村上春樹 / 走ることについて語るときに僕の語ること
もう8年くらい前になるでしょうか。
村上春樹さんが村上朝日堂というサイトを公開していた頃。
ひょんなことから村上春樹さんとメール交換をことがありました。(詳しくはこちらに)
その年の夏、雑誌ブルータスに走っている姿の村上春樹さんの記事が載っておりまして。
それで思い出したんです。
村上さん、走ることについての本を出す予定があったはずだ、と。
で、メールを出してみたのです、再び。
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To: 村上朝日堂御中
Date: Mon, 30 Aug 1999
Subject: 究極のフィジカル本は出版されていますか?
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こんにちは。毎年若潮マラソン10Kmを走っているコードネーム「若潮とん汁」xx歳 男です。
今年の夏は暑くて、しかもやたら忙しくほとんど運動というものをせず過ぎてしまいました。
雷やら豪雨やらもありますが、秋の気配もかすかに感じられる今日この頃です。
ところで、春先頃に確か、「究極のフィジカル本『走れ、歩くな』は夏の出版」との
お知らせを見かけたのですが、この本は出版されたのでしょうか?
楽しみにしていたのですが、噂を聞かないので。
ブルータスで村上さんをお見かけしたのですが、あの特集との関係はあるのでしょうか?
#特に出版されていなくても困ってはいないのですが気になったので。
では、お元気で。
短編集も楽しみにしております。
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しばらくして返信が。
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こんにちは。今年の夏は暑かったですね。
僕もほとんど走りませんでした。ずっと泳いでいました。
さて、究極のフィジカル本『走れ歩くな』はいろんな事情で刊行が遅れています。
たぶん来年の春くらいになるのではないかと予想されます。
いろいろと考え考えやっているので、どうしても遅れ気味になるのです。
「ブルータス」の特集も、部分的にはその本の一環として存在するものです。
もうちょっと待ってくださいね。まあ、待ってどうというようなものでもないのですが。
村上春樹拝
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そんなわけで。私にとっては待ち望んでいた本なのです、これ。
村上春樹による走ることについての本。
ここまで村上さんが自分自身のことを書いた本は初めてではないでしょうか。
なぜ走るのか。
走るために何を考え、どんなことをしているのか。
走る前の気持ち。
走っているときの気持ち。
ゴールした後の気持ち。
たいして走ってませんが、私もちょっとだけランナーの真似事をしたことがありますから、
一語一語が実に生々しく響いてきます。
村上さんも書いていますが、こればかりは走ったことがない方にはわからないのかもしれません。
待ち続けて8年。ほんとに出版されるとは思いませんでしたけれど。
#できれば、一度レースを走ってからお読みになられるとよいかもしれません。
富士山登頂経験後でもかなりよいかもしれませんが。
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実は、今年の春くらいから、村上さんを読みあさっているのです。
それはもう、片っ端から。
この本も出版されたら、ぜひ読んでみたいです。
でも、走るの大嫌いなので、走らないで読みます。(笑)
このところ本を読んでいません…。
この本についてもAmazonさんからおすすめメールが届いているんですけどね。
『うさぎおいしー』も買っていないし、ちょっとジレンマ。
決して村上離れなのではなく、他にも興味の対象が多すぎてフォローできなくなっているというのが本音です。
『ロンググッドバイ』は買って読了したんですけど、そういやブログに感想書かずに過ぎちゃったな…。まー、あまりにもおもしろくて感想がうまく書けませんが。
『シドニー』を持っていないので、走る系の村上さんの文章って読んでないです…。
私は
私11/3クロコで2ステージ演るので
この1ヶ月走っとります。
が しかし体重は減らず
髪の毛だけが減っとります。
pioさん>
読みあさってください。
この本ももう入手可能ですからぜひ。
まゆさん>
シドニーはかなりお勧めです。
個人的には「遠い太鼓」と同じくらい好きな部類です。
「うさぎおいしー」はゆるみます。ゆるすぎです。
Mr.辛口さん>
そうでしたね、出演バンド両方でベース。
体力の限界に挑戦といったところでしょうか。
11/3、残念ながら見に行けませんが、
ぜひまたやってください、ダブルヘッダー。