市場へ行かない日は、時の流れがゆるやか

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終日おうちでこつこつ入力作業、買取の対応など。

目録の件で、文雅新泉堂さんに質問のメールを書く。
メールを送ったあとで読み返したら、緊張のあまり、めちゃくちゃ硬い乱文だった。
にもかかわらず、快くお答えいただく。

古書組合は圧倒的に男性が多く、一見とっつきにくそうな人も多い。
話してみると、なかなか良いオジサンが多いのですが。

市場に行くと、ただえさえ女性が少ない.。
私は狭く深く付き合いたいほうなので
友だちと言える人ができるまで時間がかかります。
今はまだ、友だちが限られているので、
連れ立って食事やお茶に出かけていくおじさん連中を羨ましく眺めています。
ぽつんと過ごしながら、その分、本と対話しています。
いや、それでもだいぶ知人が増えました。
はじめのころは行くたびに緊張のあまり
体調がおかしくなっていました。
ストレスがたまると持病が顔を出してしまうのです。
今はだいぶ大丈夫になりましたよ。

思えば、私は子どものころ皆の輪に入るのが苦手で、
ひとり本を読むネクラなコでした。
小学生のころ、母親の実家へ行くたび、
同年代のいとこたちが表で楽しそうに遊んでいるのに、
ひとり部屋で児童文学全集やら暮しの手帖やらを読む
"変わった"やつでした。
大人になるにつれ、表面的に社交的な人であっても、
案外ひとりで何かするのが好きな人が多いことを知った。
だいぶ生きやすくなったと思う。

学校で、明るく! 元気に! 友達と仲良く!
友だち100人できるかな! 協調! みたいな教育ばかり
受けていたころは、ダメダメ人間的気分でした。
本当は明るいコじゃないのに、無理やり明るく装って疲れていました。
仕事でお付き合いをしていた中学生と話していたら、
やっぱり友だちに嫌われないように明るく明るく必死の様子で、
ああ、昔の私と一緒だわと思いました。

読書、絵、文章を書く、散歩、旅をする、木々と会話する、動物にふれる・・・
ひとりで楽しめることだってたくさんたくさんあるのに、
もっと価値観の多様性を教えてほしかったよ、日本の学校くん。
でもまあ、ずっと公立学校だったし、いろんな人と付き合って、
自然といろいろな人がいることは知ったような気がします。
古書組合も実にいろいろな人がいるので、あの人もあり、
この人もあり、だと思う。今のところ居心地は悪くないです。

さて、4日も市場です。出会いを求めて行ってきます。

小学館 オールカラー版 世界の童話
~大人気! ピエール=プロブストのカロリーヌ・
シリーズ3冊含む~をアップしました。

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