2008年3月アーカイブ

http://www.omaken.com/mongo/2008/03/post-410.html

ぽっつーん。

いやでも日本海、好きですよ。魚が旨いしね。

打ち合わせのため、渋谷で人と会う。
時間を割いていただき、まことに恐縮。
おかげさまで、ひじょうに勉強になりました。
知らないことが多すぎる。
以前よりメールでのやりとりのみでしたので、
お目にかかって、お話をすることができたことが何よりうれしかったです。
その方の仕事に対する姿勢、考え方が伝わってきましたよ。

海ねこは、メールのやりとりによって
全国の方々とお付き合いさせていただき、ありがたいと思っております。
ただ、やはり、メールのやりとりだけでは感じ取れないものって
確かにあると思います。
どこでもドアーがあれば、全国どこにでも直接、本をお届けしに伺いたいぐらいです。

あ、バゲット買うの忘れてしまった。
おいしいパン屋があると情報をいただいたのに残念。ぜひまた次回にでも。

渋谷まで足を伸ばしたので、大好きな飲食店に立ち寄り、
さらっと食べて、さらっと古書サンエー。

さらっと見て、さらっと帰ろうとしたところ、
道でバッタリ、山路(ジュニア)さんに遭遇。
フライング・ブックスで勧めていただくままビールをいただく。
「~の輪さんも昼間から飲んでたりするし」とおっしゃっていただき、
「そうですか、では」とありがたく。図々しいね。
ジュニアさんもお母様も山路さんも皆さん、仕事中なのに
ひとりで飲んですいませんです。居心地よい空間で、おいしくいただきました。
お母様、とても気さくで素敵な方でした。
山路さん(お父さんのほう)、いつもお世話になっております。
アドバイスをありがとうございます。

ジュニアさんに見せていただいた某店の目録にたじろぐ。
こんなに魂のこもった渾身の作でないと世に出せないのかもと衝撃。

店でかかっていた詩のラップみたいな
SUIKA”HARVEST FOR THE STRIPES”を購入させていただく。
詩集、CDと企画・製作・販売を手がけている山路和広さん。
今、自宅でかけているのですが「目を覚ませ」と歌っている。フライング・ブックスの曲もある!
いいですよ、好き。ポエトリー・リーディングと音楽の融合。ほかのも買いたい。

今日お目にかかった方も、某店も、山路和広さんも、SUIKAも(あとで確かめたら、山路さんもSUIKAメンバー)・・・
人がものを作ろうとするエネルギーに打たれる。

私も人に打たれてばかりいる場合じゃないんだけど。
目前のやるべきことに追われているだけじゃ、情けないなあ。

飲んでしまったので運転できず。中央線へまわり、倉庫へ注文本をとりに寄って帰宅する。

近くの野川の桜が咲き誇っている。散り急ぎそうで、心せかされる。
週末、花見の予定がふたつ。お誘いいただき、うれしい。
金曜は古書市場。「みんながどこにあるんだろうと血眼になって探しているうちは出てこない。半世紀ぐらいたって、誰もが忘れかけたころ市場にひょいっと出てくる。僕らが今、目にしているのは、そういうものかもしれないね」というS書林さんの言葉が、何かにつけ思い出される。

週末、古書会館に出品しにいかないと。注文本をとりにいかないと、発送も。
花見のうち、ひとつは二次会からになるかもしれないなあ。
Kさーん、連絡が遅くなってすんません!
当日連絡になってしまうかもしれない。とりあえずメール書いておくかな。
企画書を書きたいのに、こちらも、お待たせしてます。ぐずももずく(「ぐず」を使った回文をと思ったら、こうなってしまった・・・と思ったら、回文にさえなってなーい)。

 

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近くの小川ーーその名も「野川」の岸辺を散歩しました。桜は、ほころびかけ。
シロサギがいます。カワセミのつがいがさえずりあい、魚を捕えていました。
そちこちに花々が咲き乱れ、モンシロチョウが飛び、ねこが佇み。

岸辺をそぞろ歩き。足裏に、土や草の感触が心地よいひとときでした。

自然の循環の中に生かしていただいて、今年も無事、春を迎えることができました。

今朝の朝刊、岡林信康さんの言葉から。

「今もちっぽけな畑を耕しています。大根一つでも季節外れに種をまけばきちんと育たない。自然のリズムに従わないといけない、人間の思うどおりばかりにはいかないと分かる。

食料は外国から買えばよいという今の風潮は恐ろしい。土や海に接しなくても食い物が手に入ると、自然がなくても生きていけると飛躍しかねない。それでは人間は自滅やで」(朝日新聞 田舎で暮らす 聞き手・天野剛志)

 

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夜型人間の典型。
起きるのが遅いため、といえばそれまでだが、一日が短かい。
チャペック協会関係のガレージセールで購入した本を整理したら、結構な時間になってしまう。
そのころには家の前からすでに渋滞、高速の渋滞情報を見たところ真っ赤。
どうしようか迷っているうちに大きな月がぽっかり浮かぶ。
月曜の市場に出品したいものがあるのだが、
金曜は予定が入ることが多く、土曜は渋滞で動きにくい、
日曜は会館が休みだし、月曜は地方からの車が多いので会館に車を寄せにくい。
来週は絶対、出品しにいかなければ倉庫がパンクするし、金策に困る。
さて何曜日に行くか。あまり早く持っていくと怒られてしまうので。
うーん、月曜出品はかなりしにくいのでございます。

花粉症がひどい。脳内に春霞がもわーっとかかっております。
夕方、ご近所の「花粉症仲間」と立ち話。
「洗濯物を外に干せるなら、まだいいですよ」「私って花粉症、軽いほうなのかも」
と会話したすぐあと、ゴミ箱がティッシュで山盛り。ぜんぜん軽くない(汚くてすびばせん)。
倉庫で注文本を探しても探しても見つからず、
万難尽き果て、どうして見つからないのかと肩を落として帰宅したところ、
そうだ、別の場所に本が移動しているんだと気づく。
少しも気づかないまま、必死に探していた自分に唖然としました。
来週は某倉庫の見学、買取関係、打ち合わせ、花見などかなり予定があるのに、何がなんだか。
買取の約束をパキパキこなしている他店が大変えらく見えます。
ついにスケジュール管理さえできなくなってきたかも。
注文本を倉庫で探すにも、メール対応にも、ふだんの倍以上、時間がかかります。
買取の見積もりなど、以前だったらさっとできたはずのことがなかなかできません。
メールに即答できずにいる方、すぐ返信できず申し訳ないです。
なかなか返事がないとお感じの方、もう少々お待ちいただき、
それでも返答がないようでしたら、つついてやってください。
自分であって、自分でないような、妙な感じです。

この文章もひどいと思いますが、いつまで続くのだ、この頭のもやは。
そのうち治るだろうと耐えておりますが、
花粉症の皆様、お互い、なんとか乗り越えていきましょう。

市場、打ち合わせ、ライブのあと、倉庫に立ち寄る。
すでにバスもなく、月を眺めながら1時間歩いて帰宅しました。

下記の写真に、きちんと文章も添えないまま、コメントへの返信も遅れて
失礼しております。メール対応、少々お待たせしております。

市場(明治古典会)でかなり買った。テンションにムラっ気があるので、
買えないときはまったく買えない。
今日は最初の入札からして高く入れすぎたのだが、
買える日だと感じたので、私にしては頑張ってあれこれ入札した。
結局、店に力をつけていくためには、なんとかして
魅力ある商品構成を心がけていくしかないと思うので。一朝一夕では無理。
ひょんなところで某店の目録を見てしまい、ますます感じる。商品力、といいますか。
それにしても、買うは天国、払うは地獄。支払いのことを心配しなければならないのが憂鬱。
いい加減、倉庫にある本を出品しに行かないと。
20日に買った本が車に積んだままなので、まずは、車からおろして整理しないと。
HPの更新をしたいのに、本の整理と運転に時間をとられるのがつらい。
土曜、道は渋滞しているのだろうか。

ネットで今みたいなやり方だと、更新できる量が限られているし、あれこれ考えてはいるものの。さてはて、どうしたらいいのか、相変わらず模索し続けております。そうこうしているうちに、周囲からあれやらこれやら情報やらお誘いやら、新たなご提案やら。いろいろいただく。

20日の千野栄一先生の蔵書ガレージセール&チャペック協会総会といい、
21日にとある方と話した内容といい、
MさんやSさんから届いていたメールといい、
自分の近辺、あれこれ動きを増している印象です。
激しい潮流の中、ふわふわさまよっている海ねこfish。
こういうときはどうすればいいのか、流れに身を任せてみるのもひとつか。

最近読んだ本
●南海漂蕩―ミクロネシアに魅せられた土方久功・杉浦佐助・中島敦
岡谷公二
(土方ー杉浦ー儀間比呂志の関係性を描き出す)

●父 小川未明
岡上鈴江
(小川未明がどんな人物か関心があったので。小川未明と夫人の生涯を、娘の目から綴る)

●銀座界隈ドキドキの日々
和田誠
(和田さんの初期作品の写真入り。登場人物の名前にドキドキする)

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誕生日でした。いくつになるかは置いておくとして。
メッセージ、メール、贈り物をくださいました方、
本当にありがとうございました&お気遣いいただき、すみませんです。

大病を患う友人が珍しくない今日このごろ、
生きているだけで儲けもの、という気分です。
実際、四十代で亡くなる人の多さたるや。

暴飲暴食がたたっているのか、食後、胃がチクチクすることがある。
大丈夫だろうか。
来年の今、生きているだろうという確信を持てない。
こういう感覚は、若いころはおそらく、そうないと思う。
今後、もっともっと、こういう感覚が大きくなっていくのだろう、という予感。

今日は、とある事情があって、
世田谷の古書店へ足を伸ばしました。
お寺の参道が背後に控えていて、落ち着ける場所でした。

注文本を倉庫にとりに行き、一仕事するが終わらず翌日に先送りして、
家族が用意してくれていたワインをあける。
昨夜、近所の店で祝ってもらった第二弾。
まあ、一緒に食事をしたり、飲んだりするのが楽しいし、
お互い誕生日を祝いあう習慣なので。どちらも楽しければ、まあよしと。

くるりライブがCSで放送されたようで、録画分を楽しんだ。
こんなに楽しそうな岸田くん、初めて観た。
ウィーンのオーケストラと一緒にやっている岸田くん、なんて生き生きしているのだ。
ファンとしては岸田くんがさらに遠くへ行ってしまうようで、ちょいと複雑な気持ちもあるけれど、楽しそうな人を見るのは、いいものです。
身近な人が楽しく過ごせるよう見守れるような、そんな人でありたいが、
実際のところ聞き上手になれず、いつもいつも自己主張ばかりなり。

同じ誕生日の、海ねこお客様、京都在住のAさん、
オンライン古書店を続けているKさん、
そして、連載で大忙しのUさんが同じ誕生日らしいと初めて知ったのですが、
おめでとうございます。誕生日が1日違いのすさん、そして、2日違いのS・Uさん、おめでとうございます。
同時代を生きるものどうし、お互い幸せにやっていけますように。

明け方、市場で買えなかったものに執着して
イジイジしていた私ですが(←しつこくて自分でもヤ)、まあ、そういうのは置いておいて。

さて、起きたら一仕事をして市場です。
夕方、人とお会いする約束があり、恐縮ですが、発送、メール対応が遅れます。
火曜からまたよろしくお願いいたします。ハンス・フィッシャー、近日中にちょこっと更新予定。

花粉

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ご近所に買い取りにお伺いする約束をしていた。
「午後、お伺いします」と約束させていただいたのに、
伺ったらすでに夕方近く。
お待たせしてしまったかも、まだかまだかと創作活動のお邪魔を、と、平身低頭してお詫びする。
「花粉症、大変ですね。免疫力が働いているのだから、お若い証拠ですよ」と先方様。

自分が午後、何をしていたのか。
心底驚いたのだが、うまく思い出せない空白の時間がある。
ついに、飲まなくても記憶が飛ぶようになってしまったらしい。

風邪薬を飲んでいるわけでもないのに、ぼーっとする。
自分の体を自分でコントロールできない。
大病になったら、もっとコントロールしきれなくなるんだなと思ったり、
高橋尚子の気持ちを想像したり、蓄膿症の人の気持ちを考えてみたり。

「国際稀覯本フェア」に行ってみようかと思っていたが、
まったくダメ。

気がつけば、肘をついたまま、ブログを回遊したり、思いつくワードで検索したり。
あまりにもボーッとしすぎて何度も同じブログに入ってしまい、
ついには検索ワードに尽き果てる。
「やる気がないとき 読む本」「花粉症 ボーっとする 対策」などと入れて、
さらにボーッ、ボーーーーッと眺める。何やってんだろ。

レモン、ローズマリー、ティートゥリーなどのエッセンシャルオイルを
ティッシュに落として嗅ぐとよいらしい。
早速、やってみた。
前に魚に含まれるEPAだかDHAだかがいいと聞いたような気がして、
イワシの缶詰をあけて食べてみる。

果たして私の脳をぶわーっと覆っている霧は、いつになったら晴れるのか。
いつもだったら、ある時間がくればなんとか仕事になるんですけどねえ。
昨夜も深夜なんとか新着本を入力できたのだけれど、
今日明日で確定申告をしないと。
うわー、困った。

家族にはあきれられている。
家族「花粉症が始まる前に確定申告を終えておけばって、あんなに言ったのに」
私「だって、今年は花粉症にならないから、もう治ったのかと思ってたんだもん」
家族「それ、去年もおととしも、同じこと言ってたよ」
・・・不毛な会話の繰り返し。

古書 往来座・瀬戸さんがブログに書いていた
「脳にラクダがいる。脳の後ろの方で前足を折って休んでいる」。
そうそう、そんな感じと、瀬戸さんの表現力に感心した。
何度も脳裏で休んでいるラクダを想像し、子供のころ井之頭恩賜公園で嗅いだ動物たちの香りを思い出した。
花粉症文学という新たなジャンルが生まれるんじゃないのかしらん。

●ちなみに、ここ数日読んだのは、小澤竹俊さんの何冊か。最近、アンテナを張っている部分にかなりフィットするため。どの業界でも同じだろうが、医療関係には実にさまざまな人がいるようだ。

●「spin3」欲しい。直接買おうかと、みずのわ出版にメールしようとしたら、うまく送信できず。さまざまなお客様とのやりとりでさまざまなケースを体験してきたので、メルアドの表示をあれこれいじって見たけれどダメ。金曜、神保町に行くので、買えますように。(追記・某古書店に置いてあるそうで、分けてもらえることになりました。感謝)

●書名を何度も間違えて書いていたことに、ようやく気づく。訂正します。岡崎武志さんの新刊は「女子の古本屋」ですね。

先ごろ、結婚宣言をした人がいるグループ。
私は、そのグループの取材をかつて続けてきました。
同じ人物を、20年近くも取材し続けてこられたというのは、
自分の意思だけでどうにかなることと思えないし、稀な例だと思う。
周囲の人に支えていただき、たまたま、そのような境遇に置いていただいたのでした。
本当に幸福なことだと思っています。

ちょっとした事情から、会う機会が途絶えてさびしい思いをしていたのですが、
ひょんなことから久々に会うことができたのでした。
取材していたころ、しつこく質問したり、答えにくそうなことをなんとか聞かなくてはならなかったりで、
彼らにはすっかり嫌われているのだろうと思っていたのですが、
久々に会ったら、私の小難しい名前を呼びかけてくれました。
しかも、いちばん最初に「あ、~さんだ」と呼んでくれたのは、
多感な時期を経て、必ずしも関係をうまく築けていなかったかもと
自信喪失していた相手でした。
自分の思いが案外、通じたのだろうかと錯覚しそうになり、
そっと感涙しかける。

そんなこともあって、神保町でとことん飲み倒すはめに。
「なんで神保町にそんなに詳しいんですか」と驚かれつつ、
久々に会った編集者から、いろいろな人の近況を聞く。
はあ、あの人がそんなところにねえ。
へえ、その人はそんなことをしているのねえ、云々。

私はライターとして大学時代からずっとやってきました(「古本と女子」(岡崎武志・筑摩書房 
3月25日発売ですね。そちらに書いていただいてます)。
昔は雑誌が休刊になったり、仕事が減るたび、だれかに「仕事をください」とすがったり、
必死に営業にまわったり。どうにか貧窮に屈することなく、やってこられたのです。
だけれど、ライターのなかにもいろいろ専門分野があって、
自分のような分野だと、ある時期から取材現場に行っても、自分より若い編集者やライターにカメラマンばかり。
いつの間にか、現場での最年長になっていました。
同年代のように編集プロダクションをつくって経営者としてやっていく才覚もなく、
さびしいけれども、自分の役回りは年若い人に譲る時期なのかなあ、とも思っていました。
そして、とある時期、古書店の取材をしたのがきっかけともなり、
今のように古書組合にどっぷりつかることとなりました。
今では、ライター仲間と飲むより、古書店仲間と飲むほうがずっと多くなりました。
たぶん古書店をやめて、ライター専業に戻ることはもうないのだろうな。
自分のようなやり方だと、ライターとして六十代、七十代までやっていけるとも思えなかったので、
これでよいのだと思っていたのだけれど、ちょっとね、
第二の青春が終わっていくようだ。

そんなセンチメンタルな気分を吹き飛ばしたのは、不動産屋からの突然の手紙。
ああ、驚かされた。
倉庫を引越さなければならないことになって。ああ、海ねこの本をどこにどう移動させるか。
あと何か月か猶予期間があるのですが、この機会に何をどうするか考えていかないと、と。
考えるための機会として、前向きにとらえることにしました。
しかし、どうするかな。
広くて安い倉庫、どこかにないかな。あるいは予約制の事務所 兼 倉庫にして
ちっちゃな古書店に移行していくか。
自分の周囲にいる古書店を見ていると、
催事中心の人、店舗に全力集中の人、ほかに、顧客に送付する目録を年2-3度出して、
あとは、店舗というより事務所(通販専門の事務所)を構えている人が結構います。
ネットの良さはありますが、良い面ばかりでないのは、どんなことも一緒で。
ちょっと思うところあってネット専門店ではない道を探るかも。ネットはやめませんけどね。
ただ、ネット以外のことをやろうとするとお金がかかるんですよ。それが問題。
ネット展開で経費を抑えられている分、本の仕入れ中心にお金をかけてきたので、
それ以外のことができるのかどうか、果たして。
どのような形がよいのか。どのような形ならやっていけるのか。悩みどころであります。

ネット・オークションで相手がだれか知らないまま、久々に買い物をしたところ、
実は顔見知りの古書店主だったのでビックリ。
「こっちこそビックリです。
オークション頼みにしたくないんだけど、古本屋って、どうしたら続けられるんですかね。
ぜんぜんわかりません」と言うんだけど、聞きたいのはこっちだよ。
続けていく、続いていくって楽じゃないッスね。
思っていたより大変だから辞める、って投げ出せたらいいけれど、
まあ、よほどでない限り、なんとか道を探っていきましょう。
~くん、ファンが多いんですから、大変でもなんとか続けてくださいよ。
あ、人のこと心配してる場合じゃないや。

古書市場で、どうしても欲しいものがあった。
なのに、市場の原則。すなわち、
もっとも高く入札した店が買える仕組みである。
買った店はうちじゃない。他店である。
落札した店の入札額はわかる仕組みなので、
たぶん私は二番手だったのではと思うが、どうだろう。
あと、数千円、いや、1万円多く入札していれば、
今ごろ、わが手にあったはずなのに。
今やろうとしていることに必要だと思ったのに、
なぜ、そこで、1万円多く入札できないのだ。
自分に憤って、ハンバーグをむしゃむしゃと食べてしまった。at 三省堂書店地下。

負けた相手は、大手 古書店だ。
入札していたのは、古書店主ではなく、従業員だ。
自腹を切っているのではなく、売れるものを買ってくるよう
書店主からプレッシャーをかけられて必死に買っているのだ。
彼も必死だろうけれども、私だって必死なのだ。

で、今またやろうとしていることが、
何十万単位で資金が必要な様子。出るのは溜息ばかりなり。
なんか、私、道を誤っていないかとしばしば思うのだが、
そう思いながらもヨタヨタ突き進んできたのは、昔も今も変わらず。

~書店さん、「ブログ読みました~。人気店ならではの悩みですよね」なんて笑顔で
おっしゃってくれましたが、まったくもって違いますよ。
恥ずかしいぐらい違いすぎる。っていうか、皮肉だったのかも、切ないです(涙)。
いや、たぶん、~さんのお優しいお人柄から、励ましてくださったのでしょうね。
ありがとうございます。
でも、うちは人気店でもなんでもなく、
ただただ、アホな店主がひとり、
店の運転資金を出せるかどうか、あやういところでひいひい苦心している弱小店なだけです。
迷い道ばかりの小僧。しかも腰痛もち、高脂血症ぎみ、花粉症。くっしゃん。

さて、グチっている場合ではない、本日の発送にかかります。
本日入金くださった方、ありがとうございます。心をこめて発送したいと思います。
いただきましたお代で、また有難く古書を買わせていただきます。
続けられるまでは続いていきます。命も同じ。古書店も同じ。私も同じ。

ああ、ブログ読んだ人からご感想をいただくたび、
恥ずかしくなって、もう書くまい書くまいと思うのに、また書いてしまった。
もともとは古書店主としての記録、ならびに、営業活動の一環のつもりだったのに、いまや何がなんだかわかりません。
だれかのためになっているの、こんなので?(答えはいりませんよ、同情を求めたり、コメントしてほしくて書いているわけではないので、どうかどうか、ご心配なくね)。
本日の市場にも、昭和何年だかの学校の先生の日記帳が出品されていたっけ。
人は、なぜ書くのでしょう。なぜ書き残そうとするのでしょう。おっといけない、発送しなくては。ではまた。ひゅる~。

「本の散歩展」、私も楽しみにしていたのですが、次の4月、
とりあえず海ねこは参加せず、です。今回は、事情により休みます。

同業者どうし刺激しあって学ぶことが多く、
会場で、お客様とお会いして得させていただくものは多大で、
繰り返しになるが「本の散歩展」はとても楽しみだった。
ネットを利用なさらず、目録で何度か買ってくださったお客様には
「どうしたんだろう」
とご心配をおかけしないかと不安なのだが。

店を始めてもうすぐ5周年、6年めに入ることだし、
さすがにもうちょっと、やるべきことをやらないとと思っている。

自分を追い込んで、やらなければという状況を作ってみようかと。
あとがないような気がして焦る状況に追い込んではみたのの、
なぜか、なーぜなんだか、かえって関係ないことばかりしたくなる。
ええええ、「逃避」というやつです。

先日、下北沢の屋上屋台で食べた「インドチーズ」がおいしかったので、
検索して、先ほど試しに自宅で作ってみた。
牛乳と沸騰する直前まで温めて、酢またはレモン汁、そして、塩少々を加える。
軽くかき混ぜてしばらく置いておくと、鍋の底に固体がたまる。
これをフキンなどでこして、豆腐を水切りする要領で重しなどしてしばらく置いておく。
あーら、案外簡単でおいしいじゃないですか。
牛乳500ミリリットルにレモン汁30CCぐらい入れてみたが、
ちょっと酸味が強いかも。もうちょっと抑え目でもいいかもしれない。
レモン汁でなく酢だと、どうだろうか。

もっと関連本を読み込んで、集書しながら勉強して、系統だてた商品構成を考えていきたい。
TさんやOさんからいろいろ教えてもらったことだし、
まずは、集めた本をどんどんエクセルに入力しながら整理していくことからかなあ、
ラインを見つけたらまたそこにあわせて集書していきたいと、ぼんやり思っている。
嗚呼、どこへ行くんだろう。

「古本と女子」(岡崎武志・著 ちくま書房 3月25日発売)に紹介していただく中で
真っ先に閉店とならないよう、もうちょっとなんとかしていかないと。
プチ改革を、と漠然と思うばかりで、
手先も、頭も動いていかないのが困りものだ。
春の宵、張り切るばかりで空回り、とな?

最近、夜遅くまで頑張りがきかない。「明日から頑張ろう」と私があまりにもよく言うものだから、
家族にマネされるようになってしまった。悩みながらも形にしていくには、そうとうなエネルギーを要する。酒に逃げている場合じゃないよ、と、もうひとりの自分が囁く。どうなんでしょう、~さん?

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