02.行ったライヴとか体験したこと: 2007年3月アーカイブ

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「多磨霊園近くの永福寺というお寺が月一、第四水曜に寄席をやってる」
妻がこんな情報を入手。

場所を調べてみますと西武多摩川線の多磨駅近く。
家からは自転車で10分強。近い。
というわけで帰宅後すぐ自転車で行ってみました。

寄席の名前は松丘(しょうりゅう)亭。
もう20年くらいやっているらしいです。
木戸銭は500円(以上)。

入ってみますと、畳の大部屋に椅子が並べてありました。
来るのはほとんど近所のお年寄り。腰や膝に配慮して椅子なのでしょうか。
確かに座布団で長時間よりは助かります。

メンバーはほぼ固定らしく、

三遊亭右左喜
神田愛山(講談)
柳家蝠丸
瀧川鯉昇
林家時蔵

全員真打。
ほんとうはこれに前座を呼ぶらしいのですが、
最近は前座が少なくて引っ張りだこのため、呼べなかったらしい。
マイクもなくて生声。お囃子はラジカセ。
別室ではこども会やってるので賑やか。
なぜか廊下を犬が走ったりと不思議な空間。

そんな環境がまた落語をきくにはおもしろいもんです。

5人はこんなお話を。

右左喜「茶の湯
 定吉と2人の場面だけ。泡は液体ボーナス。

愛山 「創作講談(高校三年生の話)」
 舟木一夫の有名な歌を題材に。いい声でした、愛山さん。

蝠丸 「金魚の芸者
 金魚の恩返し、とでもいうお話。

鯉昇 「明烏
 有名な吉原話ですね。

時蔵 枕のみ?彦六師匠、喜久蔵師匠、植木等のエピソードなど
 落語はなし。

お客さんは20人程度でほんとに近所のお年寄りばかりって感じで。
皆さん、実に反応よく楽しそう。

なんといっても鯉昇さんがとてもよかったですね。
テンポもよいし、艶もありいろっぽい。迫力も。
まったく知らない落語家さんでしたが、これから気にしてみようと思います。

こんなよい催しが近所で行なわれていたとは。
Nさん、ご紹介いただきありがとうございました。

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学生の頃から大好きだった漫画家、泉昌之
まさか間近でお話を聞ける機会が訪れるとは思いませんでした。

本日のライブは全員、崎陽軒のシウマイ弁当付き。
「どうしよう、先に食おうか、腹減ってるし」という久住さんの言葉で
全員まずは黙々と食います。
すでにかなり怪しい雰囲気。

漫画家「泉昌之」は泉晴紀さんと久住昌之さんの2人からなるコンビ。
お話は、久住さんが泉さんの経歴を暴いていく形で進行。
泉さんの過去、おもしろすぎます。話題ありすぎです。
登場人物もみうらじゅんさんからブッチャー、吉祥寺在住漫画家さんから
アラレちゃん、爆弾犯人まで数多く。

休憩を挟んで3時間半近く。
久住さんの弾き語りも3曲ほど入れつつ、たっぷり。

終了後には、家から持参したジジメタル・ジャケット(Vol2、ブルース編の方)に
サインもいただきまして。

三鷹市在住の久住さんと江ぐち近況などを話しつつ飲んだり、と。

久住さんの日記にも様子が書かれてます)

とにかく憧れの漫画家さんですから。
有意義な数時間でした。

それにしても泉さん、うまく言えないけれどすごい。

友人が出演しているということで見に行かなきゃと思っていた映画『夢十夜 海賊版』。

バウスシアターのレイトショー。
結局最終日になってしまいました。あぶないあぶない。

夏目漱石原作の短編小説「夢十夜」の映画化。
ほぼ同時期にユメ十夜という同様の映画が公開されたのですが、
こちらは名前に海賊版とあるように、この作品に勝手に挑戦したもの、らしい。

会場は満席。補助席も入れて満席です。
どうやら連日混雑していたそうで。

映画は10分程度の若手無名監督作品が10編。
映像実験的作品が多いのでしょうか。
なんとも不思議な光景が繰り広げられます。
「第三夜」出演の友人、存在感ありました。怖いです。
「第九夜」が一番好きかな。
繰り返されるレコードの音と映像が印象的。

こういう質感の映画を見たのは学生の頃以来かも。
たまには悪くない。

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1月に続いてのふちがみとふなとさん。
頻繁に東京での演奏があってありがたいことです。

入場前、時間があったのでふらりと近くのブックオフへ。
ふなとさんと遭遇&会釈。

CHAD WACKERMAN/FORTY REASONSってアルバム発見→購入。

さて開演のころにはほぼいっぱいになった店内。

真っ赤で素敵な衣装のふちがみさん。
でっかい犬(しかも顔がめっちゃリアルな)Tシャツのふなとさん。

ささやくような英語のカバー曲から始まります。(曲名なんだろか)
前半にやったはじめましてがかなりうけてましたね。女の子に。

本日は全体的にしっとりささやくような曲が多かったように思います。
「彼女と並んで風を見ていた」のは、タンザニアだったと初めて知りました。

とにかく今日は威張って歩け
これが聴けてよかった。威張って歩くことにします。

キセルのカバーもよかったですね。
それにしてもマンダラ2の音はいいですね。ベースの音が響きます。

対バンは酒井俊さん。
以前、渋さ知ラズのイベントで歌ったり、鬼怒さん&三吉さんとのライブは見たことありました。

が、本日はストリングス・トリオ。

向島ゆり子(vln.vla)
坂本弘道(vc)
水谷浩章(cb)

癖のある3人ですね。
生で聴く弦の音、これがまた新鮮で実に心地よい。

酒井さんは一段とすごみを増しておられました。
日本語の歌がかなり多く、ジャズボーカルっていう域を超えております。

坂本さん恒例、電気やすりをチェロの足?に擦りつけての火花も大量に飛び散りました。

まあ、とにかく威張って歩けってことです。

今から振り返っても最も貪欲に音楽を吸収していたであろう高校生時代。
そんな頃にデビューしたスーパーバンドASIA
産業ロックなんて呼ばれ方もしたりしておりましたが、
FMラジオからはほんとうに頻繁に流れていました。

そんなエイジアがオリジナルメンバーで来日。
アナウンスされている名前もALL FOUR ORIGINAL MEMBERS OF ASIA

この4人ですね。

Geoff Downes - keyboards
Steve Howe - guitar
Carl Palmer - drums
John Wetton - vocal, bass

以前、EL&P来日ライブに行けず見損ねたカール・パーマー。
一度も見たことないジョン・ウェットン。

これはやはり見ておこうということで行ってみました。
場所はここ。

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C.C.Lemonホール

渋谷公会堂から名前が変わってから入るのは初めて。
会場内は圧倒的にオヤジ多し。(オヤジっていっても要するに同年代)
トイレは男のほうだけに列ができてるという状況。

チケット完売ってことで満席ですね。
始まる前からヒートアップしております、オヤジたち。

演奏曲はもうヒット曲満載。
ジョン・ウェットンは太りすぎですが声は出てますね。
エコー(ディレイ)深すぎって気もしましたが。

今回の目玉はメンバーそれぞれの過去のバンドの曲もやるらしいってこと。
4曲目にさっそくやりましたよラウンドアバウト。イエスですね。
スティーブ・ハウが弾くイントロのギターはやはり本物。
しかし、この曲、ベースはやはりリッケンバッカーじゃないといけません。
ブリブリ感がないのです。
リッケンじゃないんだったらトニー・レビン使用の長い爪で弾いてください。
これだったら、歌が本物のジョン・アンダーソン弾き語りの方がよいかも。

EL&Pの曲からは庶民のファンファーレ
これはギターソロ、キーボードソロが長めでなかなか聴き応えある演奏。

そしてジェフ・ダウンズのキーボードソロ。
初期の頃はステージいっぱいに何台もキーボードを置いて走り回って弾いていたジェフですが。
さすがにそこまでは並べてません。
でも最近のキーボード奏者にしては多いですね。コの字に並べてました。
ローランド多し。
両手を左右に広げて弾く姿はやはりよい。

スティーブ・ハウのアコギソロからアコースティックコーナーへ。
ヒット曲Don't Cryもアコースティックバージョンで演奏されます。

キング・クリムゾンの曲からは宮殿
声は本物。メロトロンの音がシンセで再現されますが綺麗すぎる気がします。
刷り込まれているあのざらっとした感触がない。まあ、しょうがないですね。

そして最も盛り上がった曲。
ラジオスターの悲劇。バグルス。
ジェフは銀のジャケットに着替え、サングラス。
ジョン・ウェットンは拡声器であの歌を歌います。
これは文句なし。とにかく全員大喜び。
「アンワ、アンワ」「ビディオッ、キル、ザ、レディオスター」

アンコールは2曲。
ラストにヒート・オブ・ザ・モーメント。
エイジアでもっともヒットした曲といえましょうか。
これまた盛り上がってましたね。
ジェフは白いショルダー・キーボードでステージを駆け回ります。
久々に見ました、ショルキー。

ほとんどが(かなり昔に)聴いたことある曲ばかり。
キャッチーでいいメロディー、いい声の歌なんです、どれも。
日本人好み。
懐かしく楽しい2時間でした。

まるで初夏のような3月最初の日曜日。
あづま通りも歩行者天国となっていて人通りが多いような。

午後3時からオープンしているコクテイル前にも次々とお客さんが立ち止まります。
セールしているロシア絵本の箱をのぞいたり、店内の棚から児童書を手にとったり。
コクテイルが絵本酒場になって一番の賑わいではないでしょうか。

夕方5時からは昨日に続いてのメインイベント第2弾。

「絵本作家と編集者 幸福な関係」
~児童文学界の申し子たちによる、熱く静かな語らいの夕べ~

児童文学者の渡辺鉄太さん、児童書編集者の小宮由さんのお2人です。

現在、メルボルンにお住まいの渡辺鉄太さん。
阿佐ヶ谷でこのあの文庫を主宰されている小宮由さん。

席もほぼ埋まった頃、
それぞれの現在の活動などからゆっくりとお話が始まります。

作家、翻訳家と編集者という立場で一緒に本を作り出している
このお2人ならではのエピソードなどが次々と語られます。

翻訳の苦労話はなかなか興味深いですね。
普通に使われる単語でも児童書独特の言い方があったり。

休憩後はご家族の話へ。

渡辺さんのお父様は、昨年亡くなられた児童文学者、渡辺茂男さん。
私の大好きな本、もりのへなそうるの作者さんです。

ああ、そういえばこの本に出てくる兄弟、お兄ちゃんの名はてつたくん。
なるほど。
この本を読んでいた自分と今、鉄太さんの話を聞いている自分。
そんな時間の流れを不思議に思ったりもしつつ。
鉄太さんご自身はお父さんの作品に自分の名前が出てくることが
とてもいやだと思う時期もあったようです。
そりゃそうですね。

子供の頃のお父さんとの暮らし、年をとられてからのお父さんとの関係など、
家族、あるいはそれを超えた人と人との関係に触れたお話。


渡辺茂男さんの著書「心に緑の種をまく」

いよいよ絵本酒場コクテイルのメインイベント、2daysの一日目。

「収集家 VS 古本屋 - 本とレコードと懲りない面々」と題して行なわれました対談。
収集家代表:編集者でもある沼辺信一さん。
古本屋代表:西荻窪にあります音羽館店主、広瀬洋一さん。

本日は「幻のロシア絵本 1920ー30年代」展の企画・監修者でもある沼辺さんにちなんで、
ロシア絵本セールも開催。




5時より対談。

古本屋店主さんの心意気。
古本屋の棚を眺め本を買うお客さんの心情。
いいお客と(いい店員さんも含め)いい店主がいてこそ生まれるいい空間、場。

身振り手振りで熱く語る沼辺さん。
じっくり構えつつ選んで出てきた言葉はやはり熱い広瀬さん。


(ブレててすみません)

話は古本だけにとどまらず。
後半は愛聴盤をかけつつ、大貫妙子、シュガーベイブ、矢野顕子、
ショスタコービッチ、キャロル・キング、ニーノ・ロータといった音楽話も。
個人的にはこちらの方が興味深く。楽しく聞かせていただきました。

古本屋、収集家両方の裏話など含め、予定の7時を大きく超えて8時過ぎまで語り続けたお二人。
終了後も熱気冷めない店内。語らいは尽きず。
出演者お2人それぞれとも直接お話させていただきまして。
特に広瀬さん、いつもは店内にいらっしゃいますからこんなにお話できたのは貴重。
ありがとうございました。

さて。
2Days対談企画2日目は「絵本作家と編集者 幸福な関係」。
児童文学者:渡辺鉄太さん VS 編集者:小宮由さん。
こちらも楽しみです。

絵本酒場となっていることもあり、ここのところ訪れる頻度があがっておりますコクテイル。
2月27日が開店3周年ということでおめでとうございます。

その翌日、28日は松倉如子さんのライブ。
なかなかによい歌を歌うらしいということで行ってみました。
開場時間を少し回った頃、お店に着いてみると表に人があふれてます。
席は確保してもらっていたのでカウンターへ。
いやいや盛況でなによりです。

演奏は、松倉さんの歌と渡辺勝さんのギターで始まります。
最後までこの2人だけなんですけどね。
あとで知ったのですが、渡辺さんは岡林信康さんのセカンドアルバムに参加してたりとか、
高田渡さんのアレンジをしてたりとかすごい人だったんですね。
風貌やたたずまいからしてすごい人だとは思ってましたけれど。

松倉さんの歌、いかにも人間が歌ってる、って感じの生々しい気配を持っています。
3曲ほど歌ってからはマイクを置き、生声で。
声を届かせよう、と前のめりに背伸びして歌います。
ちょっと力んでしまったところもあるかもしれませんが、勢い勢い。
渡辺さんは、いつもはピアノで伴奏しているそうですが、
とつとつとしたギターもいいですよ。
数曲で鳴らしたピアニカのビブラートが気持ちよく響いてました。

トイレ休憩をはさんで2set。
詩の朗読も二つ。
室生犀星、ちょっと読んでみたくなりました。

アンコールではギターが弾ける2曲のうちの1曲ということで、渡辺さんのギターを借りて、
高田渡さんや大工哲弘さんも歌っていた「生活の柄」を弾き語り。
渡辺さんはピアニカで丁寧に音を重ねます。
若い元気のよい生活の柄。これはこれでいいな、と。

宣伝のちらしには「まだまだこれからの人」と書かれていた松倉さん。
確かにこれからが楽しみなうたうたう人です。

5月にはお客さんに来ていた中川五郎さんと一緒に再びやるようで。

昨日の様子はこちら。中川五郎さんと写ってますね。
http://ameblo.jp/yukiko-m/entry-10026856854.html

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