2006年6月アーカイブ

6月ってこんなに暑かったっけ。
銀座ブックバザールの目録が届いた。
「画像はホームページでごらんになれます」と書いているので、
急いでスキャナー作業。in 灼熱の我が家。

歩いて数歩のご近所さんのお宅へ。
先日、買取させていただいたのに続き、
二度目の買取ご依頼である。
ありがたし。

共通の話題が多く、頼もしい先輩を
ご近所に得た気分。
それもこれも、この仕事を始めたおかげ。
オンライン古本屋などやっていなかったら、
ずっとずっと、単なるご近所の方だったかもしれないのだ。
ありがたし。

もっともっと話したかったが、自宅で発送作業。
そして、夜、大泉学園まで買い取りに。
買取2件、猛暑の一日でありました。

関西に住んでいて、ひじょうにお世話になっている
お客様から藤田嗣治美術館に行ってきたという報告をいただく。
ねこのポストカードも同封していただいて。
貧乏でも、楽しい古本屋業である。皆さまのおかげです。

心おきなく買取に励んだり、
市場で仕入れたりするための資金がもっとあれば
文句ないんだけどなあ、と、心のつぶやき。
あと、本を整理するための棚とスペースがもうちょっとあればねえ・・・。
さらに、本を読む時間が充分あればねえ・・・。
あらあら、欲深ばあさんと言われないように気をつけなくちゃ。

松坂屋 夏の古本フェスタ「銀座ブックバザール」
7月12日(水曜)~17日(月曜・祝日)、銀座・松坂屋 7階催事場で開催されます。
時間は、10時半から19時半。
13日(木曜)、14日(金曜)、15日(土曜)は20時まで。
最終日17日は18時閉場。

当店は今回、目録のみ参加です。
目録はどなた様もご応募いただけます。どうぞよろしくお願いたします。
画像をHPで公開としているので、とりいそぎアップしました。

松坂屋へぜひどうぞ。画像はクリックすると大きくなります。

私も会期中1日は催事場に立つと思います。
予定が合いそうでしたら、ホームページでご注文の本を銀座で手渡し可能です。

支払いの日々である。貧乏ひまなしの日々である。

ではありますが、気分転換もしたくなり、
仕事を終えて文鳥舎へ出かける。
海野弘さんのトークに行けなかったので、
せめて本の展示だけでも見たいと思って。

帰り、野川でウシガエルが大合唱していた。

神保町の市場へ。
市場へ行けば買えなさすぎるか買いすぎるか、ふたつにひとつである、私の場合。
今日は買った。買いすぎたかもしれない(まただよ)。
当店に経理担当がいたら、使いすぎですよ、
一体何考えてるんですか、と叱られることだろう。
しかし、買うべきものが目の前にあるのに、買わずにガマンするのは至難のワザ。
うーん、支払い多数の月末だというのに….。

終わりかけまで市場にいて、戻ってすぐ発送にかかる。
本日入金確認させていただいた分はおおかた発送し終えた。
一部、持ち越しましたが、27日に発送予定。
発送メールはすべて27日に持ち越すことに。

当店のしおり、店名の題字などでお世話になっているpoppet
「poppetの人形展~夏のひととき~」が
7月8日(土曜)から22日(日曜)開催されます。

絵本から飛び出したかのような、
手作り羊毛フェルト人形がいっぱい。
ここではないどこかへ、心の旅をしてみませんか。

時間は11時半から19時30分(土曜は19時まで。日曜は18時まで。
最終日の展示は17時まで)。

場所は、小田急線・千代田線 代々木上原駅近くにある
「Lilla Huset」。
ヨーロッパや北欧の雑貨・アンティークを扱う店です。
渋谷区上原1-36-12

周辺には、絵本や雑誌が充実した古書店もあります。
おいしいパン屋さん、外国の食材屋さん、かわいらしい雑貨屋さんなども。
散歩がてら行ってみませんか。

もうすぐ7月だなんて、夏の声を聞くなんて。
私の春は、そして、冬はどこへいったんだろうか。

買取のお客様宅から分けていただいたプチトマトの苗。
鉢植えのままで置いておいたが、そろそろ地植えにしなければ。
伸び放題だったドクダミを抜いて抜いて抜きまくる。
終わりかけのユリのそばに、プチトマトのスペースを作る。
肥料をやり、苗を植える。汗だく。
たわいない作業だけれども、なんとなく充実した気分。

海ねこの題字・しおりなどでお世話になっています「poppet」。
「Poppetの人形展~夏のひととき~」が7月8日から22日、都内で開催されます。
その案内を上にアップ。

当店掲示板に迷惑書き込みーーとくに画像つきが多いため、
画像をつけられない掲示板に変更しました。

いろいろやっていたら出かけるのが遅くなる。
五反田に行きたかったが、時間的に難しい。
西部古書会館の好書会へ。

表の均一で買った本に達筆の手紙がはさまれていた。
文面からすると、ひょっとしたら著者だったりして…とも思うが、
まったくわからない。
あの手この手で調べて、追求していけるようになりたいものだと思う。
西部はいつ何が出るかわからない空気が漂っているなあ。
かなり珍しいものを含め、両手がちぎれるぐらい買った。
あとでよく見ると、藤井書店、コクテイルのものが多かった。

顔なじみの人たちに出店しないかとお誘いいただき、うれしい。
オンライン+少しの目録で手いっぱいの今は難しいけれども、
販路を広げないと厳しいのはいずこも同じ。
ほかのマネをする必要はないし、マネなどできるわけもないんだけれど……。
自店なりにどうしたら店を維持していけるのか、ゆっくり考えていこうと思う。

前夜、阿佐ヶ谷で飲み会。
あのメンツだと楽しくて、
ついつい話し込んで飲みすぎてしまう私(まただよ)。
古書店のそれもウラ話?ばかりで、
あまり飲まないKさんには退屈じゃなかったかしらん、と気になりつつ。

飲みすぎがたたりスタートが遅れたせいもありますが、
市場に行けず五反田にも行けず。
しかし、それは、外出するなという天の声だったのかも?
梱包につぐ梱包に追われた1日。
梱包に追われるなんて、当店にはひじょうに珍しいこと。
まとめての発送に不慣れなので、時間がかかる。
市場に出かけていたら日が変わっても
まだ梱包していたかも。あやうく発送が終らないところだった。

梱包しながら本を見返して、ちょっと名残惜しいものが何冊か。
持つべき人の場所にお届けできるのだから、と言い聞かせながら、
自分なりに心をこめて発送しました。
無事に届きますように。

発送のお知らせを皆様に出しきれず、続きは24日に、の予定。
やるべきことを終えて、どうにか五反田に行きたい。

ちなみに、手離すのがちょっぴり惜しかったうちの1冊はエルスケン。
検索して、あれこれ見ていて、たどりついたのは、
ほぼ日「菅原一剛の写真ワークショップ」
エルスケンにも、菅原さんの文にも、見失いそうで大事な何かが
たくさんあるような気がしてなりません。
ついにきちんと読めないまま発送した「安田武 病床徒然」
(安田武をイビる会・編 (限定500部 )。
いつかまた手にする日は来るだろうか。
昨日発送した夢二本にしても、私は再び入手できないかもしれない。
「本の散歩展」の目録でご注文いただいた「満州に育つロシヤ人の子供」
(アンナキリロウナイワシケウィチ 姉川盤根・訳
大阪屋号書店 昭和19年・初)
にも、もう再び会うことはないかもしれない。
どこででも入手しやすい本を扱っていたのでは、
だれにも本をお買い上げいただけないだろう。
だから、これでいい。

手離すことをいちいち悲しんでいたら、本屋としてやっていけない。
逆に、手離すのが切ないぐらいに感じる本を
商品として扱えるようにならないと。
ご注文いただけることを喜びながら、きちんとお売りして、
またさらに仕入れて、またお売りして、またさらに仕入れていけばいいのだろう。
仕入れてから、広い倉庫の棚にしばらく寝かせて、
欲を言えば自分もぱらぱらっと読んで…といけば夢のようだが、
なかなかそうはいかない。

当店がホームページで1冊1冊、説明文をできるだけつける理由ーー
むろん、お客様からのご要望あって、ということがいちばん
(もちろん、よけいな説明文などいらないという方もいらっしゃると思う)。
データ的なことは検索でごらんになる方のためにも、
自分があとからいろいろ調べたくなったときのためにも
できるだけ入れるようにしている。
そのほか、あれこれ説明をつけたがる理由のひとつには、
実は1冊1冊、自分もできるだけ目を通したいという
ワガママな願望、本への執着心が関係しているのかも。
時間がかかってかかってとコボす割には、
ついつい1冊1冊しっかり見たくなり、
いろいろ書きたくなるのだから、
実は、自分のためにやっていることなのかもしれない。

結局、ホームページにいったん紹介したあとは
トランクルームに持っていって分類し、棚におさめてしまうし、
自分が読むヒマなどなかなかない。
梱包して発送する直前に、あわててパラパラやって、
ああ、やっぱり良い本だなあ、手離すのがちょっぴり惜しいなあ、
だけども、持つべきお客様のもとに出ていきなさいね、
無事お客様のもとに着きなさいね、
と送り出して、本日終了であります。

最近の楽しみは、
昼ドラ「吾輩は主婦である」を観ること。
昼は見られないので、録画しておいて
夜、楽しんでいます。
主題歌はカラオケで歌いたいほど、かなり覚えました。
振り付けはまだ(笑)。

主婦(斉藤由貴)に夏目漱石が乗り移って…。
舞台が、「やな書房」という古書店。
昼ドラで古書店が舞台というのはかなり珍しいのではないかと。
宮藤官九郎が初の昼ドラの脚本に初挑戦。
クドカン・ドラマはリアルタイムより、
あとからDVD化されて評判を呼ぶことが多いらしい。
今回はどうなんでしょう。

あまりの蒸し暑さに今年初めてエアコンを入れる。
すかさず察知したねこら、1匹また1匹とやってきて、エアコンのきいた部屋で熟睡。
よほど暑くて眠れずにいたらしいです。

月曜倶楽部の抽選日。
駆け込みでのご注文があったため、夜まで待ってから抽選する。
複数の方からご注文が重なった本がかなりあったため厳正に抽選。
当選の方には夜のうちにご案内をお送りいたしました。
FAXでご注文いただいた方には夜中にご迷惑をおかけできませんので、
明日明るい時間にでもFAXいたします。
今月末、銀座ブックバザールの目録をHP上でも公開予定。よろしかったらごらんください。

新着本を追加しました。どうぞごらんください。

私にしては早起きして中央市会(業者の市)へ。
海ねこで扱わなくていいかも、他店におまかせしようと思う本を売るために。
よいしょよいしょと陳列してからランチ。
落ち着いたところで、地下の新宿展で何冊か購入する。
安くていいものあるな、新宿展。20日が最終日です。

市場に行くたびにお金を使いすぎているようで
行く回数を抑えねばと自戒していた。
しかし、久々に行ってみたらやはりいいな。
先輩書店さんからいろいろ教えてもらう。
本を見て気づかされることも多い。
買う買わないにかかわらず、やはり勉強のために行けばいいのかと思う。

行けば買いたいものだらけ。
買えたら支払いで苦しみ、買えなければ無力感に打ちひしがれるのだけれど。
実際、今日は1点狙いで当店としては大口投入したのだが、
自宅に戻ってネットで確認したところ、買えなかったようだと判明。
ああ、もう何千円か高く入札すればよかった、
いっそ1万円ほど高く入れていれば買えたんじゃないか、
そのためになぜ1万円、いや2万円、余分に出せないんだろうか…
しかし高く買いすぎると、あとがつらいしなあ・・・
市場で買うって高いなあ、
でも、欲しい本は欲しいしなあ、赤字覚悟であっても…
しかし、力のある店と経済力が違いすぎるぜよ、うーむ
…云々・・・グジグジしている。
行かなければ行けばよかったと悔やみ、
行けば行ったで、あれやこれやと喜び、また悩みもするのが
私にとっての市場だ。簡単なことって少ないですね。

教えてもらった高速入り口を使ったら、自宅まで45分で到着。
ふだんの半分で、ちょっぴり神保町が近くなった気分。
夏のような日差しに腕が真っ赤。日焼け疲れしてしまいました。

週明けは発送が集中するため、忙しい。
それに加えて、銀座ブックバザール(松坂屋)の目録、
初稿に直しを入れすぎたせいか、印刷所から念のためにと再稿がFAXされてきた。
ありがたいが、良いのかしらん。すぐ戻すべし。
先週からのこぼれ仕事があったり、
どうにかこうにか梱包して発送したり、倉庫に本をとりに行ったり、発送メールを出したり、
お送りしきれなかった方にお詫びメール(すみません!!)を出したり・・・。

最近めっきり疲れやすいが、これって年のせいなんだろうか。
古書店をやるのに体が弱すぎるのはどうだかなあと思う。
体も弱いし、心も弱いし、頭も弱い。あらあら、困ったなあ。
ここいらで織田作之助を読んでみようかと思った次第。

最後に今日、新宿展で買った本。
●世相(織田作之助。野村守夫の装丁が好き。
 初版。カバーイタミ。格安。自分用なのでいいのだが線引き、書き込みあり。
 1947年の読了記録、
 1月20日、5月4日、12月18日それぞれ"Read out"と記録されている)
●パリの空 大和の土(林孝子 ご遺族が作った本)
●日本の名随筆 猫(持っていると思うが確信なし。格安だったため念のため)
●魔女の猫ウォーム(ジルファ・キートリー・スナイダー)
●ママさん文庫 赤ちゃんの病気(主婦の友社。装丁が好きで)

仕事の合間にリクエスト本を受け取りに図書館へ。
リサイクル本の棚から2冊、いただいて帰る。
清水真砂子にB.ヒューリマン自伝。
うれしいが、図書館に置いておいたほうがよいのではないかと不思議でもあり。
図書館の在庫を見たら2-3冊あるため、1冊はわが手元に来ることになったようだ。
本の管理では、どこもかしこも苦心しているのだな。

早起きして長距離、運転。
紫陽花(あじさい)の花があちらこちらで、
青、紫、白…と大変美しい。好きな花です。

出先で立ち寄った新古書チェーン店、
以前は品ぞろえがおもしろかった。
久々に行ってみたら担当者が変わったのだろうか。
売れ線を気にしすぎている感じで平凡になっていた。
2冊買うのがやっとで、ちょっとさびしい…。
どこの店も苦心している話はよく聞くが、この店も大変だろうなあと思う。
まったくもって、人ごとじゃないですね。

今日読んでおもしろかったのは雑誌「ぐるり」の渋谷毅インタビュー。
個性個性というけれども…といったあたり。
あれこれ終えてから、ビール片手に見たテレビで良いなと思ったのは、ピエール瀧。

「ゆっくりでいいですよ」というお客様のお言葉に甘えさせていただき、
対応が遅れていることを心苦しく思いつつ…。

17日18日かなりタイトですが、ここをガンバればどうにか乗り切れるでしょう、この荒波。
もっとも、タイトになっている理由のひとつは、18日夜、
友人らに会いたいという欲求ゆえ。
飲みたいんですよね、気の置けない人と。
たまにはおしゃれしようかなあー。
といっても、洋服はまったくといっていいほど買っていません。
美容院のカラーも、ファンデーション代も出し渋って、
古本ばかりにお金を投じております。
当店のお客様には"同志"が多く、おおいに励まされます。
ときにはちょっとオシャレしたほうがいいんじゃない私、とも思うのですが、
ほんの束の間。
でも、オシャレを楽しむ心も嫌いではないので、
だからこそ、そういう関連雑誌を扱っているわけです。
自分でもよくわかりませんが、
個人個人がそれぞれ自分なりに工夫して楽しもうとする心
ー心意気は大いに好きなのです。素敵じゃないですか。

合間に行ければと思うのは文鳥舎。
いわさきちひろ美術館の長新太企画展にも行きたし。
北尾トロさんオススメとあらば、やはり行かねばですね。

しっかりお返事しなければと思うと
メールの返事が遅くなる癖をなんとかしたいものです。
どうぞ良い週末をお過ごしください。

ところで、わが敬愛する「愛すべき怪人」
(この命名はだれによるもの? 笑いつつ共感します。
あれほどエネルギッシュな人がそれほどいるとは思えませんし、
そこも含めて尊敬しておりますので)
沼辺信一さんのブログは、こちらに。

日帰りで大阪へ。
新幹線で読書と睡眠。

行きに読んだ本は「やぎと少年」(アイザック・B・シンガー センダック)、
そして、お客様からお送りいただいた「本の小部屋のこひきだし」ほか小冊子。

帰りがけ、お客様から教えていただいた「阪急古書のまち」に立ち寄る。
美術書に力を入れている店が多かった。
購入は3冊。デレク・ジャーマン、巖谷小波お伽噺文庫、
そして、「現代日本文学全集」(筑摩書房)。
「現代日本~」は装丁・恩地孝四郎。
寺田寅彦、森田草平、鈴木三重吉が三段組でぎっしり。
函コワレあり、本体は美品、すみませんと言いたいほど格安。
寺田寅彦の文章は読む快感。
ねこ嫌いだったのに、ねこにひかれていく話もある。
鈴木三重吉「黒い小猫」には泣けそう。
余裕があれば京都で藤田嗣治展を見たかったが無理。
店内に何枚か飾られていた藤田作品を拝んで、帰途につく。

帰宅は夜12時すぎ。
ねこ小康状態のようで少し安堵。大雨ですね。

16日は立て込むため、メール連絡・発送ともに遅れそうです。
少々お待ちください。文鳥舎に行きたい…。

きのうの書き忘れ。
米原万里さん追悼「こころの旅」の再放送を14日夜、BSで見た。
96年に放送された番組。十代のころ、プラハでともに学んだ友人に再会するドキュメント。
プラハ、ブカレスト、ベオグラードを旅して、
青春、夢や希望をともにした友人らと何十年ぶりかで再会を果たす。
最後に会うアーニャはロンドンから飛んできた。

父親が政治問題にかかわった関係で暮しにくくなり、
「カメラが回ってないところで話そうよ」「空気みたいに生きたい」とつぶやいた友人。
「ギリシャ人なので自国の空や海のきれいさを自慢していた。
当時まだギリシャに行ったこともなかったのにね」と米原さんが回想した友人は、
実際ギリシャに行ってみたら、空はきれいだったけれど
国は好きでなかったという。
個人が歴史に巻き込まれざるをえない運命の悲しさ。
民族問題をからめ、ひじょうに見ごたえある番組になっていた。
歴史の荒波をくぐって再開した友人が語った
「言葉は人と人をつなぐ道具にすぎない。
私たちは言葉なんて関係なく、ニュアンスでわかりあえるのよ」といった言葉もよかった。

米原万里さんの中には、単なる再会レポートというのみでなく、
地球規模で伝えたかったことがあったはず、と思う。

前日、ご近所から買取用にお預かりした本を査定。
日本の古い児童書から洋書絵本まで、本の趣味が良いので、
ひじょうに楽しく拝見した。
ラインナップや本の状態から、本好きのご家庭であることは一目瞭然。

今日お話しして、図書館司書の経験がおありとのこと。
本に愛情をお持ちの様子がよく伝わってきた。
昭和30年生まれで、ちょっと年上のお姉さんが本好きだったとのこと。
ナルニア国物語、アーサー・ランサム全集など、
岩波書店から日本語版の新刊(むろん初版)が出るたび
友達と競い合うかのように、図書館で借りて夢中で読んだそうだ。
沼辺信一さんの話がよみがえる。

すぐご近所に愛書家がいらっしゃることを光栄に思う。
遠方から宅配で本を送ってもらうのもありがたいが、送料がバカにならないので…。
成城や田園調布の店舗に負けず、
うちもご近所での買い取りに力を入れたいものだ。
どうしたらご近所に古本屋をやっていることをアピールできるだろうか。
看板を出す? ビラをポスト投函する? 町の広報紙に広告を出す?
もっともっと目録にトライして、愛書家の目に触れるよう努める?
週末だけガレージ古書店をやる?
コミガレならぬ、ウミガレ? なんかサエない名前だけど。
あとは軽自動車で動く本屋?
深大寺あたりで週末営業できればいいんだけどねえ。
軒先を貸してくださるお宅の方、大募集。

三鷹市・調布市の皆様、古い絵本・児童書ほか買い取り、誠実評価いたします。
まずは書いておこう。

買取のあと、お庭の美しい花々を楽しませていただく。
愛猫の1匹がちょっと不調のため心配。それをのぞけば良い1日だった。

思わず新着本、ちょっと頑張りました。
お好きなものがありましたらぜひお願いします。

30店共同目録「月曜倶楽部」に、FAXやハガキでご注文をぽつりぽつりといただく。
いつもメールでのやりとりのみなので、
ネットを使わない方からいただく手書きメッセージはなかなか新鮮。
目録づくりっておもしろいかもと思った矢先、
彷書月刊・田村さんから目録掲載のお誘いをいただく。
ほんの半ページですが掲載をお願いしました。
締め切りの29日までに27冊ほど何かかき集めなければ。
目録の締め切り2つが終って、市場で本を探さねばという気力が
萎みぎみだったので、ちょうどいいかも。
何もなしにモチベーションを保つって、私にはかなり難しい。

ところで、木曜、大阪に出かけることになりました。
場所はNHKのほう。土地勘がないですが、古書店に立ち寄れたらいいなあ。
サッカーを見て新着本を更新しました。

西荻ブックマークの沼辺信一さんトークショーへ。
ちょっと早めに着いたので、久々に音羽館へ。
市場でよくお見かけする人の店へはなかなか行きにくいのだが、
ああ、やっぱりいいなあ、音羽館は。
何冊か購入させていただく。幸せ。

沼辺さんは「準備する時間があんまりなくて」と謙遜されていたが、
始まってみたら、ご自身の中から言葉が泉のようにあふれ出す。
話せば話すほど表情がイキイキして、調子が上がっていく沼辺さん。
個人的には絵本の読み聞かせ口調がかなり好きだった。

大きく3部構成。
Part 1 絵本とともに暮らした50年
Part 2 日本にもたらされたロシア絵本 1927-1936
Part 3 日本ブームに沸くモスクワ 1925-1929

Part1は、子供時代、絵本とどう出会ったか。
1952年生まれの沼辺さんが幼少時から
お父様の蔵書だった小学生全集、日本児童文庫を読み聞かせてもらった思い出、
村山知義による挿し絵との出会い、恩地孝四郎の表紙への思いなど。
リアルアイムですぐれた絵本、児童書に出会う体験はあまりできなかったが、
8歳年下の妹さんのために読書指南するようになり、
そのことによって自分自身も楽しみ、すばらしい読書体験を積んだこと。
1965年1966年、こどものとも黄金時代をリアルタイムで体験できたこと。
中学時代、図書館で借りたナルニア国物語に熱中。
1967年、岩波書店から出版されたアーサー・ランサム全集をむさぼり読んだこと。
「トムは真夜中の庭で」(フィリパ・ピアス)、
さらには学研の「少年少女新しい世界の文学」シリーズ、
レオ・レオーニに出会ったこと。
いずれも日本語版が出てすぐ、つまり初版で読んでいたこと。
やがて、フィリパ・ピアスの未訳本を原書で読んだこと。

Part2は、1920年代後半から30年代、
ロシアの絵本がどのようにして日本に入ってきたか。
(ごめんなさい。長くなってしまうので、ここはあえてはしょります。
どなたかご紹介お願いします)

Part3は1928年、歌舞伎の興行がモスクワで行なわれた話から始まり、
一体どういう展開になるのかと思ったら…。
私がここで簡単に書くと薄っぺらくなりそうで困るが、
詳しくはほかの参加者がどこかで書いてくれると思う。
危険を承知のうえ、ここでは「速報」ということで失礼して、
かなりラフに述べてしまいます。
間違いがありましたら、どなたかご訂正いただけましたら幸いです。

ロシアの絵本が一方的に日本に入ってきただけではなく、
日本の文化がロシアに入り、
なんと日本の児童書・絵本がロシアで読まれていた時代があったという。
それも「長い名前の子供」という日本ではさほど知られていない話が、
1929年、モスクワで絵本になって出版されている。
沼辺さんはこのあたりの経緯を突き止めるのに苦心して1年かかったということ。

双方向の文化交流があった時期があったーー
その確証をつかむため沼辺さんが身銭を切り労力を費やして、
ついに突き止めたのは・・・・・・
1928年、英語でいえば"Japanese Childrens Exhibition"なる展覧会が
ロシアで開催されたという記録だった。

なんと! このときすでに浮世絵、日本の人形、おもちゃなどとともに
日本の絵本、児童書1450冊(!)もが出品され、
ロシアの人々の目に触れていたのである。
むろん、ロシア、日本ともに熱意を持って動いた人たちがいたからこそ
実現したわけで、その詳細を沼辺さんが語った。

沼辺さんはつい最近、この展覧会が行なわれた「あかし」を
ひょんなことから入手した。
それもある古書店がロシア語がわからず、
捨てるに捨てられずにいた、いわば古い紙ものの束が
まわりまわって沼辺さんのもとへやってきたのだ。
その中から出たきたものは、長さ1メートル余りのポスター。
おそらく、当時、モスクワの街中に貼られたであろう
展覧会の宣伝用ポスターだった。
いろいろ調べ尽くして確かに展覧会があったのだとは思ったけれども、
まさかそんなリアルなものを手にするとは。
思わず、膝がヘナヘナっとなってしまったのだという。

驚くことには、展覧会が開催されたといいうことは
ロシアでも日本でもまったく忘れ去られていた。
1936年ごろからロシアにおける情勢が厳しくなり、
日本人と交流があり、日本人と文通をしていたというだけで
スパイ容疑をかけられ、本人は銃殺、
配偶者はシベリア送りといったような社会になっていく。
さまざまな人の尽力のもと展覧会が開催され
文化交流がなされていたという事実は
歴史のカーテンの片隅に追いやられ、忘却の彼方に眠っていたのだった。
しかしながら、ロシアが積極的に海外の文化を自国に紹介し、
吸収しようとしていた時代が確かにあったのだと、沼辺さんは確信するにいたる。

「こんな重要な出来事が日本でもロシアでも忘れられてしまうんだな。
コレクターが過去を発掘する意味はあるんです」と沼辺さん。
次々と物証を見つけていき
「こんなこと調べても一銭にもならないけど、ものすごく誇りに思ったの。
ロシア人が外国の文化を取り入れようとした。
希望の灯があると、理想を持って生きていた人の言葉が
残っていることに感動したんです。
生身の人間が思ったことは必ず残る。
その人がいなくなっても、その人の情熱や思いが残っている。
後世にちゃんと伝わる。
僕がやっていることって何だろうと自分でも思ってしまうけれども、
調べずにいられないからやっているんだと思う」とのこと。

2部から3部への展開ーとくに3部がみごと。
沼辺さんの話術に魅了され、
次々と確証をつかんで次へ、また次へと進んでいく沼辺さんの体験を
追体験するかのような気持ちで聞き入る。
時代の息吹、人々の足跡を明らかにしていく沼辺さんの熱い口調に
終了予定時刻の8時になるのが速かったこと。

4部以降は、次の場所でということで、
打ち上げでも熱く語り続ける沼辺さんでした。

とにかく速報ということで、ぱぱっと書きました。
詳細は、沼辺さんご自身も書き記している部分がありますし、
西荻ブックマーク、トークショーPART2にも期待。
または、参加者の皆様、ご紹介をお願いします。

沼辺さんは若き日々、阿佐ヶ谷や西荻窪でひとり暮らしをした経験あり。
西荻窪と荻窪にあったライブハウス・ロフトに通っていたこともあり、
また、79年、中野サンプラザ前あたりの青空古本市で遭遇したのがロシア絵本。
当時1冊100円ほどで入手した11冊のうち大半は1950年代など戦後のもの。
しかし、2冊だけ良いものがあり、それは1930年代のもの。
1931年、自由な鳥たち(チャルーシン)
1932年、火事(サムイル・マルシャーク/ウラジーミル・コナシェーヴィチ)
(画像でスライドにうつっているもの)
それがきっかけで25年間かけてロシア絵本をコツコツ集め続けてきました。
コレクターが自分のコレクションを展覧会に出すと
市場での価値が上がってしまうため、自殺行為。
それを充分に承知のうえで、とあるきっかけから
2004年より「幻のロシア絵本1920-30年代展」を開催。
中央線沿線には愛着があり、西荻窪への深い縁も感じているそう。
音羽館にも長年通っているため、さまざまな条件が重なり、
今回のイベントとなったわけです。
西荻ブックマークのトークショーのため、熱心なスタッフらと
打ち合わせを重ねて今日の日を迎えたそうです。
私など何も苦心をしないで同席させていただき、
ありがたいやら恐縮するやら。
大変、良いイベントでした。
ああ、興奮冷めやらずですが、もう寝なくては。乱文失礼。
良い1日をありがとうございます。お休みなさい。

なお、同席させていただいた家人の感想を
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昨日の南部支部大市会では、
何件も入札したものの、買えたのは1冊だけ。
明治のチリメン本を購入。
ラフカディオ・ハーン作、ねこの絵を描く少年の物語である。
チリメンに印刷された技術の高さに魅了された。
当店にとっては高額本だが、それでも入手する価値充分と信じて。

各店の方々からさまざまな話を聞くことができ、大変勉強になりました。
組合関連の集いは、新人にとって学校のようです。
日月堂さん、いつも頑張っていて本当にすごいなあ。
催事は大変なのでどうも腰が引けるのですが、ハッパをかけていただく。
腰は低く、志は高い日月堂さん、素敵です。

今日は西荻ブックマークのトークショーで西荻窪へ。
沼辺信一さんの話を聞くのが楽しみ。
西荻窪の古書店めぐりも楽しみです。

個人的に欲しい本があります。
ネットで探して探して、ようやく2店で発見。
2店ともに注文すればよかったのに、節約しようと、
先に気づいた店でのみ注文。
「発送しました」というメールを見て、
あれ、これ、自分が欲しかった本と違うのでは? と、ようやく気づきました。
とてもオシャレなサイトだったのですが、
欲しいと思っていた本の下側にあった別の本の
ショッピング・カートを勘違いしてクリックしていたのです。
あわててもう1店に注文しようとしたら、もう品切れ。
自分のドジぶりに正直ショック。

切なくて、じっとしていられずセドリ・ドライブへ。
しかし、探そうと思うと見つからないものです。
家人いわく「探そう探そうとする気持ちがジャマして見つからないんだよ。
邪心を捨てたとき、向こうから目に飛び込んでくるよ」。
そう言われると、まあそうかもと思ったり。
ネットで探せないので、どこかの店にあるといいんだけどと切に願ったり。

本との出会いは一期一会。
欲しいと思ったら、やはり迷わずゲットですね。
黒岩比佐子さんは「やるかやらないか、だったら、やる性格」とのことでしたが、
私も本に関しては「買うか買わないか迷ったら、買う」をモットーとしています。
当分、買うより「売る」に専念しようと思っていたのに、
またしてもどっさり買い込んでしまいましたとさ。

追記 今宵ご注文をいただきましたお客様、
93歳のお母さまのためのお買物だそうです。
ジーン…。ありがたく承りたいと思います。
この仕事、ときどき、やっていてよかったと心底思います。

作業しながらついつい読んでしまう。
私にとって、なかなか更新が進みにくい雑誌を更新しました。
「私の部屋」(編集・生活の絵本 発行・婦人生活社)
Do It Yourselfが叫ばれた時代。
ひとり部屋なんて夢のまた夢の時代だったころ、
自分だけの小さなスペースを手作りするアイディアを提案していました。
お部屋拝見など、今思うととんでもない顔ぶれが登場してビックリ。
いつの間にか私たちが忘れ去ってきた楽しみを思い出させてくれます。
1冊でたっぷり楽しめます。

正直、手離しがたいですが、紹介せずにいられないという思いと、
買取もします、というPRもかねましてご紹介。
続きはまた。

この時代、リアルタイムでこの雑誌を読みたかったと
心底思ってしまう。かなわぬ夢ですが…。
私はというと、せいぜいセブンティーンを毎週買って
性を描いたコミックにドキドキしていたころでした…。

いやー、よく働きました。
といっても、私の場合、始まりが遅いので、
時間にしたらたいしたことないんですが…。
違うことがしたくなり、新着本少しですがアップしました。

最近、買取した雑誌に、
ああ、自分もリアルタイムで読みたかったと思ったものがあります。
買取したものではありませんが、
画像の雑誌「ノラ」も出版当時、読みたかった1冊。
"Magagine For Town Women"をキャッチフレーズとして
婦人生活社から77年7月に創刊されました。
表紙絵・森町長子。
執筆陣は、矢川澄子、吉行淳之介、森茉莉、
金井美恵子、萩原葉子…。

人物クローズアップページでは、
吉田ルイ子さん写真・文章で植草甚一を取材。
栃折久美子さんを写真と文で紹介するカラー5ページでは、
種村季弘さんが文章を書いています。
群像新人賞の受賞者として、若き日の中島梓さんが写真つきで
紹介されています。

特集は、女から女へのメッセージ「共棲」。

編集後記には、表紙の絵に託した思いが綴られています。
「従来どおりのただの可わい子ちゃんだけではなく、
自分自身をよく見つめ、個性豊かで、
物事に対して適切な判断を下せる女性であって欲しい、なって欲しい、
いい意味の強い女性に……、という考えを、
この猫をしっかりと抱いた少女に託したものです」
(編集人・藤森正一)

創刊号しか手元になく、
2号以降も見てみたい。
はたして、何号まで出版されたのでしょうか? 
ご存知の方、よろしかったら情報をお願いします。

古書目録「月曜倶楽部」、昼どきにFAXでご注文をいただく。
メールでのご注文もあり、ありがたい。
手離しがたい本に関してはちょっとさびしいが、注文がないよりはるかにいい。
前回、初めて目録に参加したのだが(本の散歩展)、
目録ご利用の方にあまりの不人気で切なかった…。

さて、今日は「銀座ブックバザール」の目録締め切り。
買取、市場、海外で集めた本から50点ほど。
目録完成のころ、HPで画像ほか公開予定です。
これが落ち着いたら、また平常どおり新着本をこつこつ入力していきます。
よろしくお願いいたします。

昨夜、三鷹・文鳥舎で友達らとわいわい楽しんだので、
よい気分転換になりました。
イベント以外で文鳥舎に行ったのは2度目。
カウンターで作家・本好きら常連がつどう横で
わいわいガヤガヤ、にぎやか(すぎ?)だったのは私たちです。

「月曜倶楽部」は30店の共同古書目録であり、
即売会があるわけではありません。
顧客名簿にのっている方にはぼちぼち届くころでしょう。
各店の品揃えをお楽しみいただけることと思います。

といっても、ごめんなさい、私、まだ見ていません。
中央市に行けば受け取れたのに、事情で行くことができず。
ゲラを見られなかったので(コワっ)完成像が見えていないのですが、
九曜書房さんから近々、手もとに届く予定。
自店分を見るのは恐々ですが、他店の分を見るのは楽しみ。
九曜書房さん、取りまとめほか、いろいろありがとうございます。

当店分、「画像はホームページでごらんになれます」と書きましたので、
急いで画像を取り込みました。
写真の一部、まだ入っていませんが、とりいそぎ当店ホームページにアップしました。
どなた様も申し込み可。
先着順ではありませんので、ごゆっくりどうぞ
(複数の方からご希望が重なった本に関しましては抽選。
6月20日ごろを予定しています。抽選日は変更の可能性あり。
その後、当選なさった方にのみご連絡差し上げます)。

6日は立て込みそう。6日、入金確認できても
発送は7日もしくは8日以降になるかと思います。
日記も書けそうにないので休みます、たぶん。
あー、銀座ブックバザールの目録締め切りが迫っているのに、
もごもごもご。

古書展に出るほど体力がなく、店舗展開するほど資金力があるわけでなし。
当面HPと、たまの目録で頑張れるようになりたいです。
目録は、インターネットをごらんになれない方も含め、
初対面の皆様へのご挨拶、宣伝も兼ねているつもり。
今現在、目録が恥ずかしいぐらいイマイチであっても、
恥ずかしがっている場合ではなく、
赤っ恥をかきながらでも勉強してブラッシュアップしていかないと。
将来的には品揃えでお客様に来ていただける店になりたい。
やはり、いちばん大事なのは「品揃え」だと思うので、
もう本当に夢の夢です。

どうこういう以前に、資金難にあえぎ、どうなるかもわかりませんが。
いやいや、請求書が集中するときって、どうして
こう重なるのでしょう。
あれにこれにそれに…、さらに
明治古典会の支払いに、市民税・都民税に…エトセトラ。
もう当分、あまり市場で買えそうにないです。
私の性格だと見たら絶対欲しくなるので、
見るためだけに行くって考えられず。
日月堂さんの「買えても買えなくても来たほうがいいですよ」という
お言葉がいつも頭で鳴り響き、
本当にそのとおり、いろいろ見て学ばなければとは思うのですが…。

一部屋分ほど未更新分の本がたまっているので、
当面、買うより売ることを真剣に考えなくては。
あとは、家人が宝くじに当たったら投資してくれるそうなので、
あてにせず待ちますよ。らりほー。

まあ、明日の運命は誰にもわからないのですから、
地道にやっていくしかありませんね。コツコツ、楽しみも忘れずに。

夕方、神保町・古書会館で開催中の「アンダーグラウンドブックカフェ」へ。
4冊、そして、旅猫雑貨店で新書用ブックカバーを2枚購入。
会計のとき、横にいたお客さんが
「ペラペラの世界」(なかえよしを・上野紀子 1966年に限定300部発行)
を手にしていた。いいなあ…。
私は支払いが終っていたのだが、
いくらなんだろう、いいなあ…とレジ前から立ち去りがたい。
さすがに失礼かと遠慮したが。

今回のUGBは良い本がすっきり見やすく配置されていますよ。
平日は落ち着いて見られると思います。ぜひ行ってみてくださいね。

岡崎武志さん黒岩比佐子さんのトークショーは、
才色兼備の黒岩さんが多少緊張ぎみかと思うが、明瞭に会話を展開。
村井弦斎に関心を持つ。
岡崎さんが巧みに話を聞き出しつつ、
なごやか&にこやかな空気で包み込む。
岡崎さん、テレビやラジオのパーソナリティーもイケますね。
(ブ)マイブック探しのススメには爆笑。

古書店業界、古書好きの人…さまざまな人にお目にかかることができました。

出店の方、だいぶお疲れのご様子。
催事は前後も含め、本当に大変だと思いますので、
あと2日、ご無理なさらずにと祈っております。

いろいろな方々とゆっくりお話したい気持ちは山々だけれど、
後ろ髪をひかれるような思いで帰宅。
新着本をアップする。
市場への支払いがきついので、働かねば~。
本日は、サンリオから80年代に出版されていた雑誌「イラストレ」。
挿絵本のページ、イラストレーターの作品や入念なインタビューなどなど
内容の充実ぶりには目を見晴らされます。

昨日読んだのは「私の稀覯本 豆本とその周辺」(今井田勲)。
今井田氏は、雑誌「銀花」「装苑」ほかを立ち上げた人。
戦時中、捕虜になっていたころ編集した雑誌「かがみ」創刊号を
危険をおかして日本に持ち帰った。
本に対する愛情、豆本を蒐集する思い、
海外の古書店で豆本を蒐集した体験などが描かれ、一気に読んだ。

以前から限定本には関心を持っていたが、
豆本をつくる人・蒐集する人の気持ちを垣間見たように思う。
雑誌「銀花」、市場に売却しようかと思っていたが、再考の余地ありか。

「今井田勲さんの遺した言葉」(今井田勲さんを偲ぶ会・発行)
という本があるらしい。読みたい。
どうすれば読めるのだろうか。国会図書館にはあるのだろうけれど。

4日は夕方、岡崎武志さん、黒岩比佐子さんの
トークショーを聞きたいので、アンダーグラウンドブックカフェに行くつもり。

業者の市・明治古典会へ。
銀座ブックバザールの目録、締め切りが迫ってきたが、
まだまだのような気がして、今日こそ市場で買う気まんまん。
先に開封される4階で、とある束に諭吉何人か投入の覚悟。
まったく届かず。しょげかえる。
とにかく3階で買うぞーーーと頑張る。
結果、久々に買うことができた。4件。

が、どうやら高く買いすぎたようだ。授業料が高すぎ…。
いや、授業料だから高くてもしょうがないですね。
失敗から学ぶのだ、そう信じておこう。
それにしても、支払いが思いやられる。

今日読んだのは「イギリス・ファンタジーへの旅」(岩野礼子)。
ファージョンやポターに共感し、
みずからの人生を見直すべく渡英した岩野さん。
勝手ながら自分との近似値を感じた。
以前、買取に伺った牧師さん宅で奥様が
「ファンタジーの世界に逃げ込でいるときがいちばん幸せ」と
おっしゃっていたことがよみがえる。
その方から買い取らせていただいた本は、
まず自分で読みたくて、いまだに棚に差したままだ。

当店のお客様には、年齢にかかわらず、
ある似たタイプの人が多い。
教えていただくことが多くて多くて、
私は店主というより生徒のようだ。
自分の知らない世界の多さに戸惑いつつ、
ぞくぞくするような面白みを味わっている。

最近おもしろいドラマ=クドカンの昼ドラ。
最近いいなと思う人=倖田來未。
今日いいなと思った人=寺島しのぶ。

2日に入金確認させていただきました方々、
夜になりましたが発送いたしました。
3日、個別にご連絡差し上げます。
妙なところで生真面目な性格はもうどうしようもない。
お客様にまで「休んだら」「お疲れなのでは」とご心配をおかけして、
穴があったら入りたい。が、とてもありがたい。
お客様がしっかりしていらっしゃるので、
海ねこはどうにかこうにか続いているようです。

ともあれ今日のところは店じまいです。
皆様、良い週末をお過ごしください。

ネットで注文した本が海風舎さんから届く。
読みふけっていたら不穏な音。
玄関先に置いた砂袋がねこに破られて玄関が砂の海…。
ようやく一息ついたと思ったら、今度はねこ脱走事件。
どうにか無事収まりましたが、日々いろいろありますね。

お客様から「定休日をつくったら。気分的に違いますよ」とご意見をいただく。
そうしようかなあ。
とりあえず、入金確認後できるだけその日(遅くても翌日)発送を
心がけてまいりましたが、
基本的に「入金確認後3日以内発送(土日は発送できません)」
と変更させていただきます。
お急ぎになる方のお気持ちはわかりますし、
できるだけおこたえしたいと努めてまいりました。
けれども不器用ゆえ無理がたたるといけません。

日記も毎日書かないので(書いていますが)
書かない日があってもご心配なさらずに。

こどものとも 1968年の151号~72年の199号まで
アップいたしました。

2012年4月

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