2007年11月アーカイブ

よく働きました、というか体を動かしました。
全集の梱包をして背筋にグーッと効き、
査定のため重たい本の束を持って階段を上り下りし、
メール打ちまくりでPC叩きまくり、
歩数計をつけてぐんぐん歩き、
ついでに、我が家についにやってきたビリーズブートキャンプのマネごと、ちょこっと。

しかし、宅配会社、これまで、
2箱を紐でくくって1口で発送させてくれていたのに、
「今日、会社から言われてしまったので、もう出来なくなりました」と突然、口頭で言ってくるのはどうなんでしょう。
重たい箱をひいひい抱えながら、紐でくくった努力はいったい何処へ。

久々の新着本は、ねこ本。
絶版のねこ絵本(日本語版、洋書とも)買取歓迎であります。

ブログで話題になっていた木山捷平資料集、私も拝見したいです。
が、すっかり出遅れました。
ヤフオクでマークしていたものまでうっかり買い損ねて、出遅れもいいところ。

買えるまで待ちきれず図書館で借りていた小山清の返却日。
読み切れなかった本を返すかどうか迷うが、
太宰との話を読みたくて、返却期間を延長手続きする。

金曜の市場に行きたいような、行きたくないような。
市場は見たし、人様にあれこれ言われるのは恥ずかし。
人に構ってほしくて仕方がないくせに、
都合がいいときばかり、そっとしておいてほしいなんぞ通用しないっちゃ。

土曜はポポタムでトークショー、
日曜は買取出張。
さて、セットものの梱包・発送をいつやるか。

元気ですよ。もう元気です。ときどき、心が痛ぇときがあるだけよ。

夜中まで目録「月曜倶楽部」の追い込み。
原稿を印刷所にメールして、文字組みの指定めいたものをFAX。

26日は、新宿西口広場の古書まつりへ。
43店舗が古書を出品していて、ものすごい量。

某店から、絵本の出物があるからみにきたら、と誘ってもらっていたので
期待して行った。
朝10時からかと思って寝不足の体を引きずるように駆けつける。10時ちょい前。
行ってみてわかったのは、開店8時、ということ。

顔見知りがレジにいたので、聞いたら、
「絵本、結構売れてたよ」と。
ガーン。
それでも何冊か、捜している人がいる絵本を購入できたので、
よかった。
まだ何かしらあるかもしれないので、
行ってみたい人はぜひ。
文庫もあちらこちらの店で、たくさん出ていた。函つきカロリーヌも1冊あった、5000円。
朝は8時からで、確かかなり夜遅くまでやっていると思う。

11/26(月)-30(金) 古書まつり
新宿駅西口広場イベントコーナー(西新宿1西口地下街)


神保町へ。月曜の市場(中央市会)は
先週と来週が休みのため、大変な出品量だった。
欲しかったものは他店に負けた。
また、あの店に負けた。やるなと思うし、
良いものを買っていくなと感心もするが、悔しい。実力・経済力・気合の差か。

このブログを読んでくださっている店の方から
堀文子さんの番組をビデオにとってありますので、
今度お貸しします、もうご覧になったかどうか声をかけるのに迷っていて、と
笑顔で声をかけていただいた。

よいことばかりでなく、恥をしのんで書くが、
お付き合いがあり、酒量を間違えた。人に迷惑をかけてしまった。
目録の一段落もあり、楽しい人たちと一緒で、はしゃいでしまったようだ。
これ以上書くと店主の人格を疑われかねないので控えるが、
お世話になっている人に迷惑をかけてしまい、申し訳なくてならない。
神保町駅の人にも。身内にもだ。
心痛・・・。

メガネを壊して、PDAをなくしてしまった。
PDAの「TO DO」にするべきこと、お客さんへのなすべき対応、
忘れはいけないことを、たくさん入れていたので、なくして痛い。
バックアップをとってないときに限ってこんなことになる。困った。
どなたか拾ってくださってご連絡をくださいましたら、お礼いたします。
が、それよりも、迷惑をかけたことが痛くて、消え入りたい。
「ケガに気をつけないとね」なんて勿体ないような言葉をいただいてしまった。
「人間失格」の烙印を自分の背中に押す(冗談ですよ)。
冗談は冗談、と書いておかないとね。

岡崎武志さんのブログを見たら、岡崎さんも大変なのだと思った。
こんな書き方をしたら岡崎さんには失礼かもしれないが、励まされた。

こんなブログでも、ときには人にとって励みになるやもしれぬ。

背中を押してもらって勇気が出た。思い切って書いた。

恥をしのんで、いろいろ書いてきたおかげで、マニアの方から
買取のご相談をいただいて、今度、ご自宅に蔵書を見せていただきに伺うことになった。
よい絵本・児童書がたくさんありそうなので、勉強になりそうだ。
海ねこにプラスになると思う。お客さんにきっと喜んでいただけると思う。ありがたし。

ふだん言いたいことをうまく言えないかわりに、こんなところにあれこれ書いている。
お酒の力を借りて、安心して話せる人たちにいろいろ喋っている。
ふだん我慢しているものがばーっと表に出てしまうようだ。
ああ、迷惑をかけてしまった。まただよ。嫌われても仕方ない。泣きたい。
反省をこめて、こうして書きました。正直に書くことが免罪符になるなんて思っていないけれど。
ダメなやつがなんとか生きていると知るのも、ときにはいいでしょ。
きれいごとばかりの文章なんてFUCK YOUさ(ルビをふるなら、つまんない)。

ああ、消え入りたいが、消えるわけにはいかない。
それでも仕事をしなければいけない。
今の私には仕事があるのが救い。
仕事で挽回します。
発送とご注文の対応に全力で励みます。本が届くのをお待ちの方、
注文本の受注メールが届くのをお待ちの方、頑張りますので、どうかお待ちください。
セットものや全集に注文をいただき、全力をあげて状態確認せねば、です。
買取の査定もお待たせしております。
メールの返信もお待たせしております。
昨日の方々、楽しい時間をありがとうございました。そして、申し訳ありませんでした。
千葉のお客さんから願っていたことが実現した、解決した、とメールが届いた。
とても辛そうだった。ちょっと吹っ切れた感じでうれしそうなので、私もうれしい。
この方には常日頃、気にかけていただき励ましてもらってきた。
ひとりでは生きられない、と当たり前のことを思う。
アセトアルデヒドさん、お願いですから、そんなに苦しめないでください。

もうちょっとでいいから器用に生きたい。せめて、もうちょっと人に迷惑をかけないように。

winteris.jpg「古本 海ねこ」は
他のオンラインショップのように凝ったデザインでもなんでもなく、
十年一日のごとく、かわりばえのしないホームページでお送りしております。

そんな中、海ねこの題字やキャラを考えてくれ、
しおりやネームカードなどデザインしてくれ、
海ねこオープン当時より支えてくれているpoppetさん。
クレイドールのMamaruさんと一緒に
冬をテーマにした展示をおこないます。

"Winter is fun"ー冬は楽しー 展

poppet(羊毛フェルト人形)
Mamaru(クレイドール)

開催期間は12月1日(土曜)から12月25日(火曜)
場所は、代々木上原 Lilla Huset
(渋谷区上原1-36-12
営業時間11時半~19時半
土曜は19時まで 日曜・祝日は18時まで)

羊毛フェルト人形や雑貨たちがにぎやかで楽しい冬を届けてくれます。

ディテールまで大変丁寧につくられていて、
絵本の世界にいざなってくれるかのよう。
きっとあったかな心にしてくれますよ。

子どものころの気持ちを忘れていない大人って、
思った以上にいるのですよね。

代々木上原には、素敵な古書店、おいしいパン屋さんや輸入食料店やら、
見どころいっぱい。散歩のコースに組み込みましょう。

神保町で友人らと会う。旨くて安い居酒屋「酔の助」。
古書H・Aさんと遭遇。
いろいろ話したところ、友人、私、Aさん、ともに同じ大学出身、しかも、同期生だとわかった。
Aさんの顔には年輪が刻まれ、もっとずっと年上に見える。
同時期、同じキャンパスに通っていたのに、
雄弁部に入った彼の生活と自分らの生活と、あまりにも違っていて驚いた。
友人が大学時代、酔の助で呑んでいたことも判明。
神保町には、そんなふうに長く長く続いている店があるのです。
新宿でもなく、渋谷でもなく、「やっぱり神保町だよね」
「空いていて歩きやすいし」「いる人種がいい。落ち着くよね」と友人と言い合う。

二日連続、呑んでしまったが、まあ、お付き合いも大事ですよね。
本日は西荻で古本市で行きたいけれども、しばらくは家でまじめに仕事することにします。
暖かい時間帯に歩いて、それから机に向かおう。
クリスマスのちょっといい洋書絵本、もうすぐお目見えします。

天気はいいが、遠出するほど時間がない。
仕事の合間、昨晩の佐藤泰志に引き続き、つかの間の読書。
自宅にいると仕事モードから切り替え不可能なので、
徒歩20分ほどのサンマルクカフェで小山清を読む。
「木山捷平が好きなら、たぶん気に入りますよ」と
人から薦めてもらって読み始めたところ、確かにかなり好きそう。
佐藤泰志は今、3編めの途中を読んでいるところ。とりつかれつつあるが、読んでいて切ない。
でも、切ないの嫌いじゃないし、読んでしまう。捉えどころのない不安感、空虚さを巧みに描いてある。

最寄り駅近くのパルコへ行くと、ボジョレーヌーヴォー試飲の列・・・。
久々に服を買う。カーゴパンツとかそんなやつをまとめ買い。
秋・冬用のコーデュロイパンツが、すべて膝に穴あき、お尻部分にスレ。
本を束ねるときヒザをついて作業するので、すぐそんなことになる。
が、身奇麗にしている女性店主さんも多いのだし。
いくら古書店だからといって、そんな服装ではどうなのかと。
久々に買った。所詮は無印良品のバーゲン品ですが。

帰宅したところ、I書房さんからうれしいものが届いていた。今度会ったらお礼を言おう。電話は苦手だ。

ところで、仕事はぼちぼち一段落かと思ったら、違った。
次から次へとやること団子である。
さりとて繁盛かどうかと問われれば、答えは霧の向こう。
単に寝すぎか、のろまなのか、頭が悪いのか・・・。
問い合わせの返信にいったいどれほど時間がかかるのやら。
目録の入力もどれほどかかるのやら。
新着用の本がすぐ脇においてあるのに、入力になかなかかかれず、無念。
注文以外のメール1通1通に、なるべくきちんと返信をと思うばかり、お待たせしてしまいます。
こんなにお待たせするなら、短文でもさっと返信すべきなのか。
お問い合わせの対応もお待たせしております。
明日は脳がくるくるっと回転しますように。

あ、けどね、今度の目録はちょっと期待できます、たぶん。
え、本当?(と、ひとりツッコミ)
むろん海ねこの手柄ではなく、本あっての古書店なので、
たまたま手元にためてあった古書が面白いのですよね。
とある人の旧蔵書が魅力的で、書いていて自分でも面白いです。
1冊1冊見ながら書いていくと、あれこれつながってくる。
もっとも、面白がるのは私だけかもしれないけれど、どうなんでしょう。
答えは12月10日以降。
ああ、市場がしばらく休みで救われた。
が、市場がないと、人に会えない。人と話したい。
しかも、運動不足ぎみ。運動したい。
山に登りたし、海に行きたし。分裂ぎみな文章は、今の精神状態。

人のことを、あまりブログに書かないでおこうと思う。
反響があることはありがたいし、
「宣伝になるからどんどん書いて」と言われたこともある。
人名を出したほうが面白がってもらえるのだが、
そのかげで傷つく人もいるのだとしたら申し訳ない。
実際、あれは書きすぎだ、ああいうことは書かないほうがいいんじゃないか、など、
言われると、ずっとずっと気にしてしまう。
急いで削除しても、すでに読んだ人には関係ないことだし。
「相対評価」「偏差値」「内申書」世代ですからね。
どうでもいいやと思いながらも、案外、人目が気になるんですよ。

こう見えても小心者だからね。
呑むと勢いづくんだね、など好き勝手に言われるけれども、
日ごろ、言論の自由と縁薄い場所に在るのです。

「子ども向けのお酒」があったとしたら、小学校時代、もうちっと明るい子チャンだっただろう。
所詮、ノンベの言い訳ですかね。

「全古書連ニュース」の新しい号(2007年11月)が届いた。
「古書の日イベント特集 本屋さんの現在とこれから
書肆アクセスの閉店が意味するもの」
会場に行くことができなかったので、食い入るように読んだ。

「書肆アクセス」は本屋さんのための本屋だったという話には、
ほかの人もそう発言していたが、そうだったのか、と、私も驚いた。
杉並のサカエダ書店さんが「神田村」へ毎日2往復して、
お得意さんに販売しているという話が興味深かった。
書肆アクセス、そういえば、本を買うたび、
畠中さんがいなくても「書店さんです、よね?」と確認され、書店価格にしてもらったことを思い出す。
もっともっと買いにいっていればよかったー、と、多くの人と同様、私も思うけれども、
書店を続けていくって楽じゃないんですよね。
いつも魅力的な商品があり、しっかり買い支える人がいて、きちんと回転していかないと、
書店って潰れちゃうんだよなあ。人ごとじゃないです。

「全古書連ニュース」にはさまざまな声が掲載されていた。
新刊書店では、書評が新聞や雑誌に出る前に返品されてしまうので、
良書が一般の人の目につきにくいのではないか、という声。
小さな書店がどんどん減っていて、
新刊書店が出版社の倉庫のような状態になっている、という声。
新刊の土壌で豊穣なものが作られていないと、新刊の出版社、新刊の書店、新刊を買う読者が豊穣に残っていかないと、
将来的には古本屋もつぶれていくのではないか、
という指摘もなされていた。

曖昧なことを書くのは危険に思われるので、
詳しくは「全古書連ニュース」をご覧くださいといいたいが、
古書組合の加入者しか見られないものなので、残念だ。

児童書も、よほど話題にならない限り、出版されてはどんどん絶版になっていってしまう。
作者・訳者・画家・編集者・読者がいるのに、簡単に文化の灯を消していいのかな。
なんとかすくいあげては欲しい人のもとにお届けしたいと頑張っているが、
古書店を続けていくにも気力・労力・経済力が要り、うぬ、体力勝負だなあと思う。

月曜の市場では、買い損ねて、ほぞを噛んだ本あり、
あとから他店に自慢され、しまったー、見損ねたーと、地団太踏んだものあり。
しかし、某出版社の児童書、すでに品切れになっている児童書をまとめて仕入れることができた。

市場ってところは、本当に面白いもので、
なんでこんなに同じ出版社の同時期の本がまとまって出てくるのかと驚く。

児童書に興味がない店にとってはさしたる価値など感じない本かもしれないが、
なんとかすくいあげられて、よかったー。自己満足し、自分をちょっとだけ慰める。

この束の中には、復刊希望が多いものも含まれていた。
こういうものは先着順の当方HPより、希望者の中から抽選になる目録に掲載しようかと思う。
次の「月曜倶楽部」締め切りが迫ってきた。
初めて3ページに増ページしたので、少しは読む目録っぽくできるといいのだけれど。
名簿に登録されている方のもとへは12月10日ごろ送付されることでしょう。
当店掲載分は、手間をかけてでも、1冊1冊画像をスキャナーで読み込んで、
自店HPにも掲載したいと思います。

小山清を早く読みたくなって、近くの図書館にリクエストした。
その本をとりにいってから、発送作業にいそしみます。
きのう、Sさんが作ったと聞いてあまりにも旨そうだったので、
今晩はおでん。
食べ過ぎて体重増加の一途のため、日々、歩数計のメモリ、
食事内容、体重をメモしていくことにする。以前、食事内容をメモしていたのだが、
しばらく休んで、体重計に乗るのもをサボっていた。結果としてこのざまである。
自己管理さえできない人間に、大きなことは言えないね。せめてコンニャク多めにします。

吉祥寺でワインバー「ドット・ビー」を営む弟に
ブログを書くといいよと薦めたところ、
書いて反応をいただくことが張り合いになっている様子。よかった。
料理の失敗談も書いていたけれど、
あとで削除しなくてもいいんじゃないかな。ま、その人の自由だしな。

風船舎さんに
「ホームページの更新はこまめにしたほうがいいですよ」
と、自らの体験を伝えたところ、
本当にきちんと更新されていた。さすが、だと思う。

風船舎の出してくる本を楽しみにしている人と、
怖がっている人がいると思う。同業者にとっては怖い存在でもあるので。

子供がいない者であっても、
自分のアドバイスを生かしてくれる人がいるというのは
大変大きな喜びだ。乾杯。

もちろん、それぞれ感じ方は自由なのであって、
人が言うことを鵜呑みにする必要などない。
それぞれの感じ方があるので、万人の顔色をうかがっても意味はない。
自分の頭で考えて、まずはやってみるしかないと思う。

市場への出品、そして、水曜の市場(資料会)をのぞくため、古書会館へ。
水曜のとある時間は道が空いていて、調布ICから代官町ICまで高速でわずか40分。
古書会館が近く思えるのは、水曜のそれも特定の時間帯のみ。
帰りは1時間半近くかかるので、あまりにも早く着きすぎてマジックのようだ。

久々の晴天。こんな日、高速で葉山の海へ行きたくなる。

が、現実の居場所は、薄暗い古書会館。

市場で、いつも熱心に古書を物色している白鳥さんやら港やさんやら。
クロサワくん情報。古書H・Aさんの愛娘、名前が決まったそう。
Aさんのデレデレっぷりが伝わってくるような素敵な名前。
けれど、N文庫・Tさん提案の「A××××A」(上から読んでも下から読んでも、の回文)
がよかったのに、とも思うんだけどなあ。

大量の本を分類分けして、束ねていく「仕分け作業」はかなり孤独だ。
じっと耐え、こつこつやっていかないと先に進んでいかない。
「仕分け中」と古書の山に貼っておいた紙に、I書房さんが
「がんばってください」と素敵なメッセージを書いてくれた。
うれしいッスー。
がんばりましたっ。

運転と仕分け作業で、眼精疲労の限界に。

と思ったら、会館内に話し相手を発見。
名前を出していいかどうかわからないので、Mさんとしておく。

「孤独でもこつこつ頑張る」とブログに書いたことに励まされたと
勿体ないような言葉をもらう。

一緒にヒナタ屋へ。
はてなのトシさんがお茶していたのに遭遇。トシさんと顔を見合わせてビックリ。

Mさんとよもやま話。
Mさんには市場や業界でのさまざまを教わり、
今なお、いろいろ教わり続けている。たぶん今後も。
私には「先生」が何人かいるが、Mさんはその代表格。

海ねこブログやHPをチェックしてくれていて、
意見してくれるのもありがたい。
なるほどHP、そうすればよかったんだなあと気づいて、あとで直そうと思う。

Mさんと話していると、不思議といろいろ思いつく。
ヒナタ屋に置いてあった素敵な冊子を見て、
そうだ、これだと思いついたヒントがあり、自宅に戻って早速、ちょこっと試してみる。

呑みにいきたし、されど、車じゃ無理。
パンを買って帰宅。これから発送作業だ。

風船舎に負けず、Mさんに負けず、更新作業に励まないとね。
人の輪に入れてもらった数時間はやっぱり温かかったス。

「佐藤泰志作品集」の「海炭市叙景」を昨夜から読んでいる。
人間ドラマが織り重なっていくさまに惹き付けられる。

こもりきりで仕事をしていると、たまらなく人に逢いたくなる。
人の輪の中にいると、ふっと、ひとりきりになりたくなる。
その繰り返しは、思えば小学校ぐらいから続いている。年季が入ってます。

風邪のひきはじめなのか、疲れがたまっていたのか、
あるいは、忙しかった日々の緊張が緩んだためか、だるかった。倒れこみそうに。
実際、布団に倒れこむ。「狂人日記」をぱらぱらやって眠りを貪った。
深夜、目が覚めてしまう。

いろいろな人のブログを読んでいると、イベントのにぎわいが手に取るように伝わってくる。
イベントは楽しいなあ。楽しければ楽しいほど、終わったあとガランとした淋しさもあるだろうし、
けど楽しかったなあー、という余韻もあるのだろうねえ。いいなあ。

人と一緒にイベントに参加してウズの中にいたくなる。
だけれど、自分ひとりで店をやっている以上、なかなかあれこれ手がまわらない。
不器用な自分は、とにかくまずは、自分の店のHPをきちんとやっていくことだ、と自分に言い聞かせている。
久々に更新するとーーむろん触手を刺激する本を出せればであり、用意し続けるため四苦八苦しているのだがーー、
しばらく注文が途絶えていたお客様からも注文をいただく。
ああ、ずっとずっと頼みたいものがなかったのですね、
本当に申し訳ありませんでした、お待ちいただき、ありがとうございます、と頭を下げたくなる。

便利な街に住んでいても忙しくて、なかなか古書展や古書店をまわる余裕がない人、
古書店に行きたいけれども、近所に好みの店がない人、
欲しい古書がある店になかなか出会えない人、、、、
全国のさまざまなお客様に支えていただいて、どうにか店が続いている。
大事にしてきた蔵書を譲ってくださる方がいらして、それがまた海ねこの財産となり、
海ねこのお客さんに回っていく。

そういう方々に見限られてしまったら淋しいことだし、
自分がやってきたことはどうなってしまうのか。
ネット古書店はリアル店舗のお手軽版とかじゃない。
ネット古書店にはネット古書店の役割があるのだと思う。
独自性を保っていきやすいのは、ネット古書店ならではの特性だし、
魅力ある商品を用意できるのであれば、「検索」で全国各地からお客さんに来ていただける強みがある。
イベントに参加して弾けたいのは山々なのだけれども、ひとりでやっている以上、こらえないとね。
今はそういう時期。孤独に耐えながらでも、腰を据えてなんとか頑張っていかなければと思う。

でも、イベントは楽しいし、やっぱり、ちょこちょこっと
片隅に参加したい気持ちもあるのよね。
二日酔いになって苦しむとわかっていても、人と呑んで喋りたいしねえ。
凡夫は、あれこれ探りつつ、揺れ続けるのでありますよ。

いろいろお誘いいただいても、口ベタでうまくお答えできず、
こんなところで、ぼそぼそ自分の気持ちを書かせていただいてます。

最後に、というか、こちらを最初にすべきかと迷ったのだけれどもね。
メインの話題はこっちなんですよ。

posterten.jpg

我らが石丸澄子さんの「本の散歩ポスター展」、11月5日(月曜)から17日(土曜)まで開催中です。

一枚一枚、手作業で刷ってきたシルクスクリーンによるポスター。インクが乾かないと次の版を重ねられないんでしょう。美的センス+手間ヒマ+体力、総動員らしいですよ。百数十枚やらなくちゃと、爪にはインクが詰まるし、腕は筋肉痛でパンパンに張ってしまうし、大変そうでしたよー。

でも、いいよねえ、本当に素敵。散歩展参加店の間では「将来、値段つくかも」と密やかな噂。ちなみに、このポスター欲しさ(もあって)「本の散歩展」に参加し続けている××ねことかいう店があるそうで。

場所は、The Artcomplex Center of Tokyo Act.3
(新宿区大京町12-9
JR総武線「信濃町」駅、丸の内線「四谷3丁目」駅下車、いずれの駅からも徒歩7分)
11時から20時、18日(日曜)のみお休み。

開場隣室Act.4では「久住卓也てぬぐいQBB展」を11月24日まで開催。

11月10日(土曜)6時から合同のパーティーだそうです。
友人との先約があるので、じき退出せねばあかんのですが、ちょこっと伺わせていただきたいなあと。
あ、前日の金曜、明古のあと五反田(入札市)の下見か。
ありゃりゃ、連日の宴? いいねえ、生きてるねえ(笑)。

人と逢いたい⇔ひとりになりたい、の行きつ戻りつはずっとずっと続きそう。
きっと六十になっても七十になっても八十になっても同じなんだろうな。
そのころ一緒にいてくれる人がいるのか、そもそも生きてるかどうかさえ覚束ないけど。

「佐藤泰志作品集」をきちんと読みたい。
寝転がって読む本じゃないかもしれないけれど、読んで眠ることにします。


 

しばらく休んでしまいました、市場。
行かないでも、まだ手元に更新すべきものがたまっているしなあ。
といっても、このまま休み続けると行かないまま日々が過ぎていきそうな。
いかんいかん。何か見つかるやもしれぬ、行くのが務め。
いざ、古書&古書店の皆様にまみれに行かん、神保町は古書会館。携帯本は「狂人日記」。

金曜の市場(明治古典会)、以前は敷居が高いばかり。
まったく買えやしない、一時は、ただただ憂鬱な場所でした。
行くのやめようかと何度思ったことか。
この際、何でもいいから買おうと、売り物にならないものを買ってしまっては自己嫌悪。
ますます嫌になった。
されど、最近は面白い。たとえ、ほとんど買えないとしても、
先輩古書店の動向とともに、さまざまな古書を生で見るのが面白い。
なんでもかんでも手にとって拝めるのである。
市場って凄いねえ。美術館に行けばガラスケース内にあるようなレベルのものであっても、
なんのお咎めもなく、わが手にとって拝めるのでありますよ。

本日は、何がなんでも買いたいと念じた2件を
貯金残高を省みず、一か八か、文字どおり「どうにかこうにか」「かろうじて」入手。
絵雑誌でおなじみ、木俣武のスクラップブック(超大物の生原稿あり)。
そして、木俣武も茂田井武も描いている戦中戦後の絵本十数冊。
なんとかかんとか買えたものも、うーむ、安くなかった。
買わなかった他店が正しかったのかもしれない、答えは誰も知らぬ。
そもそも海ねこ経営はどうなるやら、の危機ではありますが、
物がないと始まらない、のが古書店。
物があってこそ、の古書店。
惜しくも買えずは、井上洋介、いつか目録で特集しようと狙っていたのに買い損ねてしまった某詩人の生原稿。
うう、気づきもしなかった、と風船舎とともに悔しがったとある本。

最近、スランプだと嘆く店あり、調子がいい店あり、
市場に渦巻くドラマの数々。
悲喜こもごも、さまざまな店の歓喜、情熱、失望、落胆・・・
さまざまなものがどわーっ、どわーっと、蠢いています。

「メシ食べにいきますか」と、徳尾さん、風船舎夫妻、日月堂、あとから駆けつけた股旅さんと遅めの昼食&お茶。

そうそう、風船舎さん、つい最近、ホームページをスタートしました。

果たして、僅か1時間後ぐらいでしょうか。
帰りがけ「じゃあ、ちょっとお茶でも寄っていきますか。風船舎さんもどう?」
石神井書林さん鶴の一声で、先ほどまで一緒にいた皆+石神井さん+港や書店さんとヒナタ屋へ。

ヒナタ屋、ようやく行った。居心地がよい。隠れ家にしたいかも。

呑まなくても流暢に喋れる石神井さんや日月堂さんが羨ましかった。
・・・って、そんな感想かい?

飛び交う人名。会話を聞きながら、今は亡き人々が甦り、昭和20年代の新宿に居るかのようだった。

日月堂さんの父上関係の話の絡みで、
関係者が必死に探しているときは出てこない、
誰もかも忘れたころにひょいっと出てくる、
今、僕らが市場で見ているのはそういうものなんだねー、という
石神井さんの言葉が胸に染み入った。

今日の市場にも、書簡の山がいくつも出品されていたし、
木俣武のスクラップブックを在り難くも買えた今日だからこそ、よけいに。
大事に売っていきたし、いずれお目見えさせますが、さて、どうやって? 課題が一つ増えた。

市場に行くたび、楽しみとともに、苦しみも増えてゆく。嗚呼。

また、古書店の今後がどうなっていくのか、
買い支えてくれる顧客はいるのかどうか、
信頼関係をどう保っていけばいいのだろうか、といった話で終わった。
長年、第一線でやっている人たちの言葉は重たい。

深夜までメール対応など続けたのだが、ついに呑んで、またしても酔いどれ日記になりました。
発送&受注をお待たせしている方、申し訳ございません。明日、早速に対応していきます。

ただいま、発送に向け梱包中です。

「オールカラー 世界の童話」(小学館)。

ピエール・プロブストのカロリーヌ・シリーズ4冊は、70年代当時のこの紙、この色合いでなければ、と頷くファン多し。海の色、空の色、ジャングルの緑・・・、はじけ飛び出しそうなキャラクターたち。本当は見開き単位のイラストが最高なんだけど、スキャニングの関係上1ページのイラストを。それでもいいね、やっぱりね。

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48巻「イギリスのお話」より「しあわせのおうじ」(絵・司 修)。

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shiawasenakahidari.jpg 41巻「新イソップ物語」は、フランスのアニメーション映画「魔術師ファブリオ・シリーズ」
(プロデューサー ジョルジュ・ド・ラ・グランディエール)を絵本化した絵柄を採用。
きりぎりすをヒッピー族にたとえた「ありとヒッピーのきりぎりす」(絵・ヴィクトール・アントネスキュ)
画像の「ねこととしよりねずみ」(絵・リュドオ)
リュドオは、またの名をリュドヴィック・ポラック。

蕗谷虹児、高畠華宵、長谷川露二、松本かつぢ、山本忠敬、安野光雅、私の好きな鈴木琢磨などなど・・・
「オールカラー版 世界の童話」シリーズ、いつか私の蔵書にも欲しい。
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魚雷さんの「文壇 高円寺」を読んだら、書かれていたことに一日中、引きずられた。

運転しながら、ずっと考えていた。(が、この記事、あとで削除されていた。残念)

梱包・発送を終えて、展覧会に出かける。
10月は忙しかったな。ようやく展覧会に出かける時間ができてきた。
閉館前1時間ぐらいだったけれども、急ぎ足で見る。
「福原信三と美術と資生堂展」(世田谷美術館)。
先日行った植草甚一展(世田谷文学館)は私ひとりでガランとしていたが、
同じ、世田谷でも、資生堂展のほうはにぎわっていた。
「混雑」まではいかないまでも、11月4日までなのが関係しているのかどうか、
平日の夕方であっても結構な人出だった。

必死にメモをとっている女性がいた。
何をそんなに書いているのだろう。
好奇心を抑えきれず、気づかれないよう後ろから覗き込む。
化粧品の瓶をスケッチしたり、デザインに関わった人々の名前を細かい文字で書き込んでいた。
男性もメモをとっていた。
メモをとる人の比率が高かった。

福原信三について、そして、後継者である自分たちがすべきことを綴った
山名文夫の文章がよかった。
意匠ばかりが取り上げられるけれども、
個人的には山名時代の広告文(コピー)が好き。
コピーは誰が書いているのでしょうか。

福原の書簡、もっとしっかり読めばよかったと悔やむ。こんなことなら図録を買うんだったか。

受注本を倉庫にとりにいき、久々に銭湯。

昨晩、数時間、パソコンのキーを叩き続けただけで目が痛くなり、一晩眠っても眼精疲労がとれず。
そのまま仕事をして、運転をしたら、目が痛くてならず。
風呂につかってぼーっとしたら、少し楽になった。
最近、疲れ目がひどい。体重の増加も困る(これって中年太りってやつ?)。
トシを重ねていくと、自分の体にいったい何がどう起こっていくのか、
怖くもあり、醒めた好奇心もある。

武藤さんが書いていたので、そうだ、そろそろ発売だと思い出し「東京銭湯 お遍路MAP」(300円)を買う。

「ちくま」、岡崎武志さんの連載最終回を読む。

GUIRO Albumに惚れ込む。メンバー 高倉一修 松石ゲル 亀田暁彦 厚海義朗 guests にしもとさゆり 渓 竹内絵美 長瀬敬 松井和美。今週末インストアライブらしいが、残念、逗子出張の予定なのだ。

日曜月曜の二日で、下戸が一生かかって呑むぐらいのビールを呑んでしまったような気がして、当分控えるつもりだったが、やっぱりまた呑んでしまった。

2012年9月

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