小春日和というには空気が冷たい日曜、
渋谷方面を目指してお出かけしました。
目的は、神泉・ギャラリーTOMで開催中の「村山知義映像往来展」、
そして、PARCOで開催中の「ビックリハウス祭」でした。
最寄り駅に向かう途中、布田天神で
骨董市をやっているのに気づいて、思わず寄り道。
布田天神の骨董市はもう2百年ほど前から
毎月25日に開催されています。
昔は、ことに暮れの市は活気があり、
世田谷の「ボロ市」と並び称されていたとか。
どこかのんびりした空気が、ここの持ち味でしょうか。
懐かしい電話機も売られています。
昭和30年代の製菓会社のブリキ缶(窓ガラスつき)や
昭和のものと思われる本棚などに後ろ髪を引かれつつ、
寄り道は終了。
さて、ギャラリーTOMは、井の頭線・神泉駅から徒歩6分。
↑付近は、松涛の閑静なお屋敷街。家並みを見て歩くのも、楽しみのひとつです。
注・犬は、本物ではありません。
ギャラリーTOMは、村山知義さんの長男・亜土さんが
84年、視覚障害者のための「手で見るギャラリー・TOM」
として、治江夫人とともに開設しました。
村山知義さんは、雑誌「子供之友」や
絵本「おなかのかわ」の童画作家として好きになりました。
しかし、今回の展示は、あまり知られていない
映画監督、脚本家としての一面をクローズアップしたもの。
個人的に好きだったのは、
知義さんと籌子夫人の合作アニメーション「三匹の小熊さん」でした。
なんと昭和6年、まだミッキー・マウスがこの世に誕生して
間もないころ、日本でこんなアニメが作られていたなんて。
ギャラリーTOMでは、今後ともいろいろ企画を計画中。
2004年4月以降予定の「柚木沙弥郎 展」では、
型絵染め、装丁家・イラストレーターの柚木沙弥郎さんをクローズアップ。
ギャラリーTOM館長で平成14年に亡くなった亜土さんの未発表作品「トコとグーグーとキキ」の
舞台となったアマゾン奥地の鮮やかな世界を、柚木さんが染物や人形などで再現します。
このときにあわせて絵本も発売されるそうで、楽しみです。
柚木さんの布地や絵本がまた、素晴らしいのです。
私たちはあったかなレストランで腹ごしらえ。
おなかが落ち着いて、ぬくまっていたら疲れが出てきたので、
ビックリハウス展は、またの楽しみにすることにしました。
帰宅後すぐ村山知義さんの自伝「映像的自叙伝」
4巻あるうちの1巻を日本の古本屋で検索し、注文しました。
田中一村に続いて、またもやニアミスのようです。
私たちも本日行って来ました。
雑誌のデザインなど、興味深く、ミワちんと堪能いたしました。
ええええええっ、マジっスかー?
今アップしたばかりで、すぐコメントいただいて、
見たら居ぬさんでビックリでした。
しかも、またしてもニアミス!
会えたらおもしろかったですねー。
居ぬさんの日記も楽しみです。