挿絵本のたのしみ

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のんきに予防ワクチンも打たずにいたら、家人がダウン。
留守にするのも気の毒だが、狭い室内にいて共倒れは怖い。

発送を終え、思いきって以前から見たかったうらわ美術館
「挿絵本のたのしみー近代西洋の彩り」展へ。

海外の古書店でもさまざまな美術展でも、
古書の中ページの展示のしかたに本が痛まないかと個人的にハラハラするほうなので、
今回かなり気をつかった展示法だったのがうれしい。
好きだったのは、1853年から1908年まで挿絵を描いていた
エリナー・ヴィア・ボイル。
アクリルケースの裏側から本の装丁をのぞきこむ。

印刷技術が進み、大量生産が可能になって
だれもが本を買いやすい時代へと進んできた。
しかしながら、19世紀から20世紀初頭の美しい印刷は
もうだれにも真似できないのだろうなあ。
殿様、貴族しか目にすることができない
幻の鳥でも眺めにいったかのような、神妙な気持ち。

展示の中に、他ページのカラーコピーだかデジタルの画像だかを
並べてあるものがあり、意図はよくわかるが、色の違いに愕然とした。
図録にしてもよくできているほうだとは思うが、
挿絵本のあの色合いとはまったく別物なのだ。

橋口五葉、夢二の装丁本ほか「装丁と挿絵」展も見て、
図録を買う。「復刊号のパノラマ」も買ったので図録2冊で5千円なり。
古本の「武蔵野書店」で2冊購入。

1時間以上かけて帰宅する。
食事をこしらえて、彼が食べている間に換気をする。
闘病に苦しむ家人も気の毒だが、
今うつるか今うつるかとひやひやしている家族も楽ではない。
ひ弱な私がウイルス感染するのは時間の問題かと。
カレンダーとにらめっこで、
とりいそぎやらなければいけない順から片付けております。
といいつつボイルの挿絵本を入手できないものかとネットで探す。
何百ドル何千ドルという高値を見て、熱が出そう…。

古書会館に中央市で入手した本を置いたままで、
「早く持って帰ってください」とお叱りの声が聞こえてきそう。
お願いすれば発送を頼めるのかどうか? 
組合に電話すれば、期限を伸ばしてもらえるのか? ダメだろうなあ。おろおろ。

気のせいか、頭が痛いような。関節が痛いような、私も。
家人よ、完治してください。
皆さんもお気をつけくださいね。

新着本2冊暮しの手帖 保存用帙(ちつ)をアップしました。

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