11.2004年 CZECHの旅の最近のブログ記事

帰国する朝。
まずは食事です。


例によって、パン、ハム、チーズ、野菜、ヨーグルトなどなど

荷造りをし、詰め込めるだけの本を持ち、
空港へ向かうことにします。

フロントへ行き、少し待っているとお願いしたおいたタクシー到着。
運転手さんは、白いジャケット、白いスリムパンツ、白スニーカーで
金髪のきれいなおねーちゃん、ちょっとびっくり。
荷物を積み、妻に見送られてタクシー出発。
かわいい顔をしてかなり荒い運転です。

道はすいていてすんなりと空港到着。
チェックインもスムーズに終わり、あとは搭乗を待つだけです。

しかし。

時間になっても搭乗アナウンスはありません。
どうやら、着陸するウィーンが濃い霧らしいのです。
濃霧のウィーン、ヨーロッパらしいよい響きです・・・
が、ウィーンでの乗り継ぎ時間がギリギリのフライト予定なので、
こちらは心配になります。

ウィーンエアラインの人に聞いてみると、
「ノープロブレン」とにこやかに言ってくれます。待つしかありません。
結局、1時間遅れでなんとか離陸。
着陸時、確かにウィーンはガスっておりました。

急いで東京行きの搭乗口へ向かうと、
ちょうど搭乗開始したところのようです、間に合った。
そのまままた飛行機に乗り込みます。

また長時間のフライトで無事日本着。
着いた日本はとっても寒い日でした。

というわけで、突然行く!
と決めて行ってしまったチェコ


ビールと


古本と


音楽があって、


景色も綺麗で

とってもおもしろいところでしたー。

最高のビールを飲んで気持ちよく宿へ帰る途中、
やはりもう一度見ておきたい場所が・・・


夜のLucerna Theatre

1998年にPHISHというアメリカのバンドが、
こんなことこんなことを行った場所。

昼間には一度訪れてましたが、
やはり夜の様子も見てみたい、と寄ってみました。

入り口にある「Lucerna」の文字が青く光って素敵であります。


やっぱり素敵な夜のルシアナ

というわけで、プラハ最後の夜。

ゆっくりと歩いて宿へ帰りました。
明日午前中のフライトで(私だけ)帰国です。

再び入ったビアホール黄金の虎
平日だからでしょうか、昨夜よりおじさんばかり。
しかも満席。
入り口付近で立っていると、ビールを注いでいるおじさんが、
こちらを見て指を2本立て「ビール2つか?」という感じでこちらを見ました。
「そうそう」と私も指を2本。

ジョッキが2杯、手渡されました。
たったままでビールを飲みます。
やっぱりうまい!


再び入った「黄金の虎」店内

しばらくすると、帰るお兄ちゃんが、
「ここが空くから座りなさい」とテーブルに座らせてくれました。
相席の隣では、おじさん2人が真っ赤な顔をして討論しつつ飲んでいます。

壁にはこのお店の常連だったという亡くなった作家フラバルの像が。


チェコを代表する作家フラバルの像

ちょうどこの像の下あたりの席に座って飲みました。


これがこのお店の伝票

左は昨夜、右は今夜のもの。
昨夜は2人で6杯、今日は4杯です。
飲んだ数だけ縦線をひきます。
昨夜は2品食べ物も頼んだのでなにやら書いてあります。

横線を入れてあるのが清算した印。
チェック時に横線を入れながら縦線の数を数えて、金額を書き入れます。

隣のおじさん2人は20本以上線がありました。
ジョッキが空になっても席に座っていると勝手におかわりを持ってきますから、
どんどん飲んでしまうしくみです。

独特の雰囲気の中、おいしいビールをいただきました、チェコ最後の夜。

町をうろうろしつつ、
もう1軒行ったのはインターネット・カフェ。
若者に人気のカフェらしいのです。
店内にはいくつかパソコンが置いてありました。
が、日本語は表示も入力もできないようです。

このカフェのおもしろいのは、パソコン持ち込みがメインであるところ。
ほとんどの席は一見普通の喫茶店なのですが、
LANのコネクタがあって皆さんノートPCを持ち込んで繋いでいるのです。
大学生風の人たちがネットで調べ物をしつつレポートを書いている、
というような風景。

パソコンを持って行ってない我々はカフェオレを飲み、
皆さんの様子を観察しておりました。

いったん、宿へ戻り、購入した重い本を置いて
再び夕食(&ビール)へ出かけます。

なかなかピンとくるお店がなく、かなり歩いたあげく、
例の時計台がある広場すぐ脇のレストランへ。


ポークを揚げた料理

なかなかカリッと揚がっていておいしゅうございました。
野菜も食べないと、ってことでこれも。


野菜スティック?

真ん中にあるのがアボカドのソース。
このソースがとってもおいしゅうございました。

しかし。
会計をすると妙に高いのです。
店員に確認してみると、ビールがめちゃめちゃ高い!!!

やられました。広場脇という一等地だからなのでしょう。観光地料金。
飲み物がやたら高いお店でした。しょうがないです。

悔しいので・・・
昨夜行った、黄金の虎へもう一度行き、
安くてうまーいビールを飲むことにします。

なんとか郵便局で発送をすませました。
というところでもうお昼。

ここ数日重い肉料理ばかりだったせいか、お腹がもたれ気味。
食事は軽くすることにしました。


というわけで食べたのがここ

街角に立っているこの小屋ではソーセージとかハムをパンに挟んで売っています。
ホットドッグというか、サンドイッチというか。
これがなかなかおいしいのです。
ソーセージもおいしいし、何種類かあるパンもなかなかです。
これとビールで軽く食事終了。

また古本屋巡りつつ町を探索です。


かなりいい感じの古本屋


入り口もいい感じ

実は旅行前、
チェコでは本はバナナの箱に入れて保管しているらしい、
という噂を聞いていました。
このお店へ入ってみると・・・


確かにバナナでした


ちゃんとバナナでした

なんでバナナなのでしょうか?
この国の人はバナナをめちゃめちゃ食うのでしょうか??

とにかくバナナ箱だらけな店内でした。

このお店のヒゲ+メガネのおじさんがいい感じ。
妻が買った本の金額をレジに打ち込む際、
一冊一冊じっくりながめ、「Good!」とかつぶやいているのです。
本をいとおしく思っているようなその笑顔が印象的でした。

本を読んでまったりしていると、
郵便局で売ってる箱、ガムテープ、紐などを調達して
妻が戻ってきました。
中央郵便局が割と近いらしい。
とにかく一つ箱をまとめて発送してみることに。


チェコの郵便局が売ってる箱


チェスカ・ポスタって書いてあります

チェコ・ポスト=チェコの郵便局?そのままですね。
古いものが多くて表紙とか弱そうな本が多いため、
タオルなど使ってかなりしっかり詰めていきます。
雨がしみるかもしれないのでビニール袋にも入れて。

かなり重い荷物が一つできました。
まだまだ入りきらない本多いですが、まずは一つ送ってみることに。

交代で箱を持ちながら中央郵便局へ向かいます。
なかなか広くて素敵な建物です。


郵便局の窓口

天井は自然光が入るようになっていて柔らかく明るい感じです。


室内なのになぜか窓口の上には飾り窓が

おしゃれです。

番号札を取って呼ばれるのを待つのは日本と同じシステム。
しかし、局員さん(おねーちゃんが多い)は実にマイペースで仕事してます。
村上春樹さんも困ったというイタリアほどではないでしょうが、
まあのんびりしてますね。

しばらくしてやっと窓口へ。
手続き自体は問題なく終了、しかし。

送料は1万円弱・・・高すぎです。さすがに遠いです。
この調子で買う物を郵送していたら大変なことになります。

というわけで、残り(この時点でまだ部屋にかなりありました・・)は
ハンド・キャリーで運ぶことに決定!

先に帰国する私もまるで本屋さんのように
大量の本を持って飛行機に乗ることになったのです・・・

落ち葉舞うこの小さな中庭のベンチで読んだ本はこれ。

430926719X.09.LZZZZZZZ.jpg
フランク・ザッパ自伝

とっても分厚い本です。旅行に持って行くにははっきりいって不向きです。
ですがヨーロッパという遠いところへの長旅、時間もたっぷりありそうってことで、
これなら飽きないかな、と。
そんなわけであえてこれを購入し、持参したのです。が・・・

ボリュームありすぎでした・・・
それに、いつでもどこでも寝られる体質なので、
眠れなくて本を読むってこともないのです。
飛行機の中も寝てる方がはるかに長いのです。
結局、帰宅までに1/3弱読んだだけでした。

しかし、ザッパの幼年期を知り、
彼がいかにしてあのような音楽をやるに至ったかを
かいま見ることができたのは収穫でした。

アメリカってところはやはりすごいです。いろんな意味で。

さて、翌日。

すでに大量に本を買い込んでいる妻。
いったん日本へ送ってみることになりました。
あまりにいっぱいあるので・・・

箱調達とか郵便局の確認をしに出かけた妻を待つ間、
宿の中庭で本などを読むことにします。


宿、ペンションミュージアムの中庭


このベンチに座って本読みました

ちょっと寒かったですが・・・


中庭から見上げた宿の外観

こざっぱりとしたとてもいい感じの宿です。

なかなかのんびりした時間を過ごします。

またしばらくあいてしまいましたが・・・

念願の「黄金の虎」でビールを飲んだ我々。
ふだんは地元のおじさんばかりが集まるというそのお店でしたが、
その日は日曜でしたので、さすがにそれ以外の人も来ているようでした。

我々と相席で向かいに座っていた若いカップルもそんな感じ。
この二人、飲んでいる最中、やたらいちゃいちゃしているのです。
「あらあら。仲良くていいねー」なんて感じで目のやり場に困りつついたわけですが。

向こうも見慣れない東洋人が気になったのでしょう、
カップルのおねーちゃんの方が話しかけてきました。
「どこから来たんですか?」
「日本です」

というわけでお互い片言の英語で会話。
プラハの印象やらを必死に話してみました。

こちらが古本を買いに来た、というような話をしますと、
彼女が仕事で関係している絵本を送ってあげるという話に。
(2005年1月、ほんとに彼女から本が2冊家へ送られてきましたよ、ありがとう!)

住所やメールアドレスの交換をして別れたのでした。
こういうのが旅のおもしろいところですね、ほんとに。

おいしいビールでほんのり酔っ払い、宿へ帰って気持ちよく就寝。

そもそも今回の旅、妻が千野 栄一さんの著書「ビールと古本のプラハ
を読んだことから始まりました。

4560073406.09.MZZZZZZZ.jpg

この本に書かれている、
千野さんがチェコへ行くたびに通ったというビアホール、
ほとんど地元の人しか行かないというこのビアホールへ行ってみることに。

地図を見ると時計台のある広場から割と近いです。

ありました。

千野さんは本の中で「黄金の虎」と呼んでいたお店です。


15:00からやっているようです。

近づいてみると、中はとってもにぎやかです。
この本によると、

観光相手の店ではないので無愛想
常連さんは席が決まっているから勝手に座ったりすると怒られる

などと書いてありまして。
少々緊張しながらのぞいてみました。

そんなに広くない店内には長い木のテーブルと長椅子があり、
人でいっぱいです。
立って飲んでいる人もいます。皆ジョッキでビールを飲んでます。
それ以外の物を飲んでいる人はいません。
食事をしている人もほとんどなし。
ビアサーバーのところにおじさんが一人いて、ひたすらついでいます。
活気はありますが、いらっしゃいませ、とかいう
こちらを気にする雰囲気はありません。

しばらく二人で呆然と眺めていると。

むっとしたままの店員が一人こちらをみて、指を2本たててます。
二人か?という確認でしょう、こちらも指を2本たてますと、
テーブルを指してます。
ここへ座れ、ということなのでしょう。もちろん相席です。

座ってみました。

何も注文していませんが、ビールの入ったジョッキが2つ、ガシャンと出てきました。
とにかく入れたようです。
ひとまず乾杯して飲みます。

うまい!!
チェコにきて飲むビールはどれもうまかったのですが、ここはさらに別格でした!
念願のお店でビールにありつくことができました。

2011年12月

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