万城目学のべらぼうくんを読みました。
万城目学の自叙伝というか大学入学から作家になるまでをエッセイとして連載していたものらしい。
この人の小説は比較的関西(京都)が舞台になっていることが多くて、僕はそのなかでも大学生の描写が好きで「この人は結構キラキラした学生時代を送っていたに違いない」と勝手に思ってましたがこれを読む限りそうでもなさそう。
そして何よりも、会社をやめて作家になるまでの段が、興味深い。
自分の母親が所有するビルの管理人をして家賃を浮かせて、会社員時代の貯金で生活をしながら応募作を書く、と言うある意味恵まれている環境なんだけど、それでもデビューまでちゃんとこぎつけられるのはやはり努力なんだろうなぁと。
まぁ作家がそのテクニックで半生を書くとなればそれは面白いよね、と言う話もあるんですが。
木皿泉の昨夜のカレー、明日のパンをよみました。
途中まで読んで放置していましたが、内容を全部忘れていたので最初から読み直したという一冊。
一つのストーリーがいろんな人の視点からの短編でつながっていくと言う形式で、内容も木皿泉らしい内容。
ちょっと複雑な人間関係があって、登場人物が結構みんな優しいというのがいいんだよなー。多分。
ミュージカル「オペラ座の怪人」 ~ケン・ヒル版~を見に行ったのでした。
元同僚MJ女史から「チケットがちょっと安くなるので見に行きません?」とのお誘いを受け見に行くことに。
よくわからないままに見に行った僕なのですが、思っていた重々しさが無く全体的にコミカルな感じで"はて?"と思って休憩時間によく見たら「ケン・ヒル版」とあって、"あーなるほどそういうことか"と合点がいった僕なのですが、誘ってくれた元同僚は気づかず「なにこれ、どういうこと?」となぜか僕が質問攻めに(笑)
劇団四季でおなじみのオペラ座の怪人はアンドルー・ロイド・ウェバー版(というかこっちは無印と言う感じか)なんですよね。
というハプニングがあったものの、ミュージカル自体は良く、悲劇なのにそう感じさせない演出は結構秀逸なんじゃないかと。
セットの作りも良くて、ステージの中にもう一つステージがあって、その緞帳の上げ下ろしで場面が変わったり、ステージ内ステージの手前でストーリーを進られるようになっていました。
字幕がステージ横に出るのですが、字幕を読むと人の動きが見られなくなるので、ストーリーは予習していくべき、という結論です。(英語を学べ、という話は別の話)
写真は原作オペラ座の怪人 (新潮文庫)
凪良 ゆうの滅びの前のシャングリラをよみました。
いつものように簡単に言うと地球破滅もの。
4人の主人公がそれぞれの視点から滅亡までの日々を綴っていて、4人目の主人公(ボーカリスト)が滅亡の日にライブを行うことがゴールになっているところにカタルシスがあります。
4人の主人公のうちお母さん(静香)のキャラクターが一番好き。
文庫版には「〈巻末対談〉新井素子×凪良ゆう」が収められていて、新井素子「ひとめあなたに...」に影響を受けた作品だ、と語られているのですが、新井素子と比べるとちょっと狂気がマイルド。
筒井康隆のカーテンコールを読みましたよ。
『著者曰く「これがおそらくわが最後の作品集になるだろう」(編集者「信じていません!」)』
という惹句がついているこの本。
代表作の主人公が挨拶に来る表題作「カーテンコール」が話題でしたが、僕は「コロナ追分」「離婚熱」あたりのコロナとその世の中を題材にしている作品が好き。
「川のほとり」の亡き息子(伸輔)さんとの夢の中での会話も感動的に盛り上げつつも"自分の夢だから、息子が言っていることも自分が考えていることなのだ"と冷静に見ているところは本当に素晴らしい。
老境にあってもまだ人に求められる作品を書き続けられる、と言うところはやっぱりすごいですよね。
SwitchBot ロボット掃除機K10+を買いましたよ。
前から目をつけていた小型のロボット掃除機が安くなってる!ってことで購入。
数年前にiRobot Braava Jet 240というものを購入しまして、当時"掃除機をかけるところよりも床を吹くのが面倒なのでこれっでお掃除らくらく!"と思っていたのですが、今回掃除機・水拭き機能のモノを導入すると、床に関しては自分でほとんど何もしなくて良いからより便利、ということに気づきました。(人間はこうやって堕落していきます)
猫の人がいなくなったので予期せぬものが落ちていたりという事件もないので、1日1回スケジュールして留守中に掃除できるわけです。
うちの場合だと2DKの寝室を除いた部分の掃除をしてもらっているので20分くらいで掃除が完了します。
[好きなところ]
・掃除が楽(というか何もしないでいい)
・ゴミも勝手に捨ててくれる
・水拭きもしてくれる
[好きじゃないところ]
・水拭きはシートのセットがあるので在宅中じゃないとできない
Braava Jetのときは「あんまり頭良くないなぁ」みたいな動きをしていたのですが。K10+は部屋の形に沿って掃除してからその中を掃除していく塗り絵のときのような動きをするので「こいつ頭良さそう...」と言う感じ。
水拭きに関して言うと掃除が終わった後、Braava Jetのに比べるとモップが汚れていないのはちょっと物足りない気がする。
なんかですねフローリングの目と直角に掃除をすることがあるのですが、そうするとガコンガコン音がするので、なんとかならないかなーと思っております。
トレテク!ソフトバンクセレクションで42,800円(4051円分キャッシュバック・使い捨てモップ8袋付き)
野崎まどのタイタンを読みましたよ。
野崎まどの本だ、ということで内容については何の予備知識もなく読み始めたわけですが、読み始めると人工知能が完全に生活のサポートをしてくれて仕事すらする必要がないというユートピア(ディストピア)もので、「なんかオーソドックスなSF?」と思ったら、あれがそうなって、なぜだかロードムービー的な展開になって、最後も「まさか!?」という結末。
そうですよね、タイトル"タイタン"ですもんね...。
なんか先が気になってすごい勢いで読み切ってしまいました。
眉村卓の仕事くださいを読みましたよ。
久しぶりに眉村卓でも、と思って買った本。
バリエーションも結構多くて読んでいて飽きないところが良い。
6-70年代の作品ばかりですが、そもそも風俗に関するな表記がそんなにないからか読んでいても違和感がないところはさすが。
表題の「仕事ください」の童話じみたオチとか、「奇妙な妻」の映像化しやすそうな雰囲気とか好き。
マルカ・オールダー, フラン・ワイルド, ジャクリーン・コヤナギ, カーティス・C・チェンの九段下駅 或いはナインス・ステップ・ステーションを読みましたよ。
タイトルがなかなかおもしろい、という事で買った本。
ざっくり言うと、近未来、戦争が起きた後の東京の警察が舞台の女性バディもの。
東京が舞台の話を海外の人が書く、というハリウッド映画でよくあるあの感じを半分期待していたのですが、ちゃんとした日本感(活字だしね)
連絡短編で複数の著者が書いているためか、章ごとにテイストが微妙に変わるんだけど、大きなストーリーがあって、結構などんでん返しだったので椅子から落ちそうになりました。
アクアマン/失われた王国を見ましたよ。
なんかぼーっとしていたら、半年ほど映画を見ずに過ごしてしまっていてびっくりしました。そんな中アクアマンの続編が!というわけで見に行ってきました。
パート2らしく軽い部分も入れつつストーリーもちゃんと進めてというところがさすがハリウッド。そして今回シン博士(ランドール・パーク)という新しい登場人物が敵じゃないのにアクアマンが出てこない部分でストーリーを引っ張っていくのが面白い。(一般人で博士なのになぜか頑丈というところもよい)
海の中が主な舞台なので、乗り物とか建物の造形もSFっぽくて好き。