2009年4月アーカイブ
モンキービジネス 2009 Spring vol.5 対話号
翻訳家、柴田元幸さんの責任編集による、
季刊誌的に発売されている文芸誌だそうで。
今までまったく知らなかったんですが、
最新号は、村上春樹ロングインタビューが掲載されているってことですかさず購入。
いやー、読み応えあるインタビュー。堪能しました。
"afterthoughts"として下欄に書いてある村上さんのコメントが興味深い。
1Q84、楽しみです。
川上弘美×小川洋子対談もかなりおもしろい。書くということに対する視点の違い、共通点など。
最近、小川洋子作品はいくつか読んだのですが川上作品も読みたくなり、
図書館で2冊借りる。連休中に読もうかな、と。
昨年の第ニ集に続いて早くも出ました。
今回のテーマは"春"ですね。
聞いたことがある春の曲がずらりと。
例によって歌や演奏はかなり個性的。
小川美潮さんが歌う「花のまち」から始まります。
にほんのうたにぴったりの声ですからね、美潮さん。
SANDIIはハワイな雰囲気のまま「うれしいひなまつり」、
吉田美奈子はゴスペルな雰囲気のまま「早春賦」を。
そのほか、なぜかショーン・レノンが日本語で歌ってたり、山下洋輔がいいピアノ弾いてたり、
なかなかおもしろく聴かせます。ショーンはちょっと微妙ですが...
「月火水木金土日のうた」は名曲ですね。(birdが歌ってます)。
締めは「春の唄」、浜田真理子、いい声だなあ。
全体的には地味な人選ですが楽しめましたよ。
それにしてもこのあたりの唄って、曲や歌詞は知っててもタイトル知らなかったものが多いです。
ピアニスト南博さんの自伝本第二弾、鍵盤上のU.S.A.。
第一弾、白鍵と黒鍵の間には銀座の裏世界での
演奏活動が中心でしたが、今回は銀座で貯めたお金を持って
バークリーへ留学するところからのお話。
アメリカという国のこと、その国で暮らすということ、
その国でピアノを引き続ける意味、などなど
深く重い内容も含みつつ綴られております。
が、個々のエピソードはとんでもなくおもしろい出来事ばかり。
一気に読ませます。
それにしても、銀座での数年間にアメリカでの数年間。あまりにも濃い時間。
前にも書きましたけれど、
「ここまでの経験があってこその、あのたたずまいとあの音」ってことです。
バークリーへ行ったからってミュージシャンとして食えるわけではない、ことがよくわかります。
南さんのピアノを聴きつつ、読むとよいかと。
3月にハンプトンで行なわれました久しぶりのPHISHのライブ3日間。
期間限定のフリーでダウンロードしたMP3を聴いたり、
オーディエンス録音物を聴いたりしていたんですが、ようやく届きました、CD3枚組×3日間。
やっぱりジャケットがちゃんとあるのはうれしいもので。
しかも、今回は3日間のチケット(のレプリカ?)付き。
何の役に立つわけでもないし、CDジャケットには入らないんでむしろ邪魔とも言えますが、
これはやっぱりうれしい。
別のセット物のおまけでもらったバルサの小さな飛行機なんかよりずっといい。
(バルサ飛行機、いつの間にか猫にのっかられて折れてた・・・)
で、なにより音がいい。
まだ1日目しか聴いてないですが、やっぱりMP3から焼いたCDより音がグッと迫ってくる。
スタジオ録音アルバムもでるような噂も聴きますし、あっという間にサマーツアー始まるし、
いろいろと忙しくなりそうです。
家から歩いて行ける調布市佐須町にあります斉藤さん宅。
こちらで花いっぱいの素敵な庭を公開しているという話を聞き、行ってみました。
玄関にはこんな張り紙が。
牡丹が咲いているらしい。
太っ腹なお宅ですね。
りっぱな牡丹。
今日は暖かくて花が広がり過ぎだそう。
この色も鮮やか。
小さめながら藤棚も。
その他にもいろんな植物いっぱいの庭でした。
せっかくなので更に歩いて国領神社へ。
ここは何度か来ていますが、千年乃藤と呼ばれる大きな藤の木で有名。
満開ちょっと前、といったところでしょうか。
甘い香りただよう境内でした。
これは近所の野川。
すっかり葉桜となり、川辺は菜の花がびっしり。
あっという間に季節と景色が変わってゆきますね。
4月18日(土)
前日の冷たい雨も上がった土曜日の午後。
府中市の施設、ルミエール府中のコンベンションホール飛鳥っていうところで、
サーディンヘッドのドラム小林さんがなにかやる、っていうことだったので
家からも近いし、ふらりと行ってみることに。
タイトルは極東タイコ合戦。
小林さんも時々参加している木蓮のチェさんと二人でのコンサートらしい。
会場に入るとドラムセットと韓国の太鼓・チャンゴが置いてあり、
そのまわりを囲むように椅子が並んでる。
すでにいっぱいの人。まさに老若男女。ご近所さんが多いんでしょう。
午後2時、1部開始。
ファンクと朝鮮半島の農民のリズムと組み合わせたという演奏から。
チェさんは踊りながらの登場。躍動感ある演奏。
1部は韓国の曲、リズムを中心に。
休憩をはさんだ2部は金属打楽器を使った演奏から、
日本のお囃子をベースにした演奏、小林さんのドラムソロから
ドラムとチャンゴの激しいセッション。
アンコールでは、チャンゴとカネをバックにお客さん数名も立ち上がって踊るというかなりの盛り上がり。
個々の楽器についての解説、奏法の説明などもあり、みなさん、間近で見聞きする打楽器に興味しんしんでしたね。
久しぶりに「あなたーっ!」って掛け声が聞けましたし、小林さんの娘さんにもお会いできました。
いいイベントでしたね。これが無料。いいなあ府中。
4月7日(火) 4月8日(水)
FRANK ZAPPAの息子、DWEEZIL ZAPPA率いるZPZ、昨年に続いての来日。
元々は2日目だけ行くつもりだったのですが。
RAYさんが失踪して来日できなくなったと聴き、もしかして逆に気合入っておもしろいことになるかもなんてことも考えて1日目も行ってみることに。
噂通り、お客さんは少なめ。やはりVAIがいないのは集客に響いているのでしょうか。
定刻やや過ぎて演奏開始。正直言ってステージ上がさびしい。
本来、Aaron Arntzがキーボードを並べているエリアがすっぽりとあいている。
SCHEILAががんばって演奏しているのだけれど、サックスを吹く間はキーボードの音がなくなるわけで、やはり音が薄く感じる。サックス吹く間はコーラスもできないし。
ボーカルはドラムのJOEがメインの曲多し。この人の声、悪くないのだけど、ドスを効かせた声じゃないので太さには欠ける。コーラスもどうしても薄めに。
音がいっぱい重なればいいってわけではないけれど、ZAPPAの曲は分厚さ、太さ、そして毒がないといけないわけで、今回のバンドはそのどれもが弱い。
そうは言っても、ZAPPAの難曲をさらりと演奏してしまう演奏能力のあるバンドですから、メンバーが少ないなりの素晴らしい演奏で。逆にスペシャルゲストがいない分、バンドらしい演奏でした。
メンバーが少なくなったせいしょうか、演奏できる曲の減ったらしく、2日でかぶった曲目が多かったのがちょっと残念。
ただ、昨年聴くことができなかった(行かなかった横浜で演奏された)ピーチズが聴けたのが個人的にはよかったですよ。
できる範囲で必死にやってるバンドのけなげさが伝わってきたライブでした。
これにめげず活動続けていただきたいものです。
ZAPPAバンドのメンバーとして活躍したレイ・ホワイトさん。
来日を数日後に控えたZAPPA PLAYS ZAPPAのメインボーカリストとしても重要な位置にいたわけですが。
どうやら勝手にバンドをやめてしまったらしい。
まあ、そういう行動癖もあった方ですから、しかたがないですね。
Dweezil Zappa自身のコメントが発表されております。まじめだなあ、Dweezil。
まあ、昔からよくあること、残ったメンバーで問題ない、と。
そういえば。
以前、ブルース・カーニバルに来日予定だったアイク・ターナーバンド。
もろもろの理由でアイク本人のみ入国できず、バンドだけで行なわれた演奏がかえって盛り上がってたということもあり。
気合が入り、いい演奏してくれる可能性大です。
大山さんのお話のように、今のDweezil自身のバンドとして演奏を楽しめるとよいですね。
ちなみに。
Ray Whiteって検索すると、オーストラリア&ニュージーランドあたりの巨大不動産会社がTOPに。
http://www.raywhite.com/
日本からの閲覧が妙に増えて??って感じかも。
時々、つぶやいています