今日のささやかな幸せたち

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●その1 
水やりのため久々に温室の中をのぞくと、
もう老株でダメかと見放しかけたシャコバサボテン、
つぼみが4つついていた。

●その2
以前「私の骨董ざっき帖 多木真理子 私家版」と
「海老名香葉子の野菜大好き わが家の味・下町の味」ほかを
お買い上げくださったTさんからメールをいただく。
以前、本がお手もとに届いたとき、
さっそく読後感を詳細に書いてくださって、圧巻だった。
今回は、それらの本をどのように生活に取り入れていらっしゃるか
書いてくださり、行間からTさんのていねいな生活ぶりが伝わってくるようだった。
お求めいただいた本は、よく行く骨董屋さんでも人気で貸し出し中だそう。
「私よりもずっと詳しい方ばかりなのですが、
その方たちも多木さんのコレクションはすごいとおっしゃっていました。
そして皆さん、よくこの本を見つけたねとほめてくださいます。」という。
著者の多木真理子さんもきっとあの世でお喜びに違いない。

それにしても、きちんとお返事も書かずに申し訳ありません。
「いつも日記も楽しみにしています。お返事は結構ですので
アップを待っていますね。」とのお優しいお言葉に甘えてもいいでしょうか。

●その3
Tさんがお求めになったのは「私家本」であり、
一般の流通経路にのったものではない。
私がまた見つけようと思っても、そう見つかるものではないだろう。
しかし、もちろんあるところにはあるでしょうし、
見つかるときは見つかるのだ。
Tさんが喜んでくれそうな本(=私も好きな本)が手ごろな値段で入手できればいいなと
願いつつ、仕入れ(セドリと人は言う)の旅に出る。

一軒めは初めて行く(ブ)。荒俣宏「世界大博物図鑑 鳥類」ほか7冊、
サービス券100円を使って1955円。
荒俣宏のこの本は、以前、持っていたのだが、我が家にきたとある人が目をとめ、
気に入って持ち帰ったまま。そのぐらい珍重される内容なのだろう。
(ブ)はやっぱり、あなどれないな。もっと回らないと。

そして、行けば絶対に買い込むのがわかっていたので
わざと近寄らずにいた魅惑の古本屋へ。
三鷹の上々堂(シャンシャンドウ)である。
相変わらずの品揃えのよさで、大変居心地がいい。
気づいたら1時間以上過ごしてしまった。
そして、案の定、たっぷり買い込んだ。
自分用の本も含めて、14冊、4200円。
岡崎武志さんの棚から1冊600円。
1959年ー71年の人気雑誌も買い込んだ。

個人的にうれしい買い物は、「愛猫記」(番町書房 昭和51年)である。
吉行淳之介、吉行理恵、伊丹十三、長田弘、小松左京、開高健ほか
そうそうたるメンバーによるユーモアエッセイ集。
値段が書いていなかったのでお聞きしたら、
しばらく考え込んで「…350円で」とおっしゃっていただき、「いただきますっ」と即答する。

実は、店主さんにご挨拶しようしようと思いつつ、まだしていない。
お店の方といろいろお話してみたいな。
でも、一度ご挨拶したら、
あんなふうに店内で1冊1冊、ゆっくりじっくり心ゆくまで眺める客としては
過ごしにくくなるだろうな。
皆様も機会がありましtら、ぜひどうぞ。
上々堂の営業時間は22時までです。

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