06.食べたり飲んだりのこと: 2009年3月アーカイブ

最近、飲み仲間(そんなに会ってもいないので仲間というのもおこがましいけれど飲み屋でしか会わない人たちなのでそう書かせていただく)が、「新宿から中央線一駅ごとに降りて居酒屋で飲むラリー」っていう、まことに楽しそうだが体力も要りそうなことをやっていた。
で、そのゴールが東小金井北口すぐにあるスタミナの城、だという。

スタミナの城、十数年前から何度通ったことだろう。
会社の先輩が学生時代バイトをしていた関係もあって、何度も宴会させてもらったし、個人的にも寄らせてもらったお店。
線路沿いにあり、一言でいうと"薄い居酒屋"。建物が薄い。
通っていた頃はおじちゃん、おばちゃん夫婦に息子さん(だったかな?)と親戚のおっちゃん、それに学生バイトでやっていた。安くてうまくて居心地のよい店。
刺身も串焼きも焼き魚(特にほっけ)もうまいが、なんと行っても四国のテンプラという練り物を揚げたやつがうまかった。みんなしこ天って呼んでた。
飲むのはたいてい熱燗だった。大徳利で運ばれる日本酒。"大統領"って呼んでた。量が多い。
おじちゃんは奥の調理場で料理、特に魚さばきをしていた。ここは客席から死角になってておじちゃんの顔ってほとんど見たことない。
おばちゃんはお店入口付近で焼き方&会計。串焼き頼むとたいてい数本おまけしてくれた。
帰りに「これ、持ってきな」としこ天を土産に持たせてくれたこともあった。

もう10年近く前になるのだろうか、年を取ったおじちゃん&おばちゃんが引退していなくなり、その後、なんとなく足が遠のき行っていなかった。

久しぶりにスタミナの城の名を聞いたってことで数日前久しぶり訪ねてみた。
中央線高架の工事で駅付近の景色は変わっていたが、スタミナの城は変わらずに赤く建っていた。
店内の様子も基本的には変わっていない。ビールを飲み、しこ天を頼む。
あぶったしこ天は斜めにカットされて出てきた。昔は四角いまんま出てきたよなあ、などと思いつついただく。じゃりっとした小魚の感触は変わりなくうまい。
ここのお店は伝統的に軽音の学生がやっていると聞いていたけれど、やっぱりそんな風貌のバイト君が二人。まだ慣れないのか、もたつきぎみ。
奥の調理場にいたマスター(息子さん、といってももう十分におやじ)がしばらくして気づき、「久しぶりだねえ」と何度も何度も声をかけてくれる。
話を聞くと中央線高架工事が終わったら、あのあたり一帯区画整理されるとのこと。
「この店をあと数年だなあ」、とつぶやくマスター。「最近、体がきつくてだめだあ」、とも。
それでもモタモタするバイトにでっかい声でカツを入れ、細長いカウンターを行ったり来たり。
ちょっとしんみりとしつつもなかなか悪くない夜だった。
しこ天は四角いままでかぶりついた方がうまい気がするが。

ちなみに。
冒頭に書いたラリーは第2回まで行なわれ、途中から一駅2軒寄ってしまっている様子。
現在三鷹まで来ているらしい。第3回にはゴール到達か。

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