02.行ったライヴとか体験したこと: 2009年8月アーカイブ
8月22日(土)
ここの所、恒例になりました矢野顕子さん夏のブルーノート。
今回は新たなメンバーでのトリオで登場。
とはいってもアルバムなどでは旧知の2人。
ベース:ウィル・リー
ドラム:クリス・パーカー
第2部にて、矢野さんにかなり近い席を確保。
登場した3人はニコニコと上機嫌。ウィル・リーはピョンピョン跳ねてる。
結構な年のはずだけれどなんかまったく変わっていない。
「バカボン」から始まる。ウィルさん、高音の合いの手を多用するフレーズは相変わらず。
音が実に心地よい。
久しぶりに演奏されたような気がする「すばらしい日々」。これが名演でした。
歌と演奏、どちらも極限まで力強く、ウィル・リーのベースと口笛ユニゾンもあり。カンペキ。
清志郎のことを歌った「きよしちゃん」では"どうしたんだ、ヘヘイベイベー"を
静かにリフレインするエンディングが追加されていました。しんみりと染みる。
アンコール前ラストは最近のライブ定番、「ローズガーデン」。気持ちいい。
アンコールではラスカルズの曲を。ウィルさんもボーカルをとれるので、矢野さんはコーラス。
強い声でハモリを重ねる矢野さんがうれしそう。本当はハモリたいんだろうな。
本当のラストは「ごはんができたよ」。日本の名曲。
"静かに夜がくる、みんなの上にくる"
いつものアンソニー&クリフのトリオとは全然違う趣きだけれど、楽しいよいバンドになってました。
しかし、ウィル・リーは元気だ。
8月21日(金)
久しぶりにサーディン・ヘッドのライブへ出かける。
近い吉祥寺、対バンが東京ローカルホンク、小川美潮スプラゥトゥラプスということで
これは行かなければ、と。
会場到着したのは前座の方の唄が終わる頃。
その後、すぐにサーディンヘッドの演奏が始まる。
小川美潮さんファン、ローカルホンクファンが多い客席。
あえてフリーな激しい音をぶつけてきます、ジョージさん。
気合の入った長めの「フュージョン」から開始。
ドラムソロ→ドラム+かわださんギターDUOから流れたThe Ending。
以前聴いたときとは少し変化しててさらによい感じ。
スプラゥトゥラプスのメンバーの方(特にwhachoさん)にも受けてた。
Block Signalはさらにハードロックになってた印象。短くも濃い演奏でした。
東京ローカルホンク。始まった当初は歌がやや聴きづらかったのですが、徐々に解消。
相変わらずのまっとうでドンピシャな演奏。それぞれの音と声がしっかりしている。
「カミナリ」は本日も名演、何度でも聴きたい。名曲。
ラストは小川美潮スプラゥトゥラプス。ドラム小林さんはサーディンヘッドとダブルヘッダー。
こちらではタブラなども使用。(いい音してた)。
ギターなしのバンドになっていましたが、ピアノの切れがよいのでまったく気にならず。
むしろ空間が広がっている感じも。whachoさんは小物屋としての本領発揮。
絶妙なタイミングでの細かい音の数々。小林さんとの相性よいです。
久しぶりに見た小川美潮さんはなんだか更に宇宙人になっていた。いやいやとんでもない人だ。
なぜあんな風に歌えるのだろう。時間が押していておしゃべりが少なかったのが残念。
美潮さんのおしゃべりはとてもおもしろいんで。
あまりにも豪華な3バンドの演奏。ビールがうまい贅沢な夏の夜。
おまけ:
◆本日の一等賞
ジョージさんのTシャツ
◆本日の2等賞
216くんの着ていたJOY Tシャツ。(写真撮り忘れた)
◆本日の残念
ジョージさんの弾くES335のボディが大きいので素敵なTシャツデザインが客席から
あまり見えなかったこと。
8月15日(土)
世間は夏休みという時期の週末。
日帰りで甲府へ行ってみた。調布から京王線で八王子→JRで甲府まで。
甲府は良くも悪くも地方の県庁所在地、っていう風情の町。
「ほうとう」っていうのぼりが多く見られるのが山梨って感じか。
バスで山梨県立美術館へ。特別展 ハンス・フィッシャーの世界。
ハンス・フィッシャーが自分の子どもたちのために話を考え、書き連ねた絵の数々。
幾度も下書きをした様子、アイデアをメモッた紙などなど大量の展示。
お話の内容も(子どもも読めるよう平仮名で)きちんと書かれていて原画で読みすすめる絵本状態。
これだけの絵を残したこと、そしてそれらがきちんと保存されてて日本に来ている、ということに驚く。
せっかく遠出してきたので、近くにある湯村温泉郷へ。
弘法湯でお風呂だけ入らせていただく。700円。ひさしぶりの温泉な気がする。
じわりと染みる。上がったあと、お茶とお菓子もいただく。感じのよいところ。ありがたい。
甲府駅前へ戻り、蕎麦屋で軽く一杯。出し巻き卵などつまみ、蕎麦。
再び電車で帰宅。短かったが旅は旅。
やっと夏休みらしい1日だったかもしれない。
8月8日(土)
先日も行った「堀内誠一展 旅と絵本とデザインと」の中で企画されていたトークイベント、
「堀内さんの絵本」へ出かける。ふたたびの世田谷文学館。
出演は、スズキコージ(絵本画家)、土井章史(トムズボックス代表・絵本編集者)。
堀内誠一さんに見出されたというスズキさん。
あの強烈な印象の絵を描くのがどんな人なのか、という興味もあり。
現れたスズキコージさんは、おしゃれで素敵なおじさん。
タイトルは「絵本」となっているが、トークの大半は要するにスズキコージさん自身の堀内さんの思い出。
どんどん語られるエピソードに、堀内さんの直感的な鋭さと優しさ、おもしろさが現れる。
なにより、スズキさん自身がとにかく興味深い方。あっという間の1時間半。
堀内さんに会ったことがない、という土井さんは終始悔しがるばかり。
流れるような進行とか、的確な構成とかとは縁のないトークでしたが、それでこそ。
これぞライブ。スズキさんのインパクトがあまりに強烈でした。
トーク終了後に再度見た堀内さんの展示はスズキさんのパワーを浴びたままだったものですから、
やや集中できませんでしたが、「雑誌の表紙で三島由紀夫の切腹を真似たのは堀内さん本人である」、などトークで語られた現物の確認もできまして。やはり一度では見えてないものも多いですね、これだけの内容だと。
展示自体も本を増やしたり、別ページを見せるようにしたり、細かな工夫もされているようですから、
再度見に行っても新たな発見があると思われます。
それにしてもスズキコージさん、パワフル。
時々、つぶやいています