2006年3月アーカイブ

我が家のメダカが冬眠からようやくさめたようです。
冬をこして偉いなあ、君たち、とホメてあげたい気持ちになりました。
今日初めて、冬眠後エサを食べる個体を目撃。
それでも水面にふわーっと漂ってきたかと思うと、
また藻のかげや土にもぐってしまうので、本当にさめたのかどうか。
花冷えの東京です。

春のしおりがぼちぼちお目見えです。
みわ画伯と、クリエイター居ぬさんが頑張ってくれました(感謝)。
2006年冬しおりを入手する最後のチャンス。
冬しおりが欲しい方はご注文時に「冬しおり希望」と明記してください。
記載のない限り、31日夜発送分からは春しおりを同封する予定です。
乞ご期待。
春しおりの画像をアップしました。
過去の画像も同時にごらんになれます。

受注対応、発送、楽天フリマや日本の古本屋へのアップ、
買取査定、新着本…。1日でここまでやるのが精一杯。
出かけたのは、郵便局、そして、
図書館に予約していた本を借りに出かけたぐらい。
お客さまからお送りいただいた旅の写真、桜の写真になごむ。
さて、ぼちぼち五反田へ運ぶ本に値つけして束ねて、少しずつ運ばねば。

うららかな春。
発送を終えてから、五反田の古書会館へ。
催事の準備のため、ロッカーに積み重ねまくった本の整理。
約束があったので、車を自宅に戻してから高円寺へ。
コクテイル向かいの古書店で2冊購入。
コクテイルは臨時休業だったのだろうか、あいにく閉まっていたので残念。また行きますよ。

古書店、オンライン仲間とあれこれ話した夜でした。
ライナー・チムニクに打たれたこともあり、物思う夜。

根津・竹久夢二美術館へ。
竹久夢二「アール・デコの世界」展~1920-30年代の
グラフィック・デザインを中心に~の最終日。
次の予定があったのでわずか30分ほどしか時間がなかったが、
少しでも見ておこうと足を運ぶ。予想どおりの大混雑だ。

雑誌「若草」「民謡詩人」「蝋人形」やセノオ楽譜が
ズラリと並ぶさまは圧巻。
かねてよりの関心事は、夢二がなぜあれほどモダンな装丁や広告を残せたのかということ。
一体、何を見て、聞いて、感じ取っていたのか知りたかった。
セルゲイ・ディアギレフによるロシアバレエ
「バレエ・リュッス」(1909年~)の斬新さに、おそらくヤラれたと思ったことだろう。
夢ニの描いた雑誌表紙、楽譜、書籍装丁によく反映されていた。

「婦人グラフ」の表紙には、パリの雑誌「アール・グー・ボーテ」
(1920~33年)の影響がはっきり見てとれる。
同時代の人や作品にどれほど影響を受けていたのか、
頭の中で少しずつつながる感じ。

銀座のカフェ・クロネコによる文芸雑誌、
望月百合子、山名文夫など、あれこれ知りたい知りたい…。

帰宅したら、ずっと前に手配しておいた1906年の洋雑誌が届いていた。
こちらも、いろいろ調べてみたい。時間が有限なのが困りものです。

起きてすぐ古書会館に電話。
「忘れ物なかったですか。…という本なのですが」と問い合わせる。
日曜に宅配で届いた箱に入れたつもりが見当たらなかった。
南部古書会館の振り市にも行きたかったが落ち着かないので、
まっすぐ古書会館へ向かう。
毎日毎日、膨大な量の古書が集まって、膨大な量が出ていく古書会館。
2階で整理をしている方のご苦心やいかに、である。
名乗ったら「これですか」とすぐ出していただいた。
大枚はたいて入手したものだったので、出てきてほっとした。

本日の中央市会(業者の市)、そそられる本の束がいくつも出ていた。
11時半ごろはまだ閑散。この時点では、欲しい本の札はいずれもカラだった。
ああ、どれも最低入札価格の2千円で落札できるなら夢のようだな、
できればすべて欲しいと思う。
が、現実は甘くない。
用を済ませ食事をして戻ってみたら、
狙っていたものはいずれも封筒が何店もの札でパンパンにふくらんでいる。
何件も入札したが、あれもダメ、これもダメ、あっちもそっちもダメ。
有名店に80円の差、50円の差で負けたものがあり、ううううん…。
あと100円高く書けばよかった~と悔やんでも悔やみきれず。
2件はどうにか落札できたのでよしとします。

最近の海ねこは品揃えがちょっとね~とお感じのお客さま、
買取+あちこちでのセドリ+
こんな感じでひいひいやっていますんで、長い目で見守ってくださいまし。

寝不足だったため、帰りの電車で眠りこける。
発送、新着本を追えて本日は終了。
4月から忙しくなりそうなので、ここぞとばかりのんびりしすぎかも。
メールをくださっている方に少しずつお返事を書いております。
もう少々お待ちください。

善福寺緑地公園というところで花見。
日本語教師の職を得てオーストラリアに渡るカヨちゃんを囲む会でした。
昨夜今日ともに20代のみんなに入れていただいて、わいわい。
桜は場所によって5分咲きだったり、3分咲きだったり。

早い時間から飲んでいたので、帰宅して仮眠。
と思ったら、また結構寝てしまう。
結局、新着本を終えたら夜中も夜中。
いつになったら午前スタートの市場に通えるようになるのだ、私。
市場に置き忘れてきた1冊が無事でありますように。起きたら組合に電話しなくては。

桜の季節ですね。ぶらぶら歩いていると汗ばむほどの陽気。

神保町へ。市場で落札した本は、
できるだけ早く持ち帰るのが古書組合での約束ごと。
ちょっと遅くなってしまったが自宅あて発送するため、古書会館へ。
電車の中で徳永康元を読む。
この人の文章を読んでいると、
「難しいことを難しく書くのは簡単。
難しいことをだれにでもわかりやすいように易しく書くことこそ難しい」と
昔、だれかから言われたことを思い出す。

地下の「趣味の古書展」をのぞこうと思っていたら、
「あと10分しかないよ。ダメだよ、もっと早く来なくちゃ」
と顔見知りの古書店さん。急いで行き、
目に入った大田洋子さんを選び、さらに洋書絵本を5冊購入。
カーゴが少なく、古書展後の搬出が皆さん大変そうでした。

知人らと会合のため新宿へ。
ちょっと風邪のひきはじめっぽい。早めに休みましょう。

早起きして雑誌72冊とロシア関連ほか9冊を揃えて、配達しにいく。
まとめてのお買い上げ、ありがたい。

ただ、寝不足だったのはつらくて、市場は断念。
ペール・カストールを手配してから、少し仮眠。
…と思ったら3時間も寝てしまった。
緊張がゆるんで、ちょっとカゼ気味になる。
発送、お待たせしていた買取の対応・見積もり3件、新着本。
結局すぐさま夜型生活に早戻りです。
来週から朝起きられるのだろうか。

講談社の絵本 ゴールド版 アップしました。

この仕事をするようになって、
さまざまな方とお知り合いになれたことに感謝しております。
今日は午後1時から7時ごろまで、神保町でとある方とお目にかかる。
お名前をご紹介してよいかどうか、ご本人に確認するのを忘れました。
重たい荷物をお持ちいただき、お帰りも大変だったのではないかと思います。
大丈夫だったでしょうか。
今後ともご縁がありますようにと祈っております。

古書会館に落札した本のうち一部をとりにいく。
帰宅して、昨日ご注文いただきました分の在庫確認と受注メール。
徳永康元氏、"The Velveteen Rabbit"(ウィリアム・ニコルソン。
70年代の版にしたが、新しすぎただろうか)を手配。
海野弘氏の本は図書館に予約する。

24日、配達予定なのですが、準備が充分にできなかったため、
24日早起きしてとりかかる予定。起きなくちゃ。

綱渡りの日々・・・。
今の規模でもいっぱいいっぱい。
何十万も売るなど、とてもとても考えられません。
月何十万、何百万もお売りになるお店は、
一体どのようにおやりになっていらっしゃるのでしょう…。遠い目。
これから店をやりたい人に言いますが、
薄利多売を目指すとキツイです。
単価が高いものもきちんと扱って、
お客様に支えていただきながら
知識と教養、企画力、仕入れ力で
売っていかない限り体(もしくは店)が壊れそう。

それでも、今日のようなお話を伺う機会を得られたことには
とても感謝したい気持ちです。ヤッテテヨカッタ。

発送を終えたら、とうに日が変わっていました。
そう書くと、とても売れているように思うかもしれませんが、さにあらず。
昨日終える予定だった目録の校正が手つかずだったため、
発送のスタートが遅かっただけのこと。
それにしても何件かある発送に
29冊の全集も含まれていたのでスイスイとはいきません。
クリーニングにかなり時間をかけたのですが、
しみついたヨゴレがなかなか落ちなくて苦戦。
しかも、腰痛モチの自分にとっては車に積みこむのが不安で、
夜半、戻ってきた家人に車に積んでもらって佐川急便へ。

検問に2度も引っかかるという珍しい日でした。
郵便局に発送にいこうとして家を出たら車をとめられ
「お酒の検問です。息を吐いてください」とテスター?を突きつけられました。
なんだかなあ。
もう終わっているかと思って、そのあと佐川に行くとき通ったらまだ検問中。
あわてて方向転換するとかえってあやしいかと思い、
堂々と息を吐いてきました。
雨の晩に警察の方、お疲れさまですね。

朝刊の新刊広告にのっていたので目にとめた方も多いと思いますが
「鼻ほじり論序説」なる本、一体どんな内容なのか?
ローランド・フリケット著 難波道明・訳
バジリコ 定価1050円

"セックスよりも愉しく、しかもリスクなし!”
人類史上最古、最高の快楽「鼻ほじり」。
鼻ほじりのテクニック、鼻ほじりの豆知識、絵画、詩、歌の中の鼻ほじりまで、
その深くて豊かな愉悦の世界に貴方を誘う手引書。イラスト多数。

「見てみたいけど、買うのは恥ずかしいね。
うちに置いておいて、友達に見られたらヤかも」と言ったら
「リスクなし、はウソだよな。
ほじりすぎると鼻血が出るよ」とは家人。
耳ほじり論序説、みたいな本はあるのでしょうか?

ロシア本にたくさんご注文をいただきました。
気合が入り、ロシアの絵本TODAYをアップしました。
ロシア古書もだいぶたまってきましたので、そのうち紹介したいと思います。

体調は復活しつつあるものの集中力には欠け、目録の校正ができず。
ゲラは早く戻さねばと百も承知なのに、本当に情けない。
23日、市場を休んでやらないと。

きのう中央市会で思いがけずいくつも落札できていたため、
そちらもとりにいかなければ。
中に「生きているうちに見たい」などと復刊希望が
多数寄せられているものが含まれていました。
販売したら手元にはなくなってしまうため、
一体どうやって販売しようかと悩みます。
おひとりに買っていただいたら、
再入荷しない限りほかの方にはもうお届けできないので。

本をお売りして喜んでいただく思いは格別です。
私は販売を通じて、さまざまな方とやりとりをし、お知り合いになることができました。
それでも、売ることはときに切ない。
私営図書館や家庭文庫だったら売らなくてもいいのになと、ちらりと考えたりもします。

20日は早朝に速達が届きました。内容は、目録のゲラ。
電車の中で直しを入れながら五反田へ。

南部古書会館は、遊古会のあとかたもなく、きれいに片付いていました。
参加していたO書店さんに聞いたところ
「木曜に搬入。金曜土曜に古書展。日曜に片付け。
で、月曜の今日は朝から振り市の準備。
そういうのが大変だと思っちゃダメ。生活の一部なんだから。これで食べてるんだから」。
その言葉をもらっただけでジーンときているところに、
畳みかけるように次のお言葉。
「目録ははじめ反応があまりなくても、店の広告だと思って続けたほうがいいですよ。
半分は売れそうなものを入れたとしても、
半分は自分がやりたいものものを入れ続けることが大事。
自分の店は、こういうものをやりたいのだとアピールするための、
いわば広告だと思ったほうがいいです。
売れそうなものばかりやっていると、何の店だかわからなくなる。
うちも最初のうちはあまり反応がなくてダメだったけれど、
何年かして、次第にああいう本はあの店にあるかも
と覚えてもらえて、声をかけてもらえるようになったから」。

南部古書会館の振り市に参加したあと、神保町の中央市会へ。
今日一日で良いものがかなり仕入れられたと個人的には
思っておりますが、どうなんでしょう。

電車の中で「外国語上達法」(千野栄一・岩波新書)を読む。
家人が新所沢の古書展に立ち寄ったとき、均一台で買ってきた本。
千野先生を尊敬している私としては、
外国語を習得するための近道を明解に理論づけている様子にひきつけられる。
まずは、千語覚えることから始める、覚えたら自分に盛大に褒美をやるのがコツだそうです。

寝不足で朦朧としていたので、発送だけどうにか終えて、
久々に外食に出かけました。明日からまた頑張りたいと思います。

マグノリアが美しい季節。
19日は、風が強い1日。
寄せ植えの土が乾くのが早くなってきました。

市場で買った重たい本を車からとってきて、
日本の古本屋にアップするため2階へ運ぶ。
う…、また腰にきました。
重たい本は扱うのが難しくなってきて、ひ弱でイヤになります。
セットものや全集は体力がないと。

「二十世紀の新聞 第一巻~七巻+別巻(年表・索引)」
(二十世紀の歴史編集委員会編 昭和52年 函ヨゴレ・本体はパラフィン 良好)、
ご入用の方いらっしゃいませんか。
明治5年からの毎日新聞復刻(抜粋)です。
資料としてお持ちになっておくことをお薦めいたします。
三鷹市の我が家へ取りに来てくださる方に限り、4000円でお譲りします。
お近くでしたら車でのお届けも可ですが、梱包はしません。
3月期間限定の価格とさせていただきます。

メールの返事を書き、買取の見積もり3件、ようやく確定申告を終えました。

本日の入手本「ブブノワ 1886-1983」~革命ロシア発モダニズム日本、
戦塵と復興の中で描きつづけた女性画家。
ブブノワの作品をまとめて見られる貴重な図録です。

南部古書会館の特選市へ。
わずか1-2冊であっても欲しい本が混ざっていれば、
何束もの山をどかんと買う場合がある。
今日の落札品は、4件のうち2件はそのような大山。
あっという間に冊数にして300冊ほど?
あちゃー、腰痛の人の買物とは思えない。

あわてて駐車してあった三鷹駅前まで車をとりにいく。
道は渋滞。ようやく高円寺に軽自動車で乗りつける。
大型本が結構あるので、すべて持ち帰ったら車も家もヤバそう。
「明らかに重たいのは残していってもいいですか。
こんな小さい車なので重さに耐えられるかどうか」と
言うと、古書店さんたち、車を壊した話で盛り上がる。
おもしろいけれど、手を休めて聞き入ることもできず。
相槌を打ちながらどんどん仕分けして、半分ほど持ち帰ることにする。
半分は振り市で振ってもらうようにお願いしてくる。
腰痛が不安だったが今日はなんとかどうにか大丈夫。 

帰宅して本の整理。束をほどくと、実にいろいろ混ざっている。
レアもの&美しい世界中の切手を紹介した洋書(75年)は次回目録に入れようか。
雑誌「古本屋」(昭和2年 大阪・荒木伊兵衛書店発刊)には、
別冊で古書の目録がついている。
「安田武 病床徒然」(87年 限定500部)は病中、
描いていたスケッチを彼の死後、友人らが本にしたもの。
はあ~、また本の山が増えました。頑張って売っていかなくちゃ。

メールをいたたいだまま遅れていたお返事を少しずつ書きつつあります。
すぐにお返事ができなくて、すみません。

遊古会 古書即売のため、五反田へ。
たどりついたのは午後1時半ごろ。
とうに出遅れたので、強風で雲が吹き飛んだ青空を眺め、
五反田駅前、足元に咲くタンポポに目をやりつつ…。
振り市で顔見知りの書店さんにご挨拶する。
なぜあの値段であのラインナップを用意できるのか…、
もう本当に圧倒された。明治古典会、愛書会に行く余力なし…。

1階の均一で買った12冊はロッカーに入れてくる。
2階で買った10冊+もう2冊は持ち帰り。
電車で移動している間に、
しばらく小康状態だった腰痛が再び。
あちらこちらでお見かけする働き者の九曜さんが目に浮かぶ。
月の輪さんは階段をたたっと上がってきて、
2階の本をこまめに1階に移動させていたっけ…。
腰痛じゃ、あれ、できないなあ私と、しょんぼり。
どう頑張っても彼らのようにはなれない。

4月前半、古本屋に憧れる人、裏側を見てみたい人、
よかったらボランティアやりませんか。
五反田で本を運び、分類しつつ束ねまくる仕事があります。
力持ちの男女、お気軽にメールしてください。
日時は相談。交通費は出せそうにないですが、
昼食ぐらいはご馳走できると思います。たぶん特典あり。
だれもいなかったら腰痛で動けなくなるまでは頑張ります。

帰宅して発送、まとめてご注文いただいた分の在庫確認ほかで、
新着本までたどりつけず。
メール対応、買取の対応、新着本、お待たせしてます。

春の嵐。誕生日だってのに、仕事に追われておりました。
毎年恒例なので慣れっこだが、家人を待たせたのは悪かった。
仕事が終わったのは22時半。
外食に行く計画は崩れ、
家人が買ってきたワイン、キッシュ、オリーブ、サラダ、パン、
そして、ゴディヴァのチョコで祝ってくれました。

最近、家からほとんど出ていなくて、背中がかたまってしまいそう。
唯一の外出は発送ぐらい。
今日はたまたまリクエスト本をとりに図書館へ。
ムラースコバーの絵本に魅了される。
この人に何かを感じる私の感覚を信じてみよう。
ライナー・チムニクは酔って読むには不向きで、再度読まないと。

誕生日でメールをくれた友人、家族の皆様、ありがとう。
テレビ番組を作っているゆうこさんからはモンゴル関連のもの、
そして、台本のようなーー中を見てビックリのすばらしいものをお送りいただく。
スタジオボイス83年2月、村上春樹インタビュー号、
ずっと以前に欲しいと口走ったのを覚えていてプレゼントくださった元我堂やすさん、
なんてこと。改めてメールしますが、まずはこちらでお礼をば。

17日はきゃっほ~、外界に出ますよ~。
受注メール、新着本、お待たせしております。
今日は、ここからここまで的な大人買いのご注文をいただき、ありがたい限り。
前にもそういうことがあったもののヌカぬか喜びでしたので、
冷静にきちんと対応することにします。

15日は市場へ行けず確定申告もできず、発送以外は終日、机に向かう。
海ねこをさまざまな面から支えていただいている方から心づくしの贈り物をいただく。
松本浩子さんのねこ作品、夢二画集、美味なる切干大根…、
ひとつひとつご丁寧にメモを添えていただいて。
切干大根は、そのまま食べても(!)甘い! 味が濃い!
切干大根のイメージをくつがえす逸品。(有)浜名農園のものです。

自分で注文して今日届いたのは「ヨーロッパの子どもの本」(上・下)。
著者ベッティーナ・ヒューリマンは名編集者として知られますが、
この本、ザブランスキー(記載はアードルフ・ザーブランスキーとなっている)、
カリジェ、ハンス・フィッシャー、東欧、北欧の絵本、現代の印刷方法など、
知りたいことがかなり載っていそう。訳文も読みやすく、手にとるのが楽しみです。
岡崎武志夫人のブックカバーをかけて大事に読みます。

皆様への感謝をこめて良い本を新着にあげたい気持ちなのですが、
すみません、あと少しで落ち着きそうです。
少々お待ちください。
メールも遅れてお待たせしております。

発送以外、終日デスクワーク。
カエル書房さんから届いたCDを楽しみながら。
とある方から教えていただいた「音楽物語 ぞうのババール」。
プーランク作曲、ピアノ・高橋アキ、語り・忌野清志郎。
後半はフランス語版。
プーランクの曲が好みで、ひじょうに気に入った。
"The Art Of Babar"、自分で売っておきながら私物に1冊欲しくなった。

古書わらべさん、晩鮭亭さんに続いて、私も誕生日が近づいてきた。
晩鮭亭さんのマネじゃないですが、私も自分へのプレゼントに何か買おうか、などと考える。
何の本にしよう。あれやこれや考えながら時間が過ぎゆく。
いや、たぶんそれどころではなく仕事が終わるかどうかの瀬戸際となるかと思います。
いちばん欲しいのは、たくさんの注文と、ゆっくり読書できる時間だったりします(笑)。

15日は暖かくなりそうです。花粉びんびんですね。
市場へも行けず、じっと仕事の予定です。
立て込んできました。新着本やメール、少しお待ちください。

市場を休み、目録の原稿のラストスパート。
本と付けあわせをしながら、こつこつ確認作業。
夜になってようやく印刷所にメール入稿しました。

目録を書く難しさというのは、私にとって、
やってみないとわからない類のものでした。
どこにでもあるような本ばかり並べても仕方ないし、
自分の店らしさが出ないと意味がないし。
HPのように画像に頼れないので書名と本の並びだけで
海ねこらしさを出すというのは至難のワザ。
目録を見る客層と合う合わないなど考える余裕もなく、
今の時点ではこれが精一杯、といったところ。

また2か月後に別の目録の締め切りがやってきます。
つねに勉強と努力を忘れずに独自の視点を持って
仕入れ(買取・市場・セドリそのほか)に励まねばと、
今さらのように痛感します。
刺激がないとついサボりたくなるほうなので、
何か月かおきの目標があるって案外よいのかも、と思うことにします。

もっとも、切羽つまったときに限って別のことをやりたくなるのが常。
合間に絵本を読み、いろいろ検索。
「ビロードうさぎ」(マージェリィ・ウィリアムズ)で描かれている
「ほんとの~」とはどういうことなのか今も考えています。
ウィリアム・ニコルソンの絵もですが、
岩波子どもの本の「ビロードうさぎ」で絵を描いている
高野三三男(こうのみさお)の絵もよいです
(見ていたのは昭和45年の版。古い版の色をぜひごらんあれ)。

目録の締め切りなのに、そんなときに限って
ほかのことをやりたくなってしまう。
こんなものまで書きとめたくなったり。

アマゾンから届いたばかりの本
●おじいさんがかぶをうえました 月刊絵本「こどものとも」50年の歩み
 
さすが福音館書店。さすがの構成力。
これほど図版を多様して、のびのび作れるのも、福音館書店ならではの強みでしょう。
ただ、著者、画家、訳者名の索引が中盤にあるのが不思議。
索引こそもっともよく使うので、できれば巻末にあってほしい。
私が編集だったら、これは巻末に持っていくと思った。

●ビロードうさぎ
マージェリィ・ウィリアムズ 訳・石井桃子
絵・ウィリアム・ニコルソン

来週とある方にお会いする予習もかねて、ウィリアム・ニコルソンの絵にふれたくて。
ウィリアム・ニコルソンの本、海外に何冊か手配しようと思ったら、
思いのほかたくさんあり、しかも価格帯が1ドルぐらいから高いほうは果てしない。
子供向け絵本は「ふたごの海賊」と2冊のみとのことですが、
本当はもっとあるのか、あるいは大人向け絵本がたくさんあるのでしょうか?
ハバが広くて、何をどう選んでいいのか、よくわからず。要研究だ。
できればロンドンの古書店あたりで実物を手にとって確かめながら買いたいなあ。
ウィリアム・ニコルソンについては
 「絵本の世界 110人のイラストレーター」(堀内誠一)が何ページか、
「絵本論 子どもの本 評論集」(瀬田貞二)が15ページ、紙面を割いている。
あとでゆっくり読みたい。

「ビロードうさぎ」は絵を楽しむつもりで購入したのだが、
文章が大変すばらしく感銘を受けた。
アマゾンの読者コメントなど見ていると、小さな子どもたちは
私とはまったく違う印象を持つようだ。
大人の私が読むと、「破壊」「「死」「再生」「死んで魂が自由になること」
…そちらのほうに思いがゆく。
作者紹介を読んだら、「彼女の最初の作品。他に30点ほどの作品を
残しているが、後世に残るほどではなかった」とある。
これほどの作品を書ける人が…。まったく意外だ。
はたして、どんな作品を残し、どのような生涯だったのだろうか。
本の内容とあわせて、強く印象に残った。

●つきねこ
アルベルティーヌ・ドゥルタイユ 作・絵 ふしみみさを 訳
 
これも、今度お会いする方との前に、その予習もかねて。
 「ペール・カストール」シリーズについて知っておきたくて。
ペール・カストールは古い日本語版を所有しているが、なかなか手放せそうにない。
古いフランス語版は、先日、市場に出品され、
欲しくて入札したが、大変な高額で他店がお買い上げになった。
「子どもの本評論集 絵本論」(瀬田貞二)によれば
「ペール・カストール画帖シリーズは、発足以来三十余年で
三百三十種」(一九六八年現在)」とのこと。
今なお出版され続けている。
パロル舎は何冊ぐらい出版するのだろう。楽しみ。

ペール・カストールについても要研究。
「絵本の世界 110人のイラストレーター」(堀内誠一)」に1ページ記述あり。
あちこち検索していたら、ペール・カストールについて
「ヨーロッパの子どもの本」(上・下 ちくま学芸文庫)にかなり書かれているようで、
そちらも読みたいと思った。
「ヨーロッパの子どもの本」上巻はすでに品切れのようだ。
日本の古本屋を見たら、上・下セットで1件ヒットした。
早速、入手したいと思います。
欲しい本が手に入る…ありがたいです。
人ごとのように言ってますが、ネットの書店は本当に便利ですね。

では、目録の仕事をすることにします。寒い書庫へ。
雪がちらついてきました。

 

浅く広いお付き合いもいいですが、
深くお付き合いできる方がひとりでもふたりでもいることは、
生きていくうえで大きな支えになると思います。
12日は九段下へ。
12年以上お付き合いさせていただいている人と
積み重ねてきたものを感じ、深く大きく感謝した日でした。
継続は力なり、ですね。

13日、東京には曇がたちこめています。
私は花粉症、ねこはさかり。春ですね。
本日、目録の締め切り。
校正のゲラが出ないとの噂があるため、あれこれ確認作業をしなければ。
数日立て込みますので、新着本、少し休みます。

ロシアの広告ポスター、
グラフィックデザイン、マトリョーシカなど

五反田の南部古書会館へ。
月一度、業者向けの特選市がおこなわれているのだ。
開封のお手伝いをさせていただくという機会をいただく。
(南部の皆様、ありがとうございました)
経営員の苦心が感じ取れ、今度から入札時の記名は丁寧にと思った。

また、ひじょうに勉強になった。
良いものには札が集中する。
その中に、必ずといっていいほど、ずば抜けて高い札を入れている店があるのだ。
「買うぞ!」という確固たる意志が札にみなぎっていた。
その店には良いものがどんどん集まっていくのである。

以前ある店から「いくらで売るから、いくらで仕入れようと
考えているうちは、良いものは落札できないよ」と言われた。
そうなのだ、私がなかなか落札できない理由を思い知ってしまった。

その一方、極貧の店にも落札のチャンスがあることを知った。
ある束に昭和20年代後半の貴重な本が紛れていたのである。
背が地味で、ありふれた本に混ざっていたので見落としていた。
他店も同じだったのだろう。札は1枚も入っていなかった。
はっとして急いで札を入れた。

目録の行数を埋めるのに苦心しているのだが、
おかげで埋めることができました。
たまには幸運の女神がほほえむのです。♪るるるーん。

ブブノワ関連の資料を読みながら神保町へ。
ブブノワのたどってきた道、手の印象など興味深く読みながら電車は進む。

状況的に許された持ち時間は小一時間だったが、
業者の市(明治古典会)へ。
こんなときに限って欲しいものが多数、出品されている。
じっくり見る余裕もないまま、数で勝負とばかり10件入札。
仕事を済ませ、結果が気になるので古書会館へとって返す。
万一、全部落札できたら支払いが大変かもという心配は、まったく杞憂だった。
7件は有名店が落札。ちっとも及びじゃなかった。
残り3件は運よく落札できたが、
半ばカン頼りで、ろくに確かめもせず入札したものばかり。
「何、落札したの?」とのぞきこんでくる先輩書店RさんMさんに、もごもご口ごもる自分。
腰痛を不安に感じながら、
コミガレで買った3冊も含め21冊(+読書用の2冊)持ち帰りとなった。

帰宅して落札したものをじっくり見る。
大正の装丁には惚れ惚れする。
が、全巻揃いかと勝手に思い込んでいたら、まったく違って
同じ巻が3冊もあったり。我ながら隙だらけ。
時間がないときこそ冷静な目が必要なのにね。
目録の書き直しが必要となり、あれやこれや。
発送を終えたら深夜。めいっぱい活動した1日でした。

新聞やテレビでも報道されている村上春樹、
生原稿流出事件(?)、家人が文藝春秋を買ってきた。
「じっくり読んだほうがいいよ」と家人。
家人も私も春樹びいき。
自慢じゃないが氏命名のコードネームを夫婦ともにいただいている。
(自慢してますね)
また、私の知人は安原顕さんとかなり深いつながりがあり、
安原さんの日記に名前をあげられていた。
ヤフオクに安原さんあて村上氏の献辞入り本が出品されていたのは、
記憶に新しいところ。
文藝春秋は未読だが、おおいに気になるところではある。
市場には生原稿が多数出品される。
さすがに今日は「生原稿は…」と話題になっていたように思う。

皆様、良い週末をお過ごしください。

10日は終日、おうちでこつこつ仕事。
メールを書く、新着本の入力、清算、委託本の新入荷リストをチェック、
梱包材の注文、メールで届いた買取依頼の写真を見る、目録づくり…、
机に向かってやることが次々にある。

たまたまテレビからモレ聞こえてきたのは糖尿病予備軍について。
「一日中、デスクワークをしている、
昼はぱぱっと麺類で済ますことが多い、
小腹がすくとおやつを食べる、
夕食後は晩酌を楽しむ…」、
あら、まるで私だ、と思う。まずいな。
11日は出かけるので、いやがおうにも歩くことでしょう。

水曜は、南部古書会館の振り市。
行けば行ったで欲しい本もあるかもしれない。
その一方で、本の束は本当に重いので、
今ここで無理して腰痛をこじらせたら後が大変。
振り市に集う面々を思い浮かべ、残念に思いつつ参加を見合わせる。

そっとそっと動きつつ寄せ植えをこしらえる。
軽く汗ばむほどの陽気。

あとは終日、家事、発送と目録づくり。

今日は、いただいてうれしいメール、そして、悲しくなるメールと両極端。
「ゲド戦記」ならずとも、言葉がもつ威力は強力だと思います。
本を読んで寝ましょう。きっと明日には元気になっていることでしょう。
リセットして、明日からまた頑張ることにします。お休みなさい。
明日という日が、文字どおり明るい日になりますように、
あなたにとりまして、そして、私にも。

西部古書会館の振り市へ。
今日はあいにく他店向きのものばかり(そんなこともあるさ)。
何も買わずに駐車場代だけ払うのも切ないので、1束のみ入手。
戦後まもなくの文学雑誌で、太宰も書いている「人間」、
林芙美子らの「文学界」、
「室生犀星選 萩原朔太郎詩集」(高桐書院 昭和22年)ほか。

「いま室内にひとりで坐って 暮れてゆくたましひの日かげをみつめる」
(詩集「青猫」より「蝿の唱歌」一部を抜粋)

帰りに花の苗を買う。毎年、作りたくなるのは、黄色、紫、オレンジ色、白
といった組み合わせの寄せ植え。
ビオラ、アリサッムなど、ありきたりだけど好きなので。
空色のネモフィラが欲しかったのだが、
白や黒の3倍ほどの値段なので1苗だけ。
もうちょっと腰痛がおさまらないと、
テラコッタを持ち上げるのは危険すぎ。
まだポットのまま置いてあります。

帰宅したら、冬眠しているとばかり思っていたメダカが
水面まで上がってきていたので驚いた。水ぬるむ頃、です。

6日は五反田・南部古書会館の市場へ。
睡眠4時間足らずで頑張って駆けつけたつもりだったが、
どう考えても遅すぎ。
「もっと早く来なさいね」と事業部長のお声。
あっと思った本があったので「欲しい」と口走ったら、
澤口書店さんに「欲しいじゃなくて(値段を言わないと)…」と失笑される。
他店が値段を吊り上げてくると、ついつい「…えっ!?」と声をあげる癖があり、
事業部長にマネされてしまう。いかんですね。
相変わらず素人くさいというか素人まるだし。

それでも、山ほど本を買えるのが振り市。
本当に欲しいのは束のうちの1冊2冊であっても、結果として大量買いとなる。
本がひじょうによく回転している書店ならいざ知らず、
うちみたいな小規模の店でそんなにたくさん買ってどうするんだろう(もうひとりの私の声)。
たくさん買っても不要分はどんどん次の市に出すか、
思いきってどしどし捨てていけばいいと言われている。
なのに、とりあえずためておいて、じっくり一通り見てみたい、
できれば催事で売りたい、分類分けして市場に出したいと欲が捨てられない。
何やってるんだろうなあ。
第三者だったら、何、要領悪いことやってんのとダメ出ししたくなると思う。
こう書いていること自体、かなり弁解がましい。

台車に積んで地下のロッカーに運び、何束もあげおろししていたら、ぐぎっ。
ああ、晩秋にやって以来、落ち着いていた腰痛が復活か。
しばらく小康状態だったので、いたわることを忘れすぎていたかも。
油断大敵だ。

そっとそっと歩き、角のお店で新商品「鯛玉」をいただく。
鯛焼きの中にベーコンエッグが入っている。
胡椒がきいていて美味。コリアンダーか三つ葉(?)を添えてある。
「鯛焼きはしっぽ近くに仕掛けがあるから頭から食べてほしいの。
でも、これはどこから食べてもいい」とオバちゃん。

神保町の中央市会へ。すでに半分ほど開封が終わっていた。
欲しかった本を含む束は有名店が高値で落札ズミ。
あの値段では、いずれにしても太刀打ちできなかった。
そのほかに、どうしても欲しい本があった。
1点狙いでどかんと投入覚悟だったが落ちず。
清算を済ませて石田書房さんと食事。
帰りの電車で「チャリング・クロス街84番地」を読み終える。
後半は筆が急ぎすぎている感じか。惜しいね、ヘレーン・ハンフさん。
すでにお亡くなりになったことを知り、胸がつまりそうになった。
ヘレーンのイキイキした話し言葉(手紙ですが)に感情移入したからだが、
それもこれも江藤淳さんの名訳のなせるわざだろう。
ちなみにHelene Hanff、お亡くなりになったのは97年。
1916年生まれなので81歳だったのでしょうか。

五反田の事業部長に教えてもらった催事用必携グッズ(?)を買って帰宅。
古書わらべさんからも梱包材ほか有益な情報をいただき助かった。

梱包して発送して戻ったらもう夜半。我が家のねこの誕生日。
せめてもと思い、いつもよりちょっとだけ長く遊ぶ。
新着本、予定どおりに進まず。少しお待ちください。

夢見が悪かった。
先輩書店に薦められるがまま、全集20冊(?)揃いに入札する夢。
落札してから冷静に見てみたら、とんでもない分厚さ、大きさ、
しかも買い手を探せそうにない本ではないか。
一体どこに置くつもり? 買ってどうするの?
しまったー、どうしようーと頭を抱える夢。
家人に「正夢じゃないの?」と笑われる。ううう。

春霞。陽気がいいので花の苗でも買いにいきたくなる。
が、やるべきことを今ここでやっておかないと、
あとで苦しくなるのが目に見えている。
外出の予定をキャンセルして、自宅でこつこつ仕事。
受注、楽天フリマや日本の古本屋へのアップ、
新着本、メール対応、目録づくり、買取の査定。

お客様が庭の花々の写真をブログにアップなさって
「ティータイムにちょっと差し入れ。。。
我家の花たちでも眺めて下さい」とメールしてくださった。
美しい花々の画像に心なごむ。
青い花が好き。大きい花より小さい花が好き。
まさにそんな花々が陽光を浴びて咲き誇っている写真だった。
雲やら空やら、はっとするような良い写真をお撮りになる方なのだ。
「返信は不要です。お邪魔しました♪」とお気遣いまでいただいた。
お心遣いがありがたく、うれしくて、
思わずすぐさま、お礼のメールをお返しする。

昨晩から「チャリング・クロス街84番地」を
おもしろく読んでいる。
とうの昔に読んだ方が多いことでしょうね。

ニューヨークに住む劇作家ヘレーンと、
ロンドンはチャリング・クロスにある古書店経営者との交流が綴られている。
「本当にあなたは本をお売りになる気があるのかしら?」「のんびり座っていないで、
お願いしてある本を探しにいってきてよ」といった彼女の毒舌ぶりがおかしい。
それでいて、物資が不足していたロンドンに差し入れしたり、
送られてきた本について素直に喜びを伝えたりと、
(ときには苦情を呈したりもするが、ユーモア交じりなのでイヤな感じではない)
店員らへの心配りを忘れないのだ。
店員らも、ヘレーンからの手紙を心待ちにして…。

私もお客様にはもっと丁寧であるべきでは? と改めて気づかされます。
さまざまな問い合わせやら依頼やらいただいても、
万全には対応しきれないのがつらいところ。
♪時間が足りない~という歌、ありましたっけ?

早起きして中河原へ。道すがら、昔ながらの板ばりの家が多い。
板塀が陽射しを浴びている光景…、子供のころの原風景のよう。
いつか来たような、デ・ジャヴー感覚。

某企業の巨大な倉庫を見せてもらう機会があった。
倉庫は都心ではなく、地価が安い場所にという考えなのだろう。
広大な倉庫があったら本を整理しやすくていいなあと夢見ていたが、
そんな単純な話ではないのだろう。
実際、広い倉庫いっぱいに何十万冊もの在庫となったら、
管理がどれほど大変だろう、しんどそう…。
のんびり楽に稼げる王道などあるわけがないのだ。

皆、きっと苦心してる。
それでも苦心を見せずスマートに物事をこなせる人もいる。
素敵ですよね~。憧れる。けれど、私にはできない話。
人は人、自分は自分でやっていくしかないですね。

我が家は、そろそろテーブル周辺が本に埋れてきましたよ。
「扉をあけて、普通に歩けるようにしてほしい」
「テーブルに物を置くとき腰を痛めそうになる」と家人。
本当になんとかしなくちゃね。

新着本はピックアップしたところまで。
毎度繰り返してますが、もう少しお待ちください。

市場(明治古典会)へ。
電車の中で「森有正先生のこと」(栃折久美子)に没頭。
前から気になっていたが、岡崎武志さんのブログに影響され、すぐさま入手した。
栃折さんの文章にはどんどん引き込まれる。
アパートを買う買わないのところまで読んだが、先が読みたくてならない。

明治古典会では何も買えず。慣れているが、やはり凹む。
先輩書店に挨拶するタイミングも、相変わらず難しい。
だれかと話し中だとジャマではないかと遠慮して、
ついつい遠慮しているうちに挨拶しそこねるのだ。
中学生なみの悩みを抱えております。

買うのはさっさとあきらめ、清算を済ませて退散。
地下の「紙魚の会」古書展へ行く。
こちらでは6千円でかなり買えた。
森有正氏の著書も入手。
持ち帰れないほどの量なので、宅配で送ることにする。
何店かの人と言葉をかわす。
みわさんには、いつも同じジョークでからかわれる。
みわさんみたいな男子、小学校にいたなあと思って、くすっと笑ってしまう。

腹ごしらえをして落ち着いたところで五反田・南部古書会館へ。
うっかり特選市の下見かと勘違いしていた。2階へ行ってみたら
「特選市? まだまだだよ」と言われる。1週間早かったのだ。何やってんだかなあ。

そのまま帰るのもつまらない。
角にある雑貨店の鯛焼きに初トライしてみた。
聞けば6日から「鯛玉」なる新メニューを始めるとか。
「ベーコンエッグってわかる? 鯛の中にあれが入っていると思ってくれればいいわ。
胡椒は好き? コリアンダーは?」
コリアンダー入り、または、コリアンダーなし…、自由に選べるらしい。
「私がパクチー好きだからね~。おいしいわよ~」と言われて生唾が出そう。
パクチーには目がない。
ふだん車なので、なかなか行きにくい裏道を探検。
歩きながら鯛焼きを頬張る。
ねり梅?(桜の塩づけ?)の塩味と酸味がきいていて、なかなかです。
周囲の皮がぱりっとしているのも好み。
130円で暖まり、心まで満たされた。
良いお仕事をされてますね。見習わなくちゃ。

食べれば元気になる私。
インド旅行中、家人に「暑さと空腹と疲れに弱い」と言わしめた。
今日の場合、正確に言えば、鯛焼き+鯛玉のオバちゃんに元気をいただいたんですけどね。
その勢いで下北沢に立ち寄り、羊毛フェルト作家さんの作品を見る(掲示板参照)。

帰って梱包。発送しにいって戻ったら夜半。
朦朧としつつ、夜のうちに出さねばと思うメールを書いて、きゃあ2時半。
明日は早いので寝なければ。
メール対応、新着本、少々お待ちください。
良い週末を!

終日おうちでこつこつ入力作業、買取の対応など。

目録の件で、文雅新泉堂さんに質問のメールを書く。
メールを送ったあとで読み返したら、緊張のあまり、めちゃくちゃ硬い乱文だった。
にもかかわらず、快くお答えいただく。

古書組合は圧倒的に男性が多く、一見とっつきにくそうな人も多い。
話してみると、なかなか良いオジサンが多いのですが。

市場に行くと、ただえさえ女性が少ない.。
私は狭く深く付き合いたいほうなので
友だちと言える人ができるまで時間がかかります。
今はまだ、友だちが限られているので、
連れ立って食事やお茶に出かけていくおじさん連中を羨ましく眺めています。
ぽつんと過ごしながら、その分、本と対話しています。
いや、それでもだいぶ知人が増えました。
はじめのころは行くたびに緊張のあまり
体調がおかしくなっていました。
ストレスがたまると持病が顔を出してしまうのです。
今はだいぶ大丈夫になりましたよ。

思えば、私は子どものころ皆の輪に入るのが苦手で、
ひとり本を読むネクラなコでした。
小学生のころ、母親の実家へ行くたび、
同年代のいとこたちが表で楽しそうに遊んでいるのに、
ひとり部屋で児童文学全集やら暮しの手帖やらを読む
"変わった"やつでした。
大人になるにつれ、表面的に社交的な人であっても、
案外ひとりで何かするのが好きな人が多いことを知った。
だいぶ生きやすくなったと思う。

学校で、明るく! 元気に! 友達と仲良く!
友だち100人できるかな! 協調! みたいな教育ばかり
受けていたころは、ダメダメ人間的気分でした。
本当は明るいコじゃないのに、無理やり明るく装って疲れていました。
仕事でお付き合いをしていた中学生と話していたら、
やっぱり友だちに嫌われないように明るく明るく必死の様子で、
ああ、昔の私と一緒だわと思いました。

読書、絵、文章を書く、散歩、旅をする、木々と会話する、動物にふれる・・・
ひとりで楽しめることだってたくさんたくさんあるのに、
もっと価値観の多様性を教えてほしかったよ、日本の学校くん。
でもまあ、ずっと公立学校だったし、いろんな人と付き合って、
自然といろいろな人がいることは知ったような気がします。
古書組合も実にいろいろな人がいるので、あの人もあり、
この人もあり、だと思う。今のところ居心地は悪くないです。

さて、4日も市場です。出会いを求めて行ってきます。

小学館 オールカラー版 世界の童話
~大人気! ピエール=プロブストのカロリーヌ・
シリーズ3冊含む~をアップしました。

南部古書会館の振り市へ。
そして、月曜に買った本を引き取りに神保町の古書会館へ。
雨の日の運転は、視界が悪い。見えない分、神経をつかう。
運転に不慣れな私は、ふだんの倍ぐらい疲れる。
4-5時間も運転するとかなりぐったり。

帰宅して、本の束をほどいて1冊1冊確認。
市場だとすべて入念にチェックしきれないことがある。
この本が含まれている束だから私(当店)好みかもと。
半ばカンを頼りに何十冊、百何十冊もの束をどかんと買ってくるのだが、
見ていくと何かしらおもしろいものが出てくることも多い。
なにしろ、プロの古書店が市場でなるべく
高く売れるようにとこしらえた本の束ですから。
書棚をこしらえるかのように、それなりに工夫され、編集されている。
まるで福袋をあけるような楽しさ。
70年代の女性誌の束をほどいていくうち、
その時代が目の前に突然やってきたようでタイムトリップする。

束の中にはさまっていたのは、73年のワンダーランド(「宝島」に誌面変更してすぐの)。
古い児童書束に紛れるかのように、武井武雄…。
どちらもぼろぼろ。おそらく、出品した店も捨てるに捨てられず入れたんだろうなあ。
前者を開いて
「本を読もう! 長谷川四郎と片岡義男の対談」「植草甚一 神保町 元町を歩く」など
ぱらぱらと読む。
後者は背がなく、見開きごとにご丁寧にテープ補修され変色している。
が、腐っても鯛、ぼろぼろでも武井武雄。
うーん、ねこほか動物の絵、色刷りがすばらしい。

個人的には補修されつくした本・雑誌は人の体温を感じて嫌いではない。
しかし、これほど壊れていると売り物にはならない。自家用かな。

運転疲れもあって、しばしぼーっと眺めて時間がたってしまう。

は、いけない、発送しにいかなくては。
梱包して、雨の中、出かける。
夜の郵便局はいつも大混雑だが、雨なので空いていた。
力尽きて、早めに休んだ。

ほかに、書くべきは、半年前に買取したお客様からいただいたメールのこと。
当時、セットもののうち1つどうしても見つからないとのことで恐縮なさっていた。
こちらとしては、なければないで仕方がないと思ってすでに半年が経過したわけだが、
最近、引越しの際、見つかったそう。
ずっと気にかけていてくださったのだろう。
なかったことにしても、こちらは何も気づかずにいたと思うのに、
わざわざご丁寧にメールを下さった。
そして、送料を出してほしいとも何もおっしゃらず、宅配で送ってくださった。
大型のもので梱包だって楽じゃなかっただろうに。
大型なので送料だってずいぶんかかっただろうに。
恐縮しつつも、大変ありがたい。

メールには、新居の写真を3枚、添付していただいた。
ああ、素敵。趣味の良いヨーロッパのお宅のよう。
眼福、眼福。
ああ、このように素敵なお宅からお譲りいただいたセットたちだったのか。
おし抱くような気持ちだ。
セットもののうち1つはかなり入手しにくいもの。
いったん手放したら再入荷は見込めないだろうと思う。
まとまった量があるし、大事に売りたい。
どうやって売ればいいのかずっと考えていたのだけれど、
どなたか必要としてくださる方に、
きちんと橋渡しできるよう努めていかねば、と心新たに。

3月の声を聞くには、あまりに肌寒い東京です。

28日は終日、新着本の更新、発送。
そして、4月の古書展に参加するため本を準備し始めました。
まだまだ先なのに、ずいぶん気が早いことです。
しかし、我が家に本を置ききれないという、やむにやまれぬ事情により。
海ねこに更新予定がない本は値つけをして
少しずつ五反田のロッカーへ運ぼうという算段です。
買取の見積もりや査定でもお待たせいる方のためにも、えーんやこら、
本の置き場をこしらえております。
それにしても、本ってぇやつは本当に重いです。
くしゃん(数日前から花粉症、始まりました。春です)。

2013年9月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

最近のコメント

アーカイブ