本: 2006年2月アーカイブ

20060228

花村萬月の狼の領分

旅行中手持ち無沙汰だった僕がまず読んだこの本.
以前に読んだなで肩の狐の続編.
木常と蒼ノ海の珍道中というと微笑ましいけどなかみはちょっとあれですよ.

この人の本はいい加減怖いので読むのを止めようと思うのですが,本屋でうっかり買ってしまうのですよ僕.

20060222

菅浩江の 夜陰譚

この人の本を読んでいるといつも思うのですが,静かなんですね,文体が.その感じが心地よくて結構別の本を探しても見つからない(笑)と言う辺りが結構あれですが
SFの作品を元々結構読んでいたのですが,これはSFじゃなくてホラーというか怪談って感じですね.
読み終わった後も静かーにこわい感じがなんとも.

20060220

飯田 譲治,梓 河人のアナン、(上)(下)

これ,次から次へとストーリーが進んでいっておよよよよって感じなんですが
ホームレスが子供を拾って育てるという荒唐無稽な話が思ったよりもすっと入ってくるのでおもしろいですね.

最近思うんですけど,小説中で一人称と三人称が混在しているのが増えてません?

20060214

村上春樹の意味がなければスイングはない

この人のいろんな物の見方には常々驚かされることが多いのですが,最近評論という名の下にだらだらと個人的な感想を書き散らかす人が多いことを考えると,”個人的な主観である”ことをうたっているこの本は僕好感を持ちます.(っていうか村上春樹の書く文体が好きってだけの話もありますが)

これ発売されてすぐに買ったのですが,どうしても他の本を読んでしまっていて後回しになっていました.
こういう本って落ち着いている時じゃないと読むの難しくないですか?

20060208

筒井康隆の銀齢の果て

久しぶりの様な気がしますが,筒井康隆の新作ですね.
老人版バトルロワイヤルですね.
と一言で言うのは簡単なんですが,もともとこの人の持つスプラッタ感,ドタバタ感みたいなものが老人+殺し合いと言うテーマにぴったりあってしまって,意外と不快感みたいなものは無いです.
この人の近所での殺し合いと言うテーマで言うと三丁目が戦争ですと言う名作があったわけですが
それを越してるかもと言う感じです.
最近老人ものが多いのはやはり著者本人がもう老人の域に達しつつあるってことなんですかね.

20060205

しつこいくらいに読み続けている北野勇作の北野勇作 動物図鑑 1-6

これその1の"かめ"から"とんぼ","かえる","ねこ","ざりがに","いもり"と6冊続いているわけです.
それぞれに折り紙が付いているので,読んで楽しい,折って楽しいと言った感じでしょうか.
しかしこの人のSFに動物を持ち込む力はすごいなぁと相変わらず思います.
とは言え現在出ている本はあらかた読み尽くしてしまった僕なのですが.

20060203

北野勇作のハグルマ

これ,角川ホラー文庫なんですが,ホラーなんですよ.
なんですがこの人特有のどんどん場面が展開したり現実と虚構が入れ替わりの速さに目眩がしそうになります.

 

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