つめかんでやる

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「いのちがあと五日しかなかったら」三年 田中敦子

自動車にのっていろんなとこへいく
べんきょうなんかぜったいせえへん
あそんであそんであそびまくる
もし おかあさんが
「べんきょうせい」といったら
「どうせしぬんやからあそぶ」というて
たらふくあそぶ
マンガの本よんで
マンガばっかりかいて
一日中いい気でくらす
おすし三ばい
うなぎどんぶり六ぱい
おこのみやき十まい
ドロップ五十二こ
おいしいもんいっぱいたべる
テレビはわたしのすきなもんかける
しんだらつめはいらんから
足のつめも手のつめも
みんなかんでやる

(「せんせい きらいになれ」灰谷健次郎 理論社・65年)
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最後の3行が好き。「一日中いい気で」ってのも。いいなあー。
「正念場」とか書きながら、ぜんぜん違うことばかりしてしまう。
時間制限を自分で自分に課すべく、夜何時どこどこって誰かと約束しておけばよかった。
いかんですなあ。「正念場」というより「少年場」って気分。
上の詩は、本日送り出す本より、抜粋させていただきました。

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