走行距離61キロ。
都心は車がひじょうに多いので、運転は気疲れします。

帰宅して市場から運んだ本の整理。
2階に運んできては書名を記録。
海ねこ用、日本の古本屋に登録するもの、
市場に出す束に入れるものなど仕分け。
種類ごとに束ねなおして、しまうべきところにしまっていく。
本の束というのは本当に重くて、じき背筋が痛くなる。
まだまだやわですね。

買取依頼をいただいたうち1件は、ひじょうにご近所の方。
日記を読んでくださっているそうで、ありがとうございます。
買取のためにも本の置き場を作らないと。

当店のジャンル外の本・資料を整理。
資料関係、見る人が見ればかなり貴重なものもあると思うが、
私には抱え持っておく余裕がないので、必要な他店があればお譲りしたい。
前に所有していた店のラベルがついたままだったのでそっとそっとはがして、
できるだけきれいにそろえて箱に入れる。
本日入札した2件のうち1件落札できていたのが判明し、
明日あさってにでも運転してとりにいくので、売りたい本を運んでこようと思う。
売れなければ持ち帰るつもりだが、
最低限、市場に出品してみないと売れる確率さえ出てこないので。

メール対応、新着本ほか、続きはまた明日以降に。
凍てつく寒さで雪は降るのかどうか。
7日午前の時点、だいぶとけ始めたようですが、外は雪景色です。
東京は日中、春の陽気になるらしい。

発送、買物以外、おうちでこつこつ入力。
EMSで海外への発送ご希望の方がいらしたので、
不慣れな自分としては良い勉強になりました。

昭和はじめの児童書アップしました。
ほとんど店主の趣味の世界なので、ご興味がない方にはごめんなさい。
本の作り手たち、当時の購入者、歴代の読者、歴代の古書店…
さまざまな人を介して、めぐりめぐって今ここにある古書たちです。
古い本でイタミがあっても、存在そのものが私には愛おしい。装丁が新鮮。
ぷらぷらっと画像だけでもどうぞ。
こんな本があったのねと少しでも何かお感じいただければうれしいです。

前日の日記
4日は、♪春は名のみの…と歌いたくなるほど寒かったです。
横浜方面に出かけた家人から「雪だよ」と連絡がありました。

本の整理をしていたら、初めて目にする「追想」なるクロス装の1冊が。
手にとってみたら、とある女性がお亡くなりになったのち、ご家族がまとめた追悼本でした。
津田英語塾(現在の津田塾大学)卒業。
教鞭をとりながら「世界童話集」のトルコ編の翻訳を完成。
その翻訳文、美しいイラストのほか、ご主人やお子さんたちによるあとがきも添えられています。
ご家族に愛され、一日一日を積み重ねてきた女性に思いをはせています。
見返しには、孫が書いた夏休みの日記を故人が英訳したという英文の絶筆が…。
しんとした気持ちです。

夜、来客の約束あり。
そのため、昼すぎから市場に行って、ぱぱっと見てすぐ帰って掃除しようと思っていたところ…。
なんと本日の明治古典会、欲しいものがありすぎて、すぐさま帰れない。
十数件入札。どうにかこうにか落とせたのは4件。
2つは下値で落とし、もっと安く落とせたのではないかと悔やむ。
もう2つは上値で落とすことができたが、
入札したのに落とせなかった店の気持ちを思うと、ただ喜ぶ気分でもない。
支払いも大変だ。

いずれにしても、たやすい場所でないのが市場…。
児童書、切手、マッチラベル、古裂見本帖…
欲しいものはまだまだあったのだが、
開封まで待てないので急いで帰宅。にわか掃除をする。

お客様は、神保町アミュレットの関係者の方々。
雑誌くりくりの件で少女向け雑誌をお見せし、
古書の情報を教えていただく。
やがて、店の展開の仕方へと話題が及ぶ。
もっともっと話していたかったが、発送があったので残念。
運転していったところ佐川急便の営業所をうっかり通り過ぎてしまい、
上着もないまま駆け込む。
ウルトラ級の寒波到来のため、冷え切りました。
どうにか発送を終えて帰ったのは深夜12時すぎ。
無事お客様に届きますよう祈っています。

明日の来客に備えて大掃除のつもりが、どうにも片付かない。
その最大の理由は、リビングにまで陣取り始めた本の山。
これはもう新着本に入れていくしかないと。
日本の古本屋にも何冊か入力。

注文フォームの使い勝手についてご意見をいただき、早速、
制作してくれた友人に依頼して修正しました。
ご意見くださったお客さま、ありがとうございます。
Oさん、いつもありがとうございます。

ねこの散歩で表に出たらとても寒い。
寒いけれども、お向かいのお宅に紅梅の花がぼちぼち咲き始めていました。
植物は季節の移り変わりをきちんとわかっているのですね。
春遠からじ、かな。

新着本を追えて、メールの返事。
母親の実家近くに住んでいらっしゃるお客様がいらして、
メールを書きながら、子供のころ遊びにいった土地の光景、香りまで思い出す。
そして、あちらこちらへとネット・サーフィン。
「オロモウツ便り」「書斎のうちそと」などおもしろく読む。
あら、芸術新潮でイコンの特集があったのか、と、
はっとして、あわてて手配。
"mini book Hana"おもしろそうだなあ。
バックナンバーを3冊、ヤフーブックスに手配。

旅したいですねえ。きのう行きたいところを書いたら
なぜだか受けてしまいました。
てっとりばやいところでは近々、夢二美術館、うらわ美術館、
世田谷文学館に行きたい。いつ行こうかなあ。

新着本15冊アップしました。
お求めになりやすい絵本から一枚絵のイラストをふんだんに使ったグリム童話集、
ビジュアル洋書まで、いろいろ。

夜ふかししすぎて早起き失敗。
南部古書会館の振り市にたどりついたのは11時20分。
遅く行ったので何も買えずともやむなし、用事があったのでとにかく行ったのだった。
すると、思いがけずお客様からリクエストをいただいているものに遭遇。

欲しいものがあるときは「~円!」と値段を言わないといけないのに、
思わず「買いますっ!」と手をあげてしまう。
平静を装ってさっと買えばいいのに、
興奮を見せてしまうところが我ながら素人くさい。
事業部長に「『買いますっ!』じゃなくてぇー……。いくら?」と失笑される。
「~円!」と声を出すと、他店が畳みかけるように値をあげてくる。
事業部長も声を出す。「これ、売れるんだよ」と部長。
彼とはこれまで何度か競いあってきたので、
新人が言うのは大変おこがましいが、ある意味ライバル。
以前、欲しかった本で声を出し続けるのを遠慮して悔やんだ。
だから正々堂々、もう遠慮しないことにしたのだ(笑)。
正々堂々、闘うほうがフェアーだし礼儀なのではないかと。
新人としては何かと遠慮ばかり多いので、そう自分に言い聞かせる。

何店かと競り合う。どうしても欲しいので頑張る。
どんどん値が上がっていく。ううう・・・。安くないけど頑張る。
他店がもっと声をあげるかと思ったが、気をつかってくださったのかどうか、
ありがたいことに入手。
「それ価値があるの?」と他店の人に聞かれる。
人気があることがバレると、ますます相場が上がって入手しにくくなるんだろうなあ。
雨なのでヘタに持ち帰って濡らしたくない。借りたばかりの倉庫に置いてくる。
遅れて行くぐらいならやめようかとも思ったが、行ってよかった。

帰宅して発送。発送する本をぱらぱらめくる。
別れがさびしい本も多く、心をこめて送る。
新読書社の絵本も改めて見直した。
表紙が多少いたんでいても、内容はやはりすばらしい。惚れ直す。
新読書社に電話して相談ごと。

依頼にこたえて、結局、我が家に訪問客をお迎えすることになる。
店舗ではないのに、半ば店舗化しつつある? 
2日は掃除だ。ああ、今、掃除で時間を削るのはつらいなあ。
ふだんからきれいにしておけばいいのにね。

「オーラの泉」で奥田瑛ニを見る。
ベナレスの話が出て旅の記憶がよみがえる。
ベナレスというよりバラナシというほうがピンとくるが、
当時、私の印象ではやたら人間くさいところだった。
遠藤周作、学生時代に身を切られるような思いで読みふけった。
チベットに行ってみたくなる。高地なんだ。体力あるうちじゃないと行けなさそうだ。

今行きたいところ。
*沖縄・阿嘉島
*チベット
*モンゴル
*ロシア
*ワルシャワ
*プラハ
*ブルノ
*ベルリン
*古書フェア開催中のロンドン・パリ

こんなこと考えている間に入力すればいいのに。
すみません。新着本、少し遅れます。

仕事が山積みなので市場は断念。
受注と各種メール対応を終えたら、あらもう3時前。

きのう新読書社の倉庫から探し出してきた本を整理して
できるだけ状態の良いものを選び出して受注メールを書いたり。
本を探し出して、状態を確認しながら受注メールを書く、
あるいはお客様からのメールに返事を書く、
さらなる質問メールをいただき、また返事を書く、
問い合わせのメールに返事するといった作業に
毎日かなりの時間を費やしている。
メールをくださる相手の方の気持ちを想像しながら、
できるだけ誠実に対応したいと思っているので、
おろそかにはできない。おろそかにしたくない。
同文をコピー&ペーストすることに頼らず、
おひとりおひとりに、そのときの気持ちをこめた文章を
少しでも添えたいと思う。そうこうしていると瞬く間に時間が過ぎてゆく。

雑誌の記事制作のため貸し出し希望の依頼があった。
痛みにくい新しめの本・雑誌なら躊躇しないで済むのだが、
そうではないので、おいそれとはいかない。
自分にできる範囲で協力したいとは思うが、
もはやこれ以上、時間とエネルギーを割くのは難しいし、
協力するなら先方と自店にとってよりよい形で動きたいと思うので、
どうすればいいのかと思案する。

昨日振り市で買った束の整理。
振り市ではゆっくり見ていられないので、
改めて1冊1冊、中を見ていく。
束の中に思わぬ本や雑誌が混ざっていたりして、私には楽しい瞬間。
海ねこ用、アマゾンマーケットプレイス用、日本の古本屋用に分けていく。
後者2つはどんどん入力していく。
海ねこ用の分は、テーブルそばのあちらこちらにどんどん積んでいく。
毎日毎日、山が増えていくばかりだ。
オンライン古書店の場合、入力しない限り本は「商品」にならない。
オンライン古書店って楽そうだと思う人もいるだろうが、
日々の入力作業は、正直しんどいときもある。
だけど、入力していない本の山を見るのも憂鬱なので、
肩が凝っても目が痛くてもPCに向かうしかない。
だれか、我が家の本を入力してくれないかしらん。
何週間かほかの作業を休んで、
ありったけの本をかたっぱしに入力してしまおうかしらん。
そのように思うのは、きっと私だけではないことだろう。

ISBNで入力ができるマーケットプレイスはやはり便利だなあ…。
マーケットプレイスにはしばらくまったく出品していなかった。
けれど、今日はきれいめの本が多かったので、ついつい入れてしまった。

発送は郵便局から送る分と佐川で送る分と。
佐川急便の担当者から、ゆうメール(?)を薦められたが、
最大5日かかるという言葉にびっくり。それじゃ無理だろうなあ。
当店の場合、たとえば昨日ご注文いただき、
今日入金確認できた本はすでに今晩発送している。
明日にでも先方に届くことでしょう。
代金前払い制とさせていただいている以上、
入金確認後の発送は迅速にと心がけている。
できるだけ、入金確認したその晩までに、
どうしても発送できないときでもその翌日には発送しているつもり。
「もう届きました」「迅速な対応に感激です」「またお願いします」といったご感想をいただき、
すぐさま2度目、3度目のご注文をしてくださる方も多い。
信頼第一と思うと、今ここで送料節約するために体制を崩すのは怖い。

月末の支払いを終えて、
中央市で売った本についてホームページ上と楽天フリマの調整など。
新着本を入れたら、もう時間切れ。
1月の売り上げ計算までいきつくことができなかった。

未整理の本が山積みなのに、また市場に出かけてしまうのはいいのか悪いのか…。
しかし、何かあるかもと思うとつい向かいたくなる。
市場はおもしろいんです。
本を読む時間がないのが悩みなので、
移動中の読書が楽しみ。
「かぼちゃと風船画伯ー愛と幻想の版画家・谷中安規の生と死と」
(読売新聞社 吉田和正)にはずいぶん力をもらった。
明日電車で読む本はすでに選んであります。

1950年代から60年代の婦人誌付録 きもの・冬の洋服と編物アップしました。
表紙・目次構成が堀内誠一、目次カット・初山滋の号もあります。

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