04.読んだりしたものの最近のブログ記事

6月24日(水) 夜。

村上春樹の新刊「1Q84」を読み終わった数名(約一名は途中まで)が集まり、飲みながらハルキ話。
古本屋さん含め、私以外はとんでもない本好きばかりでして。
ハルキ話だけでそんなに盛り上がれるのだろうか、という心配は全く必要なく、
延々と続くそれぞれのハルキ作品、ハルキ本人への想い、解釈。
存在も知らなかった小冊子や本人インタビューの切り抜きなども多数披露され、
いつの間にか何本もワインが空く。
いやあ、たまにはこういう濃い話もいいですね。
堪能いたしました。
過去作品が異常に読みたくなりました。

1Q84.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つい先ほどBOOK2ラストまで読み終わりました。

先に読んだうちの奥さんはかなり特殊な読み方をしたようだけど、私はまあ普通に読了。

BOOK1は休日に一気に読んだんですが、BOOK2は平日になってしまい、
昼休みや通勤時などで分散読み。
昼休みにいったん意識があっちへ行ってしまうので戻るのに時間がかかる。

新作読み終わってしまうと、内容忘れてしまった旧作を読み直したくなる。
さて、何を読もうかな。短編集か。

 

モンキービジネス 2009 Spring vol.5 対話号

翻訳家、柴田元幸さんの責任編集による、
季刊誌的に発売されている文芸誌だそうで。

今までまったく知らなかったんですが、
最新号は、村上春樹ロングインタビューが掲載されているってことですかさず購入。

いやー、読み応えあるインタビュー。堪能しました。
"afterthoughts"として下欄に書いてある村上さんのコメントが興味深い。
1Q84、楽しみです。

 

川上弘美×小川洋子対談もかなりおもしろい。書くということに対する視点の違い、共通点など。
最近、小川洋子作品はいくつか読んだのですが川上作品も読みたくなり、
図書館で2冊借りる。連休中に読もうかな、と。




 

 

ピアニスト南博さんの自伝本第二弾、鍵盤上のU.S.A.
第一弾、白鍵と黒鍵の間には銀座の裏世界での
演奏活動が中心でしたが、今回は銀座で貯めたお金を持って
バークリーへ留学するところからのお話。

アメリカという国のこと、その国で暮らすということ、
その国でピアノを引き続ける意味、などなど
深く重い内容も含みつつ綴られております。

が、個々のエピソードはとんでもなくおもしろい出来事ばかり。
一気に読ませます。

それにしても、銀座での数年間にアメリカでの数年間。あまりにも濃い時間。
前にも書きましたけれど、

「ここまでの経験があってこその、あのたたずまいとあの音」ってことです。

バークリーへ行ったからってミュージシャンとして食えるわけではない、ことがよくわかります。
南さんのピアノを聴きつつ、読むとよいかと。

 

 

沈黙博物館

小川洋子さん、2000年発表の長編小説。

時々、長編小説の世界にどっぷり漬かりたくなるのですが、
図書館でたまたま借り、一気に読んだ作品。

日本のどこかの小さな村の出来事のはずなのに、伝わってくる気配は村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の向こう側の村、夢をしまっておく(だったかな?)図書館があるあの静かな村。
好きな質感の小説でした。

 

 

 


第2弾が出るとは思っておりませんでした。

レコードコレクターズ増刊 猫ジャケ2
もっと素晴らしきネコードの世界

基本的に第1弾と同様、ひたすらネコードを気の利いたコメントと共にカラーで紹介してます。
前回あれだけ紹介してしまってまだあるのか、という心配は無用。
ネコード、いくらでもあるようです。
第1弾時は読者だった沼辺さん、今回はレコード提供&執筆も。
さすが、"12インチのギャラリー"著者であります。

今や猫飼い小説家として有名な町田康のインタビューも。
キジトラの猫はギターの音が好き、らしい。


先日、東京ローカルホンクを見に行った後、同じビル内のペットサウンズレコードで購入。


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


9月6日(土)

かなり出遅れつつも7時半頃に往来座外市」へ。

今回は「大阪京都死闘篇 武藤良子関西旅行記 完全版」以外
買う気はなかったんですが。
古書現世さんの棚にこんなの発見。

1と2のセット販売。(左の写真は2)
これは持ってなかったんです。しょうがないです。
買っとくしかないです。

少し読んだだけですが、なかなかおもしろい。
アルバム聴きながら読みたくなります。


木曜日、こちらに紹介されているのを発見。(感謝!)
これはいかん!、と金曜に購入。

いやいや、素晴らしいです、ネコード。
レコードコレクターズ増刊。さすがレココレ。
数行のコメントのうち、大半が猫についての分析となっております。

「ひとり猫」「美人と猫」「紳士と猫」などとこだわりの分類がされております。

「紳士と猫」のTOPはZAPPA先生。
London Symphony Orchestra, Vol. 2
これ、CDでは文字だけジャケなんですよね。欲しい、オリジナル。

KISSピーター・クリスさんソロも載ってますが、これは「紳士と猫」じゃなくて「紳士が猫」。

猫と純音楽の素敵な関係と題して、遠藤賢司さんのインタビューも掲載。
エンケンさんと猫の深い関係が明らかに。

それにしても聴いたことない(見たことない)猫ジャケレコード多数。
まだまだです。


今は亡き、野本和浩さんの絶対ネコもちゃんと紹介されてました。

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ピアニスト、南博。彼が書いた初めての本がこれ。

白鍵と黒鍵の間に

漠然とピアノをやっていた学生時代。
ガツン!とやられてしまったJAZZという音楽。
JAZZをやるんだ、と決めた南さんがバークリーへ留学するまでの生活を綴ってます。
まるでハードボイルド小説かと思うような出来事の連続。
JAZZをやって食っていくということの難しさ。苦悩。

ここまでの経験があってこそのあのたたずまい、あの音、ってことですね。

南さんをまったく知らなくてもおもしろい本です。一気に読ませます。

51dE.jpg

就職して東京へ出てきた当初、三鷹市のはずれにある社員寮に住んでいた。

中央線までやや距離があるものの、憧れのジャズ喫茶、A&FやMEGにふらりと行ける、
そんなところに住めたことがうれしかった。
ライブハウスも数え切れないくらいあった。
いわゆるフュージョンって音楽も好きだったから六本木ピットインにも出かけたけれど、
やっぱり中央線。

新宿紀伊国屋書店裏にあった新宿ピットイン。
吉祥寺サムタイム。
すごいミュージシャンだと思ってた人たち(実際にすごいんだけど)が
当たり前のようにマンスリーでライブやってるのにびっくり。

そんな中、最もインパクト受けたのが、アケタの店。
狭い。椅子が変(適当なソファとか)。焼酎水割りが濃い。つまみが潔く大雑把。
なんだか妖しくてドキドキする空間。
この頃(今でもか)最も好きだったサックス吹き、梅津和時セッションっていうのが、月一で行なわれててよく通った。
今は亡き、トロンボーン板谷さん、じゃがたらで吹いてたトランペットの吉田さんなどがいたかな。
なんでもありセッション。
そんな空気が詰まった(ってわかりにくいだろうけど)日本のジャズアルバムだけを紹介した本がこれ。

中央線ジャズ決定版101 監修/明田川荘之 アケタの店の店主。

見開きでアルバム1枚を紹介してますが、とにかく偏ってます。それがいい。
先週行った国立のライブハウス「No tranks」店主、村上さんも書いてます。
「新宿ピットインにもアケタの店にも出てないミュージシャンは中央線ジャズとは呼べない」。
まあ、そういうことです。

その理論に沿いつつ、私が考える最も旬な中央線ジャズなミュージシャンというと。

和泉聡志

もはやジャズなのかなんなのか。そんなこと関係なくなるのが中央線ジャズ。
なんて思いつつ、この本読みすすめてたら、ちゃんと出てました、和泉さんの参加アルバム。

Elvin Jones Tribute Band 「アケタの店」での録音です。

2013年5月

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