2009年7月アーカイブ

昨日、「6日間限定ショップ」5日めでした。

中央線支部総会のため、機関誌部担当の私は
「総会に役員が来ないなんて聞いたことがない」と言われておりました。
15時ごろから留守番を糸織ちゃんにまかせ、来店中の甘夏書店さんともっとお話したかったのだけれど、高円寺へ。
総会では、中央線支部の市会について大論争。
とても途中で抜ける雰囲気ではなく、
2時間が経過したところで
音羽館・広瀬さんに「どうしても抜けないといけないので」と耳打ち。
広瀬さんは認めてくれたので、「そっと抜けます」と言い置き、ささーっと抜け出す。
役員が途中で抜け出すなんて信じられない、と思う人は思ってください、
非難されても甘んじて受けるしかない、と覚悟する。

糸織ちゃんは店番をとてもよくつとめてくれた。
店番に慣れるのに何日かかかった私とは違うけれど、突然の店番は不安もあったことでしょう。
ときどき携帯にメールや電話をくれたりしながら、
お客様おひとりおひとりに落ち着いて臨機応変対応、本当に助かりました。
ありがとう、糸織ちゃん。

電車の中で携帯に電話があり、
「お待ちの方がいらっしゃいます」とのこと。
急いで戻る。

日月堂さんのお客様がたまたま隣室のこちらへ。
そこで
「この本が日本にあったのか!」と驚くものがお目にとまったそうで、
どこでどうやって手に入れたのか、
ネットにはもう出したのか、
たまたま持ち合わせがないけれど入手方法はないか、などご関心をお持ち。
ジリジリした心持ちで店主をお待ちだったご様子。

お待たせしまして申し訳ございません、と、ひたすら、お詫び申し上げる。

何がなんでも欲しいものに出会ったら、私も同じ気持ちになるかもしれない。
笑顔で対応してくれた糸織ちゃん。
気さくに話し相手になってくれた博学・石原さん。
お待ちだったお客様もずいぶん救われたことでしょう。
本当にありがとうございました。

不在の間にご来場いただいたお客様、ありがとうございました。
Tさん、電話でお話ができて嬉しかったです、メールもありがとうございます。
直接、お話ができず、御礼も言えずに残念でした。

Pippoさん、三鷹市井口在住20歳の学生さん、閉店間際に西秋さん。
見知った顔にはほっとする。

閉店後、石原さん、糸織ちゃん、河野さん、西秋さんと「しまだ」。
楽しい一時でございました。ありがとうございましたー。

日月堂さんからは
「あと5時間」「あと5時間で終わりだからね」
と二度言われました。

最終日、8月1日は12時から17時まで。
あと5時間で、終わりの店であります。

とうとう最終日かあ。19時15分に赤帽さんが二台撤収にやってくるため、
それまでに片付けなければ。おそらくセンチメンタルに浸る余裕などなさそうですが、
何もなくなった空間を想像する今。
きっとご来場くださったあの方この方のお顔が
走馬燈のように脳裏を巡るのでしょうね。

ご来場くださる方に何か御礼をと思いつつ、何かいいアイディアはないか、
何か出来ることはないかと、ずっと考えております。

たとえば、今日の古書市場で驚くようなものが見つかったら
即、青山直行なんだけれど、と夢想したり。

さて、残り5時間。
しつこいようですが、8月1日(土曜)12時から17時まで。
暑い中、恐縮ですが、お茶を冷やしてお待ちしております。
よろしかったら、どうぞのぞきにきてやってください。
来られない人、またいつかどこかで。
「6日間限定ショップ」後も「古本 海ねこ」は続いていきますので、宜しくお願いいたします。

にわとり文庫
http://niwatorib.exblog.jp/d2009-07-30

(にわとり店頭でチラシを見て、ご来店の方が昨日も。
絵本を探す人にとって、にわとり文庫は欠かせない店、として定着しつつあるようですね)

晩鮭亭日常

http://d.hatena.ne.jp/vanjacketei/20090730

(晩鮭さんにも直接御礼が言えずに残念ムネンでした。
なんとか買おうと思ってお探しいただいたようで、恐縮です。
興味がない人にはまったく興味がないであろう棚なのに、
うむ-、さすがの選択眼)

「"わたしは くうき"は、空気が人間の目には見えないので、忘れがちですが、
その大切さについてのべています。
空気に色をつけるなら、どんな色がよいか、
また、空気の特性、役割など、人間や生物にとってなくてはならないたいせつなものであることを、
楽しい絵とおもしろい話によって理解させるようにしています。
この本ではピーター・パンを使って、子どもが親しめる読み物となるよう工夫しています」
(「わたしは くうき」カバーより引用。

サンチェス/パチェーコ作 中山知子・菊池亘 訳 76年 昭和51年・初版)

「文研 世界の絵本 科学の絵本」は全10冊。
「1975年ニースの国際図書章を受賞し、
世界の子どもに親しまれているスペインの絵本」とのこと。

絵を描いているのは「カラタユ」という人。Miguel Calatayud スペインのコミック界で有名な人らしい。はじけそうな絵柄にヤラれます。
ぜひお手にとってご覧になってください。ご来場、お待ちしております!

watashiha.jpg

「6日間限定ショップ」営業日の狭間に書いています。

閑散が予想された昨日でしたが、
ご来場くださいました方、本当にありがとうございました。

「にわとり文庫でチラシを見て知りました。本の楽市のあと、来ました」という方、
「海ねこで買ったら目録が届いて、イベントを知りました」という方、
「作家のーさんと友達で」と、ご自身の作品を見せてくださる方、
退屈くんとお連れ様(←文章ともども素敵)、二度目のご来場ありがとう、のDuclyさん、
「イベントのチラシ、店に置いてあげればよかった」との言葉に感謝・同業・Yさん、古書組合職員OさんKさん・・・お名前出せませんし、書ききれなくてゴメンナサイの方。

せっかくご来場いただいても、狭い空間ゆえ暑くて大変だったり。
十分な対応ができず、あとから「もっとこうすればよかった」と忸怩たる思いだったり。
お一人お一人を訪問しながら、御礼とお詫びを言って回りたいような気持ちです。

ビリービン画集、ご用意しておきますとブログに書いておきましたのに、
開店まもなくにご来場になったNさん(瀬田貞二とビリービンがお好きなNさん)、
まだ十分にご用意ができていなくて、うう、店として失格、申し訳ありませんでした。
不勉強すぎ、人と話すのに慣れていなさすぎ。
イラストレーター・笹井さんにご質問いただいても、
うまくお答えできず、頼りなさすぎ(隣室・日月堂さんを見習うべし)、
もっともっと勉強しなければ、と苦い思いをそのまま終わらせず、
なんとか前向きな思いに転換していかねば。

沼辺信一さんからは話の流れで、
目録 絵雑誌の章、写真ページに番号がなかった点、ご指摘いただく。
雑誌に関心を持ったのに、説明文がどこにあるかすぐ探せない、と苦言をいただく。
具体的なご指摘は、すなわち次回のための改善点。有り難いです。
まさに、ご指摘のとおりでした。
目録入稿まで時間がなくて、とは、ただの言い訳に過ぎず、
ただただ写真を並べて入稿を急いだ怠慢を反省。
細かいご指摘は、わざわざメールに書いていただくようなものでなく、
店でお目にかかって会話しているうちにポンと出てきたもの。
人と人が会話するって大事です、店って大事な場だと思いました。

ブログに書いてくださった方(文末に紹介)、ありがとうございます。
写真の撮り方、紹介文、それぞれに異なりまして面白いなあと。
退屈男くんの卵パックには、私もヤラれました。
海外のどこかであんなガサばるものに惚れ込んで買ってきた友人と、
退屈男くんの感覚がどこかで重なり合ったのかと思うと、
いつどこで何が産まれるかわからない。

人と本、人と人、思いと思い・・・・
さまざまな人や物が集って、そこから何かが生じてゆく。
店もイベントも、人が集まる場って、毎日がドラマチックだろうと思います。
もちろん、どなたかに来ていただく努力を続けるって、生半可な覚悟では無理。
つねに頭と手と資金を動かしていかないと。うぬ、何事も、楽して面白いことは出来ないと。でも、面白がりながら長年続けている人、いるものね(と、お顔を頭に思い浮かべる)。

まあ、いくつものことを同時進行させられる器でない海ねことしては、
できれば、自家目録をもっと面白く充実したものにしていきたい、
こつこつ集書・記録しながら「自家目録」という媒体を極めていきたいのが第一。
よほど格安・便利な場所でも見つからない限り、
店をやることは今のところないでしょう。
でも、店の魅力は捨てがたく。
今後しばらくは、自家目録を年1ー2度出す(今回、締切まで1か月と長すぎたので
お待たせした方に申し訳なく、締切は発送後2週間後ぐらいに設定する)
+場所やタイミングなど好条件のところが見つかれば限定?日間ショップといった展開でしょうか。
お待ちの方、すみません、ネット古書店も再開しないと。デザインリニューアルも進めないと。
どうなっても、今回、限定ショップでの体験は忘れませんし、今後に活かしていきます。

あ、「6日間限定ショップ」は、まだ終わっていません。
明日30日(木曜)は、古書組合 中央線支部総会のため、
機関誌部担当の私は、ちょっと総会に出かけねばなりません。
そのため、午後3時すぎからちょっと不在になります。
私が不在の間は、みんな大好き「糸織ちゃん」という素敵な女性が店番をつとめます。
糸織ちゃん、よろしくー。
無事店じまいののち、冷たい生ビールでもー(笑)。

しまりすデザインセンターの「すりまし(増刷)祈願の活版お守り」、カネコミワ「傘にうさぎ」ポストカードは好評につき、品切れになりました。

「限定ショップ」限定・海ねこちゃんポスター、残り2枚。1円以上お買い上げの方にプレゼントします。壁に貼ってあるポスター何枚かもお譲りできますので、お気軽にお申し付けください。

土曜でしたか暑い日、日傘をお忘れになった方、どなたでしょう?

店と店の端境である1日、家事をして、ねこの相手をして(ルスが続くとグレる)、
ブログ書いて、倉庫にある在庫処分をどうしようかなあ、
神保町へ持っていくなら土曜しかないなあ、五反田へ持っていくには時間と労力が必要だしなあ、寄付してほしいというところないかなあ、など悩みつつ。
さて、今日の梱包・発送をしないと。
日月さんも言うとおり、週3度の営業でも精一杯で、
合間にいろいろやらないといかん、です。

では、思い浮かんだブログを紹介して終わります。
漏れている方いらしたらすみません(ご指摘ください)。
mixiに書いてくださった方、ありがとうございました。
30日(木曜)、8月1日(土曜)、お目にかかれます方、また南青山にて。
自家目録第1号の応募締切は、8月1日(土曜)までとさせていただきます。
来週は、梱包・発送に勤しみますので、お待ちの方、もう少々すみませんです!

旅猫雑貨店 路地裏縁側日記

http://tabineko.seesaa.net/article/124183273.html

カエルスマイル

http://kaerusmile.exblog.jp/12023115/

今日の一番星

http://adan5.blog10.fc2.com/blog-entry-752.html

私たちは20世紀に生まれた

http://numabe.exblog.jp/d2009-07-21

http://numabe.exblog.jp/8718988/


退屈男と本と街
http://taikutujin.exblog.jp/blog.asp?iid=&acv=2009-07-29&dif=d&opt=2&srl=8719193&dte=2009%2D07%2D29+02%3A22%3A00%2E000

poppet・note

http://www3.to/poppet

新たに値札貼りをした絵本を2箱、昨日、宅配で送りズミ。
ねこ絵本、お買い得の絶版絵本など、
本日、店頭に出しておきます。

入荷したてのビリービン画集 2009年増刷分、
木曜にまた何冊か入荷予定。
現在のところ、すでに残り1冊のみです。
夜ご来場になる方にもご覧いただきたいため、
昼ご来場いただけそうな方、恐縮ですが「見本」としてご覧ください。
ご希望の場合は、30日(木曜)または8月1日(土曜 午後5時閉店)に店頭でお分けすることができます。
あるいは後日、郵送でお届けさせていただきます。

海ねこ目録第1号にて紹介のビリービン画集、
古いものをあれこれ店頭に出してみます。
お手にとってやってください。

さてと、青山へ着いたら、まずは扇風機を設置して
エアコンの風が行き渡るよう工夫します。

そんなこんなでやっております
「古本 海ねこ 限定ショップ」は残りあと3日。
本日も昼0時より夜8時まで営業中。

「ガーリーな雰囲気で入りにくいのでは」などという心配はご無用。実際、夜は男性客のほうが大抵、多いです。お隣の古書 日月堂には、ここでしか見られないような、戦前のあれこれ、たくさんあります。あわせて、どうぞよろしくお願いいたします。

昨夜行った「南青山しまだ」、美味でした。

刺身、沢ガニフライ、揚げそばサラダ、卵焼き(絶品!)、じゃこ天(初めての食感!)、板わさ、カラスミ、カレーうどんなど。いやいや、旨かったね、ご同席の皆様。混雑するわけです。また行きたいです!(糸織ちゃんへ、徳尾さんから預かりものあり。木曜に渡しますね)

本日は通常の海ねこ受注、目録対応。

さらには、火曜にご来場の人が好きかも? とねこ本、追加分の値札貼り。
明日、古書市場で何かあれば店のため仕入れてきます。

エアコンの風が行き渡るよう、クリップ式扇風機を購入。

すべては店のため、になりつつあります、今現在。
もっと来ていただける店にしたい、来てくださる方に楽しんでいただきたいと。

人間が好きだけど、人間が嫌い。
人間が嫌いだけど、人間が好き。
そんな私が、週3度ぐらいの営業でもなんとかやっていけるのであれば
店って面白いかもと考えるなんて、夢にも思いませんでした。

コレクターの方、ご熱心な方・・・それぞれの方の顔が目に焼き付いていて離れません。
またお越しいただけるといいなあ。

あと3回やったら、仮設店舗みたいなあの店はおしまい。幻の店となります。
さびしい。最終日、だれもいない時間があったらこっそり泣いてしまうかもしれない、私。
いや、赤帽さん到着までにすべて搬出しなければ、でそれどころじゃないと思うけれど。

目録第1号にご応募くださいました方、イベント終了後、梱包・発送にかかります。
もう少々お待ちください。
イベント終了時点で、いったんご応募を締め切らせていただきます。
在庫がある本は、その後であっても、いつでもご応募いただけます(品切れの際はお許しください)。

旅猫雑貨店さんが、大変きれいな写真を撮影、掲載してくれました。

http://tabineko.seesaa.net/ 

さて。

「イヴァン・ビリービン画集」旧版、海ねこでは大変ご好評をいただいておりましたが、すでに絶版。

ロシアの出版状況はひじょうに先を読みにくいといわれ、増刷はないかもと。ロシアと取引をしている会社も海ねこも思っておりました。

が。ロシアの出版社が案外イケるかもと踏んだのでしょうか。どういう事情からかわかりませんが、2009年増刷版が-! ロシアと取引をしている会社より「入荷しました」と連絡がー。

さらにまた入荷しましたら海ねこHPでも販売したいとは思いますが、いちはやく明日25日、「6日間限定ショップ」に3冊、届きます。私もまだ見ておりません。増刷分、印刷はどんなでしょうか。海ねことしても楽しみです。

ご覧になりたい方は足を伸ばしてくださいね。ほかにも追加本を抱え持って出かけます。

一口近況報告 ついさっき、F書房さん、N書店さんと話題にしていたとある団体のことで、がくっときた出来事が。分館の職員たちが懸命に頑張っても、中央の一言でオジャンになってしまう構造なのか。日本の図書館の行方、非常に心配です。大阪も東京も、未来の文化レベルが思いやられます。負けないわよー、えいえいおー。

▼わめぞイベント

◎2009年7月25日(土) 雨天予備日 26日(日)

第2回 鬼子母神通りみちくさ市~商店街が、一日だけの古本街~

※参加者の募集は締め切りました。

http://kmstreet.exblog.jp/

雑司ヶ谷から、あるいは雑司ヶ谷へは、
副都心線「明治神宮前」駅で下車。表参道の並木道を歩いて、
「6日間限定ショップ」会場と日月堂のあるパレス青山まで15分ちょい。
ぜひぜひ、ハシゴしてやってください!

http://d.hatena.ne.jp/sedoro/

五反田では「遊古会」開催中。五反田を見てから、渋谷 経由でパレス青山へ、そして、明治神宮前駅から雑司ヶ谷というのもよいですね。
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ちなみに、昨日23日(木曜)のことをちょこっと。

わらべさんから差し入れにいただいた油抜きヘルシードーナツが
日月堂さんにもお客様にも好評でした。

ご自身もフェルト人形をお作りになるお客様、
poppetさんのねこ人形をお買い上げ。

杉野書店、いつも仲良しのご夫妻がバイクでご来場。
本やワインまでいただいてしまう。
すんません! ありがとうございます!

目録掲載本の状態確認のため
某図書館より三名様が。遅くまでお疲れ様でした。

「会社を休んで来ました。
雨で出かけるのは億劫だったけれど、
雨だから空いていて、ゆっくり見られるかもと思って」とご来場の男性、
夕方から閉店時までじっくり、1冊1冊、大変ご熱心にご覧になる。
嬉しそうにニコニコしながら本をご覧になっている。
あれやこれやカゴいっぱいにお買い上げいただき、本当にありがたかったです。
目録掲載本をご覧になりたいとおっしゃって、1冊1冊お出ししたところ、
いろいろ解説してくださる。博識の方で、勉強になりました。
「店内で1冊1冊、目に焼き付けるようなつもりで注意して眺めて楽しんで、
さらに好きな本を買って。
そういうふうにすると
美術館に行く楽しさと、書店に行く楽しさと両方味わえて良いですよ」
と。

帰り道、偶然にも遭遇。道ばたで
日月堂で買ったという3冊を見せてくださいました。
ああ、そのーブックスは、
市場で日月さん(その前は某店)に負けたものですぅー。くうぅー。でも日月さんが扱ったほうが良かったかも。日月堂さんが扱うと、もともと良いものがさらに良く見えます。
もっと印刷について学ぶぞ。
日月さんに紹介してもらった印刷本と、ルーペを買うことにします。

お買い上げいただき、さらに、いろいろ教えていただき、誠にありがとうございました。

夕方、京都から来たオンナノコたちが目を輝かせながら本を見て、
「すごく楽しかったです!」と。
気に入った文具、雑貨などお買い上げ。楽しんでいただけて良かったです。

神保町からアミュレットさんご来場。お久しぶりですー!
トムズ土井さんに続き、ミワちんの絵が好印象らしく。
カネコミワのポストカード、うさぎのパターンがついに品切れ。土曜に追加可能か。
アミュレット、本日金曜でも久々立ち寄らせてもらおうっと。

夜、会社帰りのお客様で、退屈になる間がないぐらいの賑わい。
どうして、このイベントをお知りになったのですか?
驚くやら嬉しいやらで、実際ご来場のおひとりおひとりにお聞きしてみる。

ある女性は、カエル書房で本を買ったことがあって
カエルさんのブログをご覧になってお知りになったそう。

別の男性は
「瀬田貞二さんが好きで、瀬田さんの名前で検索したら
堀内誠一展がヒットして、それでこのイベントのことを知りました」とのこと。
瀬田さんがお好き、ビリービンがお好きとのこと。
「堀内さん」のこともちょっと情報お伝えする(退屈男さん、万一これを見たら
向井さんにちょこっと伝言しておきましたので聞いてみてください)。

痛むのが不安な本を表に出す勇気がなかなか出せずにいた私ですが、
皆さん、ご丁寧にご覧くださり、ありがとうございます。
もっともっと喜んでいただきたい。
土曜、また追加本を抱えもっていきます。

いまだ緊張の連続ですし、お客様によって不勉強な自分を自覚しまくり。
接客は不得意、恥ずかしいぐらい苦手で申し訳ないですが、楽しいです。
「たまの目録+どこかお借りしてのイベント」の形態、
かなり気に入ってきました。

目録ご応募くださった方にはお待ちいただき、誠に誠に恐縮ですが、
イベント終了後、発送にかかります。もう少々お待ちくださいませ。

で、前のブログにアップしようとしてそのままになっていた写真たちを最後に。
あああー、これから通常の海ねこ発送をして、市場へ行かないと-。ああ、遅刻遅刻。
ではこれにて。

土曜午後2時以降になりますが、何でも結構ですのでお買い上げのうえ、
ご希望の方、先着10名様に海ねこちゃんポスターをプレゼントします。

2時より前でしたら、壁にはってあるポスターを差し上げられるかも。
ご遠慮なくお申し出くださいね。

まだまだ本はたくさんあります。土曜も来週も追加します。
たぶん来週の火曜木曜はゆっくり見られそう。何度でもお気軽に、ぜひどうぞ。
乱文失礼しました。

tennai01.jpg

↓お客様カリリロさんからお送りいただいた花(カリリロさん、落ち着きましたらメールします。前にお譲りいただいた古本愛の雑誌、木箱の使い方の参考になりました。本当にありがとうございました!)
flower.jpg

↓うちのねこ写真みたいですが、よく見ると、背景に、お客様Dulcyさんからいただいたスペインの発泡酒カヴァが(自宅で賞味させていただく。美味でした!)
kava.jpg

↓土曜午後2時以降、なんでも結構ですのでお買い上げいただき、ご希望くださった方、先着10名様にプレゼント予定! 海ねこちゃんポスター。みわ画伯・作ですので、将来、値打ちもの?
poster.jpg

雑貨コーナー、poppetコーナー、ほか、その他画像も含めまして、もんごメモをご覧ください。
http://www.omaken.com/mongo/

今朝、3時半に目が覚めてしまう。
開店日まで倒れられない、なんとかやれるのか、できるのか。
とにかく気が張っていた。
なんとか開店でき、ほっとして緊張が緩んだかと思っていたのだが。
やはり、まだ緊張ぎみなのだろうか。睡眠パターンが乱れぎみだ。

「白夜映画祭、おもしろそうだよね。行きたいね」
Mongoと、昨夜話したところ。
いつものように「はてなアンテナ」を確認したら、
岡崎さんがブログで、まさにその白夜映画祭に触れていた。

「6日間限定ショップ」、おかげさまで
なんとか無事、初日にこぎつけることができました。
一体どうなっちゃうのか、ちゃんとやれるのかとドキドキで、
オープン前、軽く手が震えました。

だれも来てくれなかったら、どうしよう・・・。

開店とほぼ同時、沼辺信一さんがお立ち寄りくださる。

日月堂での打ち合わせがてら、ついでらしい。
お久しぶりです! お元気そうで何よりです。
以前、とある催事にご来場いただいたとき、沼辺さんから
「忙しい中、来たのに。古書展といっても、これじゃあねえ。来なければよかった」
と辛口批評をいただいた体験あり。
本をご覧になりながらの開口一番が気になるが、
「ずいぶん集めたねえ。これは、どこでどうやって集めたの?」
と楽しそうにおっしゃっていただき、ちょっと安堵。
以前、散歩の途中か何かに入手したらしき招き猫2体のうち、
「海ねこさんには商売繁盛のほうをあげよう」と分けていただいた。
なんとかまだ店は続いております、とご報告することができてよかった。

おっと。こんなふうに延々、書いていくと、果てしなく長文になりそう。
経過報告ははしょります。

ふだんメールのやりとりだけでお名前と文章だけ存じ上げていた方、
名乗っていただくたび「ーーさんですか。お世話になっております」
と、合点がいくというか、お目にかかることができて大変嬉しい。
互いにそうだと思うのですが、
パソコン画面上の文字(無機質な記号?)だった人が
有機体の体温ある人へと変わっていく。

イベント報告として、こんな印象はヘンと感じる方もいらっしゃると思いますが・・・。
ご来場くださる方とお目にかかるにつけ、
もっとも感じたのは、生身の人間がかもし出すパワー。
ひとりひとりの存在感といったら、大変なインパクトだということでした。
ふだんメールやFAXのやりとりばかりしている私にとって、
ずいぶん画期的といいますか、衝撃的でした。

日々、古書店をやっている人にとっては当たり前すぎることでしょう。
けれど、ネット古書店としてやってきている私にとっては、そうでした。

もっとも濃密な瞬間がありました。

目録でご応募くださった方が何人かご来場。

そのうちのおひとり、児童文学研究家のKさんが
「5時ごろ伺います」という事前の連絡どおりご来店。
まっすぐ店に入ってくるや否や
「Kと申します」とフルネームを名乗って頭を下げられた。
FAXでご応募くださり、資料に興味があるが、値段が貼るものだし、
どのようなものか見てみないとわからないので確認のため伺いたい旨、
ハガキでも告げられていた。
「FAXでご応募いただきましたのに、
次の連絡が遅くなりまして大変失礼しました」
と、まずはお詫び申し上げる。
Kさんは無言。余分なことは一切言わない。

無言のうち、
気になっていた資料を見たいんだ、という「気」を発している。

こちらも承知しております。

巨大アクリルボックスいっぱいの資料をご覧いただく。
海ねこ目録をお手元にお持ちの方はご覧になればわかることでしょうけれど、
とある童画家が活動記録を克明に残したスクラップ帳25冊。

「ごゆっくりご覧ください」とだけ言い残して、
なるべく邪魔にならないよう、視界から遠ざかる。
そのとたん、テーブルに向かって、資料に没頭していくKさん。
先ほどまでと別人のよう。目が変わっている。
資料のページをめくる音が続く。ずっとずっと続く。

Kさんの集中力が部屋中にたちこめ、空気を支配する。

お茶でも、などと言える雰囲気ではない。ものすごい気迫。
よけいなおしゃべりをして空気を乱してはいけない、かのよう。
ちょっと前に来てくれた旅猫さん夫妻、ろくに話もできず、ごめんなさいでした。
「わかってるから。大丈夫」と笑顔で言う旅猫さん。

Kさんは資料に没頭しながら、合間、ぽつりぽつりと語る。
「ほお、戦前のものも貼ってあるんですね。
スクラップ帳NO.1に書いてある日づけよりずいぶん前だから。
蒐集していた資料をあとから貼り込んだようですね」
「このページに貼ってある資料、薄手ものですが、
童画家の資料としてはもっとも貴重で、とても参考になります。
私は現物を初めて目にしました。
以前、ーーさんのお宅で一度だけ目にしたことがあります。
でも、ーーさんはお亡くなりになって、資料は行方がわからなくなった。
私がその後復刊したのですが、それは、
本物をもとにしたのではなく、コピーを使っての復刻でした」

ぱらぱら資料を読み込む音、沈黙が続く。

ようやく口を開かれたのを合図にお茶をお出しする。
「しかし、(こういう資料も)家族が手放してしまうんですねえ・・・」
大変場所をとるものですので、価値を感じない人にとっては
処分するしかないものなのでしょうね、
それでも、よくぞ古書市場に出てきたものですね、と心の中で思う。
Kさんは、穏やかなお顔に戻っていた。

Kさん、何をどうおっしゃるのだろう。息を呑む。
「やはりいりません。見ただけで十分。ありがとう」
とお帰りになるのだろうか。
それでもいいです、お目にとめていただき、
ご覧になりたいと思っていただいたお気持ちを嬉しく思います、
末永く、どうかご活躍ください、と心の中でつぶやく自分。

Kさんは口を開く。
「不要なものも多いです。不要なもの必要なもの、いろいろ混ざっています。
私が必要としているのは童画家としての資料なのですが、残念ながら、それが多いわけではない。
・・・・・・ですが。おそらく私が持っておくのが一番よいのでしょう。
この資料を日本中で持つとしたら、私か、あるいは、公共の国際-か・・・。
しかし、国際ーはもうなくなってしまうので、三月で」
ええーっ、そうなんですか、と心の中で驚く。
とともに、ああ、Kさんか国際ーしか買いそうにないものを
私は古書市場で買ってしまったのか、高かったっけなあ、
ああ、またしても。
またしても、買い手の現れそうにないものを抱えこむところだった。

実際のところ、今回その資料に応募してきそうな人は、
おそらくKさんしかいない。

緊張のあまり、しどろもどろの私。
「資料を活用していただけるのであれば、いちばんありがたいです。
古書市場で重要な資料だと感じて頑張って買ったは買ったんです。
でも、私が抱え込んで死蔵してしまったら、意味がないので。
だれかがきちんと調べて、この人の活動や思いを記録して、きちんと残していけたら。
そうすれば、童画家さんもきっとお喜びになると思います」
すでに没して久しい方であるが。
頷くKさん、瞬間、そのとおりとばかり笑顔を浮かべたような。

ご自身は今、さまざまな執筆に追われながら紙芝居のご研究をされていること、
時間がなく、どこまでやれるかわからないけれども、
この資料を持つなら私だろう、ということをおっしゃられる。
「なんとかある程度まとめておけば、私が死んだあとも
童画家さんの功績はきっと受け継いでいくことができるでしょう」

あとで調べて知ったことだが、Kさんは七十代後半。
精力的に執筆活動を続けるKさんではあるが、
さらにいまのいま、膨大な資料を抱え込むのは、
どれほど大変な決意を要することかと思う。

その後、お引き留めして申し訳なかったが、齋田喬について質問させていただく。
何も見ないで、すらすら流暢にご説明くださるKさん。
メモをとりながら思い出したのは、
「店をやっていると、お客様がいろいろ教えてくださる」と
しばしば日月堂さんが口にしている言葉。

初山滋に聞き書きしたこうこうこういう資料があります、
昭和ー年、小川未明本の装丁もやっています、
児童書ですが美しく妖艶で、子どもが見たら怖がるような絵かもしれません、
「見るだけなら見せてあげてもいいですよ」・・・。

「目録の以前の号はあるんですか。
これから宜しくお願いします」と、このうえないお言葉。

「今日は帰ります。夕飯の支度をしないと」と、ちょっと照れくさそうにつぶやいて
お帰りになった。

Kさんが資料を入手しようと決意なさるまでをともにさせていただいた時間・空間を、
私はきっと忘れない。

長くなってすみません。いろいろ書いておきたかったのですが、
Kさんのことは印象が薄れないうちに書き留めておきたかった。
Kさんはネットをご覧にならないのですが、書かせていただいてもたぶん
ご理解をいただけるだろうと感じて、書き留めさせていただきました。

そうそう、思い切って書いておこう。
海ねこお客様から「いつもHPの文章に感心しています。
しかも、良心的な値段で」とおっしゃっていただく。お世辞であっても嬉しい。
某店から「高い高い」と言われ続けて
気弱な自分もちょっと気にしていること。
だけどね、私も以前は知りませんでしたが、
古書店を続けていくためには、次々と仕入れを続けていく資金・体力が必要なんです。
自分が力を入れたいジャンル、力を入れたい本・資料に関してはどうにか古書価を守っていく必要があるんです、
でないと、古書店は自分で自分の首を絞めかねず、
そのジャンルの本・資料を必要としている人にとっても次第に厳しい状況になるであろうこと、
古書店が続いていくため、また、将来にわたり古書・資料を皆の手で受け継いでいくためには、
これと思うものについては、古書価を保つ必要があるのでは。すべてゴミにして消費していく一方では、将来に向かって何も残っていかないですよね。
もちろん、私だって喜んでもらいたいです、
安く買っていただいて喜んでいただきたい気持ちはありますよ。そのほうが気持ちいいでしょう。
一方、やってみて思ったのですが、いくらであっても、
「高い」と感じる人もいるだろうし「良心的」という人もいるということ。

F書房さんによれば「1000円の本を10冊欲しい人もいれば、1万円の本を1冊欲しい人もいる」ーー、まさに、そのとおりだと思う。いろいろご用意できれば一番いいのでは、と感じています。値段設定は本当に難しい。試行錯誤の連続です。

初日の夕食はタイ料理。
テーブルをともにした河野さん、Mongoと、
真砂さんのディープな話を聞くことができました。
なぜ表参道に店を持とうとしたのか、店を構えた際の決意、あれやこれや。
店をやるなら好きな街でと思った、という話を聞いて、
海ねこの脳裏に浮かんだのは、吉祥寺、恵比寿、それから神保町。
あれこれ気になってしまってグラつくばかりの、小心者の私に対して、
「店、向いてると思うけれど。
海ねこさんは人の意見を聞きすぎ。聞かないことですよ」と。取捨選択しているつもりではいますが、書きすぎていたらゴメンナサイ。
ヤムウンセン、空心菜炒め、タイふう卵焼き、魚のすり身さつま揚げ、パッタイ、
デザートはカノンモーケン(プリンみたいなもの)。
美味で良い食事でした。

南青山は人口密度がほどほど、おしゃれな店や家が点在して、
歩いていてとても心地よい。
建築を勉強する若者も訪れるというプラダに入ってみたい、
総ガラス張りのため六本木ヒルズまで一望でき、
床までガラス張り、まるで宙に浮いているようだそうです、
ナンダンナ・ナンダさん夫妻に教えてもらったカレーうどんの「青山しまだ」へ行ってみたい。
夜は気の利いた居酒屋になるらしく、深夜まで営業しているらしい。
土曜、ここに行けたらいいなと思っています。でも混雑していてなかなか入れない様子。

土曜、みちくさ市の前か後にご来場なさる方は、明治神宮前駅ー雑司ヶ谷駅間は、新都市線で1本。明治神宮前駅ー古書日月堂・6日間限定ショップのあるパレス青山は徒歩15分ちょい。並木道をそろぞ歩いてのウインドウーショッピング、人間ウォッチングも興味深く。南青山を歩くご年配の女性、服装や髪型のおしゃれぶりに、はっとさせられる連続です。

土曜、目録掲載商品をご覧になりたい方がいらっしゃるので木曜のうちに用意しておくこと。
それから、某公共団体の方が三人お見えになるため、状態確認したいという本をご用意しておくこと。
あとは、木曜たぶん人はさほど来ないと思われます。
ゆったりしているでしょう。
足を伸ばしてみようとお感じになりましたら、
買わなければなどと義務めいた気分になる必要などないですよ、どうぞお気軽に。
来週火曜・木曜あたりも、結構のんびり過ごせるかもしれないです。
話をしたい方は、何でも結構ですので話しかけてください。
本を見ている間、あまり話掛けてほしくない人には、
なるべくそうしたいと思います。私もそう思うときがあるので。

雨が降らなければ窓を開けます。
根津美術館の木々をぬって吹いてくる風が気持ちよい空間です。

とまあ木曜は余裕があると思うので、合間、値札はりもできるでしょう。
「追加しますか? 追加補充があるならまた来ます」
とお二人から聞かれたこともあり、
日々、思いついた本を追加補充していくことにしました。抱えて出かけます。

メールの返信が遅れぎみで、大変申し訳ございません。
順に返信差し上げておりますので、どうかお待ちください。

乱文、長文失礼。
Mongoも何か書くでしょう。
もしかしたら「(6日間限定ショップの)前と後で、ずいぶん変わっていることでしょう」
という河野さんの予言(?)どおりかもしれないですね。

おかげさまで、搬入・陳列を無事、終えました-。

例によって例の如く呑んで書いておりまして、乱文、極端ぎみな傾向など、大変失礼します。まずはご報告までと思いまして。

6年前、ひょんなことから居ぬさん、ミワちんから声をかけていただき、
印象的な「海ねこちゃん」画像が誕生しました。
その居ぬさん、ミワちんのおかげで、自家目録第1号のあの表紙が生まれ、
今回のイベントへとつながりました。

旅猫さん、向井さん、ブログでご紹介いただき、ありがとうございます。
搬入で疲れた体に生ビール&紹興酒がきいていたので、
思わず涙しそうになりましたさ。マジで本当やばいです、涙腺ゆるすぎ。

25日土曜日、週末のご予定が埋まりきっていない方、みちくさ市の前か後、ぜひぜひ表参道へもお立ち寄りください。
1日で2倍3倍おいしいこと、保証でございます!
そして、日月堂、移転前の店の印象を、生で目に焼き付けておくべし。
歴史の証人になりえますよ、大げさでなく、そう予感しております。

本日は、赤帽さんの搬入で荷物が乗りきらず
Mongoが表参道と三鷹を2往復してくれました。

居ぬさん、ミワちん、作家さんらのおかげで
まだ値札はりも終わっていなかった分を無事、貼り終えることができました。

日月堂さんには荷物の運び込みまでお手伝いいただいて、恐縮しまくる連続。
齋田喬の関連で、次の目録へのヒントまでいただいてしまう。真砂さんの仕事ぶりを近くで拝見、勉強になることこのうえなし。イベント開始前より、すでに感じつつあります。

目録に説明を書きすぎと、とある人からは言われました。

でもま、さまざまな見方がありなわけで。忘却の彼方に消えていきそうなものについて、裏付けとなるものを探しだし、なんとか書き留めておかないと、遺していくためには誰かが記録しておかないと、という切迫感(?)は、真砂さんと自分、共通している部分、かなと。

風通しが良く、眺めのいい素敵な部屋でした。
椅子と冷たいお茶をご用意の上、お待ち申し上げております。

店内の様子を撮影してきたのですが、今の時間からアップすると
どれもこれもアップしたくなって1時間ぐらい寝るのが遅くなってしまいそうです。
誠に残念ではありますが、落ち着きましたところで画像をアップします。

追記・当日朝、とりあえず1枚だけアップしました。作家さんコーナー、Mongo Store,Rockin'Girls Marketほかは追って。ちょっとは店らしくなったかな、心配ではありますが。

event01.jpg

「酒、持っていきますねー」
「土曜の夜、行きますね。終わったら呑みにいけたらいいッすね」

など、古書市場で、声をかけていただく。

誰も来てくれないかもとずっと不安に思っているので、
まだ安堵というわけではないですが、お気持ち、大変嬉しいです。
お酒、持ってこなくて大丈夫ですよ、
日月堂さんの隣でどんじゃか宴会っていうわけにいかないしね、
でも、どうしても、どうしても何か持ってきたいのならばワインがいいなあ(笑)。

マジな話、来ていただけるだけで十分です。暑い中、すんません! 日月堂さんによれば、近くの美術館の改築の関係で、今年は割合、風通しが良いそうです。

古書市場の前、たまたま会館の駐車場で一服していた
日月堂さんとバッタリ。ちょうどよかった。今日、このために来たようなものなので。
搬入日、告知などの打ち合わせ。
やはりメールより、直接話をしたほうがいいですねえ。ポンポンと話が進む。

「暑いから、冷たいお茶をだーんと買ってきておいて、
紙コップと一緒に。本と一緒に赤帽さんに運んでもらっちゃうといいですよ。
冷蔵庫がありますから。
お茶っ葉は持ってきてください。包装紙は大丈夫?」
などアドバイスしてもらう。

「赤帽で近くまで来たら、とめやすい場所まで誘導しますから電話してください」とも。

S書店さん、バイクでご来場とのことでしたが、あのあたり、やっぱり駐車違反とかかなり厳しいようです。根津美術館・ブルーノート東京の斜め前あたりにあるコインパーキングをご利用になったほうが安全かも。あのコインパーキングって、イデーのあとなんですって、知らなかった。結構好きで何度か行ったことがあるイデー。

poppettさんのブログには、涼しげなトートバッグ、
そして、なんともアーティスティックな猫ブックエンド、魚ブックエンドが加わっております。
どれも欲しくなりますねえ。
http://www3.to/poppet

居ぬさん、体調大丈夫かな。

ねこつながり。
今日、にわとりさんも「可愛い-!」とニコニコしていましたが、
京王百貨店の古書展のねこポスター、本当に良い仕上がり。
棚に並べてある本にねこが手をかけて立っているという。

文房堂に額装依頼しておいた絵も受け取ってきた。東郷青児によるねこと女性。肉筆だと推定百万近くするけれど、古めの印刷物なので買いやすい値段。額装したら、ぐっとよくなった。文房堂のHさんにそういったら「買っていただけるといいですね、ポスターないですかって探している人もいますからね」とのこと。

さて、梱包・発送だ。まだまだ値札はりだ。
まだぜんぜん値札はりが終わらない絵本、Mongoが
早いところ自分の分を終えて手伝えたらいいんだけれどと
言ってくれた。

市場の途中で、本日飲み会のお誘いを涙・涙で断って帰ってきました。
イベントが始まったら、毎日おいしく呑めるでしょう。
呑む呑むって話題ばかりかと思われそうですが、そうじゃない話題もたくさんありますので、どうぞ宜しくお願いいたします。来週火曜21日からです! そうそう、30日夕方は古書組合・中央線支部総会のため店主不在ですが、かわりになんとあの方が店番を担当してくれます。糸を織ると書いて・・・。そうです、あの人です。30日夜、糸織ちゃんを囲む会にバケちゃったりして。

6日間限定ショップのことをお忘れでないですか、心配になりますが大丈夫ですかー、

と、この場を借りて。

昨日、イベント準備の合間ではあるが、
いただける仕事は謹んで(よろこんで)引き受けるため、ライター業の仕事で外出。「こういうのは自分のキャラじゃないと思っていたけれど、やってみたら出来るようになって嬉しい。可能性が広がったかも」と、良い言葉を聞く。

公費購入分の書類に銀行印が必要で、銀行に立ち寄る。

帰り、イベントで使うノート、セロテープを無印良品で調達。
イベントの荷物置き場やディスプレイに使うカゴを買おうかと探すが、
各店のディスプレイ、収納にすでに使われているものが多く、
買えるもので手頃でいいものって案外ないのだね(気づくのが遅い)。
自宅にあるカゴを洗うかー。

帰宅後、通常の海ねこ、日本の古本屋の受注・発送をしながら
さまざまな書類をこしらえる(苦手)。

公費購入分、1箇所に送る書類をいったん1枚にまとめて入力したものの、
あとから公的な決まりにより、1枚でなく3枚に書類を分けるべきと判明。
糸織ちゃんに作ってもらったスーパー書類セット、いつも調子がよく、
おかげさまで愛用させていただいている。
ところが、昨夜は、1枚目の入力内容がなぜかうまく2枚め、3枚めに反映されず、
一行一行、手作業でコピー&ペイスト。値段を間違えてプリントし直したりで、書類9枚を作るのに、一体どれほど時間かかってるんだか。
1冊1冊確認しながら、梱包。
倉庫にいながらフラフラしてきて、およよ、熱中症? と思った。帰宅して水を摂取。

あまりの暑さにより、自宅PCが熱でダウン。
LANが使えなくなり、バックアップもできず、
メール返信が夜になってしまった。お待たせしました方、すみませんでした。

買ったばかりの銀色夏生 つれづれ日記、最新刊を読みながら寝る。
限界ぎりぎりまで頑張っていて辛そうな人は見るのが辛い、
遊び心を持って、どこか余裕でやっている人ならいいけれど、みたいなことが書かれていた。
ちょっと違うか?
いずれにしても、私みたいにバタバタしている人間は見たくないと言われそうだと怯える。

イベント、そして、目録応募分の発送が終わるまでは、
そう、8月2-3週までは何があっても倒れられない。
いつもどおり睡眠だけはきちんととるよう心がける。
ふだん摂らないビタミン剤、ノニも慌てて飲む。

メールそれぞれに対応。
倉庫に行って確認したり、目録本を入れてあるアクリルボックスのところへ行って探したり。

ネームランドの替えテープ、OPP袋、パッキング材をアスクルに注文。

麻ヒモ、本の清掃用アルコールはアスクルで買えないので、あとで買いにいかなくちゃ。

赤帽依頼。20日10時半に来てもらい、8月1日夜19時15分、青山に来てもらうよう頼む。
もういよいよ、倒れられないなこりゃ。

イベント会場にご来場予定の方に、まだ返信できていない分あり。対応すべし。

荷物置き場、本のディスプレイ用に、
自宅にあるカゴをもっと用意しよう。居ぬさん宅にもあるかしら? 布、テーブルイスとともによろしくです、居ぬさん、業務連絡この場にてすんません(伺う件、ぎりぎりになりそうですがメールします)。
倉庫と自宅にある木箱、中身をあけて用意しておかなければ。
木箱、積み重ねて棚にしても、本を入れるのにも、仕切りにも使えるので、
とにかく持っていけるだけ持っていこう。
中身を出して用意するのに時間がかかりそうだけれど、週末か。

イベント会場で現物ご覧になりたい人のためのものを用意しておかないと、これも週末か。

金曜、市場は休んでもいいけれど、神保町に額装依頼した絵を受け取りにいかないと。
日月堂さんに渡すべきものあり、先輩古書店らと自家目録の話をしたい、きちんと御礼も言いたいので、
時間がないけれど久々だし思い切って呑みにいくのか、やめるのか。
土曜は古書組合関連の仕事、中央線支部の役員会だし、
7月30日夕方16時ー、中央線支部の総会だそうで、役員は出ないといけないんだとか。
6日間限定ショップと重なるのに、一体どうすればいいんだろうか。もっと早く聞いていればイベントの日を違えて設定することもできたのに。
「総会に役員が出ないなんて聞いたことがない。なんとかその時間だけ店を閉めて抜けてこられないの?
店を閉められないなら、その時間だけでもバイトたてられないの?」と言われたけれど・・・。(追記。この件、助っ人登場により、一部削除しました。30日15時以降、海ねこ不在の場合がありますが、おかげさまで店はあけられそうですし、総会が終わり次第、ダッシュで戻ります。強力な助っ人については、また改めて紹介します。この人とは人気のアノ人です! 会えるならぜひ行かないと、となるかも! 20時以降、一緒に呑みにいけたらいいですね)

で、今から原稿を書かないと。はいほー、受注・発送が待っております。
値札はりが終わらない分、お言葉に甘えて搬入当日、手伝っていただくかも。I&Mさん、すんません!

「私のキャラじゃない」なんて言ってる場合じゃないので、以下、自分に言い聞かせる4か条。

*できないくせに、自分でやろうとしない。あとで迷惑かけることになりかねないから。

*信頼できる人に、お願いします、と甘えさせていただくのも大事

*手伝っていただきやすいよう、なるべくきちんと説明する、環境を整えていく

*お願いした以上、おまかせする。自由にやってもらったほうが良いものが生まれる場合が多い

いったん店をあけてしまえば、きっと多少は落ち着くことでしょう。
6日間はあっという間なんだろうな。イベント日の夜、呑みにいけたらいいな、行きたい人がいればご一緒に。
どなたにお会いできるか、どんな体験になるか、本当に楽しみです。

とまあバタバタはしておりますが、気持ちはアゲアゲで。張り切って準備しておりまーす。
お店をずーっとやっている人のエネルギーを尊敬します。
リアル店舗、自分にはとてもできそうにないですが、6日間限定ショップのような形態は
ときどきやりたいかもしれないです。といっても、やるとしたってずっと先、あるいは、今回が最後かもしれません。

灼熱の東京ですが、ご来場心よりお待ちしております。
毎年、夏のあと疲れが出やすいので、
せめて食べて食べて、呑んで、なるべく睡眠をとりつつ準備に励みます。

あっちにある本も、こっちにある本も用意したいのだけれど、
初日に間に合わない分は、イベントの合間、中日に準備して追加、ってことで。GOGO!

関東地方、梅雨明け。いかがお過ごしですか。

目録を出すといろいろわかることが多い、と先輩古書店から聞いていました。

日々是勉強です。

かわじもとたかさんから
便箋いっぱいのお手紙を添えて、
ご著書「装丁家で探す本ー古書目録に見た装丁家たち」をお送りいただきました。
えびなさんも絶賛とか。これは大変な力作ですね。

ナウカ・ジャパン Oさんからお手紙をいただき、ありがとうございます。
ご自身が目録づくりに精魂をこめた体験を書いていただき、
紙目録はやはり特別なもの、2号、3号とぜひ続けられたし、と書いていただきました。

ネット時代ですが、紙目録はやはり良いですね、
大変と思いますがぜひ続けてくださいと何人もの方からお声をいただいたのが
とても強く印象に残っています。

メールをいただくと、まずは返信させていただいていますが、ご丁寧にお手紙でいただいた方には心より感謝しつつ、なかなか返事を書けないのが気がかりです。

ふくら舎・Sさん、お客様あきこさん、石ころさん、
メールをありがとうございます。
嬉しくて何度も読み返しておりました。

ご注文いただきました方に一刻も早く本をお届けしたいと思いながら、
申し訳ありません、もう少々お待ちくださいと頭を下げ続けております。

昨日の古書市場では、最終台にあった本に入札したがため、最終まで待たざるをえず。結局市場だけで1日仕事に(で、負けました。Mさん、これを笑って読んでいるでしょうねえ)。

日々いろいろやりながらで、ひとつのことにのみ集中できないアセリはありますが、
今日は家事をしながら、
通常の海ねこ発送と、そして、イベント準備に集中します。

6日間限定ショップまで、いよいよカウントダウンとなってきました。
Mongo Storeは、CDに続き本も、なかなかたっぷりご用意しておりますよ。まだよく見ていませんが、たぶん安そう、いいものありそう。
海ねこも少しでも何かお探しいただけますよう、出来るだけ頑張って準備します。

どうぞ宜しくお願いいたします。

あ、今、プレスリリースをご覧になったとある新聞社さんから電話が。情報欄かな? まだ検討中とのことですが、ひょっとしたらご紹介いただけるかも!?(向井さーん、ありがとうございますー涙)

目録にご応募いただきましたのに、お待ちいただいている方、誠に恐縮です。

「締切が1か月先なんて長すぎる。欲しいときにすぐ見たいんだよ。1000円の本でも1万円の本でも同じ」と、師匠のひとりであるところの某書房より指摘される。器がないのに、イベントと目録と両方って、無理だった? 次回からの課題にしないと・・・。独りごちてしまう情けなさ。

土曜。
目録第1号発行後、初の週末。
目録の応募が殺到するかも、と身構えるも、蓋をあけてみたらアレ・・・・・・?
それでもお世話になっている友人より注文をいただき、嬉しいやら恐縮するやら。

そのほかは、21日よりのイベント準備のため、
やれるだけ値札はり。たまたま買取させていただいたままになっていたドイツ絵本たち。印刷が美しい。
同じ作家・同じ絵本のはずでも、印刷が違うと、まるで別の本のようだ。
素晴らしい素晴らしいと、ひとり呻きながら値札はり。はたから見たら不気味か?

日曜。
遅く起きて、まずは、いつものようにパソコンを開く。
うがいをする。コーヒーをいれる。
メールを見る。はてなアンテナに登録しているブログをチェック。

どわー。

大変だ大変だ。のんびりしていられない。
散髪に行った家族の帰りを待ちつつ、大変だ大変だと心の中でつぶやく、落ち着く暇もない。
理由はただ一つ。
沼辺信一さんのブログを読んだから。一刻も早く世田谷文学館に駆けつけねば。
ああもう遅いかも。金曜に知っていれば、と悔やむ。時既に遅し、か。

「自費出版図書館」で以前、借りて読んだ印象が忘れられない1冊。
あの本が販売されているのだという。
あとで知ったのだが「家に置いておいてもね」と今回の展示のため、ご家族が出されたものなんだとか。
綴られているのは、
87年、堀内誠一さんがお亡くなりになったのち、
友人・知人らがほとばしるような思いをぶつけた文章。奥様、ご家族がしっかりまとめたもの。
堀内さんの足跡・人となりを浮き彫りにする1冊だ。
自分はこれまで入手できそうな機会が何度かないわけでなかったのに、ことごとくダメだった。
半ば諦めかけていた「堀内さん」が販売されていたという。これは何がなんでも行かなければ。
目の前に仕事が山積していようとも、駆けつけねば。

家族に最寄り駅・調布まで車で送ってもらう。
芦花公園駅から南下。おそらく、そのときばかりは、だれよりも早足の私。

「堀内誠一 旅と絵本とデザインと」展(-9月6日。世田谷文学館)。

汗だくで受付に駆け込んで、まずは目当てだった本があるかどうか尋ねる。
「たくさんありますから大丈夫ですよー」と受付嬢さん。

はぁー、安堵。え、でも、本当に大丈夫なの? 一抹の不安もありつつ、せっかく来たのだから
展示に集中したい。気持を切り替える。
汗をぬぐって、2階へ。

堀内誠一、7-8歳のころのスケッチ。
すでに、好奇心いっぱい、海外へ、異文化へ、外へ外へと目が向いている様子が伝わってくる。
あとで聞いたところによれば、お母様の手になるスクラップらしい。
ガラスケースの中の展示は、2-3見開き、見られるように工夫されていた。
が、できれば、もっと違う見開きも見たくなる。
左から、下から、思わず覗き込んでしまう。

「モボ・モガの時代―東京1920年代」(83年)に綴られていた文章。そして、関連の展示。
子どものころの暮らし、住んでいた場所、父親の職場の印象
・・・・、どんな光景を目にして、どんな刺激を受けながら、堀内少年が育ってきたのか。
想像をかきたてられる。自分も1930年代にトリップしてゆく。

なぜ、フランスが好きなのか、懐かしい印象を持ったのかというと、
ルネ・クレール「巴里の屋根の下」の画像が焼き付いていたらしい。

石元泰博の写真が好きで、「ロッコール」に掲載させてほしいと頼んだらしい。
石元作品について
「日本の写真家の作品には見られない、孤高な
なんか突き放したような形の愛情で扱われた作品」と堀内。

ロッコールの見開き、パリの少年少女のなにげない写真が、目の前に連なっている。
何が堀内を引きつけたのか。この人の選択眼から学ばせていただくことの多さ。私たちは、そうやって育ってきたのだ。

「母の友」は「古本 海ねこ」自家目録第1号でなるべく詳細に書誌を刻んだつもりだったが、
ああ、そうだったのかー、恥ずかしながら打ち明けるが、360号からの「子どものための展らん会」は知らなかった。
知らないことばかり多かりき、だ。連載10回めは「ねこ」。(追記・堀内誠一の画期的な絵本論「ぼくの絵本美術館」に収録されています)

夏のこの時期、子どもとお母さん方を引きつけるならコレしかないと思われるのだが、
あえて、絵本の原画コーナーが前面には出ていないところに注目だ。

「実は、絵本作家の道こそ、運命が決めた本命なのに
ぼくはどこかしら遊びの部分として残していきたい気もするのです。
思い上がったような考えですが・・・」

いかに絵本を大事に思っていたのか、よく伝わってくる文章。

今回、展示方法は、万人に分かりやすく、
あの手この手、バリエーションに富んでいて飽きさせない。

絵本原画の脇にいくつも虫メガネが置かれていた。
ひとり遊びしていた少年に
「大きく見えて面白いねえ」といったら、
私のマネをして、早速、絵本原画をのぞきにいっていた。

実際、虫メガネでぜひのぞいてみてください。堀内さんの描き込んだ地図には驚かされますが、絵本の原画もね。よくぞここまで細かく、描き込んだものだと驚かされます、本当。

その奥、ちょっと奥まった場所に絵本コーナーがある。
隠れ家みたいなヒミツめいた場所で、外光が入る。
特別いい場所に、なにげなくこっそり、設けられているのがいいなあと思った。

1932年-2007年、 Bibliotheque de Travail
毎号、テーマ別にパリで出版されていた子ども向け雑誌。
絵の参考に愛読していたらしい。
いつかは本格的な写真絵本を日本でも、と思っていたようだ。

沼辺信一さんもブログで書いていらした1974年12月12日消印、瀬田貞二さんから堀内誠一さんあての書簡。

「なお、私がいつか伺いを立てた絵本については、相場がーで40万ということで頭になく、
それでは非常識であるから、ご関心から切り捨ててください。
今月の母の友(1月号)で、山口(智子さん)訳のフランス民話・・・・(中略)
「結婚したがらないリスのゲルランゲ」と同じtouchでのびのびしていますから、
的確に処理されたdrawingがあり、
・・・(中略)いろいろな影響から脱したものを見つけたような感じをもつのですが・・・(中略)
私の方、4年間つづけた落穂ひろいが今日ーにでも
その ーは独酌で独祝するつもりです」

4年間コツコツ重ねてきた労作がようやく完結しようとする瞬間。
瀬田貞二さんの心情を想像して、しんとした気持ちにさせられる。
瀬田さんがこんなふうに打ち明けられる相手は、堀内誠一以外にいたのかいなかったのか。

堀内さん好みの洋書絵本たちも書棚に収められている。
すべてはガラスケースの中だが、きちんと収められている。そこにある。

自家目録第1号、お粗末ながら、とりあえず何年かかけて集書した本を
半年ほどかけて入力した自分。
次は何をしたらいいのかと府抜けていたのだが、
展示を見ていくたび、ふっとヒントをいただくような気がしたのだった。
力をいただく。勇気をいただく。ん、これかと思う。思っても、ふぅっと、じき逃げていってしまう。
それでも、おもしろがってやっていけば何かが見つかるかもと、
展示を見ていくうち、薄ーく光が射してくるような。
古書店を続けていくうち、やっていくべきことを見つけられるかも、と勇気づけられたのでした。

展示を見たあと、
自分、堀内誠一さんのとても近くにいらした方々とお話しすることができました。
偶然、本当にひょんなことから。

声をかけていいのかどうかわからず、一言を発するまでにとても勇気がいりました。
火星の庭・前野久美子さんだったら笑顔でさらっと声をかけられるだろうなと思いました。
震えました。
でも、かけさせていただきました。

「古本屋です」というだけでは、まるで何かを狙っているアザトイ古書店と思われてしまいそうで
まるで言い訳のようですが
「絵本・児童書を扱っている古本屋です。
あのあのあの・・・自家目録を作ったのでお送りさせていただいてもいいでしょうか」
ああ、目録がこんなところで役に立った。作っておいて、よかったー。

堀内誠一さんの遺してきたものの大きさにメマイがしていました。
ずっとずっとそうでした。知れば知るほどそう感じました。
だけれど、すぐそばにいらした人たちはとても温かく、寛大で。そして、展示をもっともっと面白いものにできないか、ひとりでも多くの人に見てもらいたい、同じ人に何度でも足を運んでもらえるよう何か良いアイディアはないだろうか、と意欲的。大変前向きでした。
おそらく、堀内さんも同じようだったのだろうと思いました。

堀内さんは本当に大勢から支持を受け、愛されていた方なのだろうと改めて感じました。
溢れるような才能を独占するというより、
大勢で分け合って、ともに手を取り合い、相乗効果で素晴らしいものを作り出していった。
本日、会場にはこの日のため駆けつけたと思われる堀内さん世代の方も多かったです。
よくよくお聞きしたら、まさに「堀内さん」に寄稿しているような方だったりして、
ぶったまげました。歴史の一幕、ほんの一隅、末席に参加させていただいたかのような。大袈裟だと笑う人は笑ってください、ちょっと泣きそうになりました。
あなたが世田谷文学館にいらしたら、お隣にいる方は、
堀内誠一さんと深く関わりを持った人かもしれません。

9月まで続く展示ですが、何度か私は足を運びたいと心底思っています。
8月8日(土曜)14時からはスズキコージさん×土井章史さん(トムズボックス)の対談があります。
行きたいな。
充実の展示内容ですので、何度見ても、そのたびに違った発見があるはず。

堀内さん装丁の古書も販売されています。それまた、大変面白い試み、ですよね。
こういうのってありなんだと、目から鱗でした。

帰宅したら、ありがとうございます。
自家目録にまとめてのご注文をいただき、忙しくなって嬉しい悲鳴です。しかも、目録掲載商品をイベント会場でご覧になりたいとご希望いただき、おっし、イベントをやる意義ありじゃないですか。ありがとうございますー。
イベントの値札はりが今日出来ずに焦りはありますが、明日からまた頑張ろう。

ご注文のピークは、はじめの1-2日でした。
FAXが鳴るたび、2階のリビングから
1階のFAX置き場へと駆けつけていたのは、最初の1日のみ。
もうずいぶん落ち着きました。
メールでご応募いただきました方には、
徐々にご連絡させていただいています。

ご応募のハガキに、すでにもう品切れだったりしますかと書いていただきましたが、
インターネットとは異なり、今回、先着順ではありません。
万一、複数の方からご応募が重なった場合は抽選とさせていただきますが、
いずれにしてもイベント後8月2週め以降のご連絡となりますので、
ごゆっくりお選びください。

不景気なので控えようかと思ったけれども
絵本・児童書を扱う店に続いて欲しいので貯金を崩して
注文することにしました、と、ご応募くださった方、頭が下がります。
ありがとうございます。

今はこうこうこういう事情で買えない(読みたい本が今回は見つからなかった)けれども、
と、ご丁寧に感想のご連絡をくださった方、おそれいります。
お気持ち、ありがとうございます。

えびな書店さん、「老婆心ながら」とアドバイスを一言添え、
参考になる本をお送りいただき、ありがとうございました。

武藤さんーーそうです、あの武藤さんに書いていただきました。
つねづね、武藤さんの絵・文章がいいなあと思っていたので、
武藤さんの作品に取り込んでいただいたような、紛れ込ませていただいたような。
こんなふうに読んで書いていただき、幸せな目録です。

http://d.hatena.ne.jp/mr1016/20090707


家庭文庫「このあの館」ご夫妻によるブログ。
絵本編集者(このほど、岩波書店よりご自身の名前で翻訳デビューも果たした!)の妻であり、
旅猫さんほか「元我堂」以来の仲間でもあるナンダさん。ナンダさんはもと編集者。ふってもらった取材で古書店まわりをしていて、いつの間にか古書組合に入りこんでしまった私でした。取材のギャラは、そっくり、古書組合加入のための費用とバケました。

http://konoano.at.webry.info/

「トリオ・ザ・トモコ」(公文堂、つづらや、海ねこ。
「トモコ」三人揃って、共通点は酒好き!?)リーダーは君だと言いたくなる公文堂・娘さん。明古、本当にお疲れ様でした。あなたの落ち着き・頑張りには、勇気をいただきます。

http://d.hatena.ne.jp/kohbundou/

みんな大好きな、火星の庭・前野さん、お忙しいところ
ありがとうございますー!
あの人の店へ行きたい、会いたい、彼女が頑張っている地域を
応援したい、と、日本中でもっとも思われている一人じゃないか。

http://www.kaseinoniwa.com/

旅猫さん、金子彰子さん、古楽房の王子、揚羽さん、股旅さん、カエル書房さん、
言うまでもなく岡崎さんに向井さん、ほかの方も、本当にありがとうございます。

これだけ助けていただいて、あとはもう、自分で努力しながら、
こつこつ、じっくりと、あの手この手で売っていかないとね。
店頭に出せば出すだけ次々売れた、催事で何百万売れたなんていう
夢みたいな話を先輩古書店から聞きますが、
もはや、何もしないで、物が売れる時代ではないですから。

じっと手をこまねいていても、
アクションを起こさない限り、もうこれ以上、売れないかも、という恐怖。
印刷代+送料分ぐらいはなんとか出さないと(本の仕入れ代は別)と、
昨日は全国の絵本美術館に目録を送る。
うーん、霞を食べながら次の仕入れはできないので、
何年かかけて集めた本たち、こつこつじっくり売っていくしかありません。
堀内誠一展に行きたい、行きたいーと思いつつ、
まだまだ何でもやります。

海ねこHPでゆっくりじっくり更新していこうと思って
ためてあった洋書絵本、思い切って売ることにしました。どんどん値札はりしております。
洋書絵本、1冊1冊、内容解説して更新していくと
1日3-4冊しかアップできそうになく、
「欲しい本はすぐ売り切れてしまう」状況になって
お客様も、お詫びするしかない私も困ってしまいます。
なので、今回よい機会ですから、
イベントで実際お手にとっていただき、その方の感性によって好きだなと思ったものをお買い上げいただけたらと。火・木・土曜営業なので、合間に追加本を用意したいです。各都市も回れるといいのですが、難しいかも。遠方の方、東京のみの開催ですみません。目録をご覧のうえ、いつかまたHP(今度こそ、本当にリニューアル予定か)で宜しくお願いします。
値札はり、今日も励みます。
なお、海ねこHP分は、別にとってありますので、ご心配なく。しかし、商品化できていない本がいったいどれほどあるっちゅうねん(呆)。

イベントで即売予定の、作家さんたちの作品。「ブログ」で写真をご覧になれます。
うーん、本気のホの字ですねえ。これはもう「アート」ですね。圧巻です。

http://www3.to/poppet

poppetさんによる、海ねこちゃんバッグ。本を入れられるバッグって、いいですよね。
雑貨、CD、本を入れて、誰かにプレゼントするのもいいかも。自分のためにプレゼント、もありで。 BAG.jpg

反応

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一昨日、昨日と
目録が届きました、と、ご応募のメールやFAXをかなりいただきました。
ありがとうございます。
いただいたメールにまだ返信できていない方、追々お送りしますので、お待ちください。
今日はもうだいぶ、落ち着いています。

今のところ多少の重複はありますが、
割合ご応募がバラけており、ご入り用の方には
なるべくご希望に近い形で本をお届けできますように、と店主も願っております。
在庫1点ずつの古書ゆえ、魅力的なものがたくさんないと、
どうしてもご応募が集中してしまうわけで。
ネットでご注文いただくときの習慣か、急いでご注文いただき、急いでお手元にと願う方もいらっしゃり、
ふだんネットで「欲しいものはなかなか入手できない」と
ご不便な思いだったかも、と、申し訳なくなりました。
やはり魅力的なものをたくさんご用意しないと、
皆様のもとにご希望どおりお届けするのも難しいわけで。
仕入れが命ですね、と書きながら思い出すのは、
古書市場から市場へと飛び回って懸命に買っているT尾書店さんだったりします。ああ、売り上げができたら、また仕入れ、ガンバらねば。終わりなき旅。

一言二言添えていただく感想のお言葉、
今後のため、とても参考になりました。

こんなところまでご覧になってくださったんだなあ、
よく気づかれたなあ、と圧倒される連続です。

「「母の友」の内容細目はこれだけで貴重な資料だと思います」と書いてくださった方、
よくぞ気づいてくださいました、と打たれました。
絵雑誌と母の友、地味かもしれませんが、自分なりに思い入れがあり、時間をかけて入力した部分。
日本の絵本の歴史というのは、かなり特殊かもしれません。
絵雑誌あってこそ、の、昭和の絵本史です。
「母の友」あっての「こどものとも」であり、
「こどものとも」あっての絵本作家さんが大勢いらっしゃると思っています。
ふだんネット上にあれこれ書きすぎて押しつけがましい反省もあり、
目録には(多少書きましたが)あえてあまり書かず、なるべくデータを並べました。

言葉を発する発しないに関わらず、わかる人はちゃんとわかっている。心の支えになります。

Oさんには表2の文章で、周囲の店からの言葉が良かったと、mixiに書いていただいて。
(Oさん、酔ってコメント書いちゃってすんません。いきなりで、ビックリしたでしょ)
本当に、そのとおりなのです。先輩店からの言葉、周囲からのインスパイアーなしに、
今の海ねこも、目録第1号も、あり得ません。Oさん、ご利用いただいたり、刺激いただいたりで、本当ありがとう! 古本えほんの未来を担ってくださいね(←偉そうー)。

表2、言の葉を発したひとり、F書房さんからは「継続することが力です」のお言葉をいただく。ずしっ。

昨日、向井さんから強力なアドバイスをいただいて、
6日間限定ショップのプレスリリースを作りました。
書き方までご助言いただき、向井さん、ありがとうございましたー。
ギリギリすぎてダメかもしれませんが、
まあ、"ダメもと"でやってみればいいんですね。
昨晩、リリース作りながら、自分でやっているというより、
だれか、何かに作らせられているかのような、不思議なエネルギーを感じました。
自分ひとりのためだったら、ここまで頑張れないと思う。
イベントを一緒につくりあげてくれている人、
イベントに「行きます」とおっしゃってくださる人、海ねこをご利用くださり、気にかけてくださったり応援してくださる方がいらっしゃる以上、私、何でもやれます。何でもやります。

ということで、ご応募、引き続きお待ち申し上げております。
目録は、今なら池袋・古書 往来座でもお求めいただけます。

下は、イベントで配布する6日間ショップ限定しおりです。
お買い上げの方に、もれなく差し上げたいと思います。
お求めやすい本、CD、雑貨もいろいろです。
ご来場、心よりお待ち申し上げております。ああ、準備準備ー。

SHIORI-1.jpg SHIORI-2.jpg

 

目録、すでに同じ1冊に、三人の方から注文が集中したものがあります。たぶん、値段をつけ間違えたのでしょう。目録には穴もないとね、なんて(泣き笑い)。よく探すと、穴があれこれ見つかるかもしれません。探してみてくださいね(って、いいのか、これで)。

さて。お世話になっていますParadisさん、そして、王子こと薄田さんらが頑張っている古書店・

古楽房にて、今週末、語りのライブがあります。

語りライブの帰りにビール、なんて良さそうだなあ-!

そうそう、「ベロ出しチョンマ」といえば、海ねこ目録に、斎藤隆介さんの書簡、掲載。斎藤さんのお人柄に惚れました。目録は池袋・古書 往来座でも販売中です。

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古楽房企画イベント●ご予約受付中です

≪栗田ひづる独り語り≫

『そういうわけで語ります ~そこは古本屋さんの片すみ~』

~声優・ナレーター栗田ひづるのわがままな単独語りライブ。「だって語りたいんだもん」の精神で、名作をエゴイスティックにお届けします。古本屋さんの片隅でこっそりと...♪~

○演目

・『冷水シャワーを浴びる方法』筒井康隆作 新潮社「エロチック街道」より

・『ベロ出しチョンマ』斎藤隆介作 角川書店「ベロ出しチョンマ」より

・詩 奥田春美作 思潮社『カメレオンの時間』より

・『骨』星 新一作 新潮社「さまざまな迷路」より

○日時

7月11日(土)

※当日は公演が2回行われます。ご都合のよろしい時間をどうぞ。開場はそれぞれ開演30分前です。

1回目13時~ / 2回目18時~  

○会場

古楽房 http://d.hatena.ne.jp/collabonet_project/

杉並区高円寺北2-34-6 千代田マンション高円寺北101

JR高円寺駅徒歩5分

○チケット代

¥2,000 ワンドリンク付 予約制

○ご予約・お問い合わせ

電話 03-5356-9661 

e-mail collabonet@project.name

(件名に『栗田ひづる独り語り予約』と記載の上、氏名と電話番号(携帯電話のある方はそちらを)に参加希望の回、人数をの記入をお願いします。

※恐れ入りますが未就学児童をお連れのお客様は出口付近の席にお願いする場合がございます。御了承くださいませ。

なお、小学生以上より一名の扱いとさせていただきます。ご家族でご参加の予定などの場合は、御予約の際に記載漏れなきようお気をつけくださいませ。よろしくお願いいたします。)

主催 古楽房

構成 演出 金澤眞 栗田ひづる

協力 (株)シグマセブン 小野塚力 景山聖子 松川伸子

目録の印刷代を払い込むため、ついに、トラノコ定期預金を解約する。

ライター業を続けながらコツコツ貯めてきた定期。
古書市場で集書しながらずいぶんずいぶん使ってきた。
その何割か、かなりの部分、今回の目録に掲載した。
目録貧乏、地を這うように貧乏の今、であります。

解約したのは、何口かあったうちの、最後の定期だ。
目録の送料、梱包会社の手数料、印刷会社から梱包会社への送料、イベントの経費としても、さらにまた出ていくだろう。
今度使い切ってしまったら、もう古書市場で古書を買うこともできなくなる。
もう、商売を続けられなくなる、かも。そうしたら、どうしようかなあ。

つらいけれど、請求書をいただいた以上、勿論きちんと支払いはしなければ。
印刷会社だって、それぞれ苦しいなか、頑張っているのだから。
経済は回していかないと。みんなのため、私のため。

近所のコンビニで自分の使っているネットバンキングあて入金しようとしたら、
手数料105円なり。
いまのいま、105円が惜しい私。
往復40分歩いて、近くの銀行まで出かけてきた。

うう、貯金が尽きてしまう前に、なんとか売れてくれないと本当に潰れてしまいます。
自信がなさすぎる。俯きがちにとぼとぼ歩く。

じめじめですね。汗でベタベタします。

ようやく倉庫(兼 事務所)に帰ってきて、ネット接続。

うううう。目録なんて、ご興味のない方にはただのゴミ、
拙い目録すぎてナニコレと打ち捨てたい人も多々いらっしゃることと存じますが、
早速のご注文、早速のお問い合わせ、早速のご感想メールが何通か届いていた。
なんといえばいいのでしょうか、本当にありがとうございます-。
1通1通、何度も読み返しております。
だんだんに返信させていただきますので、どうかお待ちください。

視界がぼやけるのは、汗のためか、湿気のためか、涙のためなのか、わかりません。

賛否両論あって当然。無反応が一番不安になるわけですが、
たとえ「否」があるとしても
「賛」を少しでもいただければ、もうそれだけで、なんとかやっていけそうな気がする。
でも、商売だから、売れてくれないとイカンのか。結果を出して、次の仕入れ資金をこしらえていかないと。
そうか、これからだ、まだ始まったばかりなのだ。

「目録は何度作っても、注文が入るかどうか不安になる」
と話していたベテランR書林さんの気持ちが
ほーんのちょっとだけ推測できるようになったかも、なーんて20年早いですね。
内容の濃い目録を作り続けている店って、どれほどのエネルギー? どうやって成り立っているの? と心底思う、梅雨の合間。

このブログでも大騒ぎして、お見苦しくて恐縮。いやはや、目録づくりは、けっして楽じゃなかった。なのに、次もやってみたくなりつつある今日このごろです。
風船舎さん、2号を出すのが本当に早くて、
二人とも、あの細い体のどこにその執念が。圧倒されました。

こんなふうにブログにあれこれ書いちゃって、私。
そこまで何もかも書かなくていいんじゃない、と人は言うでしょう。
でも、古書店を経験しながら、書けることは書いておきたいと思います。
きっと、どなたかのお役に立つのではないかと勝手に思い込むことにして(とどのつまり、自分のために書いてるとは思うけれど)。
古書店って苦しいんです、皆さん、どうかお好きな店を助けてあげてくださいね。
京都で開店なさった「町家古本はんのき」さん「古書善行堂」さん、ご商売の繁栄を心よりお祈りいたします。

Mongo Storeも忙しい中、ようやくイベント出品CDを用意し始めてくれて、
ちょっと安堵する今日このごろ。
私が勝手に書くと嫌がられそうですが、ハンガリー・ジャズとか~とか~とか。
かなり面白そうです。ちょっとご期待ください。
海ねこも、洋書絵本の値札はり、頑張ります。
ブログにアップしない分もたくさん持っていきます。
1冊でもどうか買ってください。どうかどうか、宜しくお願いします。

では、本日の発送に戻ります。

●Muschelhorn und Kiefernwurzel
1962年、ドイツで出版された絵本

musch.jpg

絵本とはいっても屏風みたいにパタパタっと折りたたみ式になっていて、
伸ばしていくと、表の面はすべて森の光景(下の画像はそのごく一部)。

muschnaka.jpg

裏面は、街の光景(下の画像はごく一部)・・・かと思いきや、その先が海辺へとつながっているという素敵な1冊。

muschnakatown.jpg

amazon de.ではEUR 53,90 となっていますが・・・。

●The Realm of the Queen of Flowers(花の女王の領域)
flowers.jpg

これがなんとも不思議で悩ましい。
ドイツで作られたもの。
ヤケ・シミ。そうとう古いものと思われますが、年代不明。

帙を開けると、中には、花をさして生け花ふうに楽しむ紙細工品が3種類。
flowersnaka.jpg

切り込みがたくさんあり、花や葉を1本1本、好きなところにさしていって、仕上げていくもの。
いわば、フラワー・アレンジメントの絵本版といったところ。

●Entdechungsreise

german.jpg

73年にベルリンで出版。
ドイツの国土に、さまざまなプレート(薄紙)を重ねて楽しく学びましょうというものでしょうか。 germannaka.jpg  germanura.jpg

黄昏

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外市から、七夕古書大入札会へ。

同じように古書を扱いながら、まったく別の世界。

NHKニュースや朝日新聞一面でも報道されていた正岡子規、幻の書(最低入札価格2000万円ー)を拝んでくる。
なんでも複数の引き合いがあったらしいです。

昨日夕方5時、郵便局からゆうメールで発送した分、
すでに都内のあちらこちらに届いた模様。
T書店さんから「届いたよ、ありがとうございました。大変だねー」と言われ
「大変だねー」の文字が頭にこびりつく。

帰宅してポストをあけたら、古書目録が3冊、そして、印刷所からの請求書。
古書目録は、えびな書店、風船舎、そして、海ねこ。
ちなみに、なぜ自分あてにわざわざ送ったのかというと、
どのぐらいで到着するか確かめたかったため。

大部分は業者に発送を依頼したのですが、まだお手元に届いていないと思います。
風船舎と同じ発送業者・同じ宅配会社のメール便のため、
お近くの方でも、まだもう何日か、かかりそうです。
届かないなあと思っていらっしゃる方、もう少々お待ちください。

えびなさん、風船舎の目録と3冊並べてみると、
海ねこの弱さが痛感されてくる。
昨日「いとしの我が子」に見えたものが、なんだか別のものに思えてくる。

なお、海ねこの目録、古書 往来座で販売しています。
往来座では、明日5日まで外市開催中。BOOK ONNさんほか、
絵本・洋書絵本もかなりありましたよ。私もあれこれ買ってきました。

ピッポさん、Katerの出てましたよね、Katerってドイツ語でオスネコっていう意味なんですよね、って話しかけてくれたのに、一瞬ぼーっとしちゃって、ごめんなさいでした。

目の前には目録印刷の請求書。
ン十ン万円なりー。
売る側より買う側にふっと戻りたくなる黄昏どき。

追記 日本の古本屋で、ご注文いただいた美術書。本を送る前にお客様から「確認して欲しい」と促された。本を確認したところ、まさにお客様のご指摘どおり。自分が迂闊にもミスをおかしかけたことに気づいて、お詫びのメールを書いた。お叱りを受けてしかるべきところ。それなのに、逆に、ご丁寧なメールをいただいた。その美術書について解説していただき、寛大なお言葉をいただき、しまいには励ましていただいてしまった。「買う側に戻りたい」なんて甘ったれた私が恥ずかしい。穴をくれ、穴を。潜りたい。

jikamokuroku.jpg

ん。スキャナーで読み込むと、表紙の色がうまく出せないのですが・・・。私のPC画面で見ると明るめの色ですが、実物は、もうちょっと深めの色です。表紙の紙、小さい紙見本のチップだけ見て、ぱぱっと選んだので不安でしたが、厚みもちょうどよかった。紙選びをしていたときの印刷所での光景、会話までよみがえってきます。

とある実店舗をやっている人から、売り上げだけでは苦しくて毎朝、コンビニでバイトしていると以前、聞きました。「大変じゃないですか」と聞いたら「自分の店は可愛いから」と言っていたのが忘れられません。

目録、可愛いです。はたから見たら、ぜんぜんダメな子かもしれない。どんなにダメでも、それなりに苦心して産み出したものだし、我が子は可愛い(まったくもって親ばかですね)。実店舗を続けている人って、こういう気持ちなのか?

ずっと支えてきてくださったお客様、いろいろ力をくださった同業者、インスパイアーしてくださった方、友人、家族、そして、これまで絵本・児童書を作って売って所有して受け継いできた先人に作らせていただいたと思います。

いろんな人の顔が目に浮かぶ・・・。このブログを読んでくださっている方の顔も(顔を知っている人)。自分が作ったというより、作らせていただいたもの。そう思うと、薄っぺらいけど、重たい1冊。

今から送り出すぞー、頑張ってくるんだぞー(まるでオフクロかオヤジのようです)。

それにしても、まだやっと第一歩なんだなあ。第一歩までが長かったなあ-。

至らない点だらけとは思いますが、お手元に届きました方、どうか受け取ってやってください。

本当は週末に届くと良かったのですが、今日発送したらどうなるかなあ。大部分は発送業者さんに頼みましたが、一部、自分で発送しようと思っています。Y運輸のメール便で送ろうと思っていたのですが、一昨日頼んだのにシールがまだ届かない、昨日催促したのに、おいおい。郵便局からゆうメールで送るかも。

鋭意発送中-ってことで。では。

第1弾・第2弾に続く、某絵本作家さんの旧蔵 絵本たち。
フランス語版・ドイツ語版など、いろいろ。

●Au Clair de la lune(月の光に)
Chansons et Rondes pour Enfants

Josette et Suzanne Bolandによるイラスト
1958年のフランス語版
前にご紹介しました本と同じく、子どものためのシャンソン楽譜集
(もともとはレコードつき絵本だったものですが、レコード欠)

挿入されているカラーのイラスト、紙の感じ、活字・・・いずれも秀逸。

auclair.jpg

●Michel in der Suppenschussel
(スープボウルのマイケル)

michel.jpg

リンドグレーン作品
1964年、ハンブルグで出版されたドイツ語版

●Ich Kann alle Autos fahren
(どんな車だって運転できるもん)

Kain Nyman
Ylva Kallstorm

ichkann.jpg

1969年、ハンブルグで出版されたドイツ語版
amazon.deでは古書価 EUR 75,00になっていますが。

●IHR KINDERLEIN KOMMET
Mares und Paul Nussbanmer

ichkinderlein.jpg

1964年、スイスで出版されたドイツ語版
クリスマスをめぐる絵本。

●Der gestiefelte Kater 長靴をはいたねこ ハンス・フィッシャー 
Verlag der Wolfsbergdrucke 
スイスで出版されたドイツ語版。背はクロス装。
年代記載なしですが、50年代後半から60年代前半のものか。
kater.jpg

このイベント、ガーリー路線っぽいから行きにくい? いえいえ、そんなこと感じなくて大丈夫。
おひとりでもお気軽にどうぞ。

そもそも、この絵本作家さんからして、男性なのですからね。
日本の絵本がどこからどのようにできてきたのか、
資料価値を感じながら、このようにアップしております。

このようなものもあります。同じ作家さんの旧蔵品。
一見、パンフレットふう。外側は少々ヤケあり。

fujiya.jpg

 FUJIYAのロゴが入っています。逆の面には「不二家」と漢字三文字入り。
開いて見ると、なんと!

fujiyanaka.jpg

ポップアップになっています。
クリスマス時期のノベルティーなのでしょうか。50年代後半ー60年代前半のもの?

あ、窓の外、背景の木・家は販売品にあらず(そらそうね)。海ねこ宅の隣家です。借景させていただきましたー。

ご紹介した以外にも、できるだけたくさん出品しまーす。
出品者に追加があります。皆様ご存じ某古書店より、奥様手作りブックカバー、出品予定-。
パラフィン、補修グッズなど、古書の保護・補修に役立ちそうなものを出品してくれる人、いないかなあ。プロ・アマ問わず。パラフィンだったら海ねこが売ればいいのか? でも、シワにならないように小分けして売る、しかも持ち帰りやすいようにパッキングするって結構大変そうだなあ・・・。余力があればやるけど、やはり、海ねこは本に力入れる方向ですね。

イベントの案内につきまして、訂正・お詫びが。根津美術館、休館中とのことです。

http://www.nezu-muse.or.jp/

岡本太郎美術館は大丈夫そうですが、失礼しました。「岡本太郎記念館」が正式な名称。ただいま印刷中の目録でも間違えました(がくっ)。この場で恐縮ですが訂正します。失礼しました。

ちなみに、岡本太郎記念館、すでに二度訪れているMongoによれば、大変居心地のいい空間とのこと。http://www.taro-okamoto.or.jp/ 確かに、良さそうですね。

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「絵本 そして、本にまつわる人形・雑貨たち  古本 海ねこ 6日間限定ショップ」

●出品予定  古本 海ねこ(古い絵本・児童書 洋書絵本)poppet(羊毛フェルト人形)
アルカチョファ(布小物)カネコミワ(イラスト)北原裕子(陶小物)
しまりすデザインセンター(活版印刷等)田口輝彦(木工)巽紀子(彫刻)
Mamaru(クレイドール)Mongo Store(CD・本の放出)
Rockin' Girl's Market(バービー人形・アンティークボタン・海外買い付け雑貨)
神保町・某古書店のマダムお手製ブックカバー その他

●日時 7月21日(火)23日(木)25日(土) 28日(火)30日(木) 8月1日(土)

 昼12時から20時。最終日8月1日は17時まで。

●会場 古書 日月堂の隣室(元・銀鈴堂)

〒107-0062 東京都港区南青山6-1-6 パレス青山207号

(古書 日月堂HPのMAP参照http://www.nichigetu-do.com/navi/access/

東京メトロ(地下鉄)銀座線、半蔵門線、千代田線 表参道駅A5出口より徒歩5分 JR山手線原宿駅より徒歩20分

古書 日月堂は勿論、界隈に岡本太郎記念館、ブルーノート東京、クレヨンハウス、嶋田洋書、
オヨヨ書林(古書)、タツミ堂書店(古書)、中村書店(古書)など散策コース多数。http://camomile.main.jp/shupi/shibuya/bs_shibuya_e.htm
(かみつれ園さん、リンクさせていただきました)


猛暑の中ご足労いただくのは恐縮ですが、お待ち申し上げております。
即売の洋書絵本など追加情報は、海ねこブログ http://www.omaken.com/umi-neko/

にて随時更新予定です。

 

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