４月２７日 Keith Jarrett Trio＠新宿厚生年金会館
傘もさせないほどの強い風と雨の中、行ってきました。
正式には、キース・ジャレット・トリオと呼んでますが、正式には、
Keith Jarrett/Gary Peacock/Jack DeJohnette
という呼び名で。キース・ジャレットがリーダーというわけではなく、３人が対等らしいです。
３列目ほぼ真ん中というすばらしい席。
３人が出てきます。何度も見ていますが、今までで一番力が抜けている感じです。
ゲイリー・ピーコックは、耳に入れるタイプのイヤー・モニターをはめます。
６９歳、そろそろ耳が遠くなってきたのでしょうか？ちょっと心配です。
やわらかくキースのピアノから始まります。それにベースとドラムが絡んできます。
スタンダード曲です、かなりやさしくゆるーい演奏です。
２曲目後半で、ちょっとゴスペル風のグルーブ部分が。気持ちよく眠くなってきます。
３曲目はかなりフリーな感じへ。多彩なシンバルの音が響きます。
２部も同様に、スタンダードで綺麗にまとめた感じ。とにかく音がきれいです。
年を重ねて、一段と力が抜けて繊細になってます。
特に、ゲイリー・ピーコックのベースが最高でした。
アンコール２曲目が特にすばらしく、終わった後、思わずキースがゲイリーを抱きしめてました。
チケット代金は高いのですが、その価値がある演奏です。堪能しました。
年とってきたしそろそろ引退かも、という心配もありますが、続けてほしいものです。
Setlist
<第一部>
1.On Green Dolphin Street
2.I Thought About You
3.All The Things You Are
4.Now's The Time
<第二部>
1.Someday My Prince Will Come
2.Bye Bye Blackbird
3.Joy Spring
4.Here's That Rainy Day
<アンコール１>
5.John's Abbey
<アンコール２>
6.When I Fall In Love
前回、前々回のキース・ジャレットLive感想はこんな。↓
２００１年４月２４日 キース・ジャレット＠オーチャードホール
本当に久々のキース/ゲイリー/ジャック3人のトリオ。
今回からキース･ジャレット･トリオとは呼ばず、3人が対等のトリオだそうだ。
Set1は、大半が完全フリーの演奏。
スタンダード曲に取り組んできた今までとは明らかに違ってきている。緊迫したまま演奏が進む。
Set2は、スタンダード曲中心。
3人の駆け引き、音色、さすがである。フリーの部分はLiveならでは。
-----------------------------
２００２年１０月３０日KEITH JARRETT Solo Piano The 150th Concert in Japan
東京文化会館大ホール
キースのソロコンサート。7列目というとてもいい席。
彼の日本での150回目のコンサートということで、
通し番号付の記念パンフレットが観客全員（2303人）に配られた。
黒でLPジャケットサイズ。No.60。なんとなく二桁でうれしい、意味ないが。
貴重ないい写真も載っており、ありがたいけれど、鞄に入らん。
キースはトリオでしか見たことがなく、これは初ソロキース。
緊張の中、指を振りながらキース登場。
今回はサングラスではなく、透明な眼鏡。ピアノはもちろん、スタインウェイ。
唐突に演奏が始まる。無調でフリーな演奏。
左右の指がとてつもない速さで交錯している。激しく、美しい。
ほぼフリーのまま、45分ほど引き続け、Set1終了。
とにかくピアノを鳴らし切ったという印象。
休憩をはさんで、Set2。
静かで綺麗なメロディ。
消え入るような音量で、とんでもなく遅いテンポ。
それでいて、ふくらみのある豊かな音。
なんでこんな風にピアノを鳴らせるのか。
短めの曲がいくつか続く。単音連打から膨らんで行く得意の感じ。
アンコールは、ゆったりしたダニーボーイ。
アドリブはほとんどなく、テーマを丁寧に鳴らす。
アンコール2曲目は、ゴスペル調の曲。この感じが一番好きかも。
なんと、3回目のアンコールもあった。シンプルな曲で終了。
ほとんど総立ちのスタンディング・オベイション。
ファンの花束も受け取っていた。
トラックバック(0)
このブログ記事を参照しているブログ一覧: ４月２７日 Keith Jarrett Trio＠新宿厚生年金会館
このブログ記事に対するトラックバックURL: http://www.omaken.com/mt-cgi/mt-tb.cgi/3747
コメントする