03.聴いたCDとかのこと: 2008年4月アーカイブ
ギターリスト、ビル・フリーセルを初めて見た時のカルテットにいたチェリスト。
それがハンク・ロバーツ。
それ以来、最も好きなチェリスト(そもそもチェロ弾く人をそんなに知らないんですが)である、ハンク・ロバーツの新しいアルバム、green。
「ジョン・スコフィールドみたいに弾くビル・フリーセル」という感じのギターリスト、マルク・デュクレと、ジム・ブラックというドラムとのトリオ。
ハンク・ロバーツ、かなり歌ってます。なかなかよい声。
弦をきれいに響かせる曲もありますが、パーカッシブにビートを刻む曲も多く。
好きな頃のビル・フリーセル・カルテットの激しさと美しさに近い。
中でもTreesという曲。ぐっと突き刺さってくるチェロのバッキングと歌。
特に歌。
激しく絡むギターとドラム。
別に似ているわけではないけれど、
アルタード・ステイツ好きな方々に聴いて欲しい、となぜかふと思った。
日本のバンドによるAC/DCトリビュートアルバム。
参加してるのはほとんど知らない方々。
若いバンドが多いのでしょうか。
まっとうなコピー、音頭風、インスト、ロリVo.入りといろいろ。
そんななか、やはり際立っているのは、斉藤和義と奥田民生。
斉藤和義はアコギでHELLS BELLS。
これが重くて太くてなかなかよい。
ポンキッキ、歩いて帰ろうを歌ってた人とは思えません。
奥田民生はWHOLE LOTTA ROSIEをほぼ完コピ。声はボン・スコット。そっくり。
奥田さんとAC/DCって全く繋がっていなかったのだけれど実はかなり影響されていたのかもしれない。
あと、印象的なのは少年ナイフ。これはもうどう聴いても少年ナイフ。言われなきゃAC/DCの曲だとわからないかも。
というわけで、かなり楽しめました。
が。
初回限定で付いているDVDがひどい。
カルトQっぽいクイズをやっているのですが、出演者が遊んでいるだけ。
おもしろけりゃいいけど(私には)つまらない。
これはいらない。
4月の初め、西荻窪で行なわれただいこんの会という名のただの飲み会。
その会でたまたま同じテーブルになった方に新婚6ヶ月だという女性がいらっしゃいまして。
お話しているうちに「ご主人がミュージシャンであり
オオサカ=モノレールというファンクバンドに在籍」と判明。
名前だけは聞いたことありましたが音は全く知らない。
というわけで聴いてみるか、と。
ファンクバンドだったら、やっぱりライブアルバムでしょ、
ということでこれを入手。
黒い。どファンクです。
リズム全体の揺れがまさにファンクなわけですが、特に引っ張ってるのはギター。
カッティングと単音弾きでのリズムの絡みの間がもうグイグイと。
ボーカルの声、ドスが効きすぎててなんて歌ってるかわかりません(ほとんど英語だからってこともありますが日本語MC部部分も実はよくわかりません...)が、黒いことだけは確かです。
日本にもここまでやってるバンドあるんですねー。
(新婚ご主人さんの担当楽器、忘れてしまいました。ギターだったかなあ・・・・・・・)
プロデューサー&アレンジャーとして活動している
ボブ・ベルデン。
ボブさん、今までビートルズ、スティング、プリンスなどの曲を集めてアルバムを作ってきましたが、今回はマイルス・デイビス。
しかもインド風。
インドのミュージシャンと組んで制作しております。
が、他の参加者がなかなか。
マイルスバンド在籍経験者を大量に集めてます。
チック・コリア、ロン・カーターとメジャーな人も入っていますが、
ピート・コージー、ゲイリー・バーツと癖のある時代の人や、
後期の中心メンバー、アダム・ホルツマン、ロバート・アーヴィングIIIなども。
ケイ赤城さんが入っていればさらに完璧だったんですが。
トランペットはもうこの人しかおりません、ウォレス・ルーニー。
もはやマイルスです、この音は。
ソー・ホワット、ブルー・イン・グリーンなどアコースティック時代の曲もやってますけれど、
スパニッシュ・キー、ジャン・ピエールあたりがインド風にはしっくりきます。
おもしろいのはマイク・スターン。この人は相変わらずです。
アレンジとか関係ないですね。いつものギターソロ。
黒いジーンズで膝をカクカクさせて弾く姿が目に浮かびます。
ラスト曲はジョン・マクラフリン作曲。
マイルスとインド、といえばジョン・マクラフリンです。現シャクティ。これがなかなかいい曲。
というわけで、企画倒れにならず、いいアルバムになってます。
これもまたマイルス・デイビスの一つの形かと。
うっかりこんな本も買ってしまった.....
M/D マイルス・デューイ・デイヴィスIII世研究
菊地 成孔、 大谷 能生
辞書並みの分厚さ。いつ読み終わるのだろう...
Brad Mehldauの新作。 ヴィレッジ・ヴァンガードでのLiveです。
トリオ名義。
パット・メセニーとの共演ではいまひとつ彼のよさが感じられませんでしたが、さすが自分名義のトリオ。
ブラッド・メルドー独特のフレーズがたっぷり。
おなじみのベース、LARRY GRENADIERは安定してていうことないのですが、
(たぶん)初めて聴いたドラムのJEFF BALLARDが当たりです。
間がとてもよい。
2枚組でどっぷり浸ることができます。
スタジオ録音ではいまだにLargoが最も好きなんですが、ライブ盤では今のところこれがベストではないかと。
お勧めは1曲目、Wonderwall。
Oasisですね。
実はOasis、ほとんどまともに聴いたことなかったんですが。
いかにもBrad Mehldauらしい選曲。
時々、つぶやいています