1冊入手すると、イモヅル式に欲しいものが見つかって

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目録の締め切りなのに、そんなときに限って
ほかのことをやりたくなってしまう。
こんなものまで書きとめたくなったり。

アマゾンから届いたばかりの本
●おじいさんがかぶをうえました 月刊絵本「こどものとも」50年の歩み
 
さすが福音館書店。さすがの構成力。
これほど図版を多様して、のびのび作れるのも、福音館書店ならではの強みでしょう。
ただ、著者、画家、訳者名の索引が中盤にあるのが不思議。
索引こそもっともよく使うので、できれば巻末にあってほしい。
私が編集だったら、これは巻末に持っていくと思った。

●ビロードうさぎ
マージェリィ・ウィリアムズ 訳・石井桃子
絵・ウィリアム・ニコルソン

来週とある方にお会いする予習もかねて、ウィリアム・ニコルソンの絵にふれたくて。
ウィリアム・ニコルソンの本、海外に何冊か手配しようと思ったら、
思いのほかたくさんあり、しかも価格帯が1ドルぐらいから高いほうは果てしない。
子供向け絵本は「ふたごの海賊」と2冊のみとのことですが、
本当はもっとあるのか、あるいは大人向け絵本がたくさんあるのでしょうか?
ハバが広くて、何をどう選んでいいのか、よくわからず。要研究だ。
できればロンドンの古書店あたりで実物を手にとって確かめながら買いたいなあ。
ウィリアム・ニコルソンについては
 「絵本の世界 110人のイラストレーター」(堀内誠一)が何ページか、
「絵本論 子どもの本 評論集」(瀬田貞二)が15ページ、紙面を割いている。
あとでゆっくり読みたい。

「ビロードうさぎ」は絵を楽しむつもりで購入したのだが、
文章が大変すばらしく感銘を受けた。
アマゾンの読者コメントなど見ていると、小さな子どもたちは
私とはまったく違う印象を持つようだ。
大人の私が読むと、「破壊」「「死」「再生」「死んで魂が自由になること」
…そちらのほうに思いがゆく。
作者紹介を読んだら、「彼女の最初の作品。他に30点ほどの作品を
残しているが、後世に残るほどではなかった」とある。
これほどの作品を書ける人が…。まったく意外だ。
はたして、どんな作品を残し、どのような生涯だったのだろうか。
本の内容とあわせて、強く印象に残った。

●つきねこ
アルベルティーヌ・ドゥルタイユ 作・絵 ふしみみさを 訳
 
これも、今度お会いする方との前に、その予習もかねて。
 「ペール・カストール」シリーズについて知っておきたくて。
ペール・カストールは古い日本語版を所有しているが、なかなか手放せそうにない。
古いフランス語版は、先日、市場に出品され、
欲しくて入札したが、大変な高額で他店がお買い上げになった。
「子どもの本評論集 絵本論」(瀬田貞二)によれば
「ペール・カストール画帖シリーズは、発足以来三十余年で
三百三十種」(一九六八年現在)」とのこと。
今なお出版され続けている。
パロル舎は何冊ぐらい出版するのだろう。楽しみ。

ペール・カストールについても要研究。
「絵本の世界 110人のイラストレーター」(堀内誠一)」に1ページ記述あり。
あちこち検索していたら、ペール・カストールについて
「ヨーロッパの子どもの本」(上・下 ちくま学芸文庫)にかなり書かれているようで、
そちらも読みたいと思った。
「ヨーロッパの子どもの本」上巻はすでに品切れのようだ。
日本の古本屋を見たら、上・下セットで1件ヒットした。
早速、入手したいと思います。
欲しい本が手に入る…ありがたいです。
人ごとのように言ってますが、ネットの書店は本当に便利ですね。

では、目録の仕事をすることにします。寒い書庫へ。
雪がちらついてきました。

 

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