半島を出よ(上)(下)/村上龍
やっと読み終わりました。
先日歯医者へ行った帰りにふらりと寄った古本屋で購入したのです。
物語の大きな筋はまあ単純といえば単純なので。
こんな結末だろうな、と想像した方向へ流れていったわけですが。
国とか政治とか経済とかいう大きな波の中にあっても、
人間一人一人はそれぞれ別々でいろいろなんだな、と。(カエルも虫も)
人はあまりにも簡単に死ぬんだな、と。
昨日の六カ国協議が、
この物語の状況へ進んでいく第一歩ではないか?
というような不安。
などなど、最近の村上龍本と同様、
ザワザワとなにやら不安にさせてくれます。
それにしてもここ数週間、この本を持っての通勤、
重かった。
しかし、すごいお話書きますね、相変わらず。
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» 半島を出よ|村上龍(20050402読んだ)(おまけん)~のトラックバック
村上龍の半島を出よ(上)(下) 村上龍の久しぶりの書き下ろしらしいですよ,これ. この人の本がすごいと思うのは,ふつーに生きていれば経験出来ないことを物語の中で経験させてくれるところなんじゃないかと思っていますが. 福岡に行きたくなります.(旅行記とかそんな話じゃ... 続きを読む
この表紙だけで、買おうかと一旦手にとったんですよ、実は(笑)。
でも、村上龍は、ちよっと間をあけないと読めないなぁと、前回感じたので、今は彼とは距離を置いているところです。
図書館で無理なく借りられるくらいになったら読む予定。でも、その頃には、危惧している状況に進んでいたら読んでいて困ってしまいそう。
それにしても、まだ最近の作品なのに、古本屋で買えるのですね。
確かに何冊も続けて読むのはつらいですね、この人の作品は。
新刊で人気がある本は高く買い取ってくれるので読んだら早めに売る人も多いようですよ。
またすぐに売れてしまうんですけれどね。
古本屋いくたびにのぞいていたらたまたま遭遇。
そこそこの値段(半額以下)だったので買いました。