2010年11月アーカイブ

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「古本 海ねこ」の題字・しおり・自家目録表紙・イベントちらしなど
長きにわたって、さまざまな面で御世話になっています「poppet」(ポペット)さん。
実は、フェルト人形作家さんでもあります。
このほど、絵本・児童書をモチーフにした人形展
"poppet's doll exhibition"を開催します。
11月20日(土曜)~28日(日曜)13~19時(月曜定休。最終日は17時まで)
西荻窪・ギャルリー・ノンにて。

・ふしぎな庭
・しかのハインリッヒ
・小さなバイキング
・白い貝のいいつたえ
・ケイティと大きなくまさん
・そらいろのカンガルー
・黒ねこジェニーのおはなし
以上の絵本から飛び出してきたかのような、それはもう素敵な人形が展示されています。一部、ブログに写真が掲載されていますので、ぜひご覧くださいね。

http://www3.to/poppet

(情報が随時、追加されています。ご覧くださいね↑)

ギャルリー・ノンは、海ねこの組合先輩でもあります古書店「花鳥風月」のすぐ隣。
「のらぼう」の近くです。

http://www.batta.co.jp/
http://galerienon.exblog.jp/

古本 海ねこも、絵本・児童書など販売いたします。
ほかの古書展のときと同様たっぷり用意したのですが、どうやらたくさんすぎたようで・・・。
何冊必要なのか、事前にもっときちんと確認すべきでした。
"あれ、これだけ・・・?"とお感じになりました方(昭和30年代の包装紙、含め)、
もしかしたら補充用があるかもしれないので念のため、
「これだけですか」とお店の方にお聞きになってみてくださいね。

ギャルリー・ノンで期間中、海ねこの絵本・児童書をお求めいただきました方になんと!なんと! こんなに可愛いしおりをプレゼントします! しおり製作 by poppet
絵本から飛び出した、胸躍るような人形たち。
黒ねこジェニーの人形も展示されていますー! 必見!!
しおりは数に限りがありますので早いモノがち。どうぞお早めに~! 海ねこも欲しい~っ・・・。

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何のことだかよくわからないと思う。
書くべきかどうか迷った。が、大事なことなので書いておきたい。
わかる人は想像力で補いながら読んでください。

本が完成したのだから、いいだろうと思う人もいるだろうけど、
資料や取材ノートなど記録の類がどうなるのか、なんとか有効に保存して、うまく活用できないだろうかと。
書肆アクセスのときみたいに何か、誰かがつくれるといいのだけど。
周囲の方が何か作りましょうと動き出してくれれば、なんとかなるかもしれない。
資金はどうするのか、という話も出た。

大学図書館、公共図書館に収めるのは容易でないし、それが必ずしも良いとは考えにくい。
受け入れたがるところがあるかどうか、きちんと扱いたがるかどうか、
受け入れられても、収めたが最後、死蔵され誰の目にも触れられなくなる可能性はおおいにある。
ご本人が古書展で買い集めてきたものなのだから、古書市場に戻すのがいいと思うとHさん。
いざ、古書市場に戻すとなれば、1日2日で片付いてしまう。
古書市場に出すとどうなるのかな、と聞いた。
たぶん、あの店とあの店とあの店が買うだろうね、とMさんがいった。

古書会館でやりましょうよと、Iさんがいった。
ご本人もそれを望んでいるかもしれない。
しかしながら、古書会館で何かするのはかなり難しそう、とMさん。
組合のことを考えると、確かに難しいかもしれないと私も思った。

片付けてしまうとなったら速いけれど、いったんそうしたら再現できなくなる。
分散させてしまう前に何かできないかな、と皆で懸命に話した。
部屋の写真を撮影して、きちんと記録しておきましょう、と私も二度いった。
結局、「撮影はしておきましょう。弟さんに話しておきます」とIさんがいった。
プロのカメラマンがきちんと撮影したものがあれば、あとから企画次第で、ということにはなる。印刷物を作るなり、展示をするなり。
Hさんも動きます、と話していた。
何かできることがあれば手伝いたいと、Iさんにお願いしておいた。
周囲で尽力されていた方々がいらっしゃるわけで、
私などしゃしゃり出るべきでないかもと承知しつつ。

でも、Iさん、お疲れのご様子だった。
次の企画を抱え持っている、そちらも早急に動かないと、という話だった。
理由はここに書けないが、そういうことだ。

今日、告別式。ご家族も、編集者も、周囲の皆様も本当にお疲れと思う。
気が張っていて、あとからお疲れがさらに出ないといいと思いつつ。

書き漏らしたが、部屋で最後に読んでいたとおぼしきものは"CABIN"だったようだ、と。入院してから以降、目の自由がきかなくなってしまったそうですが、部屋に読みさしの"CABIN"が置かれていたそう。関係者の方々が聞いたら、大変お喜びになるであろう大事な発言。Iさんからもたらされた。

起きるとき、「黒岩さんはもういないんだ。黒岩さんのいない世界だ」と思った。

悪夢のようだ。

お通夜に行ったら黒岩さんに「お疲れさまでした」と伝えてください、と家人からのメールにあった。

それを読んでまた泣いた。今もじめじめ泣いている。魚雷さんのブログを読んでまた泣いた。飲みにいったらNEGIさんがいたと書いてあり、NEGIさんも悲しいのかと思って、さらに泣いた。

ブログの文章をもとに「古書の森 逍遙」を作った石原剛一郎さん、ありがとうございました。できれば、ブログの文章を全網羅したものを作っていただけないかしら。+皆さんからの追悼文集。誰かに連絡をとるとか、手間のかかる部分、自分にできることがあれば何なりと、お手伝いしたいです。

黒岩さんを尊敬しています。年代が近く、20年以上、ライター業を続けてきた私としては職業的にも共感する部分があった。資料集めがどれほど大変か、そして、どれほど重要か、といったお話にも共鳴してきた。ライターとして、人として、尊敬し、憧れていました。ファンでした。これほど好きだと思える人はなかなかいない。あれほど魅力的な人がいなくなってしまった。一体どういうことなのか。

「ブログ読んでます。古本屋さんって大変なんですね」と、古書市場での経験を書いた拙文を読んでくださっていた。ああ、もっと何か書くべきだったな。これから先、何を書いても、黒岩さんにブログを読んでいただくこともできないのか。黒岩さんロス症候群になりそうだ。私は、頭がおかしいのだろうか。

何も手につかないが、明日、西荻窪の搬入なので、包装紙に値札を入れていく作業をしよう。しなければ。受注・発送をしなければ。喪服をクリーニング店にとりにいって、18時に間に合うよう出かけなければ。きっと頭のおかしい私を、許してください。

 

 

 

黒岩比佐子さん。
「本の散歩展」でお目にかかるたびーその多くは均一の帳場でしたが、
細い腕に、たくさんたくさん、本を抱え込んでいらっしゃいました。
あまりにたくさんでしたので、お預かりしましょうかというと
「ありがとうございます。本当に(私が買うのは)安いのばっかりで恥ずかしいんですが」と照れくさそうにおっしゃっていました。
お忙しい合間、古書展に行くのがいちばんの喜びといったことを
ブログに書いていらっしゃったので
「ご来場になれて本当に良かったですね」というと、
あの優しい笑顔で、ふんわりと微笑んでいました。

「ありがとうございます。ブログ拝見しています。
海ねこさんのほうこそ、本当に大変ですよね」
だなんて。勿体ないような、思いやり溢れるお言葉をいただきました。
「女子の古本屋」も読んでくださって
「いちばん共感したのは、ライター時代に忙しくて死にそうだったというところです。
同じだなあって」とニッコリ笑っていました。

最後にお目にかかったのは、みちくさ市でしたが、
そのときも「パンとペン、もうすぐです」と発売にこぎ着けたことを嬉しそうに話されました。さらに「いつもブログ読ませていただいて、こちらこそ本当にありがとうございます」
とおっしゃっていただき、ああ、ブログ書いてないなあと
穴に潜り込みたいような心持ちになりました。

たぶん、黒岩さんは、誰に対しても思いやり溢れるお言葉を
向けていらっしゃったことと思います。

強さを優しさをたくさん抱え持っていた人ではないかと、
勝手ながら想像していました。

取材対象に対しても、取材対象のご家族や周囲の方々、
編集者に対しても、きっと同じように接していて、
だからこそ、取材対象を愛し、とことん調べ尽くして、
深みのある本を書き続けていらっしゃったのでしょう。
なんというガッツだったことでしょう。

なぜこれほど哀しいのか・・・。なぜ、皆さん、悲しまれているのか。
売れっ子の美人ライターといえば、嫉妬・やっかみの対象になりがちなのに、
きっと黒岩さんは、多くの方から愛される人でいらしたことと思います。

東京古書会館でのトークショーのあと、
「古書の森 逍遥」(工作舎)に署名をいただき、
「何か言葉を添えていただけませんか」と、お願いしました。
二文字、三文字でも書き添えていただけたらと、うかつにも軽い気持ちでお願いしたのです。
とてもご丁寧に、長い文書を丁寧に丁寧に、几帳面な文字で書いていただき、
病気で大変なときに、かえって体力を使っていただいて・・・と、恐縮してしまいました。

寄せ書きの色紙には、「ブログで黒岩さんの文章を読める幸せ」みたいなことを
乱筆で書き込ませていただきました。
書き続けることが、きっと黒岩さん自身の支えになるのではないかと、
ただただ応援したい一心でした。そして、私は、黒岩さんのブログの文章が大好きです。つらい嘆きも、喜びを綴っている文章も、すべて好きでした。黒岩さんと話をした時間は僅かでしたが、ブログの文章を通じて、黒岩さんをとても近しい存在に勝手に感じていました。

「文章が好きでした」だなんて、過去形で書くのが辛いです。黒岩さんご自身の文章をブログ上で読みたい。もうその日が来ないのかと思うと、身を切られるような思いです。寂しくてなりません。
もっともっと、黒岩さんのお書きになるものを読んでいきたかった、
どんな人をどんなふうに描き出すのか、拝見していきたかったです。
きっと、誰よりもご本人がいちばん、もっと書き続けていたかったでしょうね。

なんとか、自分なりのカタチで、黒岩さんのあとに続かないといけないと思います。
早めに検診を受けて病気に早く気づくことも忘れないようにしないと。

黒岩さん、ありがとうございました。

乱文ですが、とりいそぎ。本日の発送をしにいきます。
生きている人は、なんとか生きていかないといけませんからね。
黒岩さんも、そうニッコリ微笑むことでしょう。(追記 18日、19日にも黒岩さんのこと、書きました。よろしかったら・・・)

poppetsdoll.jpgのサムネール画像

「古本 海ねこ」の題字・しおり・自家目録表紙・イベントちらしなど
長きにわたって、さまざまな面で御世話になっています「poppet」(ポペット)さん。
実は、フェルト人形作家さんでもあります。
このほど、絵本・児童書をモチーフにした人形展
"poppet's doll exhibition"を開催します。
11月20日(土曜)~28日(日曜)13~19時(月曜定休。最終日は17時まで)
西荻窪・ギャルリー・ノンにて。

http://www3.to/poppet

ギャルリー・ノンは、海ねこの組合先輩でもあります古書店「花鳥風月」のすぐ隣。
「のらぼう」の近くです。
ギャルリー・ノンの扱っている洋服・雑貨、CDなど、心ひかれるものがたくさん。
ぜひ、いろいろお手にとってご覧くださいね。

http://www.batta.co.jp/
http://galerienon.exblog.jp/

 古本 海ねこも、絵本・児童書など販売いたします。
すでに110冊ほど用意しましたが、たぶんもっともっと用意できると思います。
思い切って放出のレアものから、お求めいただいやすいものまでいろいろ。

可愛い人形たち、そして、絵本に洋服、雑貨、CD・・・。
素敵なイベントになりそうです。今から楽しみ!
周辺にはおいしい店、骨董を扱うお店もたくさんあって、
落ち着きある大人の散歩をお楽しみになれると思いますよ。
ああ、本当に素敵な季節ですね! ぜひ足を伸ばしてみてくださいませ。

◎◎◎11月15日 追加情報!

ギャルリー・ノンで期間中、海ねこの絵本・児童書をお求めいただきました方になんと!なんと! こんなに可愛いしおりをプレゼントします! しおり製作 by poppet

黒ねこジェニーの人形も展示されるようですよー! 必見!! 売り切れる前にぜひ見なくては。

しおりは数に限りがありますので早いモノがち。どうぞお早めに~! 海ねこも欲しい~っ・・・。

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絵本・児童書ばかりだとなんとなく行きにくいとお感じの方も、どうぞご安心ください。

昭和30年代の商店包装紙も隅っこに置かせていただく予定です(搬入・陳列してみて場の雰囲気から浮かないようであれば)。松本のものが中心。東京のものも多数。ファンタジックなクリスマス柄、書店のブックカバー用(書皮)多数。トックリ柄の巣鴨の店、波模様の東條会館、百貨店、文具店・・・さまざまな商店が意匠をこらした、レトロかわいい柄をどうぞご覧ください。

包装紙とか紙袋とか集めていても、引っ越しのときなどに処分してしまいがちですよね。なのに、今回放出分はステッカーつきも多数で、きれいにきちんと保存されていて・・・。よくぞこれだけ集めていたものだと思います。どんな人がどんな目的で蒐集したものなのか。

ブックカバーに、プレゼントのラッピングに、インテリアに、ハンドメイドの素地として・・・。芝居・撮影の小道具に、そして、デザインや都市文化の資料にも。使い道、自由です。

天気のいい日に撮影できたら、画像をアップしますね。

200枚以上ありますので、年末の京都にも、可愛い柄のをたっぷり持っていきますよー。

*11月11日 本日の心境
昨日、ようやく目録3号のスキャニング作業を開始。
でも、久々だったので要領を忘れ、マゴマゴしながらの作業でした。
きのう「楽しい方向に流れないように」と書いたばかりなのに、
こんなに青空と紅葉がきれいで・・・。
新緑の季節とともに、一年中でもっとも美しい時期かもしれないなあ、
山が恋しいなあ、せめて深大寺方面、農業高校あたりに散歩しにいこうかなあなど、考えております。
もちろん、仕事をしてから、ね。図書館に予約した佐野洋子さんも受け取りにいかなくちゃ。

ツイッターは思いついたその時その場にぱぱっと書けるので便利。
が、断片的な呟きばかりでなく、もっとブログを書くようにしようと思う。

ようやく目録3号、やるぞという気力が湧いてきつつある。

魅力的な古書展&イベントにお誘いをいただき、大変有り難いことで、心ひかれるのですが、すでに決まっている2つ(20日~の西荻、年末の京都)をのぞき、しばらくは断念。やはり目録にもっと集中しよう。そう青空に誓った朝。

やはり目録が一番やりがいを感じるので、今は。自分の性に合っていると思うし、海ねこがこれまでやってきたことのなかで、もっとも評価をいただき、多くの方にお喜びいただけたと感じた。さまざまな方からいただいた感想、一言一言が、とても心に響いてきた。目録作りは楽ではない。必ずや苦しみを伴うのだが、あんな体験、なかなか出来ないと思う。ぜひ同業者の方にはチャレンジしてみていただきたい。私も、きっかけといえば、同業の先輩諸氏から勧められて作ってみたのだった。

健康に自信あるわけでなし、本当はちょっと不安があって病院に行くべきかずっと迷っている。
いつまで体がもつかすらわからない。限られた時間にできることは、たぶんとても限られている。生涯にできることは、実は本当に限られているのだろうと思う。本当に何をやりたいのか見失わないように、ついつい楽しそうなほうに流れないように。
本が思ったように集まらないから、と自分に言い訳しながら、飲み歩いてばかり、遊び歩いてばかりいる自分がさすがにまずいと感じてきた。

まずは、目録3号の本をきちんと分けるところから。
置き場所がなくて、目録2号の残りを置いている場所に3号用の新規分を追加しているため、もっとしっかり分けること。
3号の材料は今のところ、アクリルボックスに5-6箱ほど。まだまだ何か探していかないといけない。貯金がいつまでもつのか非常に不安ではあるが、買い続けていかないことには目録を作ることはできない。今ある貯金というのは、大半、目録2号でお買い上げいただいた売り上げなので、お客様からお預かりしたもの。大事に使っていかないと。2号の売り上げがあるあると思っていたら、こんな早く底を尽きる日が見えてきてしまって・・・。余分なものを買っている余裕はないぞ、自分。余分なものなのかそうでないのか、もっとシビアに判断するようにしないと。

できれば、目録1号、目録2号の残り本を入れる棚をきちんと作りたいものだ。
倉庫の棚がすでに満杯なので、過去の共同目録用のかなり良いもの、近々放出してしまおうか。あるいはアート本など扱わないでいいと感じているものを古書市場に出品してしまうか。とにかく目録用の本を一目できちんと把握できるよう、棚に入れたい。
本当は、もう1軒アパートを借りたいぐらいだが、資金は、ないな、たぶん。
整理が苦手、商売が苦手、なんて言っている場合じゃないようだ。

西荻のイベントは、まあ海ねこが主体のものではないのだが、面白いものになるでしょう。
DMが届き次第、改めてご紹介しますので詳細は少々お待ちくださいませ。

なお、「古本 海ねこ」古書目録2号、池袋・往来座、千駄木・古書ほうろう、西荻窪・音羽館、京都・善行堂で販売中です。当方にも切手600円分(50円切手・80円切手の組み合わせで)、お送りいただければ発送します。2号、おかげさまで1号より良く売れたのですが(あくまで当社比)、まだまだ良いものが残っています。

ここ数日の読書 眠る前のひととき&神保町に行く電車の中で、ジャック・ロンドン「荒野の呼び声」「白い牙」に没頭した。後者、生まれたばかりのオオカミが洞窟から出て初めて"世界"を知る描写はじめ、動物の視線をありありと描き出しており、ジャック・ロンドンは大変な筆力だと思う。自宅のねこが、風呂上がりにじっと扉の前で待っているのだが、ああ、もしかしたらこんな心境なのかもと思い出しながら読んだ。彼の作品、さらにほかも読みたくてならない。黒岩比佐子さん「パンとペン」、増刷が決まったらしい(ツイッター情報)。どうせ買うなら初版を持っていたくて、遅くなってしまったが購入手続き。しばらく神保町に行かないので、セブンアンドワイに注文したところ。

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