本: 2008年6月アーカイブ

20080623

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吉田 戦車のなめこインサマー

相変わらずの吉田戦車っぽさ全開のとおもったら、これかなり前に書かれたものらしく、なぜに今頃文庫化?と思っているのですが、吉田戦車さんの文体が微妙に今と違うので面白いのです。

考えていることはあまり変わらないというのが安心するところですが。

20080613

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恩田陸の夏の名残りの薔薇

これ、なかなか複雑になっていまして、ちょっとずつ様子を変えながら、第○変奏という形で話が進んでいくので、気をつけて読まないとあれ?あれ?となってしまうのですね。

本篇もですが、あとがき、解説、著者インタビューと盛りだくさんなので、そのあたりも楽しめると思います。

20080609

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米澤穂信のクドリャフカの順番

古典部シリーズというシリーズものなんですが、氷菓愚者のエンドロールと文化祭の準備をしてきたわけですが、この本でやっと当日になったと。

相変わらず、自意識過剰で考えすぎる若者たちの話なんだけど。結構好きです。僕。

20080605

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新井素子のひとめあなたに...

あとがきが全文載っているここを見ていただくとわかると思うのですが、1981年に出た本ですね。
前は角川文庫から出ていて多分2-3回買ったことがあるんじゃないかと思うんですが、そのたびに捨ててしまっていて、また買ったと、そういうわけですね。
狂ったほうが楽なのに狂わないというチョイスをする女子大生なのですが、江古田から鎌倉まで歩かせるという発想がすごい。厳密には途中バイクに乗るんですが、最初に読んだとき田舎の中学生だった僕は漠然と遠いんだろうなとは思っていましたが、あり得ないです。

まぁ文庫の値段もどんどん上がったりして(今現在この本は¥819-)年月の流れを感じますが、たまには昔読んだ本を読み返すのも良いかと。
角川文庫のほうも去年新しい版が出た(と記憶している)のでそちらと読み比べても面白いかと(角川の方はいろいろ古いままらしい)

20080604

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機本 伸司の僕たちの終末

地球が滅びそうなんで宇宙船を作るよ。という話。
プロジェクトX的なサクセスストーリーなんですね、SFですが。これを見ているとあれ?3-40年後には恒星間宇宙船とかできる?とか思ったりします。

著者の熱さというかそういうのが伝わってきて僕結構好きです。

20080602

田中 啓文のハナシにならん!―笑酔亭梅寿謎解噺2

前作に引き続き落語の天才星祭竜二が噺家として成長しつつ事件を解決していくという。2時間ドラマ風に言うと"噺家刑事"と言ったところでしょうか。(何だそれ)

連絡短編なのですが、1本ずつテーマの古典落語に沿った形でストーリーが進められていくので、落語も楽しみつつ(あらすじが多いけど)ストーリーも楽しめるので、ちょっとうれしい感じ。
前作に比べると解決するのが殺人事件ではなく身の回りのことだったりするので、完全に続編という感じでもないのかも。

上方落語と江戸落語の比較としても結構楽しめるかも。

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恩田陸の蒲公英草紙―常野物語

常野物語というシリーズの2作目(?)ですね、光の帝国という奴を読んだ時に"おお"と思ったので次が出るのを楽しみにしていたのですが、光の帝国に比べると不思議能力の発揮度がちょっと弱い感じで、どちらかというと20世紀初頭の風俗を楽しむという、楽しみ方になるんじゃないかと。
そういう見方をすると栗本薫の感じに似ているのではないかと、思ってます。

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