夢二の装丁本が好き

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根津・竹久夢二美術館へ。
竹久夢二「アール・デコの世界」展~1920-30年代の
グラフィック・デザインを中心に~の最終日。
次の予定があったのでわずか30分ほどしか時間がなかったが、
少しでも見ておこうと足を運ぶ。予想どおりの大混雑だ。

雑誌「若草」「民謡詩人」「蝋人形」やセノオ楽譜が
ズラリと並ぶさまは圧巻。
かねてよりの関心事は、夢二がなぜあれほどモダンな装丁や広告を残せたのかということ。
一体、何を見て、聞いて、感じ取っていたのか知りたかった。
セルゲイ・ディアギレフによるロシアバレエ
「バレエ・リュッス」(1909年~)の斬新さに、おそらくヤラれたと思ったことだろう。
夢ニの描いた雑誌表紙、楽譜、書籍装丁によく反映されていた。

「婦人グラフ」の表紙には、パリの雑誌「アール・グー・ボーテ」
(1920~33年)の影響がはっきり見てとれる。
同時代の人や作品にどれほど影響を受けていたのか、
頭の中で少しずつつながる感じ。

銀座のカフェ・クロネコによる文芸雑誌、
望月百合子、山名文夫など、あれこれ知りたい知りたい…。

帰宅したら、ずっと前に手配しておいた1906年の洋雑誌が届いていた。
こちらも、いろいろ調べてみたい。時間が有限なのが困りものです。

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