2009年2月アーカイブ

●金曜、1週間ぶりの古書市場。
合間、食事しながら、どの店が目録の次号をいつごろ出すのか情報交換。
その場にいた店も、他店の予定についても。

「え、もう出るの?」「早いねえ」「私はまだまだ」とボソボソっとつぶやきつつ、
ただただ、うどんをすするばかりの海ねこ。

目録の進行が遅いことについて、
「ホームページも休んじゃってるし、大丈夫なんですか」
と、同業仲間から心配していただく。

海ねこ「もう飲み会もあんまり誘わないでいいからね(でも、ときどきは誘ってやってね)。
あ、今日も飲み会だわ」
同業仲間「・・・・・・」

●夜、友人らと「2月3月生まれの誕生会」という名の飲み会。
2歳半の子がいて面白かった。電車好き。Sちゃんからもらって以来、ずっとバッグに入れてあった鉄道関係の手帖を渡したら、結構受けた。

友人の夫は、絵本の編集者。
労作をプレゼントしてもらう。
この人の絵本づくりにかける情熱はすさまじい。
 
「実は初めて人に打ち明けるんですが」と、もたらされた朗報。
どれほど彼自身の生きる支えになっていくことか。
本当にめでたい! よかったね!

「こどものとも」など発送するたび確認がてらさーっと読むが、
古い絵本や児童書を読んで、いつもうならされるのは、
こなれた訳文。すいすい心に入ってくるのだ。

Kさん、影となり日向となり、
末永く日本の絵本・児童文学界を支えていってください。

●誕生会まで2時間ほど空き時間が出来たため、先輩書店らの飲み会に参加。

先輩「久々だねえ。どうなの、目録、どのぐらい進んでるの?」
海ねこ「250冊ぐらいですかね」
先輩「・・・・・・。何冊ぐらい入れるつもり?」
海ねこ「千冊ぐらいですかね」
先輩「・・・・・・・・」
海ねこ「今はまだ日本の古本屋のフォーマットどおりエクセルに入れている段階。
字数気にしないで説明文とか入れているので、結構時間がかかっちゃって」
先輩「・・・・・。君の説明は、客観的なようで客観的でもないからねえ。ははは。
とにかく書名だけでも全部入れたら?
で、どうなの、何部ぐらい送る予定?」
海ねこ「××××部ぐらいですかね」
先輩「ほおお。でも、大変だよ、発送代が。大丈夫?」

目録完成のころにあわせて、ちょっとしたイベントを画策していたのだが、
相談したところ早速、先輩らの反対にあった。

「どうかなあ。来る人いるかなあ。うちはスタッフ×人で頑張って、
毎日ちゃんと店をあけて、均一の本をこまめに換えて・・・。
人を呼ぶって大変なんだよ」
「イベントのために本に値札貼りして、運んで、陳列して、店番して・・・?
それだけ手間をかけるなら、その分を目録にかけたほうがいい。
本当に人を呼べるのは、本でしょう。
うちは・・・・(こんな本を目録に掲載したら)現物を見たいって山口から来た人がいたよ。
人を呼べるとしたら、本当に凄い本だけだよ。
本に力を入れたほうがいい」
「?万、経費にかかるなら、その分を自家目録に回しなさい。
そのお金で写真ページがカラーページになるよ」

砕けていく何か。

大丈夫なんでしょうか、海ねこ。

自分の敵は自分・そして、気の迷い。
が、がんばりますっ。とにかく入力します。
今日は「だいこんの会 幹事の引き継ぎ打ち合わせ」という名の飲み会。
夜まで入力してから出かけることにしますっ。連れは、これから餃子の皮を作るそうです。

電話は好きじゃない。
相手の状況がつかめず、いつかければいいのか悩んでしまう。
出にくい状況のとき、突然かかってくる電話ほど一方的で
好ましくないものはない。

が、たまに、いいなと思う電話もある。

大阪の古書店さんから電話。
初めて会話する店主さん。

「日本の古本屋に海ねこさんが出しているのを見たそうで、
お客さんがなんでも思い出の本で、
講演会か何かで使いたいらしくて。

電話ですいませんが、こちらの店に送ってもらえませんか」とのこと。

倉庫に行って探し出す。すっと見つかると気持ちがいい。
すぐ梱包して郵便局へ行き発送する。
本が、東京から大阪へと移動していく。
やがて、大阪の古書店さん、思い出の本と出会えた人、
それぞれ、古書とともに、ちょっとした楽しさを手にするはず。

よかった、その輪に加わることが出来て。

実は、梱包の際、思い出の本というので、どんな本だろうか、と、さらっと見てみた。
開発ラッシュの狭間、ぽつんと取り残された古い小さな家。
両隣に大きなビルが建ち、人で賑わう。
小さな家は自分だけ取り残されてしまった。孤独にさいなまれる。
あるとき、重機で移動させられる。
「ああ、もう自分はおしまいなのね」
・・・運ばれていく小さな家は、覚悟を決め、目をつぶる。
やがて、行き着いた先で、小さな家が目をあけたら
夢のような美しい自然の中だった。穏やかな次なる人生が待っていたのだ。
ハッピーエンドというお話。
ヴァージニア・リー・バートンのパロディーかなとも思うが、だいぶん違う。
いかにもディズニーらしいエンディング。

どこぞのどなたか知らないが、なるほど、
この本が、ずっとずっと心に残っていたんだなあ、大人になってもなお。
本が人の心にもたらす、目に見えない力。

それにしても、高い本ではない。
業者割引の1割引でお送りしたけれども、
大阪の古書店さんは利益、ほとんどないだろうなあ。
振込先によっては、かえって振込手数料が高くつくのではないか。東京への電話代で足が出たのではないか。
それでも、付き合いのあるお客さんから頼まれて、力になりたかったのだろうなあ。
古本屋ってジミすぎるけど悪い仕事じゃないなあと思う。

そして、倉庫に山積みの本たちも、
ホームページにも自家目録、月曜倶楽部にも入れないなら、
せめてどんどん日本の古本屋に入力していこうと思う。
どなたかの思い出の本、どなたかが必要としている本かもしれないのだ。
自分でもどんどん入力する。
データ入力の助っ人Sちゃんにも、末永く宜しくお願いしますと、この場を借りて。

近頃、もっとも衝撃を受けたCD。

TONY GREY"Chasing Shadows"

アビシャイ・コーエンが凄いと思っていたが、この人もまた・・・!
トニー・グレイ、75年、英国・ニューキャッスル生まれ。

NYで、カサンドラ・ウィルソンのバンド、パット・メセニー・グループの一員として活動。
2008年8月末からのハービー・ハンコックのヨーロッパ・ツアーに同行。
上原ひろみのユニット"HIROMI'S SONICBLOOM"でも活動。

CDの完成された音に圧倒され、
「この年齢で、こんなに凄い音楽が出来ちゃって、この先どうするんだろう」と言ったら
「みんな、そうだよ。マイルス・デイビスも、
一緒にやっていたチック・コリアも、ハービー・ハンコックもそうだったよ」
と、家族に言われた。

さようなら。

stepper.jpgのサムネール画像

ダイエットと自家目録の二大目標、その後。

ほぼ毎日、歩数計をつけて歩き、お酒や間食、夜遅くの飲食を以前より控えている。
2か月で1,5-2キロほど、ゆっくり減量。
ときに過食過飲があっても、そこそこキープしつつあるかも。
2か月で1,5キロだなんて簡単だよと思われるかもしれないが、
自分にとっては画期的である。
花粉の季節、外を歩くのが厳しい。
運動不足になりがちなので、室内で鍛えられるようステッパー購入。
古書組合の先輩方との山歩きにも備えつつ、体重キープを目指す。

自家目録はようやく4分の1入力を済んだぐらいか。
近々締め切りとなる共同目録に予告を入れたいので、
目玉となりそうなものを集中的に入れている。
いろいろ調べながら、なので、なかなか進まない。
余裕があるなら、もっと資料をあたって調べたいが、
今はとにかく入力し続けてまずは完成させていくのが優先か。

「うちの目録、もうすぐ出来るよ。1か月もあればなんとか。
コツは市場に行かないことだね」と他店・Nさんのお言葉。案の定、軽々追い抜かれそう。

市場行くと、ついつい買ってしまう。もれなく、大量の本の整理がついてくる。
たまたま本日は梱包・発送が多い。土日は発送を休む方針にしたのだが、
やむなく、昨日も梱包・発送。それでも終わらないため、
とうとう本日月曜は、市場を休んでしまった。

月曜と金曜は古書市場に行く習慣なのだが、ついに休んでしまった。
何か出ていたかなあ。無理してでも行けばよかったか?
行かないと気になって仕事が手につかないぐらい。地団駄地団駄。
だったら行けばよかった? 考えても仕方がないので梱包します。
通りをはさんだ倉庫に行くにも、花粉よけにマスクをしないといけない。

初夏が待ち遠しい。

不義理をしてばかりですみません。
お客様に会え、なかなか会えない古書店仲間にも会える唯一の機会、逃して切ないですが、春のイベント、古書展は休みます。
なんとか自家目録を完成させます。クオリティーはともかく、まずは第一号を出します。宣言しないとやれない、やらないなんて、はあ情けなか。

これでやれなかったら? 考えまい。

目録完成まで何か月かの間、店として持ちこたえられるかどうか? ちょっとは考えよう。

http://matsushige.cocolog-nifty.com/blog/

深夜、おなかが空いてしまいました。あまりに美味しそうで、思わず↑

今日(実際のところ、昨日になりますが)は、とある会社のとある方のご厚意により再入荷した本を1冊1冊状態確認、そして、HPに紹介。予想はしておりましたが、おそらく近々に品切れになりそうです(深夜2時40分現在、すでにご注文いただいた方、本、ちゃんとありますので、ご安心を。1冊1冊、状態を再度確認のうえ、週末から週明けに受注メールをお送りできると思います。品切れになり次第、終了になります。ご用意できません場合は深く深くお詫び申し上げます)。

メールの対応、梱包・発送、受注、山田太一ドラマ、TOKIO 5LDK、メールの対応。

以上で時間が尽きてしまう。

なぜ、こんなに時間切れになってしまうのかと考えると、思うに、おそらく睡眠時間をとりすぎているためかと思われ。銀色夏生も書いていましたが、目覚ましによって、でなく自然に目が覚めるまでたっぷり眠り、夢を見ることによって、ある程度ストレス解消できる体質のようで。

眠る間際になって、慌てて戦前のキンダーブック2冊を目録用に入力する始末。そんなことで帳尻あわせをしようだなんて。

しかし、戦前のキンダーブックには唸らされます。西崎大三郎の品格を備えた文章、そして絵柄にクラクラきてしまいます。できれば私、かような幻想的な美しい世界をたゆたうように生きていたい。

更年期とか、親の衰弱とか、中性脂肪とか、ゴミ出しとか、花粉とか、支払いとか、そういうのがない世界へ行きたくなる。

ざらざらしたものばかり嘗めたがって、嘗めては吐くねこ、あんた、なんでそうなの? さびしいの? はあ~、とか。ああ、本片付けとかないとー! とか。ガレージにまだ何箱、本がたまったままだよ、なんで整理が苦手なんだろ、自分! とか。本、重いよ、重くてヘトヘトとか。そんなもろもろがない世界へ(となると=酒になってしまう短絡さが自分のアホアホな強みであり、最大の弱みでもあり)。

「ヒロイヒロイ ウミノナカハ

ヤッパリ シヅカニ キレイナクサヤ オサカナタチガ ユラユラヲドッテ ポコポコ ウタヲウタッテヰマス

アシタノアサ オトト ト コトトノ オメメガサメテモ マダ ウタッテ ヰマスデセウ

イツマデモ イツマデモ ウタッテ ヰマスコトデセウ」(キンダーブック 昭和15年 ウミノハナシ より) 

本読んで寝ます。家族が最近、図書館で気の向くまま借りてくる本、自分ではなかなか触手をそそられそうにない本ばかり、ついつい試し読み。ほーと思う本も、あちゃーと思う本もいろいろ。

最近いただいて嬉しかったもの

kiko.jpg

イラストは、71年に出版された絵本のキャラクターを模したもの。

本が届いたことをお喜びになった方から、とてもご丁寧なイラストと文字によるカードをいただきました。
ふだん、一言二言、メールをいただくだけでも十分嬉しいのに、
一目見て分かるぐらい時間とエネルギーを注いでかいてくださったイラストと文字・・・。
思い出の本との再会、読書生活の思い出など、弾けそうな歓びとともに綴ってくださって、
こちらまで胸が熱くなりました。
ご本人様の許可をいただき、ご紹介
(そうはいってもまあ、文字は読めるか読めないぐらいのサイズにしておきました)。
1冊の本が人にもたらす「力」をしみじみ感じました。

1冊の本を手にしてこれほどお喜びの人がいると知ったら、本の作り手たちも
この本にこれまで関わってきた関係者も、どれほどの喜びでありますことか。
やれ、本は重くてイヤだの、古書は埃っぽくて掃除が大変だのブツブツ呟いてはおりますが、
古書店業は、意義のある仕事かも、と、認識させていただいたひととき。

ライター、イラストレーター、デザイナー、編集、出版関係、新刊書店、取り次ぎ・・・・
本に携わるって、いずれも素晴らしい仕事ですよね。
不景気でお互い大変ですが、なんとか続けていきましょう。

さて。こちらもまたビックリのいただきもの。
denshuup.jpg

有り難い贈り物に感激したことは何度かありますが、よもやのお酒。
お酒をいただいたのは初めてです(催促しているわけではありません。どうか誤解のないように!)。

贈ってくださった方は、絵本、お酒、おいしいもの、音楽、沖縄、スポーツをこよなく愛し、ブログが充実。しばしば愛読させていただき、「田酒」をお好きでいらっしゃることについつい反応したことがありました。
すると、私が田酒好きとご記憶くださって、
たまたまご入手されたものと思いますが、青森限定の田酒ーー限定なので、あえて「田酒」は名乗っていないらしいです。おそらくずいぶん珍しいお酒だと思うのですがーをお送りくださいました。
「ブログネタにでもしてください(笑)」とのことでしたので、
ご好意に甘えさせていただき、ご紹介。
春の到来を感じさせる味といいますか、
大変美味しく、いただきました。Sさん、ありがとうございました!

本を通じて何かをお届けする仕事なのですが、
実際は、私のほうがいろいろいただいているような。
恩返しも兼ねまして、もっとお喜びいただけるよう精進せねば、と思う次第です。

自家目録、入力に時間がかかってなかなか捗らないので、
自分への励みとして入力した冊数をカウントしてみました。
216冊。
1000冊ご紹介するとして、まだ5分の1というところでしょうか。
といっても、まだ将来的に日本の古本屋に掲載しようと
日本の古本屋のフォーマットにどんどん入れているだけなので、
後日、文字量調整、レイアウトなどやり直さないとならず、
画像のスキャニングはまったく手つかず。
宛先の整理もほとんど手つかず、でございます。
花粉症が治るころまでにはなんとか形に出来ているといいのだけれど。
もしも形に出来ていないとしても、少しずつ確実に進んでいますように。
どうか長い目で見守ってやってください。

しかし、作り上げたとしても、気に入っていただけるかどうか自信がある筈もなく、頑張る甲斐はありやなしや、当て所ない旅、であります。

くるりのシングル「三日月」(表題作のほか「かごの中のジョニー」どんと「夢の中」の3曲)、気に入りました。

南陀楼綾繁さんのブログで触れていただいたので、
隠しても仕方がない。

http://d.hatena.ne.jp/kawasusu/

いつもの古書店仲間らに、沖縄からやってきた古書さりい、ふくら舎らも加わって、にぎやかな晩。

http://www.sary.net/

http://www.sakura-zaka.com/shop2.html

酔の助で思いがけない顔ぶれに遭遇して、勢いで3軒めに突入。

南陀楼さん、皆に気を遣ってくださり、お疲れさまでした。
畠中さん、無事に帰れました?
こちらは結局京王線が途中までしかなく、タクシーでの帰還となりました。
タクシーの運ちゃんとまるで呑み仲間のように会話しながら帰り、
うるさい酔っぱらいが家族に迷惑をかける。

中央市大市の下見で、風船舎カップルに声をかけられる。
「自家目録、やってよかったです」
「1か月半しかなくて、とにかくやるしかなかったんですよ」
「海ねこさんの目録、発行日を決めて宣言しちゃったほうがいいですよ」
など、励ましていただく。二人、目がキラキラしていた。

その翌日、宿酔いで目録入力に手をつけられず。
風船舎カップルは二日酔いの辛さを知らないだろうなあ、いいなあ、
親の体調がちょっと心配なのに、健康な自分が何してるんだかなあ、と悶々。
この年齢になると、二日続けて呑むときついなあ、と感じる日々。
夜になっても、まだろくに食べられず。今もまだ気分が悪い。
濁った目で、地べたを這うような自分が情けない。
ピッポさんのライブにも行けず、家族が出かけていった。

はっ、時間は有限。
古書と会話する日々に戻らないと。

本日の発送・受注はすべて終えました。
メールの返信が遅れている方、まもなく差し上げられると思います。
ワンパターンのネタばかりで、なんか冴えないブログ・・・。違う展開が欲しい。
でもま、ふくら舎さん、また市場&飲み屋でね!?

できるだけ行こうと思っているのに、金曜の古書市場、休んでしまった。
ムネンであります。痛恨の極み。誰を恨むのかというと、自分をであります。

仕事がたまってしまった。

昨日、発送をしてからのちは、ずっと外での仕事。夜は学生時代の仲間が久々に集った。
合間、時間が空いてしまった。
帰宅して仕事をしたとしても1時間ほどしたらまた出かけなければならない。
ならばどうしようかと、途中駅の神保町で時間をつぶす。
市場はすでに終わっているし、どうしようか。

タテキンの店頭を見ていたら店員Kさんに「どうしたんですか」と声をかけられる。
ダイバー、ブックハウスなどあちらこちら歩き回りながら、
周囲の店は皆さん仕事をしているのに、自分はぽつりぽつねん、
何をやっているんだろうと。

端末でメールチェックしながら、在庫確認ができないことを辛く思っていた。
この時期、大学、図書館、文学館などからの公費購入のご希望が増えてくる。
とりいそぎ在庫確認のうえ、ご連絡差し上げます、と、お礼のメールを端末から返信。
手元に本がないので対応することができず、申し訳ありませんと、なすすべもなく、
神保町の街並で立ち尽くしていた。

で、夜は宴会であった。学生時代の先輩らと集う。
学生時代の仲間は宝だ。
が、付き合いがいいにも程がある。ビール2杯ゆっくり飲んでいたら「どうしたの?」「調子悪いのか?」「らしくない」など心配され、焼酎でピッチをあげて、じき皆に追いついてしまった。
結果。一夜あけても胃が重たい。

で、今日は内臓も疲れぎみで体調が悪い。
仕事がたまっている。
市場への支払いばかり増え続けるのも困る。
市場に行けば行ったで、飲み会に誘われたらきっと行ってしまうだろう。
うううう、休むか、休むのか、市場。

行けばきっと何かあったかもしれない、各店が古書を手にとるさまが目に浮かび、
行くべきだったか、遅れてでも行こうかと、ずっとずっと辛かった。
最後の最後まで迷い続けて
迷い続ける自分に堪え続けた。

書肆ユリイカが60年代に出版、立原えりからが書いている雑誌「プッペ」、
田中栞さんから分けていただいた「書肆ユリイカの本」を自家目録用に入力。
さて、たまってしまった発送と受注にかかります。ねこが散歩に連れていけと膝上へ来れども。

何ヶ月ぶりかで美容院へ。
「白髪、増えましたねえ」
美容師さんに言われた。

年齢のためならまだしも、最近だいぶヨレヨレしております。

髪振り乱して郵便局へ駆け込むと、足がもつれます。

できるだけ丁寧に誠意を持って、と思ってやってきておりますが、
「至急、状態を知らせてください」「いついつまでに発送を」といった
ご希望に添いたい気持ちはあれど、なかなか難しいときがあり。

可能な範囲で、極力なんとかしたいと思いつつも、
出来ないときは出来ない、出来ないことは出来ない
ーーそうきちんと言うことも誠意のうち、かと。メール上で詫びつつ、心の中で頭を下げつつ。

無理し続けると、壊れます。

我が儘かもしれませんーーたぶんそう。でも、もうちょっと丁寧に仕事をしたい。自家目録への道、険し。HPをしばらく休止したF舎、勇気のいる決断だったのでしょうね。

うーむ、うすだくんの日記、ますます好調だ。
読ませるなあ。なんだか励まされるな。
白シャツ王子の記事を読むと、実店舗って素敵と思えてくる。

http://d.hatena.ne.jp/collabonet_project/


エクセルのことを知らなさすぎるので、
昨日、古書市場の合間、エクセルの本を買いにいった。
三省堂書店の売り場に、たくさん種類がありすぎて、
エクセルの使い方、やら、必殺技やら、そんな類の本。
1冊を選ぶだけで、へとへとになった。

O舎さんやR書林さんが
「番号を押すだけで、納品書や請求書が自動的にできあがるよう
人にプログラミングしてもらった」
「在庫が2冊あったものが1冊売れれば1冊に、
1冊あったものが1冊売れれば0冊になる」などと話していたのだが、
こういうプログラミングは、いったいどうすれば?
エクセルでちょいちょい、っていうわけにはいかないのか。いかないんだろうなあ。
それでも、世間には、そういうことがちゃちゃっと出来る人が結構いるらしい、凄いなあ。

古書市場では、最近とんと見かけなくなった復刻もののセットを落札。
高かった。
まさか上札になるとは思わなかった。
高く入れすぎたかもしれないけれど、どうしても欲しかったので、
上札は高めに書いた、その上札で落ちた。
二番札(二番目に高い札)はどこの店か、だいたいいくらぐらい入れたのか、
想像がついた。

以前、何度か販売したのだけれど、その後、めっきり見ない。
探してほしいと頼まれるけれども、見かけない探せない。
見かけなくなって、検索にかからないようになると、
欲しい人・欲しい公共機関はお金を出してでも探したくなる。
そうなると、どうしても値段が上がってしまう。
市場での値段が上がるので店での売値も高くなる、
店での売値が高くなるから市場での値段も上がる、ようです。
(古書の値段は、常に動いている。
日本の古本屋に以前入力したものに、ある日、突然注文が入って、
あら、こんなに安く売ってしまったのかと自分で驚くことがある。
古書価の変動は思いのほか激しい。今の出版事情からすると今後、拍車がかかるでしょう。本は生きてるなあって、ときどき思う。)

市場での買値が高くなるから、欲しいものをどうしても入手しようとすると、
古書店はどんどんお金がなくなっていく。
弱小店はすぐにでも売らないと厳しいのだけれど、
今めったに見かけないものなので、
欲しい人は夢中で探している。
ネットだと、たまたまネットを見たタイミングの人にしか本が行き着けないかもしれず、
長年必死に探している人に申し訳がたたない。

それにしても、市場への支払いがかさむため、
自家目録の完成まで抱え持っておくには辛い。

たぶん次回の「月曜倶楽部」に掲載するかと思います。
めったに見ない本で、状態が良いもの、
そして、内容的に評価しており、きちんと売りたいものは、それなりの値段をつけます。
それでも欲しい人のもとに本にきちんと旅立って欲しい。
状態がいまひとつのもの、自分の店になくてもいいかなと思うものは
安く売ります。
安く欲しい人のもとにきちんと旅立って欲しい。

「あの店は高い」と言われても、すべて高い訳ではない。
「あの店は安い」と言われても、すべて安い訳ではない。

ところで、当方、発送は、ゆうメール(冊子小包)を中心に、
値段の安い宅配会社を利用していますが、
お客様の希望、同業者からの助言があり、もう1社、導入予定。

紛失・破損事故が起こった場合、補償があるのかないのか、
補償があったとしてどのぐらい補償してもらえるのか、
補償がなくても安いほうがいいのか、
高くても紛失・破損事故が少なくて補償がつくほうがいいのか、
お客様に選んでいただけるよう選択肢を増やす予定。
その分、料金体系が複雑になり、自分も(いちいち迷いたくないお客様も)大変になりそうですが、
選択肢を増やしていくのもサービスのうち。
お互い、なんとかやっていきましょう。

股旅堂の自家目録第一号、あちらこちらのブログで取り上げられている。やったね、股旅さん!

道案内していただき、後をゆく者にとっては頼もしい。

「週刊ブックレビュー」を観て、月曜発送分の納品書を入力。
本の入力の続きをして、深夜、就寝。

風が強く、ベランダに干したままの洗濯物がものすごい音をたてる。
昨日に続き、深夜、ヘリコプターの音。
連続放火事件があったので警戒しているのか、夜中のヘリには不安を掻き立てられる。
布団の上には、どっかりねこが熟睡。重たい。

なかなか寝付けない。

ようやく寝たと思ったら、もう起きる時間。

のどが痛いかも。風邪のひきはじめか?

メール確認すると、「問い合わせ」
「お問い合わせ」などの件名で、
「初版かどうか確認を」「蔵書印、書き込みの有無の確認を」
「状態について詳細をお知らせください」
「状態について、なるべく詳しく教えてください」といったメールが。
なぜか、この週末からこの手のメールが多い。
住所など書かず、ときには名前もまったくないが、
個人情報保護法の影響なのか、
どこかに問い合わせの見本でも掲載されたのか?

できるだけ詳細を、という質問。
できるだけきちんと確認して、詳しく伝えますが、
状態について、お知らせするのはなかなか難しい。

目標。できることなら何度か買っていただき、あの店でこう記載されていたら
(あるいは、この本がその値段設定されていたならば)
だいたいこのぐらいの状態だろうと推察していただけるようになっていきたい。夢のような話かもしれませんが、お客様のためにも自分のためにも、なるべくそうなっていかなくては、と思う。
勿論、初めての方にも、お名前が書いていない方にも、できるだけ丁寧にを心がけて対応しております。それは当然ではありますが、すぐご連絡することは難しく、恐縮です。

週末、週はじめ、梱包・発送・古書市場と少々立て込みますので、
どうかお待ちください、と詫び続ける。
梱包・発送をして、古書市場に行って、帰ってきてから梱包・発送の続きをします。

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