SMA 50th Anniversary presents「ラーメン☆ライダー」を見に行ってきましたよ。
矢野さん、民生さんの競演を拝見するのは4~5回目なんじゃないかと思うのですが、お二人で演奏する曲ばかりと言うのはこれが初めてではなかろうか。
というわけでセットリストはこの辺りを( http://jkism.com/ay/pages/l_RR24.html )
オープニングはお二人でブルースのセッション。矢野さんが引くブルースのピアノソロというのもなかなか珍しいんじゃないかと。
そのあとはお互いの曲を演奏していくわけですが
・たまにリズムマシンに合わせて演奏(民生がオペレーション)
・「すばらしい日々」がやっぱり素晴らしい
・「大迷惑」で矢野さんは爪が割れたらしい
男女のデュエットなので、曲のキーが合わなかったりするわけですが、そこをものともせず演奏する二人は本当素晴らしい、の一言に尽きると思います。
4-5年に一度でいいので、続けてほしいものです
CSで生中継していた上に見逃し配信もあるのか。
https://otn.fujitv.co.jp/ramenrider/
柞刈 湯葉のSF作家の地球旅行記を読みましたよ
タイトル通りSF作家である柞刈湯葉の旅行記。15篇ほど入っているのですが不思議なのは並びが時系列ではなく、場所によってでもなくと言うところで、これは連載順なんでしょうか?
なので篇毎に国内外を問わず場所がポンポン飛んでいくので、あれ?って最初なりました。
この方もともと研究者だったらしく、「すげー、楽しー」よりも理路整然と感想を述べているところが僕は好き。
架空編の"月面"、"日本領南樺太"の創作が入っているところが、ちゃんとSF作家ですよね。
僕が行きたくなったのはモンゴルの乗馬旅行です。
サイボーグ009トリビュートを読みましたよ。
本屋で見かけて"あ、009のトリビュートだ買おう"と反射的に買ってしまったわけですが、実はよく考えたら、漫画やアニメをそんなに見た記憶がないという(笑)
あれ?なんで?と思ったらアニメをやっていたのは68年(第1期)・79年(第2期)とのことなので第2期を見たことがあるかもなーという感じなのでしょう。
これトリビュートなのでいろんな作家が書いているのですが、アニメの脚本を書いていた辻真先がノベライズをしているのが純粋にうれしい。
ともあれ、同じキャラクター群を使ったいろんな読み口の作品があるのは楽しい。
齋藤隼飛 編の野球SF傑作選 ベストナイン2024を読みましたよ
Kaguya BooksというSF専門レーベルから出たこの本はまぁ、タイトル通り野球を題材にしたSFを集めたアンソロジー。
3作毎にエッセイが入っているので、SFでおかしくなりかけた頭をリラックスさせるという効果も(実際にリラックスするかどうかは不明)
小松左京と新井素子の2作はすでに読んでいたのですが、一番すごいと思ったのが、野球のスコア付けがなぜか世襲制になっているという話。何の話だか全く分からない(笑)
映画ルックバックを見ました。
ちょっと前に書評(マンガ評?)で取り上げられてるのを見て原作を読んだのですが、それからの映画鑑賞。
なんか久しぶりに足しすぎず引きすぎずの映像化と言う感じでした。
あーあのシーンはもうちょっと欲しかったなーとか思わなくもないのですが、好きなシーンは人それぞれなのでね。
入場者特典でもらった冊子(Original Storyboard)が原作ネームととのことですが、他で見かけるネームよりも遥かに書き込みがあって大満足。
NakamuraEmi COTTON CLUB 「七夕はここで。~2024~」を見に行ってきましたよ。
この日のオープニングはギターのカワムラヒロシさんとステージに登場して「メジャーデビュー」を歌いだしたので、"最初はギターと歌で何曲かやるのか?"と思っていたら、曲の途中で他のメンバーも入場し、演奏に参加。ってたしかにCDと同じなんだけどライブでやると効果的ですねこれ。
この日のメンバーは
NakamuraEmi (vo)
カワムラヒロシ (g)
内田匡俊 (b)
深谷雄一 (ds)
片木希依 (p)
のみなさんで、前回見たバンドセットとも違うメンバーだし、ベース、ドラム、ピアノの3人は地方からの参加というのがすごいというか、リハなんかもあるしよく集められるなぁと変な感心をする僕。
今回の選曲は全アルバムから一曲以上いれているらしく、最近のアルバムしか聞いていない僕が知らない曲も散見。
昔は知ってる曲じゃないとイマイチ、と思っていたこともありますが、今は知らない曲のほうが楽しかったりもするので、人って変わるもんですね。
当日のセットリストをストリーミングサービスのプレイリストとして公開するの気が利いていて良いと思います!
https://music.apple.com/jp/playlist/nakamuraemi-cotton-club-%E4%B8%83%E5%A4%95%E3%81%AF%E3%81%93%E3%81%93%E3%81%A7-2024-day2/pl.7c9ec4f519404c1b93fd736c5d6b285a?itsct=music_box_link&itscg=30200&ls=1&app=music
高野 史緒のグラーフ・ツェッペリン あの夏の飛行船を読みましたよ。
シンプルに言うとタイムトラベル・パラレルワールド・ボーイミーツガール物ですね(そんなの初めて聞いた)
あまりにもシンプルに纏めてしまったので自分でも驚いておりますが、とは言えパラレルワールドとわかるまでの細かい描写であるとか、後半の飛行船が!!と言う手に汗を握るシーンなんか読んでいて楽しいのです。
これを読んで思ったのは、他の並行世界では、インターネットとかITがあまり進んでいないものの、他の星の開発は進んでいる世界というのが出てきて、そう考えると科学技術の分野ごとの進歩が違うって考えるとなんか面白い。
やっぱり夏はSFですよね。
白洲 梓の魔法使いのお留守番を読みましたよ。
魔法使いファンタジーっていうんでしょうか?僕が普段読まないタイプの小説。
ざっくりいうと子供の魔法使いが伝説の魔法使いのもとで育つの?と言う話で、読みやすいです。
そして、オレンジ文庫という集英社のライト文芸レーベルっぽく、ちゃんと登場人物の青年2人はイケメンの設定になっています。
なんかですね、地の文と会話の文のミスマッチがちょいちょい気になって集中力が途切れたりするんですが、それはもう歳を取ったってことですよね。
恩田陸の灰の劇場を読みましたよ
これ実在の三面記事をヒントに作られた話らしいのですが、話の構造がちょっと面倒で面白い。
作者本人と思しき人(「私」)の記述で進むのですが、更に芝居の話も絡んできたり、「私」の考えたニュースの元になった女性たちの生活もリアルに書かれたりして、実は本当の話?と思ってしまう感じ。
この人の小説は面白い思想が書かれていたりするのですが、この本には「地方出身者が東京を目指すのは、とにかく匿名になりたい」という記述があって、"あ、そうか有名になりたい人も東京を目指すし、匿名になりたい人も東京を目指すのか"と、今までちょっともやっとしていたことが明文化されてすっきり。
絲山 秋子の神と黒蟹県を読みました。
黒蟹県という架空の県に神が一般人に化けて住んでいると言う話。
というと結構浮世離れした話かと思いきや、意外と地に足のついた話でした。
県全体というか県の一部の町の細かいところ、あの町とは仲良くないとかあの蕎麦屋がうまいみたいな細部の作り込みが面白く、更にそこに絡む人に関する書込みが細かくて結構好き。
一番好きなのは各短編のあとにある注釈には[架][実]とアイコンが付いていて、架空のもの、実在するものがちゃんと分かるようになっているところか。