11月5日(土) ことのはライヴ@三鷹 文鳥舎

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三鷹駅から南へちょっと歩いたところにある文鳥舎という
一度も行ったことはなかったけれど気になっていたお店。

昼はカフェ、夜はバーのような感じらしいのですが、
落語、朗読会、講演会などイベントを多く行っているらしい。

やはりこのお店が気になっていたらしい
朗読会というものに行ってみることにしました。

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ことのはライヴ【牧野信一 灯火の作品朗読会】
― 第1次最終回 第十回「鬼涙村」―

牧野信一という戦前の作家の小説を朗読しようという企画らしいです。
牧野信一という人も鬼涙村というお話も全く知らないまま参加。

店内は椅子がぎっちりと並べられ満席の模様。
カウンター内の飲み物の並びとか素敵ですし、
壁にはオーナーの蔵書らしき本がいっぱい。
雰囲気はとてもよい空間です。
お客様には詩人の方とか「先生」と呼ばれる作家の方とかいらっしゃるようです。

まったく場違いなところに来てしまった感はあるのですが、それはそれ。
これから起こることを楽しんでみることにします。

まずは俳優さんであります蔀 英治(しとみえいじ)さんが小さなステージへ上がります。
椅子に座り、小説鬼涙村を一気に朗読、50分ほどでしょうか。
村社会の人間関係を怪しく描いた短編。
時々、客席からはクスクスと笑い声。私にはまったく笑えないところなのですが。

少しの休憩中、ワインが振舞われます、おかわりどうぞと言われ3杯も。
いい店です。
妻は古本界のえらい人岡崎武志さんがいらっしゃっているのに気づき、
迷いつつも話しかけておりました。

後半は対談。
古井由吉(作家) vs 池内 紀(独文学者)

これまた私、全く知らない方々です。
しかし、お話は最高におもしろく。
牧野信一という作家について、鬼涙村という作品についてを中心に
昭和初期という時代について、当時の作家たちの生き方や文化についてと
どんどん話は広がっていきます。

まったく知らなくても本物な方のコアなお話や表情は迫力ありますね。
こんなふうに、文学の世界でも
マニアな方々によるあやしく楽しいイベントが行われているのでした。

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コメント(5)

あ,文鳥舎に行くのなら一言声をかけてくれれば走ってはせ参じましたものを
お店の感じがいいのとご飯が結構あるのとお酒が結構あるので好きなのですが
一人だとなかなか行けないんでねぇ.

海ねこ :

お誘いすればよかったー!
ぜひ今度ご一緒いたしましょう。

Mongo :

いやいや、誘わなくてすみません。
どんなイベントかまったくわからなかったものですから。
イベントの日は普通の食べたり飲んだりはできないようで。
今度、普通の日にぜひ行きましょう。

あ、その普通の日に、わたしもぜひ参加させていただきたく。
店内には本があるのでしょうか?

Mongo :

かねこさん

そういえば、おまえさんとかねこさん、一度遭遇してましたね、私が元我堂店番手伝いの時に。
店内、本結構あるんですよ。本物そっくりのぬいぐるみ猫とかと一緒にかっこよく置いてあります。どの程度自由に手にとったりできるのかわかんないですけど。

ぜひ一度行ってみましょうね。

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