5月23日 Japan Blues Carnival@日比谷野外音楽堂

毎年恒例のジャパン・ブルース・カーニバル。
メインはオーティス・ラッシュと聞いてちょっと心配していたのです。
過去、彼が来ると雨になる確率が高いのです。
案の定、今年も気温低めで今にも降りそうな空模様。野音の冷たい椅子が体を冷やします。
敷物を敷いてなんとかやり過ごします。

そんななか、15時半過ぎに司会者ごとうゆうぞうが前座(司会者バンド)として登場。
ああ、この雰囲気。ブルース・カーニバルです。
ギターのマキちゃんも真っ赤なスカートで健在。

適度に和んだところで、次はBlack Bottom Brass Band
デビューしたてのころにやはりこのイベントで彼らをみましたが、その頃のはじけるパワーがありません。
円熟してよくなればいいのですが、円熟しただけ、というか。残念。

続いて、近藤房之助。ギター、歌ともに力あります、やはり。
10数年前、近藤房之助がブレイクダウンというバンドをやっていたころ、
オーティス・ラッシュのバックバンドとして一緒にやっているのを見たことがあります。懐かしい。
ラストの挨拶で帽子をとった時の白髪の多さに年月を実感。

・・・このあたりでパラパラと雨が・・・早めにカッパを来ます。

さて、お待ちかね。THE DEREK TRUCKS BAND
聴いてみたかったギターリストです。オールマン・ブラザーズ・バンドの一員でもある人です。
派手なアクションもなく、淡々と弾きまくります。スライドがメインですが、とんでもなくうまい。
それだけではなく、バンドとしての勢いもあり、1時間弱の演奏があっという間。盛り上がりました。
ボーカルとキーボートの髪が爆発状態だったのが妙に気になりましたが。

otis.jpg

ラスト、オーティスの時間です。
が、始まる前、「彼は来日前に脳梗塞で倒れ、リハビリ中でなんとか来日した」とアナウンスが。

助っ人で参加したギターリストが盛り上げたあと、ついにOTIS RUSH登場!
両脇を抱えられてなんとか歩いている状態です。
椅子に座りギターを抱えて歌います。ギターはゆるいカッティングのみ。ほとんど弾けない状態。
口も完全には動きません。が、歌はなんとか歌っています。痛々しいです。
しかし。
何度も見た彼が、今また目の前に来ている、それがすばらしいんです。

観客が熱狂する中、他のメンバーも出てきてアンコール。
Got My Mojo Workin'をセッションします。
近藤房之助もとってもうれしそうに、オーティスを見つめてギターを弾いてます。
ギターの掛け合い、特にデレクがいい音だしてます。
最後、とてもいいセッションでした。

独特の雰囲気の中終了したブルース・カーニバル。
いかれたネーチャンがクルクル踊りながら通路を何周もしていたり、
いかれたおじさんが、司会者にくってかかったり、
はみ出して踊っているネーチャンと警備員が衝突したり。
いろんな意味で飽きないイベントでした。おもろい。

そういえば、去年はこんなことがあって2000円返ってきたのでした。
↓↓↓

05-25-03 ジャパン・ブルーズ・カーニバル2003 日比谷野外音楽堂

3年ぶりのブルースカーニバル。天気もよくなり一安心。
会場入口に早めに着くと、何やら張り紙が。
「アイク・ターナーは諸事情により来日できず。バックバンドのみの演奏。
従って、払い戻しもする。入場する人には、2000円返します」
??とにかく2000円もうかった。
周りはアイクが来なくてがっかりする人はほとんど見受けられず。
2000円バック、ラッキーって感じの人が多い模様。
公園内でビールとお好み焼きで腹ごしらえをしてから、会場内へ。

出てきました、名物ブルース司会者。
と思ったら、最初のバンドは、司会者バンドでした。
ボーカル&ハープでめっちゃ気合入った司会者。
終わってみれば今日一番ブルースな演奏だったかも。
ルート66、主催者からのお知らせブルースなどを演奏。
ドラムはファンキー末吉。ギターのカメリア・マキ、かっこいい。

次に登場は、ハリー。ストリートスライダースのVo。ギタートリオで演奏。
初めて見たけど、音スカスカでかっこいい。立ってるだけでロック。
根強いファンも多いようで、数人が踊りまくり、叫びまくってました。

次は、サニー・ランドレス。
バンドで来るかと思ってたけど、ソロでした。
スライドギターの名手ということでしたが、ほんとにすごいギターテクニック。歌は弱いけど。
長年いろんな人のバックを務めてきた人だそうで、これからの人か。
次はバンドで来て欲しい。

トリは、アイク・ターナーのバックバンド。ボス不在でいったいどうなる?
と思ったら、客はかなりの盛り上がり。やけくそ?演奏はわりとポップで勢いあり。
ボスがいなくて、逆に伸び伸びと好きなように演奏してるからいいかも。
インスト曲で、各人のソロまわしが続く。BB登場前の状態が延々続く感じ。
このままずっと行く?

と思ったら、歌いそうになかったキーボードが歌い始めた。
まあ、決してすごい歌ではないけれど、ブルースカーニバルの場合、歌があったほうが盛り上がる。
斜め後方にいたピーターバラカンさんも立ち上がって楽しそうに踊ってる。
という盛り上がった雰囲気のまま本編終了。

アンコールですぐに皆出てくる。サニー・ランドレスも出てきた。
ブルース司会者も出てきた。マキちゃんもギターかかえて出てきた。ハリーも出てきた。
出場者ほぼ全員で演奏、めっちゃ盛り上がり。
結局2000円戻って、楽しくてとてもお得なカーニバルだった。

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コメント(2)

ちょビ :

楽しかったです!
いかれたねーちゃんとか
はげしく元気のあまってるにーちゃんとか
DTB目当のJamBandファン(自他称とも)みたいなひとが多かったことが
そういう諸事情を引き起こしたのかな?
そんな感じがしました。

アイクは関空で中に入れてもらえなかったそうですね。
過去のもろもろ薬禍で。
呼び屋がそのあたり根回し確認してなかったとは
驚きですが。。。
入国職員に
おれはティナ・ターナーの元ダンナだぞ!
とすごんでみても、結果は変わらなかったでしょうが。。

そう言えばリッキー。
彼女もかなり激しく服用中のようですね。
アメリカの医者にもらった処方箋を今回持参していて
日本の病院でそれをみせたら
これ??!!麻薬ですよ!
と言われて手に入らなかったそうですね。
そういうのが不機嫌の原因だったのかと。
きついの、アメリカじゃ医者が渡してるんですね。
リッキーが大阪公演の後?一人姿をくらまして
大騒ぎになってる間
一人で京都旅行に行ってたらしいですね。
すごく行きたかったんでしょうね。。。。
京都。
ぼくも行きたいです。京都。

Mongo :

いろんな諸事情、多かれ少なかれ毎年あるようですから。
アイクの件も、とてもこのイベントらしい出来事で。誰も怒ったり悲しんだりしてませんでした。

リッキー・リー・ジョーンズはかなりな人物のようですねー。

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