有効活用できないかどうか

| コメント(0) | トラックバック(0)

何のことだかよくわからないと思う。
書くべきかどうか迷った。が、大事なことなので書いておきたい。
わかる人は想像力で補いながら読んでください。

本が完成したのだから、いいだろうと思う人もいるだろうけど、
資料や取材ノートなど記録の類がどうなるのか、なんとか有効に保存して、うまく活用できないだろうかと。
書肆アクセスのときみたいに何か、誰かがつくれるといいのだけど。
周囲の方が何か作りましょうと動き出してくれれば、なんとかなるかもしれない。
資金はどうするのか、という話も出た。

大学図書館、公共図書館に収めるのは容易でないし、それが必ずしも良いとは考えにくい。
受け入れたがるところがあるかどうか、きちんと扱いたがるかどうか、
受け入れられても、収めたが最後、死蔵され誰の目にも触れられなくなる可能性はおおいにある。
ご本人が古書展で買い集めてきたものなのだから、古書市場に戻すのがいいと思うとHさん。
いざ、古書市場に戻すとなれば、1日2日で片付いてしまう。
古書市場に出すとどうなるのかな、と聞いた。
たぶん、あの店とあの店とあの店が買うだろうね、とMさんがいった。

古書会館でやりましょうよと、Iさんがいった。
ご本人もそれを望んでいるかもしれない。
しかしながら、古書会館で何かするのはかなり難しそう、とMさん。
組合のことを考えると、確かに難しいかもしれないと私も思った。

片付けてしまうとなったら速いけれど、いったんそうしたら再現できなくなる。
分散させてしまう前に何かできないかな、と皆で懸命に話した。
部屋の写真を撮影して、きちんと記録しておきましょう、と私も二度いった。
結局、「撮影はしておきましょう。弟さんに話しておきます」とIさんがいった。
プロのカメラマンがきちんと撮影したものがあれば、あとから企画次第で、ということにはなる。印刷物を作るなり、展示をするなり。
Hさんも動きます、と話していた。
何かできることがあれば手伝いたいと、Iさんにお願いしておいた。
周囲で尽力されていた方々がいらっしゃるわけで、
私などしゃしゃり出るべきでないかもと承知しつつ。

でも、Iさん、お疲れのご様子だった。
次の企画を抱え持っている、そちらも早急に動かないと、という話だった。
理由はここに書けないが、そういうことだ。

今日、告別式。ご家族も、編集者も、周囲の皆様も本当にお疲れと思う。
気が張っていて、あとからお疲れがさらに出ないといいと思いつつ。

書き漏らしたが、部屋で最後に読んでいたとおぼしきものは"CABIN"だったようだ、と。入院してから以降、目の自由がきかなくなってしまったそうですが、部屋に読みさしの"CABIN"が置かれていたそう。関係者の方々が聞いたら、大変お喜びになるであろう大事な発言。Iさんからもたらされた。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.omaken.com/mt-cgi/mt-tb.cgi/7386

コメントする

2012年4月

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

アーカイブ