港や書店古書目録36号 完成

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先日、短期集中で一息に仕上げてしまったので、
底が浅かったかな、もうちょっとどうにかできたかもしれないけれど、
一人相撲のままではいけない、と公開した海ねこ小特集。
まあまあの反響でした。ほっ。
一方で、同業のN堂さんからは、肉付けして、
もっとこうすることもできたのではないか、と具体的なご指摘をいただく。
お言葉をいただいた瞬間、落ち込んだ。その店だったら、同じ題材を使ったとしても格段に
すばらしい内容に高められていたに違いないと、
N堂が手がけた場合のWeb目録まで目に浮かんだので。
が、無反応なのがもっとも怖いわけで、アドバイスをいただけるとは大変ありがたいこと。
これを機にまた進んでいけばいいのだから。

いずれにしても、何か放ってみないと。
見えない布に向かってボールを放つように不安だけれども、
何かしら反応があれば耳を澄まし、目を凝らすべき。
いただいた反応をもとに、次を考えていくしかない。
試行錯誤しながら続けていくしかない。
資金と体力・知力が続く限り、あれこれやってみるしかないと自分に言い聞かせる。

いやしかし、この業界、師と仰ぎたいような店が実に多いです。
港や書店さんには苦難の時代など、あったのでしょうか???

minatoya36.jpg「港や書店古書目録
CONSTRUCTION 建築土木史と都市史料」36号が完成しました。

巻頭5ページは「塚本靖 古建築装飾粉本・断片」
ーー建築装飾史の泰斗・塚本靖が帝大講師時代から描き続けた古建築装飾模写および拓本類の断片。

●THE GREAT EARTHQUAKE OF JAPAN,1891
 明治24年 濃尾地震震害写真帖
●入浴者必携 熱海繁盛記 明治37年
●ポスター 貯蓄報国 「貯蓄は身の為 國の為」(昭和14年頃)
●支那事変下の戦勝記念手ぬぐい
●大日本国防婦人会 襷(たすき)
●「露店」東京都臨時露店対策部編 東京都 昭和27年
昭和二十四年から施行された露店整理事業のドキュメント写真集

●東京都庁 本館建設工事写真

●オリベッティ「コンセプト アンド フォルム」同展カタログ 昭和46年

●ANDRE LURCAT PROJETS ET REALISATIONS アンドレ・リュルサ建築作品集 パリ1929年

●BOUTIQUES 1929 パリの小商店建築写真集

ほかにもたくさんたくさん。
総ページ454ページ、うち写真ページだけでも56ページとたっぷり。
注文は先着順に受付だそうですので、お早めに。
目録そのものが大変貴重な資料となっています。
港や書店の古書目録には、近い将来、かなりの古書価がつくのではないかと、もっぱらの評判。

おおいに刺激を受けながらも、ああ、また
つい先ほど、一本の電話で、頼まれ仕事を引き受けてしまった海ねこ。
10年20年、お付き合いいただいている人から頼まれると無下にできないッス。
更新しようと途中まで入力したものも、
信頼できる人にデータ入力してもらったので、あとは画像を104点ほどスキャニングすればよいものも、
なかなか捗らない有様。
新着本が滞りぎみで、お楽しみにしていただいている方には申し訳ない限りです。
分厚い港や書店の古書目録ばかりが立派に感じられる今日このごろ。

雪になるのだろうか。予報より降り始めが遅いようだが、いつになったら降り止むのだろうか。
月曜の市場用にと出品してきたのに、
すごく安くなってしまうか、まったく売れ残ってしまいそうで困ってしまう。
でも、悪天候のときこそ、良いものを安く買えるチャンスだし、
市場にはいつ何が出てくるかわからないし。
雪であったとしても、なんとか神保町にたどりつけるとよいのだが。

そういえば、20日はようやく岩崎ちひろ美術館へ。
「生誕110年記念 初山滋 大回顧展」へ行ってきたのでした。
「父 山本五十六 家族で囲んだ最後の夕餉」(山本義正)読了。
先日の小特集にあった手紙の主も、海軍の仕事で海外渡航が多いようだったので、
山本五十六や家族の思いに重ね合わせながら読んだ。

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