04.読んだりしたもの: 2008年5月アーカイブ
就職して東京へ出てきた当初、三鷹市のはずれにある社員寮に住んでいた。
中央線までやや距離があるものの、憧れのジャズ喫茶、A&FやMEGにふらりと行ける、
そんなところに住めたことがうれしかった。
ライブハウスも数え切れないくらいあった。
いわゆるフュージョンって音楽も好きだったから六本木ピットインにも出かけたけれど、
やっぱり中央線。
新宿紀伊国屋書店裏にあった新宿ピットイン。
吉祥寺サムタイム。
すごいミュージシャンだと思ってた人たち(実際にすごいんだけど)が
当たり前のようにマンスリーでライブやってるのにびっくり。
そんな中、最もインパクト受けたのが、アケタの店。
狭い。椅子が変(適当なソファとか)。焼酎水割りが濃い。つまみが潔く大雑把。
なんだか妖しくてドキドキする空間。
この頃(今でもか)最も好きだったサックス吹き、梅津和時セッションっていうのが、月一で行なわれててよく通った。
今は亡き、トロンボーン板谷さん、じゃがたらで吹いてたトランペットの吉田さんなどがいたかな。
なんでもありセッション。
そんな空気が詰まった(ってわかりにくいだろうけど)日本のジャズアルバムだけを紹介した本がこれ。
中央線ジャズ決定版101 監修/明田川荘之 アケタの店の店主。
見開きでアルバム1枚を紹介してますが、とにかく偏ってます。それがいい。
先週行った国立のライブハウス「No tranks」店主、村上さんも書いてます。
「新宿ピットインにもアケタの店にも出てないミュージシャンは中央線ジャズとは呼べない」。
まあ、そういうことです。
その理論に沿いつつ、私が考える最も旬な中央線ジャズなミュージシャンというと。
和泉聡志。
もはやジャズなのかなんなのか。そんなこと関係なくなるのが中央線ジャズ。
なんて思いつつ、この本読みすすめてたら、ちゃんと出てました、和泉さんの参加アルバム。
Elvin Jones Tribute Band 「アケタの店」での録音です。
時々、つぶやいています