02.行ったライヴとか体験したこと: 2007年12月アーカイブ
毎度毎度のふちがみとふなと。
今回はちょっと違います。
カルテット。4人です。
バンドです。
大熊さんはソウル・フラワーや、
モノノケで何度か拝見しておりましたが
千野さんは初めて。
お2人ともそれぞれの
スタンスでの演奏。
大熊さんは歌近くで寄り添い支える雰囲気。
音量コントロールがすばらしくて気持ちよくなります。
千野さんは歌からは距離を置いた感じ。
遠くから歌を眺めるような印象。
一見全く外れているようなフレーズなのに絡んでる。
不思議なピアノ。
で、ふちがみとふなとさんのお2人はというと。
とにかく楽しそう。一緒に音が出せる喜びが全身に表れてます。
あんなに体を揺らしてニコニコとベースを弾く船戸さん、初めて見たかも。
だんだん演奏すべき曲が少なくなっていくのでちょっとさみしそうな渕上さん。
2人だけの音もすばらしいが誰とやってもおもしろい。
とても柔軟なふちがみとふなと。さすがです。
カルテット、またやってください。
先月、月とかえるではアコースティックギターを弾いていたmogewoさん。
彼の参加するもう一つのバンドの演奏が行なわれるってことで行ってみることに。
4人とも会社の同じ寮で暮らした経験のある仲間。
(私もいた寮ですが)。
ライブやるのはかな~り久々らしい。
お昼12時から赤坂、という
なかなかきつい時間ですがなんとか間に合った。
ほぼ定刻に開始。
Jet Mot Shili Keppersはトップの演奏。
さすがアメリカ帰りの人はど派手ですな。
そのほかの3人もそれぞれの服装で。
名前の通り?レッド・ホット・チリ・ペッパーズの曲を演奏。
リズム、安定してますね。安心して見てられます。
ドラムKさん、途中からTシャツ脱ぎ捨てての演奏。
レッチリですからね。ベースAさんはさすがに脱ぎません。
見えにくい場所に置かれてましたが、
この赤いアンプ、いいひずみ具合でした。
ボーカルMさん、あんな字あまりの英語歌詞、よく覚えましたよ。
歌詞カードなしで歌いきりました。
寮で暮らしていたことから10数年。
確実にオヤジになっているわけですが、バカ具合変わらず。
いい演奏でしたー。
すぐに帰るかな、と思ってましたが、そのまま次のバンドも。
飛行船プロジェクト。名前の通りです。
先日イギリスで一夜だけの復活ライブを行なったバンドの曲を演奏。
これまたいい音してます、レスポール。ボーカルの女性も声出てますね。
往年のロバートさんの声はやはり女性でないとなかなか歌えません。
昔、うちの会社にもこのバンドの曲をコピーしてる「キングギドラ」っていうバンドがあったな、と思い出したり。
やはり女性ボーカルでした。
伊庭さん(池嶋さん)、今でも歌ってますか?
というわけで、途中で帰っちゃったけど、なかなか懐かしく、いいイベントでした。
年末恒例、矢野さんのさとがえる。
昨年は年末さとがえるコンサートが始まって10年ということで、ブルーノート公演もあり、
そちらに行ったんでNHKホールでは見てないので。
NHKでのさとがえるを見るのは2年ぶりですね。
夏にもトリオで見てるし、yanokamiも見てるんで久しぶりって感じは全くしませんが。
今回は矢野さんソロ+yanokamiっていうことで。
まずはyanokami。
リキッドルームではほとんど見えなかったレイ・ハラカミさんがよく見えます、遠いけど。
相変わらず急がしそうにつまみとスイッチをいじっておられますが、何をしているのかよくわかりません。
矢野さんは電子ピアノ弾いて歌います。英語の歌も多く、サウンドが心地よすぎまして。
結構気持ちよく眠ってしまった。NHKホールあったかすぎ。
ばらの花での矢野さんのピアニカソロはなかなかかっこよいです。
20分の休憩を挟みまして、ステージ上はスタインウェイのグランドピアノ1台のみに。
矢野さんソロ。
なんかソロを聴くのは、トリオでのアンコールで1曲とか以外では久しぶりかも。
大貫妙子さんの「横顔」から始まり、くるりの「春風」、鈴木慶一さんのニットキャップマンと名曲が続きます。
「ROSE GARDEN」をソロで聴いたのは初めてか。かっこよすぎ。
上原ひろみと共演してから更にピアノがうまくなったように感じます。
新旧取り混ぜた、なかなか大人の選曲でした。
ラストはなんだかいつもよりしんみりと聴こえる「ひとつだけ」。
10月に愛猫マイケルが亡くなったのも関係しているのでしょうか。わかりませんけれど。
矢野さん、また来年よろしくお願いします。
一応三鷹市内にある我が家。しかし、最寄の駅は調布。歩いて20分ですが。
そんな調布で久住昌之さんがライブをやるらしい。
というわけで小三冶さんの落語終了後、いったん帰宅し調布へ。
初めて行くお店Fame Gang。ワインが充実したソウルバーらしい。
駅の近くにこんなお店があったとはまったく知りませんでした。
店内は人いっぱい。レコードいっぱい。いい感じのお店です。
まずは久住さんによるプロジェクターQ。
久住さんが、持ち込んだMAC+プロジェクターで映像を写しつつ、コメントを加えていきます。
町中の何気ない、でもとてもへんてこなものの写真。
久住さんの漫画をご存知の方ならわかると思いますが、あの感じです。
皆さん、クスクス笑いが止まりません。
続いて、特別にと漫画「孤独のグルメ」裏話。
漫画を翻訳して海外で出す時の苦労について。
具体的にフランス語版とイタリア語版の絵を写しての解説。
これはかなり興味深いです。
それぞれの国の文化、習慣、性格の違いまでが浮き彫りに。
大変です、漫画を海外で出版するっていうのは。
ちなみに「孤独のグルメ」は、現在文庫しかでておりませんが、
大きな版で新作を一編入れ、再販されるらしい。
その作成中の新作も一部見せていただきました。
なるほど、原作者と絵作者はこうやってやり取りするのね、ふむふむ。
休憩後、小見一成さんが数曲弾き語り。このお店の前店長だそうで。
後半は久住さんの弾き語りライブ。
「4畳半ビョーク」から始まり、古い曲から新曲まで。
「孤独のグルメ」が映画化されたらエンディングで流す、という、
好きな食べ物を並べた曲、最高。
「中魔神」もよかった。
アンコールも強烈な歌で盛り上がりました。
終了後、そのままお店で久住さんを囲み、宴会。
なんとなくせっかくなので混ざる。
ここで久住さんの同級生オマタさん登場。
久住さんがご自身のブログにこの日の様子を書かれております。
まさにこの旧友との再会シーンを生で見させていただきました。
本当に楽しそうな久住さんと一見クールだけれど嬉しそうなオマタさん。
それを眺めながら、時々話しに混ぜていただきながら、美味しいワインをいただきました。
なによりいいのは歩いて帰れる。楽。
いい夜でした。なかなかいいです、調布。
晴れた土曜日のお昼。
行き始めてもう何年目でしょうね。
昨年に続き、小三冶師匠の前進座落語へ。
会場はほんとに満員、ぎっしり。
まずは、前座さん。柳家ごん坊。
牛ほめを熱演。前座さんがよくやる噺ですね。
続いて二つ目さん。桂才紫。
代書屋。この方はとにかく顔。
顔の動きがおもしろい。いいキャラクター。
お見立て。吉原が舞台のお話。
いやいや、さすが。表情、しぐさ、方言の使い方、どれも飽きさせない。
志ん輔さん、初めて見ましたがまた見たいですね。
中入後。
柳家三三。
釜どろ。(得意なんでしょうか、リンク先はご本人のポッドキャスティング)。
さらりと短めでしたが、ひょうひょうとしたなかにも細かな描写。なかなかです。
昼の部と夜の部の間に末広亭の高座にも上がるそうで。大忙しですね。
さて、柳家小三冶。
鰍沢(かじかざわ)。
そういえば先週府中であった落語会でも確かこれだったと岡崎武志さんが書かれてましたね。
たぶん枕からの流れも同じような感じだったのではないでしょうか。最近のお気に入り?
どかんどかんと笑わせる話ではないし、地味だしちょっと怖い。
もちろん悪くはないのですけれどね。別の噺がよかったな、とちょっと思ったり。
まあ、でも今年も聞くことができてよかったよかった。
久しぶりの山崎まさよし。
洋楽、邦楽2枚のカバーアルバムを出したばかりの
ツアーということで、Cover Hallと題されてます。
ステージ両脇にはジュークボックスのセット。
オープニングから、ヒットパレードの曲がバックに流れ、
始まった曲はストリッパー、ジュリー。
いい選曲です。数曲さわりだけメドレーで一気に。
このあたりメドレーでなくフルでやって欲しかったですね。
オリジナル曲も挟みつつ、カバー、カバー。
洋ではシンディー・ローパーのトゥルー・カラーズ、
スティングのイングリッシュマン・イン・ニューヨークがよい。
後半のメドレーではさまれていたスティービー・ワンダーのスーパースティションは
どっちかというとレイヴォーンっぽい。
アンコールではブルース・ブラザーズ風の衣装で登場。
名曲カバー元祖といえば彼らですしね。なるほど。
ここで洋のカバーメドレーをどん、と演奏後、再度着替えてアンコール。
なんといってもよかったのは、ラストにやったフィッシュマンズのいかれたBABY。
数年前に一緒にやったライブでハナレグミが歌っていて気に入り、カバーしたらしい。
そんなわけで歌い方はハナレグミっぽかったですが。
名曲がこうやって歌い継がれるわけですね。会場中、しんと聞き入っておりました。
声もよく出てて響いててよかったのですが、更にすばらしかったのは彼のギターの音。
アコギ以外はテレキャスで通しておりましたが、とにかくよい音。アルバート・コリンズか。
遊びっぽい企画な気配もしてどうなることかと思いましたが、いいライブでした。
オリジナルやらないで、カバーだけで通してたらもっとかっこよかったのに。
でもまあ、しょうがないですかね、オーガスタだし。
いつもやってるセロリをやらなかっただけ、よし、としましょうか。
それにしても客層は圧倒的に女性多し。
始まる前のトイレは女性トイレには何十人も並んでるのに、男性トイレは用を足してるのが2人。
そんな比率なのですね。相変わらず女性に人気の山崎なのです。
時々、つぶやいています