豊臣→徳川時代の忍者の話。
それでもいつもの万城目節がさく裂していて面白い。
いつものよくわからないものに導かれる、というところになぜかひょうたんが絡んできて、最初これ何の話だっけ?と思いながら読んでおりました。
戦国時代ものなので、血生臭い描写も多くていつもの万城目さんとは違うよ、という感じもあるのですが、静かに終わる最後が一番衝撃だったかも。
Blue Note Tokyo presents GREGORY PORTER in Concertを見に行ってまいりました。
グレゴリー・ポーターさん、昨年まで知らなくて、U氏から「グレゴリー・ポーター良いから聞き給え」との啓示を受けて聞いてみたのですがすごい、ここ数十年男性ジャズシンガーというカテゴリのシンガーがそんなにいない気がするので余計にそう思うのかもしれませんが。
ライブはドラム+ベース+ピアノ+オルガン+サックスというギターレスの編成。
グレゴリー・ポーターさんは思ったより大きく(190cm位あるらしい)。あの声を出すためにはこの体が必要か、という感じ。
なんかステージ上のモニターがあんまり良さそうではなく、ちょっと残念でしたが、それを補っても余るほどの歌でした。
それにしても2時間ほとんど歌いっぱなしで体力すげーなと。
しかしあれですね、やはりブルーノート位のサイズのハコで飲みながら聞く、というのが正しい聞き方かもしれません。(興行収入てきな話はさておき。)
これ、2020年4月にも開催が予定されていて行くはずだったのだがもちろんのように中止になり今回は!と気合を入れて行ってまいりました。
2回目の桜坂劇場なのです。
セットリストは公式から( https://note.com/nekomachi_fes/n/n46ba503ee22a )。
吉祥寺で見たときには、ところどころ映像を挟んでいたりして、そう言うものなのか、と思っていたら、今回は100%生演奏のみ。
今回あれーこんな曲あるの?と思った「3億年後に会いましょう」がバンド少年だった僕にはぐっと来ました。(実は前も聞いていたらしい。すっかり忘れてた)
前も思ったんだけど、キーボード無しの編成なのに、ロック色がそんなに強くならないのは、むぎさんのマリンバとはしもとさんのヴァイオリンの効果なんでしょうか。
久しぶりにお会いしたイトケンさんもお元気そうで何よりでした。
ダンジョンズ&ドラゴンズ/アウトローたちの誇りを見てきましたよ。
3月末に会った友人に「ダンジョンズ&ドラゴンズ結構評判いいみたいよー」と言われたのを思い出したので見てきました。
実は「ダンジョン&ドラゴン」として映画化された際、仕事の都合で見に行ったのです。その時はあまりの客の少なさにびっくりしたのですが今回は結構お客さん多くてなんか安心。
RPG(古典)が原作の映画なのでストーリーはほとんどオリジナル、という気もするわけですが、まぁおもしろアドベンチャー映画、と言う感じで、程よくギャグも織り込まれていて飽きない。
主人公のパーティーも、主人公、女戦士、魔法使い、変身する人の4人で主人公になんの能力もないと言うところがポイント(映画中では「作戦を立てるのが俺の仕事」と言っている)
それにしても女戦士がワイルドスピードでおなじみのミシェル・ロドリゲスだったのでさすがのアクション。
なんか久しぶりにシンプルアドベンチャー映画を見たな、という感じでした。
「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」愛読者垂涎の新刊は、「世界の終わり」パートに加筆をしつつ新しいパートを組み合わせて、更にその後が続くという、面白い構成の作品。
一番ビックリしたのは影の口調が丁寧になっていて、 話自体が違う雰囲気になっているところでしょうか?
結局はその世界が楽しいって話なんですけどね。
そう言えばついに新刊の発刊と同じタイミングで電子書籍でも出るようになったので嬉しい限りです。
森博嗣の彼女は一人で歩くのか? Does She Walk Alone?を読みましたよ。
なんとなく軽妙な文体が心地よい森博嗣の本を久しぶりに読んだら、やっぱり心地良いですね。
話としてはアンドロイド物(ざっくり)と少子化問題が絡んでいる話で、テーマとしてはかなりSFなのですが、軽妙。
なんか出てくる仕掛けなんかもいちいち本格的なのですが、それを感じさせずにさらっと読ませるところはさすがだと思います。
これ今知ったんですがWシリーズというシリーズ物なんですね。
そしてKindleで合本版が出ていてなかなかにお得なのでですが、1冊は読んでみないとねぇというのもあるのでねぇ、悩ましいところです。
井上雅彦、上田早夕里、新城カズマ、田中啓文、中島たい子、樋口明雄、福田和代、藤崎慎吾、松崎有理、荒居 乱、井上 剛、井上 史、江坂 遊、梶尾真治、田丸雅智、弐藤水流、三川 祐、森見登美彦、両角長彦のSF宝石2を読みましたよ。
この本をAmazonを調べたら古すぎてもう売っていない(電子書籍も!)という状況で、注文履歴を見てみたら2016年に購入しておりました。
基本短編集なのだが、ショートショートコーナーもあってSFと普段カテゴライズされていない人が書いているのも良い。
僕のお気に入りは
・地底超特急、北へ|樋口明雄
・泥酒|田中雅智
・輪廻惑星テンショウ|田中啓文
ええっとですね、この本も10年くらい前に買って、ちょっと読んだものの体調と合わず、長らく積読状態に。
この度積読解消運動の一環として読み始めたのですが、やはり難しい。(というか文のリズムと自分が合うタイミングじゃないと難しい)
2本目の"次の著者に続く"は文のリズムにのってトントントンと読めたので、リズム大事ですね。
それにしてもこの"次の著者に続く"は注釈の量が異常に多くて面白い。
ダ・ヴィンチ・コード以来なので17-8年ぶりに読むダン・ブラウンの作品はやっぱり上手いなぁと思わせる出来でした。
ミステリーとしても優れているのですが、観光案内としても優れていて、しかも情景が思い浮かべやすい文体なのでそのまま映像化がしやすいのではないかと。(その難易度は別として)
この作品に関しては、今流行りのAIが(と言っても2018年の作品)あの頃の未来のように活躍するところが憎いです。
それにしても「パスワードは47文字、そんなに長くて中途半端な!?」みたいな感じで書かれていますが、47があまり中途半端な数だと思わないのは日本人だからですよね...
綾辻行人,歌野晶午,法月綸太郎,有栖川有栖,我孫子武丸,山口雅也,麻耶雄嵩の7人の名探偵〜新本格30周年記念アンソロジーを読みましたよ。
タイトルの通り新本格30周年記念で、京都大学推理小説研究会から始まったとされる新本格の作者が7人揃っているわけです。
ばらばらには読んだことがあるのですが、まとまって読むと新本格にも色々あって面白いな、と。
とはいえ、やっぱり一番は綾辻行人がとある人との出会いを推理仕立てで語る「仮題・ぬえの密室」じゃないかと。