新年初の市場

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●1月6日の日記。
5日はメール連絡、発送、新着本…。
通常の日々に戻りつつあります。
昨日の日記にも書いたとおりロシア本づいている勢いで
「ロシア50年代~70年代の古書、ソヴェート文学」を更新しました。

6日は久々の古書会館。明治古典会ですが、
その前に年末23日に落札した分の支払い、その他もろもろ。
支払い前に再度確認をと、前の晩あれこれ見入る。
支払いが高くて泣きそうですが、店の商品のために
買うのでなければ買う勇気はありません、自分用にはとてもとても。
やっぱりいいなあ…と深夜めでている私は、はたから見たら絶対ヘンな人に違いない。

●1月7日の日記
6日は新年初の市場。明治古典会へ。
いつもより点数は少ないが、人は多く、新年の挨拶がそこここから聞こえてくる。
取材にきていた読売新聞の青山記者に声をかけてもらう。
市場の様子を例によって軽いフットワークで撮影していた。
4点入札するが、気合不足かまったく落とせず。
憧れのお店の店主さんに声をかけていただく。
私など足元も及ばないような強めの(?)札で良い本を
どんどん落札されるので尊敬している。
冗談めかして口にしたところ
「強め? 何いってるの。あれが当たり前よー」ときっぱりおっしゃった。
私は家族に「高く買いすぎじゃない?」
(きちんと商売として成り立つのか考えないと)と心配されているが、
市場では各店が互いに出品した良い本を
きちんとした値段で買いあおうという空気のようだ。
市場を活気づけ、市場全体の出来高を上げて、
古書全体の相場を保つよう心がけている店が多いようなのだ。
各店、共存共栄を考えて真剣に日々を重ねているのに、
ちっともわかっていない自分。ひよっこぶりが恥ずかしくなる。
穴に入りたい気持ち。
はたして、自分がそこにいていいのかどうかさえわからなくなってくる。

京王百貨店に移動して、新春蔵開き古書市へ。
人が多く、棚から棚への移動だけでも大変。どうにか6冊購入。
石田書房さん、うさぎ書林さんとお茶する。

帰宅途中、ご近所の方とばったり。
ホームページを見てくださったそうで照れくさい。

帰宅して発送。
市場で凄腕の他店を見るたび
自分の店の残っていく道などあるのだろうかと不安になるが、
せめてできるだけ早く発送しよう、せめて心をこめてメールを書こうと思う。
また、市場に通い続けるのはもちろんだが、
並行して従来どおりのセドリや海外での買いつけも
こまめに重ねていくしかないかなとぼんやり考える。
行きつけの店で外食。

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