2008年9月アーカイブ


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第2回 月の湯古本まつり ~古本、沸いてます♨~

月の湯は昭和8年創業。木造破風造り建築で、浴場には富士山のペンキ絵、
床は今ではめずらしい六角形のタイルを使ってある昔ながらのたたずまいの銭湯です。
現在は週3日の営業。
そんな定休日の銭湯をまるまるお借りして、古本市を開催。
カフェスペースもご用意いたします。

http://d.hatena.ne.jp/wamezo/20080914

海ねこも、ぼちぼち持っていく本を準備しなくては。
本番までに予定があれこれあるので、早めに準備を進めようと思っていたのに、
向井さんにはすでに先を越されたようです。

10月中に「本の散歩展」も控えているので、どうしようかなあと思いつつ、
お客様に女性や家族連れ、若いカップルなども多いと聞いたので、
いわゆる古書・良書は他店におまかせ。海ねこはこんな感じ(↓)で、どうかな、どうでしょう?
実はよくわからなくて模索状態ですが、まあ、「本の散歩展」にしたって
すでに何度か参加していますが、相変わらずさっぱりわからないので、悩んでも一緒か!?

値段は通常より安くしているつもり(200円~)ですが、
うぬー、わめぞの皆様にリサーチしにいったほうがいいのかな?

なお、出品本には変更がある場合があります。予約はできません。

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1 うたとあそび 戸倉ハル 昭和45
2 教育まんが 十王の話 昭和40 少カキコミ
3 世界童話全集 ふらんす 初山滋 昭和26
4 数字がとびだす・パノラマ絵本 トラックトラック1,2,3 沢田重隆 85年・初版 終わりまで見たら今度は絵本をどんどん広げて、長ーくつながったパノラマ絵本になります(全長6メートル・「世界最長」と書かれています)。

5 わたしの赤ちゃん日記 俣野温子 書き込み・貼りこみあり
6 赤ちゃんにおくる絵本1 戸田デザイン研究室
7 赤ちゃんにおくる絵本2 戸田デザイン研究室
8 こどものころにみた空は 工藤直子 松本大洋
9 きせかえ きいち 昭和30年代?(復刻版ではありません)
10 インテリア手芸 型紙つき 昭和45年
11 主婦之友付録 家庭園芸 草花と野菜の作り方 昭和6年
12 同上 妊娠と育児の月々の心得 昭和5年
13 同上 育児百科宝典 昭和6年
14 同上 夏の子供服一切の作り方 1932年 昭和7年  10-14は当時の広告がまた面白い。
15 洋書絵本 HORATIO(カバのホレイショ)マイケル・フォアマン 英国 70年 72年のreprinted
  ジャングルで暮らすカバのホレイショ。決して現状に満足せず、外界に出たいと憧れていました 。
  そして、ついに旅立って・・・。
16 洋書絵本 Helico et l'oiseau ヘリコと小鳥 アンドレ・ダーハン フランス版 88年
  巣から落ちた小鳥を育てるヘリコ。小鳥が上手に飛べるように励まします。
  フランス語版ですが、文字は一切ない絵本。
17 キャロル大魔法館 ジョン・フィッシャー 高山宏・訳 81年
18 ターシャ・テューダーの世界 ニューイングランドの四季
19 同上 英語版 The Private World of Tasha Tudor

その他、エッセイ・絵本・児童書など持っていく予定。
え、弱いですか? もっと何かインパクトの強いものを探すべき?
冊数は200点ぐらい用意すればいいのかなあ。初参加ですので冊数がよくわかりません。
多すぎたら預かってくださると親切なことをおっしゃっていただいたのですが、
でもまあ、冊数よりクオリティーも大事ですよね。
「月の湯古本まつり」まで、あと10日ですか。
持っていく本を選ぶのは面白いんですが、自分の悪筆が目ざわりすぎて正直、値札貼りは好きじゃない。
でも、月の湯、そして皆さまのためなら、せっせせっせ、エーンヤコラでございます。
もし、値札の文字が読めない場合は、当日、会場のどこかにおりますのでお問い合わせください。

お知らせです。

☆2008年秋季だいこんの会☆

【日時】 10月10日(金) 19時~21時半

【場所】 西荻窪の居酒屋「三喜」の2階

     ※もう場所の説明はいいですよね? はじめての方には教えてあげてください。

【会費】 4,000円

(料理いろいろの盛り合わせ大皿・刺身盛り合わせ。
飲み物の量によっては、プラス500円くらい徴収するかも。会費は最初にいただきます)

【お願い】 プレゼント交換がありますので、何か持ってきてください。高価なものは必要ないです。500円程度のものでじゅうぶんです。

2次会、あります。いつものあの店だと思います、たぶん。

参加者の人数を確認しまして店に連絡します関係上、、
「10月7日(火)夕方まで」に出欠のご連絡をくださいませ。

出席・欠席のご連絡は、こちらへ↓

daikonkai@gmail.com

海ねこメルアド、岡崎武志さんメルアドはじめ、
「だいこんの会」常連への連絡でも結構です。
口頭でもお手紙でもアドバルーンでも飛行船でも結構です。

2次会のみの参加でも大丈夫です。店を予約する関係上、
参加できるかもという方はなるべく事前にご連絡いただけますとありがたいです。

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以下、連なるイベントの前夜祭でもありますね。

11日(土)「月の湯古本まつり」
http://d.hatena.ne.jp/wamezo/20080914

12日(日)「秋も一箱古本市」
http://sbs.yanesen.org/hako1/

12日(日)「Open House Market 2008 October」

「Open House Market 2008 October」
――見る買える! 解体直前・昭和の住空間を訪ねる特別な一日 都内二邸で連続開催
Series 1 築73年・ムラカミさん家に見る昭和のくらし――大田区・村上邸 2008年10月12日(日) 10:00 ~ 18:00
事前の申し込みが必要。「参加お申し込みフォーム」があります。日月堂のHPをご覧ください。

10月26日(日)の「Series 2」も必見です。

http://www.nichigetu-do.com/catalogue/project_2008_openhousemarket.php

「いのちがあと五日しかなかったら」三年 田中敦子

自動車にのっていろんなとこへいく
べんきょうなんかぜったいせえへん
あそんであそんであそびまくる
もし おかあさんが
「べんきょうせい」といったら
「どうせしぬんやからあそぶ」というて
たらふくあそぶ
マンガの本よんで
マンガばっかりかいて
一日中いい気でくらす
おすし三ばい
うなぎどんぶり六ぱい
おこのみやき十まい
ドロップ五十二こ
おいしいもんいっぱいたべる
テレビはわたしのすきなもんかける
しんだらつめはいらんから
足のつめも手のつめも
みんなかんでやる

(「せんせい きらいになれ」灰谷健次郎 理論社・65年)
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最後の3行が好き。「一日中いい気で」ってのも。いいなあー。
「正念場」とか書きながら、ぜんぜん違うことばかりしてしまう。
時間制限を自分で自分に課すべく、夜何時どこどこって誰かと約束しておけばよかった。
いかんですなあ。「正念場」というより「少年場」って気分。
上の詩は、本日送り出す本より、抜粋させていただきました。

「月曜倶楽部」「アートブックバザール」の目録(合本)が完成。
印刷所から何冊か届く。
ムトウさんのものと一目でわかる絵を配した
アートブックバザールのポスターも(デザインは、あの方! お世話になってます!)。

月曜倶楽部は25店、アートブックバザールは13店?
どの店もずいぶん本気のラインナップです。
夢中で見ておりました。自分が参加しているから言うわけじゃなくて、すごく面白い。
あの店のあの人、この店のあの人・・・、
市場で集書している顔が目に浮かぶ。
そう来るかあ、ああ、やっぱりうまいなあ、など、本当に刺激を受けます。

海ねこ分は書影を含めまして、近日中にHPにも公開したいと思います。

実は、本日は、10月24日・25日に五反田・古書会館にて
開催される「本の散歩展」目録の締切。
すでに行数は満たしているのだけれど、何を省いて、何を選ぶか、この機に及んでまだ迷っている。迷いたい、のか。目録づくりの仕事が好きみたいです。
各店の目録を目にして刺激を受けてよかった。気力を振り絞って、なんとかしたいと思う。
月曜なので発送もかなりあるかもしれない、本日一日ばかりはさすがに正念場です(ブログ書いてるけど)。

さて、チラシがぼちぼち届くころですので、もうちょっとしたらまたご紹介したいと思いますが、
10月11日、「第2回 月の湯 古本まつり」に参加します。
わめぞの方々にはお世話になっております。
以前から一隅に参加させていただきたいとは思っていたのですが、
なにしろハイレベルなので、たじたじ、といった感じでした。
昭和8年築の由緒ある銭湯での古本まつり、
あんまり楽しそうで、ついに初参加です。
晴れの舞台に立つ小学一年生みたいな気分。ああ、どうしよう。
はじめは300円均一で絵本をどっさり出すつもりでしたが、
参加店数が多いため量より質の様子(←とても難しいっ)。もうちょっと絞り込むつもりです。
洋書絵本の背を見やすくしようと昨晩、セール狙いで
CASIO ネームランドをゲットしてきました。
さて、何をどう持っていくか、イベント準備のドキドキわくわく感とともに
リアルタイムで随時報告できたら、と思います。
やる側が楽しまないと、お客様も楽しくないと思いますので、まずは自分が準備を楽しみたい、
あとは、関係各位にできるだけ迷惑をかけないよう気をつけつつ、当日の活気を皆さまとともに楽しみたい。そして、気持ちよく楽しく打ち上げたい(あらら、結局、それですかあ)ーー今回の目標です。
市場で情熱を見せてくれ、いつも刺激を与えてくださる西秋さんとも一緒なので、その点も楽しみです。
10月12日、一箱古本市ですし、展覧会を組み合わせて「芸術の秋」とシャレこむのもよさそう。東京散歩に最適な季節ですね。
どうぞよろしくお願いします。

http://d.hatena.ne.jp/wamezo/20080914

それから、昨日のことです。
北尾トロさんに海ねこ倉庫 兼 事務所におこしいただきました。
本の家のイベントで残った本をお届けいただいたのです。
ご多忙のトロさんにそんなことをお願いしていいのかどうか、
連れとも相談したのですが、すみませんと頭を垂れながら甘えさせていただきました。
お忙しいところ、お引きとめしてしまいましたが、
ミニ倉庫の一角に急遽こしらえたお茶コーナーで、ちょろっとおしゃべり。
本の家の一隅に参加させていただき、勉強になりました。
昨日はトロさんから本の家のことなどお聞きする。楽しかったです。
トロさん、遠方までお手間をおかけしました&ありがとうございました。

で、連れが直後、
あのお茶スペースは面白い、海ねこの本を見たい人もいるだろうし、というのです。
本に囲まれた狭間であり、場所からして最寄駅から徒歩20分(バス便あり)という陸の孤島ですが、
いつか何か企画を考えようかなあとも思います。

買取本の持ち込みをなさりたい方は、事前にメールでご予約いただけましたら
対応可、となるよう前向きに検討したいと思います。そういえば、買取スペースがあるといいよ、とは、
ずいぶん以前、南部・小川の兄貴さんからもアドバイスいただいていたことでした。

当店HP、なかなか更新ができず本当に失礼しました。
本日、目録の締切を終えましたら、いよいよ新着本に集中したいと思います。
月の湯の準備をしながら、たまっている新着本の更新にかかる日々となります。

話題が錯綜しますが、buku最新号が完成とのこと。パチパチ。
となりますと「だいこんの会」はそろそろ、なんでしょうか?
今回幹事をさせていただきますんで、皆さまよろしくお願いします。
いつごろ開催すべきなのでしょうか???
岡崎さんでしょうか石原さんでしょうか、bukuさん? 糸織ちゃん?
どなたか、どうぞご指示くださいね。

こちらも改めてご紹介予定ですが、日月堂さんのイベントも近づいてきました。
紹介していた公文堂(娘)さんの文章がとてもよかったのだけど、おや、削除してしまったのでしょうか。
勿体ないです。復活しないのかな?

最近の読書では、「ゆめはるか吉屋信子」が面白かった。田辺聖子の筆力にぐいぐい読まされました。
ただ、分厚い2冊組なので、下巻はとっておいて、
間に「堀内さん」(堀内事務所。堀内誠一への思いを各界の錚々たる面々が綴ったもの。安野光雅らの文章に泣く。
お持ちの方でお譲りくださる方、買取といいますか、個人的にそれなりの額で買わせていただきたいです)
さらに「旅の仲間―澁澤龍彦|堀内誠一往復書簡」を。渋谷のギャラリーTOMで現物を見ましたが、
活字で読めたのは別の意味で良かったです。
内容を把握したうえで、堀内さんのエアログラムの絵を眺めたりして。
ただ、自分の入手した本がたまたまそうだったのか、なぜか版下(今そう言わないのか?)のよごれがあちらこちら、そのままだったのがちょっと気になって、クルクルっとした校正のヨゴレトルマークをつけたくなりました。
よほど急いで作ったのか。何か事情があるのか。ますます愛着のある本となりましたが。

さらにその間に澁澤龍彦「高丘親王航海記」、林芙美子「放浪記」など、あれこれ読んでおりました。
夏の疲れが出るころですが、読書の秋、食欲の秋。英気を養ってまいりましょう。では仕事します。乱文失礼しました。

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千葉県・市川市。
海ねこにとって「市川」は、
小5から大学生のころまでピアノを習いにいった(行かされた?)思い出の地です。

三人兄弟で、家計は火の車でした。そんな中、かつてピアニストに憧れた母親は、ずいぶん無理をしたことでしょう、娘を某・大学の先生のもとへ送り込んだのでした。いじめられっ子だった私をなんとかしなければと考えたのかもしれません。
しかしながら、親の思惑と異なって、練習が好きでなかった私。

毎回毎回、練習不足がバレるかもとビクビクした記憶、親がきちんと月謝を払ったのかどうかという不安・・・。劣等感と「習わされている」感が結構重たかった。
大人になった今でもときどき、「今日はレッスンの日だったっけ? あ、違った~・・・」という夢を見ます。
レッスンのあと、駅前の松坂屋(でしたっけ?)をぶらぶら歩くこと、
そして、母親がたまに同行した日、レッスン後にご馳走してもらえる甘味喫茶が楽しみでした。ところ天と鍋焼きうどんが好きという、ちょっと変わった子でした。

お茶の水駅で黄色い総武線に乗り換えて
大きな川をひとつ、またひとつと横切って近づいていく市川。

市川駅から歩いて、京成電鉄の線路をこえると、先生宅はすぐそこでした。

ほろ苦い・・・、しかしながらインパクトの強い思い出となりました。何十年たっても忘れられない思い出であり、今となっては、妙に懐かしい気もします。

石井桃子さんは子どものころの思い出を忘れず、そのときどき、すんなり思い出せるのが私の強みだといったことを書き残しています(雑誌「子どもの館」)。
だれにとっても、子どものころの思い出は、特別なものなのでしょう。

おしゃべりが過ぎました。

さて。
東山魁夷(1908年~99年)というと、どんなイメージをお持ちでしょうか?
私たちが抱いているイメージは、もしかしたら実態のごくごく一部かもしれません。
2005年11月に開館した「市川市東山魁夷記念館」において開催される
「童話家・東山魁夷の世界」展に出かけてみませんか?

東山魁夷は戦後まもない1945年(昭和20年)から1999年(平成11年)に亡くなるまで
50年以上もの間、市川に居を構えていました。
生誕100年を記念して、このほど、
童画家としての東山魁夷にスポットをあてようという試みがなされました。

大正から昭和初期、児童文学の黄金期。
ご存じ「コドモノクニ」をはじめ、すばらしい絵雑誌が世に送り出されました。
絵雑誌は、当時活躍していた画家たちにとって仕事の舞台ともなりました。
若き日の東山魁夷もまた、「コドモノクニ」「少年倶楽部」といった雑誌に挿絵を寄稿していました。
東京美術学校日本学科在学中の1930年、実家の経済状況の悪化から仕送りを断りました。
生活のために童画を手掛けたではないかという見方もありますが、
はたして生活のためだけだったのでしょうか?

本名「東山新吉」で発表された絵には、初々しさとともに、
子どもたちへ寄せる温かな視線が感じられます。

魁夷は、1933年から35年にかけてドイツ留学しますが、
滞在先のベルリンでも挿絵の仕事を続けていました。
帰国後も、日本画家としての制作の傍ら、少なからぬ数の挿画を手掛けています。

挿絵画家としての東山魁夷に光をあて、業績をまとめて紹介した初の企画展です。
当時の児童向け書籍・雑誌に掲載された挿絵やその原画、
当時の様子を伝える書簡などによって「童画家・東山魁夷」の実像をよみがえらせます。

大正から昭和初期にかけての童画家たちの活躍について
いろいろ思い出を巡らせる絶好の機会となるでしょう。

●「童話家・東山魁夷の世界」展●

期日 9月20日(土曜)~10月26日(日曜)
会館時間 10時~17時(入館は16時半まで)
入館料 一般700円 65歳以上560円 高大生350円 中学生以下、無料
休館日 毎週月曜(祝休日にあたる10月13日は開館、翌14日は休館。
    9月23日は開館)

アクセスなど、市川市東山魁夷記念館のHPをご覧ください。

http://www.city.ichikawa.chiba.jp/bunka/higashiyama/index.html

景気上向き? 周辺で開店ラッシュです。
自分のことのようにうれしいです。めでたし!

阿佐ヶ谷・中杉通りに開店したばかりの
ロシア雑貨店「パルク」。
店主Nさんには、ずっとロシア絵本の件で(ときどき飲み会でも)お世話になっておりました。
とっても賢くてかわいい人。そして、ロック魂の持ち主。きっと上手に店を展開させていくことでしょう。
http://russianzakkapark.blogspot.com/

紙モノ、文房具などを扱う「ハチマクラ」の店主さんに
先日お目にかかりました。ご主人が、知る人ぞ知るあの方と聞いてビックリ。

http://hachimakura.com/index.html


「パルク」「ハチマクラ」。阿佐ヶ谷・高円寺と、ハシゴしてぜひ伺ってみたいです。

それから、高円寺コクテイルで活躍していた
コウケさんがついに! 自分の店をオープン。
大の相撲好きらしく、店名は「番狂せ」。
新宿荒木町、最寄り駅は四谷三丁目のようです。

コウケさんはとても良い写真を撮ります。ギャラリーも兼ねているらしい。
さて、いつ行きましょう。楽しみです。

http://yaplog.jp/bankuru/

しかし、皆さん、すごいです。
子どものころから、
お店というのは、賢くて立派な大人でないとできないのかと思っていました。
いつの間にか、周囲は大人になっていました~。
あ、自分も、ですか。あれ、そうだったんですか、大人だったのですか。
では、友人との飲み会に出かけてきまーす(そんなときばかり"オトナ"になる)。

連休ですが、仕事もしております。チェコ絵本を更新しました。「古本 海ねこ」もどうぞよろしくお願いいたします。

(おぼえがき 近々更新予定 東山魁夷童画展&日月堂さんのイベント&月の湯古本まつり)

映画「グーグーだって猫である」を観た。
水曜、レディースデーで1000円。
レイトショー(日~金の20時以降上映作品)だったので、連れも1200円。

「ジョゼと虎と魚たち」の犬童一心監督である。
音楽・細野晴臣である。
音楽を含め、とても丁寧に作られた映画だった。

主なロケ現場・吉祥寺である。
井の頭公園がたくさん映っていた。

若き日の思い出の断片が画面のそちこちに見つかりすぎて、
平常心でいられなかった。
友人が裕福な親元で暮らしていたころの公園沿いのマンション、
中学時代の同級生が身投げしたあたり・・・。
生まれて初めて異性の友人と歩いた池の周辺。

あれから何年?
20年、30年など、瞬く間に経過するもので、
自分はいったい何をしてきたのだろうか、と愕然としてしまう。

四十すぎの女性ならではの実感を
小泉今日子があそこまで表現できると思わなかった。
さまざまな憂鬱、オリをまとっている感じ。
これまでの体験からわかっているのだ、
言わないでおこうと言葉を呑み込んでしまう感じ・・・。
そして、ゆるやかな希望と、捨てきれない夢と。

もはや何があっても動じない彼女。

原作では、四十代ではなく、五十代かあるいは六十代? キョンキョンが演じたから四十代に見えたまでなんだけれど。ちなみに、今確認したところ、小泉66年生まれ、監督は60年生まれだ。

卵巣ガンだとアシスタントに初めて告げ、ねこの世話を頼みにいくシーン。
思いをこらえていたアシスタントが
帰りがけの主人公にアパート前で飛びつく。子供のようにワンワン泣く。
「大丈夫! 大丈夫だから!」と、全編を通して唯一、声を張りあげた主人公。
まるで自分に言い聞かせるかのようだった。

アシスタント役のひとりが上野樹里。子どものころから感情をストレートに外に出すタイプで、
二十代ならではの勢い・無謀ぶり・荒削りな輝きを上野が好演。
小泉今日子との対比が鮮やか。くらくらきた。

グーグーほか、ねこら好演。
ねこのアップ、間違いなく撮影は長時間に及んだであろうに。
ねこの寝姿だけは、いまいちだった。
さすがに撮影現場で、全身リラックスで熟睡できるねこはいないんだろうな。

しかし、今日見たメールにはたまげた。
5日昼に発送した本がまだ届いていないと、お客様からのご連絡。
郵便事故だろうか。
もしもそうだとしたら5年間で2度めである。大変低い確率であってもゼロではないのだと、久方ぶりに思い出させられた。
郵便局に相談しにいかなければ。

かわりのものがない古書なのだ。お客様が永らく探していらした本だった。

毎日、郵便局を信頼して発送しているのだが、事故が起こるようであれば、
いったい何を信用すればいいのだろうか。

全品、宅配で送るべきなのだろうか。その差額は誰が出すのか。
すべて投げ出したくなるような、それでも、もうちょっとやってみようかと思うような。
そんな感情まで含め、小泉今日子のリアルっぽさには参った。

そういえば、子供のころ、田圃だか畑だかを自転車で駆け抜けるシーンが
二度だっけ、出てきたな。

 

umi-tabi_poster.jpgのサムネール画像

ここだけはまだ"夏やすみ"です。

とはいっても、夏休みは永遠には続かないので。

いよいよ、あと1週間で終了です。

明日9日(火曜日)から最終日15日(月曜日・祝日)まで海ねこの本、全品2割引とさせていただきます。

旅猫雑貨店の商品は、秋ものが入荷しています。

「本の家」の本、掘り出し物が見つかるかもしれませんよ。

「本の家」の新メニュー・カレー&ビールに、隣のそば屋に(真空管アンプほか、オーディオにも注目!)、城下町に、立ち寄り温泉に・・・。楽しみいっぱい。新宿から高速バスで十分、日帰り可。信州の秋を探しに、あるいは、夏のしっぽを追いかけに・・・、ぷらっと高遠へ出かけてみませんか?

営業時間など詳細は、「本の家」ブログ参照のこと。

9月8日は共同目録「月曜倶楽部」の締切。
月曜、古書市場なので前日、なんとか印刷所にメール送信。
できるだけ珍しいものをと気合いだけはこめたつもりですが、
ここ最近、買取でお世話になった方々のおかげでなんとか行を埋めた部分もあり。
安堵する間もなく、僅か2週間先に今度は「本の散歩展」目録の締切が・・・。
目録づくりは編集的な作業で、結構好き。
気合でいきますが、どうかな、なんとかなるかな、ダメかな。
次号「月曜倶楽部」はおそらく9月25日ごろ完成予定らしいです。
そのころ、当店HPでもご紹介しますので、どうぞよろしくお願いいたします。

わずか104行、されど104行。
目録ひとつ、ようやく終えたプチ達成感。
オンライン古書店だと、自分で休みや営業時間を設定でもしない限り、
いつまでたっても仕事、仕事となりがちだ。
しかし、人間誰しもオン・オフ、緊張と弛緩が大事なはず。

さて、一日でもっとも幸福な時間が降りてきた。

夜寝る前の読書タイム。わが時間であります。

同時進行で読んでいるもの。

●ゆめはるか吉屋信子 田辺聖子(延長戦で手元に待機中なのが「地の果まで」(吉屋信子 北光書房)。
●都心ノ病院ニテ幻覚ヲ見タルコト 澁澤龍彦(その延長で、R書林お勧めの「高丘親王航海記」を次に読むつもり)

●堀内さん(堀内事務所 非売品 97年)
●のだめ カンタービレ(貸してくれてありがとう、オペラ嬢さん)
そして、昨日、往来座の外市で購入したこれも加わる。
●大阪京都死闘篇 武藤良子

現在のBGMはAvishai Cohen"As Is・・・Live At The Blue Note"

「このベース、だれ? すごい良いね」と聞いたら「前も同じこと言ってたよ」と家の者に言われた。

古い本は、すぐ売れなくても慌てない、焦らない。
ただでさえ、時代をかいくぐって今日まで残ってきている本なのだ。
良いなと思ったものを選んでおけば、
きっと、どこかに同じように感じている人がいる。
いつかは、持つべき人のもとへとたどりつく宿命にあるようだ。

このほど、検索でたどりついた方からご注文をいただいた。

「・・・しかしまあ、こんな本がようありましたね・・・すごいですね」
と、メールに書いていただく。

5年ほど前にコピーをようやく入手されたそうだが、実物があるとは、と驚いたそうだ。
何か情報がないかと、ときどき検索をかけていて、
探しあててくださったらしい。

自分がいいと思ったものに、どなたかが反応してくださる。
その瞬間、本の作り手、過去の売り手、かつて所有していた人、今この時代に生きるどなたか、
そして、私がつながりあう。

あと50年もたったら、私が書いているこのような文章はどこにも残っていないだろう。

それでも、私のような思いをする人は、きっといることだろう。

先頃、先輩書店N堂さんから
「自分がいいと思ったら、それでいいんです。自信を持てばいい」と言われた。
「私は人目を気にしすぎ?」と聞いたら否定されなかった。

まだまだN堂さんのようにはいかないが、
今日も何か、いいなと思えるものと巡り合えるだろうか。
そんなわけで古書市場に行ってきます。

晴れ。洗濯・掃除をして、メール対応しながら、NHKに出演していた樋口可南子を見る。いいなあ、サバサバしていて、なんて素敵なんだろう。ショートヘア、いいなあ。「和服にも洋服にも似合うから。3週間に一度、今日しかない、という日が来るので、その日に絶対カットに行きます」とのこと。

お客様にお待ちいただいていた買取査定をして、
本日の梱包・発送を完了。
公費購入ご希望の分は、見積書、納品書、請求書を3通つけて
本の注文者と別の部署あて、別便で送る。

西荻窪へ。

昨日、O館のHさんからちょっと魅力的なご提案をいただいたため。
が、Hさん、本日は休みで不在とのこと。
アポなしで勝手に行ったのだから、ぜんぜん構わない。

せっかく西荻窪に来たので、G屋へ立ち寄らない手はない。

ちょうどSさんがいた。

Sさん、なにやら紅潮ぎみ。
1冊の本を愛しむように手にとっては、
「今日、見本ができてきたの」と何度もつぶやく。

「どうかな、これ?
ダメ? ダメ?」と確認される。

ちょっと意外だったが、装丁を担当するのはまだ2冊めなんだとか。
それまでは、決まったスペースにあてはまるよう絵を用意したのみ。
帯も含め、紙の種類・色の選択まですべてまかせてもらえるようになったのは
2冊めなのだという。

今回、デザインはココアの缶をイメージしている。
予算の関係で妥協せざるを得ない部分もあったそうだが、描き文字といい、独特の色づかいといい、温かみがあります。4色印刷だから金色はきちんと再現できないのを承知で、あえて原画には部分的に金色を使っているのだという。タイトルや、王冠の周辺に。

帯をはずすと、表1、表4ともに、隠れている絵が現れる。

ぱらぱらめくったら面白そうなので買うことに決めた。ソフトカバーで2400円とちょっと高いですけれど、内容盛りだくさんで持っておきたい本だと直感。

書名は『雑談王 岡崎武志バラエティ・ブック』(晶文社)。
9月20日発売だが、東京の書店には、もっと早くから書店に並びそうとのこと。

Sさんに椅子をすすめてもらって、ぽつぽつと話している間に
ぱらぱらレジに来るお客さん。

G屋は、本当に本の品揃えがよく、しかも、お手頃価格だと思う。
本日は某国の絵本(ハードカバー)、某国の絵本(ペーパーバック)を購入。
2冊合計3000円。古書の相場から見たら、驚くほど手頃な値段。

たまたま自分がいた時間帯、レジにやってくるお客さんは、
大抵、100円、200円、高くても1000円ぐらいの買い物が多いようだった。
毎日のようにふらりと立ち寄っては買っていく人も多いのだろう。
いまどき、100円、200円で楽しませてくれる古書は本当に凄い。

でも、店舗をやる側からしたら、
本の仕入れ代+十数万の家賃+電気代やら電話代やら何やらの経費を払うだけでも大変だなあ。G屋は偉いなあ。
西荻窪の古書店、皆さん、どうやって続けているのでしょうか。

200円の文庫をお買い上げになり、千円札を出して
「お釣はいいです。これ(とスピーカーのほうを指さして)いいね」と去っていった紳士、カッコよかった。
ちょっと驚いたけれど。
ちなみに、BGMは、ふちがみとふなと、でした。

ちょっと飲んでしまったので、N文庫に立ち寄るのは我慢しました。

新着本にかかりたかったのですが、すみません、またやります。よろしくお願いいたします。

堀内誠一の追悼文集「堀内さん」(堀内事務所)を読んでいる。
私の本ではないのだが、お借りして読んでいる。

北尾トロさんのメルマガによれば、「本の家」の海ねこ棚(9月15日まで)から買ってくださった絵本をお嬢さんと楽しんでくれたそうだ。よかった! と素直に自分も喜ぶ。

買取の査定をお知らせしたお客様から承諾のメールをいただく。ご納得いただけたようで、安堵。お譲りいただいたのは、海ねこのお客様がお好きそうな洋書絵本が中心。1冊1冊、解説文をつけないとダメそうだからすぐには更新できそうにないが、きっとお好きな人がいるであろう本たちだ。

当方、買取は見積もりも査定もちょっと時間をいただく。ご連絡は、おひとりおひとり、まったく違う文面になる。心をこめるぐらいしか、自分にできることがない。

最近、「日本の古本屋」の登録件数を千件から三千件に変更した。
海ねこHPで動きがよくないものでも「日本の古本屋」だと動きやすいものがある
(その逆もあるので、どちらもやめられない)ため、
時間ができれば少しずつコツコツ登録する。
実を言うと、まだ850件ぐらいしか入っていないのだが、
月末に申告しないと件数変更ができないシステムなのだ。
月半ばあたりで千件に達してしまったら、その後、困るので早めに変更しておいた。
というわけで、自分の店に関して言うと、日本の古本屋の経費が値上がりした。

店を始めるころ、先輩書店から言われたのは
「経費がどんどんかかるようになるので、店を回転させていくのが楽になるということはない。
やればやるほど大変になっていくよ」ということ。
驚いた。まさにそのとおりになってきたから。

当方の場合、やればやるほど、お客様から教わることも多く、
市場で見聞きしたり、あれこれ覚えることもあって、
市場で欲しいものがどんどん増えてきた。
集めれば集めるほど、さらに集めたくなってくるので、
お金がいくらあっても足りない。
そもそも某店のように裕福ではない、
無尽蔵に資金があるわけではないのに、大丈夫なんでしょうか?

買取も、次第に蒐集家の方から
値段のはる本をお譲りいただけるようになってきて、
できるだけきちんとお支払いしたい。なので、こちらも結構かかる。

売り上げが伸びても、さらに経費がかかる。
そして、お客様とメールでやりとりすることが増えると、
メールでの複雑なやりとりも増える。
本のダメージをお客様に伝える難しさ・・・、
実物があれば、お客様にその場でお見せすれば済むことなのに、
言葉で伝えるとなると、いったい何をどうお伝えすればいいのか、
頭を抱えて、とにかく文面を綴る。
わかっていただきやすいよう、心を砕く。

個別のご希望にできるだけ丁寧に対応していきたいが、
どうしても壁もある・・・。

営業時間がない、定休日がない。
ネットとメールを頼りに、いったいどれだけのことができるのか。
将来的にはずっとずっとネット古書店としてやっていけるのかどうか。
対面販売か。
あるいは、自家目録販売がよいのか。
相変わらず模索し続けている。

苦労を見せないのがいいと思うのに、
日々の楽しい話題や気楽な話題だけでスマートにお見せすればいいのに、あえて書いてしまった。
古書店をやっていくということを体験的にお伝えしたかったので
見苦しい点、ご容赦ください。

これから梱包・発送をして、ご注文の対応をして、午後から古書市場に行ってきます。
ネット相手にひとりでやっていると、
市場で古書をたくさん手にとって、仲間とたわいない会話をかわすだけで
ずいぶん気が紛れるものだ。
オリンピック選手でもエドはるみでもないけど、
自分の力でこうしてやっていられるわけでなく、
周囲の方のおかげでなんとかやってます。

堀内誠一の周囲の人のように
「あのころはおもしろかったね」と言い合える日が来るといい。

2013年9月

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