岐阜でも古書店へ

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雪の岐阜から戻ってまいりました。
姪と一緒に「オバケのことならまかせなさい!」(なかがわちひろ)を楽しむ。
岐阜でも古書店めぐり。とはいっても近くにチェーン店しかないのですが、
ゲオ土岐店で6冊、ブックオフ19号土岐で4冊。

好きなのは「エロシェンコ童話集」。ロシアに生まれ、
盲目の身で日本、インドをはじめアジアを放浪した
現代の吟遊詩人エロシェンコの童話集です。

行きの車中「夢二追憶」(宇佐美雪江)を読破。
夢二と生活をともにした最後の女性といわれる彼女は、
夢二より30歳近く年下で、彼女の目を通して見た生身の人間像が綴られています。
次から次へと女性と生活をともにした夢二ですが、彼に魅せられる気持ちがわかるような。
「心を入れて作れ。むずかしい言葉はいらない。
だれにでも解る言葉が、温かい言葉なんだよ」
「路傍の石にすがるなよ」
「悲しみは分けられない」
「目で見たら、心で見る、手で見る、足で見る、身体全体で見るんだよ」
「いつでも、半分ぐらいのところでいないと、息がつけないよ」…、
腐った果物を片付けようとしたら叱った夢二。
夢二にぐっとひかれてしまっている自分がいます。
亡き人なのに、今もすぐそこにいるように思えてなりません。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

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