相変わらずぶきっちょですが、よろしくお願いします

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堀内誠一の追悼文集「堀内さん」(堀内事務所)を読んでいる。
私の本ではないのだが、お借りして読んでいる。

北尾トロさんのメルマガによれば、「本の家」の海ねこ棚(9月15日まで)から買ってくださった絵本をお嬢さんと楽しんでくれたそうだ。よかった! と素直に自分も喜ぶ。

買取の査定をお知らせしたお客様から承諾のメールをいただく。ご納得いただけたようで、安堵。お譲りいただいたのは、海ねこのお客様がお好きそうな洋書絵本が中心。1冊1冊、解説文をつけないとダメそうだからすぐには更新できそうにないが、きっとお好きな人がいるであろう本たちだ。

当方、買取は見積もりも査定もちょっと時間をいただく。ご連絡は、おひとりおひとり、まったく違う文面になる。心をこめるぐらいしか、自分にできることがない。

最近、「日本の古本屋」の登録件数を千件から三千件に変更した。
海ねこHPで動きがよくないものでも「日本の古本屋」だと動きやすいものがある
(その逆もあるので、どちらもやめられない)ため、
時間ができれば少しずつコツコツ登録する。
実を言うと、まだ850件ぐらいしか入っていないのだが、
月末に申告しないと件数変更ができないシステムなのだ。
月半ばあたりで千件に達してしまったら、その後、困るので早めに変更しておいた。
というわけで、自分の店に関して言うと、日本の古本屋の経費が値上がりした。

店を始めるころ、先輩書店から言われたのは
「経費がどんどんかかるようになるので、店を回転させていくのが楽になるということはない。
やればやるほど大変になっていくよ」ということ。
驚いた。まさにそのとおりになってきたから。

当方の場合、やればやるほど、お客様から教わることも多く、
市場で見聞きしたり、あれこれ覚えることもあって、
市場で欲しいものがどんどん増えてきた。
集めれば集めるほど、さらに集めたくなってくるので、
お金がいくらあっても足りない。
そもそも某店のように裕福ではない、
無尽蔵に資金があるわけではないのに、大丈夫なんでしょうか?

買取も、次第に蒐集家の方から
値段のはる本をお譲りいただけるようになってきて、
できるだけきちんとお支払いしたい。なので、こちらも結構かかる。

売り上げが伸びても、さらに経費がかかる。
そして、お客様とメールでやりとりすることが増えると、
メールでの複雑なやりとりも増える。
本のダメージをお客様に伝える難しさ・・・、
実物があれば、お客様にその場でお見せすれば済むことなのに、
言葉で伝えるとなると、いったい何をどうお伝えすればいいのか、
頭を抱えて、とにかく文面を綴る。
わかっていただきやすいよう、心を砕く。

個別のご希望にできるだけ丁寧に対応していきたいが、
どうしても壁もある・・・。

営業時間がない、定休日がない。
ネットとメールを頼りに、いったいどれだけのことができるのか。
将来的にはずっとずっとネット古書店としてやっていけるのかどうか。
対面販売か。
あるいは、自家目録販売がよいのか。
相変わらず模索し続けている。

苦労を見せないのがいいと思うのに、
日々の楽しい話題や気楽な話題だけでスマートにお見せすればいいのに、あえて書いてしまった。
古書店をやっていくということを体験的にお伝えしたかったので
見苦しい点、ご容赦ください。

これから梱包・発送をして、ご注文の対応をして、午後から古書市場に行ってきます。
ネット相手にひとりでやっていると、
市場で古書をたくさん手にとって、仲間とたわいない会話をかわすだけで
ずいぶん気が紛れるものだ。
オリンピック選手でもエドはるみでもないけど、
自分の力でこうしてやっていられるわけでなく、
周囲の方のおかげでなんとかやってます。

堀内誠一の周囲の人のように
「あのころはおもしろかったね」と言い合える日が来るといい。

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