月の湯古本まつり 〜古本、沸いてます♨〜
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昭和なので時代的には若干下がりますが、擬洋風建築(こんな言葉があります)と言っても差し支えない内部構造のようですね。格子天井という呼び方をする形態です。
天井の高い柱の無いドームぽい空間デザインを、従来日本にある木造技術で表現しようとして、こんなデザインの収め方をしているようです。明治期に建てられた木造の学校建築や役所建築の中のホールなどの空間で、よくこの天井を見ます。ちなみにぼくの通った小学校も明治に建てられた文化財でして、講堂と呼んでたホールは、このデザインのバリエーションでした。
タイルのデザインは、時期的に見ても、アールデコの拡大解釈のようなことではないかと思います。決してラーメン屋マークじゃなくて。
西洋という漠然としたモノへの憧れに対して、技術や知識の欠如を、想像力や創意工夫で日本の大工が乗り越えようとしたのが、擬洋風です。そんな、なんとなく甘酸っぱい感じに、Mongoさんが反応されたのかな、と、これまた甘酸っぱく想像してます。
さすが、たにさん。
建築解説ありがとうございます。
西洋にあこがれたこの頃の大工さんの思いが入っているのでしょうね、この建物には。
今日書きました、Open House Market。こちらもなかなか興味深いですよ。
たにさんも面白がれるイベントではないでしょうか。
あの……今頃すみません。月の湯、楽しんでいただけたようでうれしいです。確かに明治・大正期から擬洋風建築が流行していたのは間違いないですが、月の湯をはじめとする破風造りは擬洋風ではなくて、神社仏閣に由来します。関東大震災後お風呂のない家が多く、少しでも派手な建物にして人を集めようと、昭和に入ってから宮大工たちが考え出したのが東京の破風造り銭湯です。
かねこさん>
コメントありがとうございます。
なるほど、そんなわけでやたら目立つ外観なわけですね。
そんななかにも、たにさんの言う大工さんのこだわりで擬洋風な小細工も入っているのかもしれません。
いろんな原因や想いがそれぞれあってあのような建物が造られ、今もある、っていうのがおもしろいです。