2004年1月アーカイブ

郵便局員ねこ

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SOLD OUT!
絵本 郵便局員ねこ ゲイル・E・ヘイリー作 あしのあき訳
ほるぷ出版 79年 94年の8刷 定価1140円(税込)

なにしろ その酪農場には ねこがおおすぎました。
ねこのクレアは自分自身のすみかを見つけなくてはと考えて、
町にいくミルク運搬車にもぐりこみました。
うとうと眠っていましたが、丘の頂上についたときは
ふるえるほど興奮して思わずすわりなおしました。
ロンドンじゅうの建物が朝の光をあびて光り輝いていたのです。
しかし、クレアはなかなか自分のすみかを探すことができません。
そして、たどりついたのは、王立郵便局でした…。

もとは、76年にロンドンで出版された絵本。
1800年代、ロンドンの郵便局でねこが活躍し、
“局員”として採用されるにいたった話をもとに
ネコ好きの女性作家ゲイル・E・ヘイリーが描いた作品。
私は他店から買って絵柄・お話ともに気に入りました。
運よく状態良好のものを1冊仕入れられたのでご紹介します。入手困難

海ねこ価格 1000円

猫のためのヨガ

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SOLD OUT!
猫のためのヨガ トラウドル・ライナー ヴァルター・ライナー作・画 
二見書房 92年・初 定価1500円(税込)

猫がヨガをするって…まさか! 
ドイツでベストセラーの抱腹絶倒、摩訶不思議な面白本。
猫ヨガ協会のキャラクターとご一緒にレッツ・トライ。
ヨガの瞑想と東洋の智恵によって、精神的にも肉体的にも、きっと健康な猫に変身するでしょう!? 
分厚い表紙に穴があいていて、
中のイラストがのぞいている仕掛け絵本のような装丁です。入手困難。

海ねこ価格 850円

こねこねこねこ

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SOLD OUT!
ミキハウスの絵本 こねこねこねこ やましろりゅういち
mikiHOUSE 88年・初 定価2000円

この絵本の猫たちは、どれもわが家の猫たちで、
1匹をのぞいて、みんな子猫のとき家へはいってきた猫たちです。
そうしていま家には6匹の猫がいます。
…この絵本には、おもしろいお話らしいものはありません。
ページをめくって、フフとか、フフフフフとか、アラッとか、マアーとか、感じたことをそのまま…とのことです。
絵やたたずまいがとっても愛らしい絵本。
イタミありますが、中をごらんいただくにはさしつかえありません。

海ねこ価格 750円

仕入れの日々

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ここ数日、仕入れに励んでいる。
毎日のようにあちこちの(ブ)に出向いているが、
どうも居心地がいまひとつだなと思っていたら、
店内にかかっている音楽が好きじゃないことに気づいた。

今日は、歯医者で定期健診のあと、
武蔵野方面のお気に入りの店2軒をチェック。
(ブ)より高い。だけど、品揃えがよく、
店内にかかっている音楽もジャマにならず趣味がいい。
居心地がよくて何時間でも過ごせるな。

(ブ)はせっかく幅広い客層を獲得しているのだから、
音楽ももうちょっと考えたほうがプラスになるんじゃないかなー。
古本屋へ足を運ぶ客は、古本を買うだけでなしに、
好みの本を探している時間・気分も楽しみたいのだと思う。
居心地のいい空間にするようにもうちょっと考えていただけないだろうか。
それとも、滞在時間をあまり長くさせず回転率(牛丼屋じゃないよな?)を
あげたいがための作戦なのだろうか?

1軒では、古い洋書絵本を何冊か仕入れることができた。
どれも、私はとても好きな味わい。
明日から少しずつ画像を取り込みつつ、紹介していこうと思う。
どなたかのお好みの本が見つかりますよう願っております。

帰りにマクドナルドで読んだのが、アマゾンから届いたばかりの
「駆け出しネット古書店日記」(野崎正幸)である。
2001年1月から2003年9月までの「文雅新泉堂」の日記をまとめたもの。
一気に読んだ。
ネット古書店の歴史をまとめて読むと、
長編の映画でも通して見るような重みがずっしり。
とても刺激を受けた。
そういえば、2001年9月19日のところに
ブックオフでの気になる収穫としてオノ・ヨーコの「ただの私」があげられている。
その理由は、後ろ見返しに「ただのあたし! おのようこ」とあって、
どうも直筆サインらしいと思ったそう。編著者に手紙で問い合わせたそうだ。
実は、私も昨日たまたまブックスーパーいとうで
まったく同じものを見つけたのだが、オノさんサイン会でもなさったのだろうか?
それとも本物に見えるような印刷なのか?

帰宅して、うれしいメールが2通入っていた。
リピーターとなってくださったお客様からのご注文。
そして、フィンダス絵本フィンランド語版のご注文も。
海ねこ、どうにか頑張っていこう!

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ネットで注文した古本が届いた。
ごつい梱包材をひもとくと、
中から出てきたのは、ごらんのような風采の本。
自分のために購入した「演劇的自叙伝・1」村山知義
昭和46年の新装版である。東邦出版社より当時980円。(NOT FOR SALE)

25日にギャラリーTOMへ行ったとき、
館員さんから「村山さんご本人が書いている自叙伝が
おもしろいですよ。今でも、古本屋さんでならたまに手に入ります」と
聞いたので、早速注文したもの。

ギャラリーTOMで見たような、
まさに村山知義さんご本人によるデザイン。
本体、箱ともにすばらしい装丁で、
打ち震えた…。

送ってくださったヒラ書店さんは、本の箱にきちんとパラフィン紙をかけ、
梱包が大変ご丁寧だった。
宛名をきちんと印字して、
箱の上からビニールヒモを十字にかけてくださった。
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本を大事にしている古本屋さんから、
良い本が届く喜び。。。。。。。
こんな喜びを私もどなたかにお届けしたいものだ。

「演劇的自叙伝」2・3・4を探さなくちゃ。どこにあるだろう?

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こちらは「フレンチトースト」と呼ばれるスヌーピーマグだ。
ヤフオクで入手したてのほやほや。
「飲み口の部分に数ヶ所チップ傷が有ります。」
と注意書きがあったので、迷った。
「チップ」と聞くと引いてしまうのが普通だろう。
かなり賭けではあったが、私は
「(チップ傷は)小さい物なのでご使用には問題ないと思います。」と
あった言葉を信じて入札。
ほかに入札者がいなかったので、スヌマグにしては手ごろな値段で落札することができた。

届いた品を見たら、チップはさして気にならず、
全体に光沢があってツヤツヤ。色も良い。
値段以上に状態良好で驚いた。

裏の文字は、これである。
snoopy green.jpg

こんな小春日和、日向でコーヒーを飲みたいと思う。
コーヒーを入れると、ミルクガラスごしに
透ける感じが好き。

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本日、新着本に「ふたりのロッテ」をあげた。
そして、こちらは「ふたりのスヌーピー」(NOT FOR SALE)。

マグカップが好き。
おうちでカジュアルにコーヒーでも…という
気分も含めて好きなんだろうと思う。
ここ数年は、沖縄で買ってきた土っぽいマグを愛用していた。
ところが、家人からの情報でファイヤーキング マグ図鑑
という本を見たら、マグが857ものっていて、
ファイヤーキングの奥深さに魅了された。
それを機に、鎮まっていたマグ熱がふつふつと再燃。
それ以来、ヤフオク ファイヤーキング・チェックの日々は続いている。

いちばん人気の無地ジェダイ(翡翠色)から、
プリントものまで10ほど収集。
そして、本日、手もとに届いたるは、写真のスヌーピー・マグ。

スヌーピー・マグには何種類も絵柄があり、
それぞれ裏面に英文字の文章が入っている。
ちなみに、このマグの裏面に入っている文字は、
「I'M NOT WORTH A THING BEFORE COFFEE BREAK!」。
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しょぼくれたスヌーピーにウッドストックがコーヒーを
渡そうとしている絵柄で、色は渋め。
サイズ大きめのマグで、使い勝手もいい。
たまたま同じ柄が同時期にそろったので、
「ふたりのスヌーピー」撮影とあいなった。

おそらく、60年代後半のものだろうか。
洋書Anchor Hocking's Fire-King and More
を見ると
発売当時は(当時の貨幣価値で)10ー12ドル程度だったようだが。
それがいまや、日本では大変な人気。
腕ききバイヤーさんが買い占めてしまうらしく、
コンディションの良いものはとっても高い。
雑貨店では軒並み売り切れ。
たまに在庫ありでも高くて、私にはぜんぜん手が届かない。
私に手が届く価格帯のものとなると、
オークションで1個2800円ー3800円あたりまで。
(さらに送料と振り込み手数料が加わるので、
結局3500円ー4500円はする。
けっして安い買い物ではないですね…)
しかし、人気のスヌマグは、これほどお金を出してもコンディションはノー・グッド。
スヌーピーの顔が欠けていたり、
材質のミルクガラスに一部、光沢がなかったり、
使用に差し支えない程度のチップやキズがあったりする。
それでも、40年近く前から、どんなふうに生き延びて、
どんな人にどのように使われてきて今ここにあるのだろうと考えると、
味があるというか歴史を刻んでいるというか。
ただの「物」とは思えなくなって、
多少のダメージもいとおしく思えたりするのです。
しかも、カジュアルにがんがん日常づかいしやすいのが
ファイヤーキングの良さかなとも。

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造形あそびシリーズ・4 からだでおぼえる美術教育 造形あそび<つちのあそび> 
村木朝司 
星の環会 76年 定価1600円

ねんどをこねた気持ちよさ、覚えてますか? 
見えるまでほってみよう いっぱいくっつけてみよう おだんごを積み上げよう 
ねんどのひもで絵をかこう 砂場でトンネル遊びをしよう ドロコンって気持ちいいね 
ねんどの板を切って遊ぼう 野外動物園を作ろう ロケットを作ろう 土の鈴を作ろう 
ねんどの金太郎あめ 表札を作ろう 楽焼を楽しもう…
子供たちのイキイキした表情のモノクロ写真多数。
30年近く前の本ですが、眺めていると楽しくなってきちゃいます。

海ねこ価格 700円

●その1 
水やりのため久々に温室の中をのぞくと、
もう老株でダメかと見放しかけたシャコバサボテン、
つぼみが4つついていた。

●その2
以前「私の骨董ざっき帖 多木真理子 私家版」と
「海老名香葉子の野菜大好き わが家の味・下町の味」ほかを
お買い上げくださったTさんからメールをいただく。
以前、本がお手もとに届いたとき、
さっそく読後感を詳細に書いてくださって、圧巻だった。
今回は、それらの本をどのように生活に取り入れていらっしゃるか
書いてくださり、行間からTさんのていねいな生活ぶりが伝わってくるようだった。
お求めいただいた本は、よく行く骨董屋さんでも人気で貸し出し中だそう。
「私よりもずっと詳しい方ばかりなのですが、
その方たちも多木さんのコレクションはすごいとおっしゃっていました。
そして皆さん、よくこの本を見つけたねとほめてくださいます。」という。
著者の多木真理子さんもきっとあの世でお喜びに違いない。

それにしても、きちんとお返事も書かずに申し訳ありません。
「いつも日記も楽しみにしています。お返事は結構ですので
アップを待っていますね。」とのお優しいお言葉に甘えてもいいでしょうか。

●その3
Tさんがお求めになったのは「私家本」であり、
一般の流通経路にのったものではない。
私がまた見つけようと思っても、そう見つかるものではないだろう。
しかし、もちろんあるところにはあるでしょうし、
見つかるときは見つかるのだ。
Tさんが喜んでくれそうな本(=私も好きな本)が手ごろな値段で入手できればいいなと
願いつつ、仕入れ(セドリと人は言う)の旅に出る。

一軒めは初めて行く(ブ)。荒俣宏「世界大博物図鑑 鳥類」ほか7冊、
サービス券100円を使って1955円。
荒俣宏のこの本は、以前、持っていたのだが、我が家にきたとある人が目をとめ、
気に入って持ち帰ったまま。そのぐらい珍重される内容なのだろう。
(ブ)はやっぱり、あなどれないな。もっと回らないと。

そして、行けば絶対に買い込むのがわかっていたので
わざと近寄らずにいた魅惑の古本屋へ。
三鷹の上々堂(シャンシャンドウ)である。
相変わらずの品揃えのよさで、大変居心地がいい。
気づいたら1時間以上過ごしてしまった。
そして、案の定、たっぷり買い込んだ。
自分用の本も含めて、14冊、4200円。
岡崎武志さんの棚から1冊600円。
1959年ー71年の人気雑誌も買い込んだ。

個人的にうれしい買い物は、「愛猫記」(番町書房 昭和51年)である。
吉行淳之介、吉行理恵、伊丹十三、長田弘、小松左京、開高健ほか
そうそうたるメンバーによるユーモアエッセイ集。
値段が書いていなかったのでお聞きしたら、
しばらく考え込んで「…350円で」とおっしゃっていただき、「いただきますっ」と即答する。

実は、店主さんにご挨拶しようしようと思いつつ、まだしていない。
お店の方といろいろお話してみたいな。
でも、一度ご挨拶したら、
あんなふうに店内で1冊1冊、ゆっくりじっくり心ゆくまで眺める客としては
過ごしにくくなるだろうな。
皆様も機会がありましtら、ぜひどうぞ。
上々堂の営業時間は22時までです。

ある人から言われた言葉が図星で、ちょっと反省しました。
その人は好意で注意してくれていると思うので、感謝してます。
おっしゃるとおり、確かに、どうして自分はこうなんだろうといじけたり、
ほかをうらやんで比較ばかりしていても始まらないし、
いろいろなことに対するエクスキューズみたいでいかんなと思う。
それよりポジティブな気分でイキイキ行動していきたいですね。
ねコラムも、読んでいる人に「またグチか」とウンザリされないように、
日々の中にささやかな歓びを見出す方向、
「日々の愉しみ」中心でいきたいな、いけるといいなと思います。
ときどきはまたコボすかもしれないけど、ごめんなさい。
なるべく楽しい方向でいきますので、よろしくお願いします。

26日は発送で忙しくなりそうです。
今日はお客様からとってもうれしいメールをいくつかいただきました。
そのうちの一通は、絵本をお買い上げいただいたお客様からのメール。
「子供が大好きな本なのですが、家になく、出版社でももう作っていないとのことで、
どこの本やにもなく、一生懸命探していました。」とのことでしたが、
二歳になるお子様とお母様に喜んでいただけたようで、よかったです。

絵本は、本の値段そのものが抑え目なので、送料をあわせると割高な印象になるようです。
注文後にキャンセルなさる方も少なくないですし、それも仕方ないなと思っていました。
でも、やっぱり絵本にはどんどん力を入れていきたいと改めて思いました。
絵本といっても、どんなものがいいのか考えていかないといけないけれど。

自分が子供のころ、本の世界に入り込んでワクワクドキドキしていた
気持ちを忘れたくない。
そういう楽しさをひとりでも多くの子供に届けてあげられるといいなと思います。
そして、今、自分がこの年になって改めて絵本の魅力を感じているので、
同じ気持ちの方と楽しさを分かち合っていけたら素敵だろうなと夢見ます。
よしっ、楽しくなってきたぞーーー。

松涛のギャラリー

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小春日和というには空気が冷たい日曜、
渋谷方面を目指してお出かけしました。
目的は、神泉・ギャラリーTOMで開催中の「村山知義映像往来展」、
そして、PARCOで開催中の「ビックリハウス祭」でした。
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最寄り駅に向かう途中、布田天神で
骨董市をやっているのに気づいて、思わず寄り道。
布田天神の骨董市はもう2百年ほど前から
毎月25日に開催されています。
昔は、ことに暮れの市は活気があり、
世田谷の「ボロ市」と並び称されていたとか。
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どこかのんびりした空気が、ここの持ち味でしょうか。
懐かしい電話機も売られています。
昭和30年代の製菓会社のブリキ缶(窓ガラスつき)や
昭和のものと思われる本棚などに後ろ髪を引かれつつ、
寄り道は終了。

さて、ギャラリーTOMは、井の頭線・神泉駅から徒歩6分。
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↑付近は、松涛の閑静なお屋敷街。家並みを見て歩くのも、楽しみのひとつです。
注・犬は、本物ではありません。
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ギャラリーTOMは、村山知義さんの長男・亜土さんが
84年、視覚障害者のための「手で見るギャラリー・TOM」
として、治江夫人とともに開設しました。
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村山知義さんは、雑誌「子供之友」や
絵本「おなかのかわ」の童画作家として好きになりました。
しかし、今回の展示は、あまり知られていない
映画監督、脚本家としての一面をクローズアップしたもの。
個人的に好きだったのは、
知義さんと籌子夫人の合作アニメーション「三匹の小熊さん」でした。
なんと昭和6年、まだミッキー・マウスがこの世に誕生して
間もないころ、日本でこんなアニメが作られていたなんて。

ギャラリーTOMでは、今後ともいろいろ企画を計画中。
2004年4月以降予定の「柚木沙弥郎 展」では、
型絵染め、装丁家・イラストレーターの柚木沙弥郎さんをクローズアップ。
ギャラリーTOM館長で平成14年に亡くなった亜土さんの未発表作品「トコとグーグーとキキ」の
舞台となったアマゾン奥地の鮮やかな世界を、柚木さんが染物や人形などで再現します。
このときにあわせて絵本も発売されるそうで、楽しみです。
柚木さんの布地や絵本がまた、素晴らしいのです。

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↑松涛美術館で開催中の展示も大盛況でしたよ。

私たちはあったかなレストランで腹ごしらえ。
おなかが落ち着いて、ぬくまっていたら疲れが出てきたので、
ビックリハウス展は、またの楽しみにすることにしました。

帰宅後すぐ村山知義さんの自伝「映像的自叙伝」
4巻あるうちの1巻を日本の古本屋で検索し、注文しました。

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同じMOBABLETYPEというソフトを使っても、
人のHPを見るとビジュアルが豊富でおもしろいなと思いました。
それで、やはり映像をと思いまして、
先日、撮影して失敗した画像を出してみます。
カゲがついていて、色も変。悪い見本です(とほほ)。
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NY最大の古本屋ストランドブックストアのオリジナル トートバッグです。
値段も5,95ドルと安く、作りは頑丈。とても使い勝手がいいです。
一枚一枚は軽いし、おみやげにもいいなと思ってたくさん買ったら、
まとまるとかなり重いのでビックリしました。

それにしても写真は本当に苦手です。
きのうも、花のタネを撮影しようとして、みごとに失敗。
仕方なくスキャナーでとりこみました。
物撮りって本当に難しいですね。
今度また、Kさんのアドバイスを参考に、トートバッグも撮り直したいと思います。
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ところで、他店は売り上げの記録更新などと聞いていたのに、
当店はジリ貧でした。でも、今日は注文が何冊も入り、うれしい限りです。
皆様の給料日あとの週末だから、だと思いますが、
店主は素直に喜んでおります。
しかし、まだまだです。ガンバラナクッチャ。
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木枯らしのあと

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他店のラインナップや、本の紹介文など見ると、
ある人は文学畑に強く、ある人は専門色を打ち出しています。
店主の日記など見ると、ボキャブラリー豊富で
精力的に活動している様子が伝わってきます。

客足がさびしくなると、海ねこのような本のラインナップじゃ
ダメなのだろうか、もっと希少価値のある本など用意しないとイカンかなと揺れます。
しかし、まとめ買いしてくださったお客様からは
欲しい本があってのぞいてみたら、案外いい本がそろっていたので、との
お声をいただきました。
そうなのだ、好みが合う人はどこかにいる、
こんなやりかたでも良いのかも、と、とたんに元気になりました。
音楽と同様、本の好みは本当に人それぞれ。
だから、店主が好みを打ち出せば打ち出すほど、
同じ好みを持つ人がかぎつけてやって来てくれるのではないでしょうか。

オンライン古本屋は、どんどん増えて、
いろいろなカラーを持つ店が乱立、切磋琢磨しあっていくほうがおもしろいと思う。
利用者にとっても良いでしょう。

なお、まとめ買いをしてくださった方はとある島の方でしたが、
日本中には、本や雑誌を読みたくて活字に飢えている人が山ほどいます。
大人も子供も。
私が旅したことのある島々でも、そうでした。
書店も図書館もない島をめぐって、移動古本屋をやりたいな、と
ひとつまた夢がふくらみました。
体力も財力もない私じゃ無理かしら。途方もなく大きな夢ですが。

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SOLD OUT!
OBJETS DOMESTIQUES 
FIL DE FER(ワイヤー・クラフトの生活雑貨本)
Suzanne Slesin,Stanfford Cliff,Daniel Rozensztroch,
Gilles de Chanbaneix,Jean-Louis Menard
パリ Abbeville Press  定価195FF

ワイヤーの雑貨、カゴ好きな人は、きっと多いでしょう。
私もついつい買ってしまいます。
ワイヤー細工は日本でも人気ですが、
昔から職人の手で作られてきた生活必需品なのですね。
食物や食器を入れるカゴ、鳥カゴ、キャンドルたて、絵皿をのせる台、
パンのトレー、魚を焼くアミ、調理器具、ハンガー、アイロン台、
バス用品を入れるカゴ、歯ブラシ&コップ立て、新聞受け…など、
実用的に工夫して作られていて、とっても美しい。
くるくる渦巻き状のワイヤー・クラフトたちのカラー写真がいっぱいで、
眺めているだけで時間を忘れます。発売時、日本での売価5850円

海ねこ価格 3000円 送料無料

さてさて

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ひとりでオンライン書店をやっていると、
ちょっと売れない日が続くとダメかもと落ち込んだり、
だれもHPさえ見てくれてないのでは? と孤独感にさいなまれたりします。
自分でやっていると、いいのか悪いのかぜんぜんわからなくって。
もっとも、ちょっと売れたり、お買い上げいただいて喜んでいらっしゃるメールを受け取ると、
ああ、これでいいんだと安心したりして、結構、単純なんですけどね。
つねに波があるので、自分の気持ちをしゃんと持ち続けないとと思う。

それにしても、なんとありがたいことでしょう。
きのうトップページの上にある「一言」にちょこちょこっと書き込みをしたら、
すぐにアドバイスのメールをくださったKさん。
しかも、アドバイスのひとつひとつが適切、的確で
具体的、即実践につながる内容だったので助かりました。
さすが、長く商売を続けていて、良い店をやっている人は違うなと思う。
「この情報をありがたいと思い、うまく使わせていただくこと(使おうと考えてみ
ること)は、情報くれた人にとってもうれしいだろよ。」と家人の声。
確かにそうかもしれない。しゃんとしましょう。

ああだこうだと悩んでばかりいるよりも、
何かしら工夫してみたり、行動したほうが気持ちも保ちやすいのではないかと気づく。
他店の「特集など新設コーナーがありましたらご連絡下さい、
告知リンクを貼ります。」とのお言葉をありがたく受け取って、
さっそく特集など組んでみました。
即座に特集のリンクを貼っていただいて、頼もしく思います。
アガタ書店さん、ありがとうございます。
特集を次回組まれるときは、海ねこでもご紹介します。
互いに特集のリンクを貼りあうという試み、どんなものかなとも思いましたが、
複数のショップで店舗を持つ、あるいは合同企画展でもやるようでおもしろそうです。

ひとりでオンライン書店をやっているようでも、
皆様に助けていただいて、今のところ、どうにかこうにか続けております。
思えば、開始直後から、居ぬさんミワちんに題字、しおり、シールなど
多大に助けていただいてるし、恵まれてますね、海ねこ。
ひとりじゃ何もできないけど、まずは私がしっかりしてないでどうする?
しょぼくれているヒマはないよ、我って思う。

今日は買取に出かけます。
ごめんなさい。そんなにバンバン売れないので、あまり高く買い取れそうにありません。
でも、大事にお持ちだった本でしょうし、良い本が多いようで楽しみです。
リサイクル店で売るよりははるかに良い額、
私にできる範囲の上限で買い取らせていただきます。

そんなこんな。今日もまだどうにか続いております。
いかがお過ごしでしょうか?

また行きたい古本屋

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(画像をクリックすると、写真を大きくしてごらんになれます)
NYでとっても好きだった古本屋。
Westsider Rare&Used Books Inc.

店内の写真をいつの間にか、家人が撮影していたので、
転載させてもらいました。

店に入るとすぐいかめしい初老の男に声をかけられました。店主なのでしょう。
「ペラペラペラペラー」
愛想も何もなく、そこがまたいいのは、どこの古本屋の店主も一緒?
しどろもどろに「絵本が見たいんです」とお願いすると、
まっすぐ行ってすぐ右側の棚にあるよ、と、ぶっきらぼうに言われました。
英語は苦手なので、そんな会話だけでも緊張して、がちがちの私。

だけど、店内には所狭しと天井高くまでぎっしりつまっていて、
おじいさんの書斎というか、古い学校の図書館というか、
ホコリっぽいけど、なんとも居心地のいい空間でした。

こうして写真で店内の一角を見ると、やっぱりいいなー。
くわしくは「うみねこ日記」や、家人の「もんごメモ」に。
bookstoreB.jpg
(写真をクリックすると、画像を大きくしてごらんになれます。
もんごメモの写真のほうがクリックすると、より大きくしてごらんになれますが)

つぶやき

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年末の紅白をまだ最後まで見切っていなかった。
DVDプレーヤーにとりだめてあったトリの天童よしみ、SMAPを昨夜見た。
「ナンバーワンじゃなくていい、オンリーワンでいい」と歌うSMAP。
(作詞・作曲はあのマッキー)
そうだよ、人はだれもが「オンリーワン」なんだよ、
オンライン古本屋だって同じ。
あの歌詞にもあるとおり、なぜ人はほかと比べあうことばかりするんだろう。
私の心は、なぜ、よそと比べあっては自己嫌悪に陥り、卑屈に傾くんだろう。
いいじゃない、自分がおもしろくやれていれば、
好みがあう人がやってきてお買い上げくださって喜んでくださればうれしい。

でもなー、他店の店主さんが「今月の売り上げは好調で、
早くも10万突破」なんて書いていらっしゃるのを読むと、めげるなー。
どうして自分はそういうふうにできないのだろう、と、あまりのふがいなさに首をうなだれる。
しかし、順調な売り上げを保っている店主さんは、
それ相応の努力をなさっているわけです。
大変、広い知識と教養を持ち、創意工夫をこらされ、
毎日何店舗も足しげく回っていらっしゃるのです。
売り上げが伸びているのには「理由」があるのだ。
たいした努力もしないで、なぜ私はだめなのかと沈んでいる場合、ッチャウネン。

刺激をくださってありがとう、私も頑張るわ、と前を向くべし。
卑屈になるなー、いじけるなー、自分。
それにしても、どうして「オンリーワン」でいいんだって、
おおらかに笑っていられないんだろう。
人間として、まーだまだ、ぜんぜん。
さあ、目の前のやるべきことからやろう。

こんな日曜

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締め切りなのに、眠くて困っている。
昨夜は「彼女が死んじゃった。」「アド街ック天国ー荻窪」
「ETVスペシャル 若きピアニストたちの挑戦・浜松国際ピアノコンクール」を見た。
とりわけ、若きピアニストらの奮闘ぶりに、心踊り、血わくような思いだったが、
同時に胃が痛くなり、胸が苦しくもなった。

私も、彼ら彼女らのように母親からの期待とプレッシャーを背負って
クラシックピアノを習っていたのだ。
しかし、彼ら彼女らとの違いは何だ?
ピアニストになるのは無理と先生から烙印を押されても、
ちきしょう! 何くそ! と悔しさをバネにすることさえ足りなかった。
クラシックなんかつまらないやとウソぶいて
キーボードの道へ走ってみたものの、
結局、そちらも追求しきれないまま、日々は過ぎた。
いろいろなほろ苦い記憶が思い起こされ、
ピアノの発表会のときの緊張感まで思い出した。

「オーケストラをバックに弾いてみたかったから、実現してうれしかった!
自分ひとりでは表現できないことを、オーケストラの皆さんが表現してくれて楽しかった」などと
頬を高潮させて語っていた女子高校生。
怖いものなしで、希望に満ち溢れていた。まぶしかった。
けど、あのお母さんは、どうだろう。
彼女にとって大変なプレッシャーだろうなとも思った。

今日は早朝からインターホンが鳴って飛び起きる。
ヤフオクで落札したフォトキューブが届いた。
折りたたみ式ライティング・ボックスであり、
光がうまく回って、きれいに物撮りができるという便利なもの。
いわば、スタジオでプロのカメラマンが物撮りするときに使うセットの
小型版・簡易バージョンだ。
折りたためば35センチ×35センチほどの大きさになり、
広げれば90センチ×90センチ×70センチのミニスタジオ?になる。
開いたら、早速ねこらが興味しんしんで飛び込んでまいった。

早速ヤフオクに出品したいもの(本ではありません)を
フォトキューブで撮影してみる。
NYストランドブックストアで買ってきたトートバッグ各種も撮影してみたが、
自然光だと、色がきれいに出せない。
照明を考えないとダメみたい。今度、撮り直そう。

原稿書き。夕方、近所の天神へ初詣。
「一枝お持ちください」とつぼみがついた梅の枝がバケツの水にさしてあり、
ありがたくいただく。
ライオンラーメン、古本屋経由で帰宅。

他店から相互リンクしあいましょうとの、ありがたいお申し出。
HPを見たら、格調高いラインナップで、
日々のセドリの記録、毎月の客数、セドリ総額と売り上げまで克明に記されていた。
開店間もないのに、海ねこよりずっとずっとよく売れているようだ。
なるほど、日々、あちこちにはせ参じてセドリに大変熱心なご様子。
今日もまた、友(他店)が皆えらく見える日である。

と嘆いていてもしょうがないな。
まずは、目の前のやるべきことをやろう。
新着本は遅れるかもしれません。

まだまだやわです

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今日は朝から、よいしょよいしょと書庫の箱を上げたりおろしたり。
昨日まとめ買いしていただいた本が、ほぼ全域のジャンルに渡っていたため、
大きな密閉容器のふたをあけては閉め、その下の密閉容器のふたをあけては閉め…。

本当はすべて本棚にしまって、背表紙が一目で見渡せるようにしたほうが
探しやすいのでしょうけど、我が家の書庫はすでにいっぱい。
あいている壁がないので、本棚をこれ以上増やすことができません。
ねこにツメを立てられるのも困るので、ジャンル別に分けて、
プラスチックの半透明・密閉容器にしまっているのです。
その密閉容器が5つも6つも重なっていて、入りきらない分は
段ボールに入っています。
まとめ買いしていただけたおかげで、あちこちの箱をあけて
在庫をさーっと眺められてよかった。しかし、背中と腰が朝から痛いぞ。
やわなのです、まだまだだね。

本屋さんも図書館もない島から、喫茶店の書架を充実させるため
久々にまとめ買いしますということで、ご注文をいただきました。
島で暮らす本好きにとって、何か読みたいという願いは切実だろうと思います。
私だったら、間違いなくそうなると思うので。
いくらすばらしい自然があっても、素敵な人が大勢いても、
やっぱり本や雑誌は読みたいですから。
お役に立てるなら本望。
よれよれしながらも、やっていてよかった古本屋、、、と思います。
在庫充実を目指して、もっと頑張らねば、と思う今日このごろ。
芥川賞、直木賞受賞作家に負けてられん(何をだ!?)。

Heaven's hell

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「この国は戦争に向かっているんだ」ということを
清志郎もライブで叫んでいた。
最近ニュースを見ていると、気持ちがふさぎこむ。
第二次世界大戦の前も、こんな空気だったのかなー。

鳥インフルエンザの拡散を防ぐため
ニワトリ何百匹を「殺処分」……
「殺処分するのが、経済的にいちばん効率がいいです」…。
是非を言っているわけじゃなく、「殺処分」という言葉、なんか寒気がするんだよなー。
学校で「命を大事にしましょう」と教えられている子供たち、どう思うのかなー。

地球の歴史を思うと、人間の歴史はたかだか数千年だし。
恐竜も滅んでしまったし、人間も…か?
地球が存続していくために、人類は邪魔っけなのかもしれないなー。

そんなことを家人とも話していて見たのが
Cocco(コッコ)のDVD「Heaven's  hellーーゴミゼロ台作戦Vol.1ドキュメント完全版」。
突然、歌手活動から降りた歌姫は、沖縄に帰って絵本を描いた。
その後、海岸のゴミをもくもくと拾い続けていたんだなー。
ひとりで拾っても拾ってもキリがなく途方にくれて、どうしようと考えた末にイベントを発案。
高校を回って運動に参加してもらうことを呼びかけて準備。
高校生にコーラス、ブラスバンドで参加してもらって
リハーサル、イベント本番当日にこぎつけてゆく。
最初やる気がなかったみんながだんだん変わっていく…。
Coccoも変わってゆく…。

形態は「ゴミ拾い」だけど、彼女が言おうとしているのは、
こんなことかもしれない。
自分の住んでいる土地を愛そう、いとしい場所にしていこうって。
途方もくれるほど救いようのない社会になっていったとしても、
あきらめムード、自暴自棄でいるより、
まずは、自分にできることから始めようよって。

解釈どうこうは置いておいても、Coccoの歌は素直にいいなーって思う。

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SOLD OUT!
GARDENING In Your APARTMENT  Creating An Interior OASIS
(ガーデニング・イン・ユア・アパートメントーーインテリアとしてのオアシス作り)
Gilly Love著 
Anness Publishing LORENZ BOOKS  96年 

365日、アパートやマンション暮らしだってガーデニングは楽しめます。
というと、チマチマした所帯くさい感じを思い浮かべるかもしれませんが、
本書はまったく違います。
観葉植物をあしらったバスルームや洗面所、額縁のまわりをグリーンで飾るテク、
ベランダ活用テクなど、インドア・ガーデニングのためのアイディア満載。
ディスプレイがとにかくきれいで、眺めているだけで気持ちよくなれます。
写真150点以上、オールカラー144ページ。サイズ26センチ×23.5センチの大型本。
定価U.S.27.50

海ねこ価格 1500円

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The New Small Garden Book(スモールガーデンブック)
John Brookes 著
Dorling Kindersley 91年  

室内と庭をリンクさせるコツ、日陰の植物、コンテナを活用、窓辺のガーデニング、
表での布づかい、グランドカバーの植え込み、バルコニーを生かして…。
小さなスペースでも、これだけ新鮮なアプローチで英国流ガーデニングが楽しめます。
イラストと写真たっぷり。暖かい時期に向け、あれこれ思いをめぐらすおともに。
ソフトカバー、サイズ29,5センチ×19,5センチの大型本。224ページ。
定価U.K.£12.99

海ねこ価格 1400円

多くは語りませんが

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大事に買い集めた本を手離すのは、どのようなときでしょう。
本を売りたい人には、多かれ少なかれ
それぞれの事情があることを知りました。
出久根 達郎さんの「古書彷徨」を思い出しました。

「古書彷徨」、新着本にアップ予定です。

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仕事で江ノ島へ行ってきました。

朝9時半集合だったので早起き。
ネット検索した時間どおりに電車を乗り継ごうとしたら、
京王稲田堤駅とJR稲田堤駅の間の移動に時間がかかり、
予定の電車に間に合いそうにない…!!
あわてて走って駆け込もうとしたら、改札の手前で前のめりにコケました。
すぐ立ち上がったものの、打ち付けたひざが痛くて涙目。

おまけに電車の中で咳き込んでしまってゴホゴホゴホ…。
まだ咳の余韻をひきずったまま席についたら、
私よりは年配の女性がやってきて「のど飴ですからどうぞ。
(咳が)おさまりますよ」と、のど飴2つ握らせてくれました。
「おさまりますよ」と言われると、本当にそんな気がして、
お礼を言ってありがたくいただきました。優しさがしみましたよ。
人さまに親切にしたいと思っても、私の場合は、
たいていおせっかい、タイミングつかめず、で終わってしまいがち…。
あんなに絶妙なタイミング、しかもスムーズな口調で言える人は素敵です。
別れ際も「お大事に」と優しく言葉をかけていただきました。

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江ノ島は、話に聞いたいたとおり、ねこが多い島でした。

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帰りに家人と待ち合わせして、横浜そごうで開催中の
「奄美を描いた画家 田中一村展」を見てきました。
(1月25日まで。その後、全国の大都市を回るようです)
初公開97点をふくむ150余展を一堂に集め、見ごたえある内容でした。
絵をごらんの皆さんの口からは、一村の生涯や作品について
語るさまざまな感想がもれ聞こえて、それも興味深かったです。
一村の言葉を真剣な面持ちでノートに書きとめている方も…。

田中一村の生涯を語る「アダンの画帖 田中一村伝 南日本新聞社編」には、
たいへん感銘を受けました。
「絵かきとしての、生涯の最後を飾る絵をかくため」
奄美へ移住。50歳になっての決断でした。
念願だった個展はついに開くことができず、
存命中、世間から評価を受けることはついぞありませんでした。
しかし、孤独も貧窮もものともせず、自らの信じる絵を追求し続けた一村。
その生涯は苦悩に満ちていて、大変シビアなものだったようですが、
実際の作品を目の当たりにしてみると、悲壮感のみ、ではなかったです。
ことに、奄美で描いた亜熱帯の植物群、蝶や鳥、
その向こうに垣間見える海、空、雲…。
それらの作品からは、切なさ、哀しみなど負の感情ばかりではなく、
描いていて楽しい! 自分はこれが好きなんだ! これがないと自分は生きていけないんだ!
という歓び・希望・熱望などイキイキした感情もあふれ伝わってくるように感じました。
出口まで行っても、やはりもう一度、見たくなって絵の前に2度、3度と引き返しました。

「アダンの画帖 田中一村伝」は海ねこで販売しております。
文庫もありますが、装丁や口絵もぜひ味わっていただきたく、
読みやすい点からも単行本をお薦めしたいです。
表紙画像ともども「アート」のカテゴリーをごらんください。

旅から戻ったのが2日。
それから9日が経過して、さすがに時差ボケも徐々に解消。
しばらくは、夜中にすぐ目が覚めてしまう連続でしたが、
ようやく少しずつまとまった睡眠がとれるようになってきました。

それでも、早朝、自然に目が覚めるので、
最近はもっぱら朝型人間。
皆様にとってはごく普通のことでしょうけど、
朝日っていいですね。
通学通勤で出かけなければならないとしたら
寒くて眠くて本当ーーに大変でしょうけど、
室内から見ている限り、早朝の光の気持ちよさ、さわやかさといったら。
もともとチョー夜型人間の私にとっては、とっても新鮮です。

そして、早起きすると、午前がこんなに長いのですね。
午前中まず新着本をあげて、
その後もいろいろなことができるので、びっくりします。
その分、夜はのんびり過ごせるような…。

いつまで続くかわかりませんが、
朝方人間として過ごしている今の私です。
明日は、仕事で早朝から湘南へ。
新着本の更新は遅れるかもしれません。

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散歩に行きました。
我が家は東京都下。
歩いて数分のところに、うっそうとした森に包まれた深大寺、
そして、護岸工事をしていない素敵な川があります。
川の名前は「野川」といいますが、
カモ、セキレイ、カワセミなど、野鳥の宝庫です。
夕方は、犬を散歩させる人が多く、
大きな犬、小さな犬、スマートな犬、ふっくらした犬…
さまざまな犬とあうことができます。

いつもカワセミがいる場所があって、
今日もまた見ましたよ。
川の水に突っ込んで餌をついばむとき、
木の枝から枝へと飛び移るときの鮮やかな色には、
眠気が吹き飛ぶような思いがいたします。

さて、カワセミをモチーフにした絵本を探してみました。
表紙画像の「かわせみのマルタン」。
(リダ フォシェ ・著、 Lida 原著、Feodor Rojankovsky 原著、
いしい ももこ 翻訳 フェードル ロジャンコフスキー)
主人公は、森の、静かな川のほとりに住む、つがいのカワセミ。
美しい四季と自然を背景に、つがいの絆、生と死、
そして、たえず受けつがれて続いていく生命を描いたお話です。

1965年福音館書店刊の翻訳を見直して、石井桃子さんが
改訳に力を注ぎ、童話館出版から2003年7月に復刊されました。
残念ながら当店の商品ではありませんが、
クリックしていただければ、amazon.co.jpでお求めになれます。

にんじんは煮たり茹でたりするより、
生で食べるほうが私は好きです。
生のほうが、甘みがくどくなく、パリパリ歯ごたえがあって食が進みます。

ぱぱっと手早く作れるので、よくやるにんじんサラダ。
まあお好みもあるでしょうけど、結構、大人の味だと思います。
作りかたはカンタン。
にんじんを薄切りにして、拍子木状にします。
あとは、器の中で調味料とよくあえるだけで出来上がり。
調味料は、マスタード、ラー油、こしょう。お好みで塩、醤油、マヨネーズなど。

もちろん、にんじんは鮮度がいいものが
おいしいのは言うまでもありません。

栄養的には、にんじんは油と組み合わせるほうがベター。
にんじんに多く含まれるβカロテンは体内でビタミンAにかわりますが、
腸で吸収するためには油が必要なのです。
というのは、ビタミンCやビタミンB群は水溶性ですが、
ビタミンAは油に溶ける性質なので。
生で食べるときは、油を組み合わせたほうが吸収がよくなります。

ありあわせ野菜で

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最近こっている(もしくは、こりたいと思う)のは、野菜の浅漬け。
漬物容器はいろいろ試してきました。
いくつか持っているのですが、
旅猫雑貨店(海ねこリンクから飛べます)で購入した
ガラスの浅漬け容器がとても使いやすいです。
丸い感じのフォルムに愛着を持てて、
大きめなので容器に残り野菜をがしがしぶちこんで、
調味料など投入。付属のおもし兼フタをのせて一晩で
おいしい浅漬けの出来上がりです。

たとえば
*白菜(カブなど何でも可)、塩、細切り昆布、
 ゆず(我が家は、粉末の瓶詰めを利用。冷蔵庫で保存可能)、
 好みで唐辛子、にんにくなど
*旅猫雑貨店・店主さんオススメの中華風浅漬け
 きゅうり(大根など何でも可)、ポン酢、ラー油、ゴマ
*同店主さんのお母さんふう
 らっきょうに残りワインを投入。カレーによく合うそうで試してみたいと思います。

1行日記改め…

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いい天気ですね。しかし、またしても探しものに追われています。
ご注文の本があるはずなのに、どこにあるのやら。
ないないないと探し物。
ふーー、重いーーーと踏ん張りながら
本の密閉ケースを上げ下ろしして、フタをあけ、
中身をごそごそ確かめて…。
人生の何分の一かは、探しものに費やされると言いますが、
私などその典型なのでしょう。

本が増えれば増えるほど、さらに探しものが増えそうで、
もっと考えなくては、と、つねづね思っています。
古本屋をやっていれば、よほど瞬時にばんばん売れない限り、
在庫が増え続けるのは避けられないこと。
ひとりでも多くの方にお探しの本を見つけていただくためには、
やはり仕入れや買取に力を入れていくしかありません。
ある古本屋さんは在庫スペースを増やすために
倉庫をもうひとつお借りになったそうですが、
極貧の当店には倉庫を借りる余裕なし。
どうにか今のスペースで管理していくだけの量しか
持つことができません。
ブックカフェみたいに開架式にする方法にしたら、と
とあるブックカフェ店主さんに言っていただきましたが、
そこまでするには大変なエネルギーと資金ほか必要ですし。
同じ本が何冊かある場合、
1冊ずつセール品としてご紹介することにします。

さて、お客様のメールを読ませていただいて、ひとつ再認識。
ネットは便利ですが、使い方によっては
悪用されたり怖い面もあるのは周知の事実です。
オンライン古本屋のように、ネットの便利さを
享受する以上、自分の情報管理にも気をつけないと。
自分の情報をHPで出し続けてきましたが、
もしかしたら、もっと慎重であるべきかもしれないと思えてきました。
身元を明らかにしている立場上、
女が細かく生活パターンなど書き綴るのも、いかがなものでしょう。
(さんざん書いてきて、今ごろ気づくのも何ですが)
受け手の方がどうお感じだろうかと危惧したり、
また安全管理は大丈夫なのだろうかと一抹の不安を覚えることも…。
ちょっと何か書くと、親戚に心配をかけてしまうことさえあって心苦しく、
日記の形態をちょっと考えねばと思っていました。
店主紹介も、いったん閉じて再考します。

友人にお世話になっているこのソフトをもっと活用したい気持ちもあり、
今後は、「ねコラム」改め「日々のよもやま話」として、
日々感じたことなどつれづれに綴っていこうかと思います。
このソフトは、写真を添付しやすいので、
画像を織り交ぜつつお届けしていきたいなと。
携帯で画像も見やすく、コメントも書き込めます。
また、お気づきの点などありましたら
コメントも書き込んでいただきやすいので、お気軽にどうぞ。

flower arranging-s.JPG
SOLD OUT!
洋書 Jane Packer's NEW FLOWER ARRANGING
(ジェーンパッカーのニュー・フラワーアレンジング)

Jane Packer, Louise Simpson著, Peter Williams 撮影
ロンドン Trafalgar Square 94年 

82年、ロンドンのはじで花屋をいとなんでいたJane Packerは、
いまや世界的に注目される若手フラワー・アレンジャーとして活躍しています。
シンプルでありながら、革新的なアレンジを手順入りで紹介したオールカラー128ページ。
四季折々のフラワーアレンジメントの数々には、うっとりです。
サイズ26,5センチ×23センチ。日本での売価2737円

海ねこ価格 1400円

2013年9月

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