昨夜、大変驚いたことがありました。
古書市場に行く電車で読み進め、市場の開札が始まるぎりぎり直前までベーグル屋で読む。帰途もずっと物語の世界に沈み続ける。もうひとつの世界に持っていかれた感じは、終日続く。
買ってきたヤナーチェックを流しながら、さて、続きを。いしし、いししと思いながら「1Q84」を手に取り没頭。おおー、今回、人物描写が魅力的だなあ、登場人物をどんどん好きになる、ひゃあ、こう来るかあ、いいなあ、どんどん読ませるなあ。一息に1冊めを読破。「おお、上巻でここまで書いたか、次の巻でどうなるのかー、楽しみだー」昂ぶる感情の波に酔いつつ、夕食を用意。
月がいくつあるか、カーテンを開けずにいられない。
数時間が経過。いろいろ終えて、家族もねこも寝静まり、さあ、次を読むぞーと。さて、どうなるどうなる?
ページを開いて、あれ? 高速の話? あれ、いなくなったはずの人がまた現れてるぞ。過去に遡ってるの? こりゃまた凝った構成ですなあ。
んんんんん? 人物紹介がされてるぞ。ヤナーチェックの紹介もされてるぞ。なんかヘン?????
んんんんん? ま、まさか? まさか、でしょ? え??????
なんと、自分が2冊目を先に読んでしまったことに気づく。つまり、上下巻2冊セットだとすれば、上巻からでなく、下巻を先に読んでしまった。あっちゃーーーー。下巻だけでも読み進められたので、ぜんぜん気づかなかった。
愕然。
新刊書店で本を買ってカバーをかけてもらう習慣がない私。家族は持ち運びながら移動中に読む本には、カバーをかけてもらう。2冊のどちらが先なのか、よく確かめないで読み始めてしまったのが敗因。
その先どうなるのか知りながら読むって、なんかなあ。
先がどうなるのか知りたくなって、どんどん読ませてくれる文章なのに。推進力を損なっても、面白く読めるのかどうか。読む楽しみが半分になってしまったのかどうか? 残りは、もう読んでしまうしかないなあ、と、とにかく読む。
世界がこうなって、さてその先は? そこ。そここそが、次の本に書かれているのかと。さあ、どう展開されているのか、ぜひ読みたかった。
上下巻でなく「1」「2」になっているので、続編があるのでしょうか。
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