法治の獣 | 春暮康一 (20240310読んだ)

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81dQ0JGmWOL._SL1500_.jpg春暮 康一の法治の獣を読みましたよ。




2022年のSF界隈でとても話題になっていた作品で、Amazonで見かけてしまったので購入。

短編が3本収められていて、どれも宇宙での地球外生命体との話なのですが、表題作の「法治の獣」はなかなか一筋縄ではいかない。
なぜか本能で法治している生物がいる星でその生物の法律(?)をそのまま人間に適用しても行けるんじゃない?という実験都市の話。
自分で書いていても何を言っているかわかりませんが(笑)その発想が面白い、とお伝えしたいのです。



NakamuraEmi Billboard Live 2024 YOKOHAMA-OSAKA (20240305見た)

91H-QhgYVdS._AC_SL1500_.jpgNakamuraEmi Billboard Live 2024 YOKOHAMA-OSAKAを見にBillboard Live YOKOHAMAに行ってきましたよ。




お誘いをいただき、昨年の8月に引き続きのNakamuraEmiさんですが、今回はバンドセットで
Vo.NakamuraEmi
Gt.カワムラヒロシ
Ba.SOKUSAI
Dr.TOMO KANNO
な編成。

昨年見に行ってからちょいちょい聞くようになったので、"これ知ってる!"と言う曲が増えていてそうなるとより楽しめる感じです。
更に今回はバンドセットだったので曲のメリハリもより強く出ていて好きです、僕。
それとやっぱりリズムの音が大きめなので、声も張る感じになるのでそれも良いですよね。

写真は"ご飯はかために炊く"が収録されている Momi | NakamuraEmi ですね



キングジム Boogie Board(papery)BB-18M-S2A (20240319買った)

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bb18_im12.jpgキングジム Boogie Board(papery)BB-18M-S2Aを買いましたよ。



仕事中にちょっとだけメモしておきたい、という事がちょいちょいあってそのたびに紙とかポストイットにメモして捨てて、というのがなかなか面倒だなぁと常々思っていたのです。
そんなときに見つけた初代のブギーボードを2010年に買って便利に使っていた( https://www.omaken.com/mt/2010/12/improv-electronics-boogie-boar.html )のですが、これがまた電池交換できず、使い捨て(とは言えスペック上は50,000回消せたらしい)で捨ててしまい、その後はまた紙とポストイットの生活に戻っていたわけです。

で最近この記事 ( https://ascii.jp/elem/000/004/189/4189362/ )を読んだら、最新のやつがなかなか良さそうなのでぽちっと。
初代のブギーボードのイメージがあったので、このフニャフニャのシートのどこに電池が入っているの?そして電池は交換できるの?とか思っていたんです。届いて見てみたらスタイラスの方に電池が入っていて、消すときだけスタイラスの後ろで通電させるっていう方式に変わっていたんですね...
確かに電池のためにサイズを犠牲にすることもないし合理的だなぁ、と。

[好きなところ]
・メモがいらなくなっても捨てることを考えなくていい
・アプリがあって取り込める

[好きじゃないところ]
・スタイラスがないと消せない

2010年の頃はまだスマートフォン黎明期(iPhone4の時代)だったので、書いたデータをUSBで吸い出せたり、SDカードに書き出せるとメモが再利用できるのにねぇ、とか思っていましたが今はスマートフォンにアプリを入れて撮影、処理すればいいだけなんでなんか隔世の感があります。(似た様なケースにホワイトボードのプリント機能がありますが)

これUSのKent Displaysが開発している商品で、そっちのサイト( https://myboogieboard.com )を見てみたら更に面白そうな商品があってなんか羨ましい。(ただの文具マニア)

いくるんYahoo!ショッピング店で¥4921-(¥886-相当ポイントバック)



音楽は自由にする | 坂本龍一 (20240305読んだ)

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615r7QzouEL._SL1486_.jpg坂本龍一の音楽は自由にするを読みましたよ。


坂本龍一が亡くなった後に文庫化された本で、単行本は2009年に発行ですね。
80年代(YMO直後)までに関してはパラパラと思い出す感じで綴られていますが、その後は音楽以外の活動もしているからか思想的な話も出てきて興味深い。
とは言え、80年前後のミュージシャン交友みたいなところは一番好きかもしれません。(これはポンタの自伝でもそう思った)



劇場アニメ 映画大好きポンポさん (20240221見た)

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dd20689e72266aa0.jpg劇場アニメ 映画大好きポンポさんを見に行ってきましたよ。




原作を好きで読んでいて、通常の劇場公開のときには見に行けなくて配信で見たのですが、今回フィルム上映をやるということで張り切って見に行ってきました。

今回は一度見ているモノを劇場で見直したのでストーリー的には「知ってる!」という感じなのですが、前に見てから1年くらい経っているのでいい感じに忘れているところも多く「あ、そこは原作と違うのかー」というところとか映画向きに熱血なサクセスストーリーも加わっていて、よりエンタメ感が上がっている所が映画化と言う感じ。

肝心なフィルムになったからという部分については、僕ちょっとわからなくて申し訳ない感じなのですが、鑑賞特典の小冊子はちょっとうれしい。



べらぼうくん|万城目学 (20240216読んだ)

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61ssmAIzm4L._SL1500_.jpg万城目学のべらぼうくんを読みました。


万城目学の自叙伝というか大学入学から作家になるまでをエッセイとして連載していたものらしい。

この人の小説は比較的関西(京都)が舞台になっていることが多くて、僕はそのなかでも大学生の描写が好きで「この人は結構キラキラした学生時代を送っていたに違いない」と勝手に思ってましたがこれを読む限りそうでもなさそう。

そして何よりも、会社をやめて作家になるまでの段が、興味深い。
自分の母親が所有するビルの管理人をして家賃を浮かせて、会社員時代の貯金で生活をしながら応募作を書く、と言うある意味恵まれている環境なんだけど、それでもデビューまでちゃんとこぎつけられるのはやはり努力なんだろうなぁと。

まぁ作家がそのテクニックで半生を書くとなればそれは面白いよね、と言う話もあるんですが。



昨夜のカレー、明日のパン|木皿泉 (20240214読んだ)

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71wr0QgYjSL._SL1500_.jpg木皿泉の昨夜のカレー、明日のパンをよみました。



途中まで読んで放置していましたが、内容を全部忘れていたので最初から読み直したという一冊。

一つのストーリーがいろんな人の視点からの短編でつながっていくと言う形式で、内容も木皿泉らしい内容。
ちょっと複雑な人間関係があって、登場人物が結構みんな優しいというのがいいんだよなー。多分。



71OVFVjBovL._SL1486_.jpgミュージカル「オペラ座の怪人」 ~ケン・ヒル版~を見に行ったのでした。



元同僚MJ女史から「チケットがちょっと安くなるので見に行きません?」とのお誘いを受け見に行くことに。
よくわからないままに見に行った僕なのですが、思っていた重々しさが無く全体的にコミカルな感じで"はて?"と思って休憩時間によく見たら「ケン・ヒル版」とあって、"あーなるほどそういうことか"と合点がいった僕なのですが、誘ってくれた元同僚は気づかず「なにこれ、どういうこと?」となぜか僕が質問攻めに(笑)

劇団四季でおなじみのオペラ座の怪人はアンドルー・ロイド・ウェバー版(というかこっちは無印と言う感じか)なんですよね。

というハプニングがあったものの、ミュージカル自体は良く、悲劇なのにそう感じさせない演出は結構秀逸なんじゃないかと。
セットの作りも良くて、ステージの中にもう一つステージがあって、その緞帳の上げ下ろしで場面が変わったり、ステージ内ステージの手前でストーリーを進られるようになっていました。

字幕がステージ横に出るのですが、字幕を読むと人の動きが見られなくなるので、ストーリーは予習していくべき、という結論です。(英語を学べ、という話は別の話)

写真は原作オペラ座の怪人 (新潮文庫)



滅びの前のシャングリラ | 凪良 ゆう (20240201読んだ)

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819MKNZE+AL._SL1500_.jpg凪良 ゆうの滅びの前のシャングリラをよみました。



いつものように簡単に言うと地球破滅もの。
4人の主人公がそれぞれの視点から滅亡までの日々を綴っていて、4人目の主人公(ボーカリスト)が滅亡の日にライブを行うことがゴールになっているところにカタルシスがあります。
4人の主人公のうちお母さん(静香)のキャラクターが一番好き。

文庫版には「〈巻末対談〉新井素子×凪良ゆう」が収められていて、新井素子「ひとめあなたに...」に影響を受けた作品だ、と語られているのですが、新井素子と比べるとちょっと狂気がマイルド。



カーテンコール | 筒井康隆 (20240110読んだ)

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91K7TUgDO0L._SL1500_.jpg筒井康隆のカーテンコールを読みましたよ。



『著者曰く「これがおそらくわが最後の作品集になるだろう」(編集者「信じていません!」)』
という惹句がついているこの本。
代表作の主人公が挨拶に来る表題作「カーテンコール」が話題でしたが、僕は「コロナ追分」「離婚熱」あたりのコロナとその世の中を題材にしている作品が好き。

「川のほとり」の亡き息子(伸輔)さんとの夢の中での会話も感動的に盛り上げつつも"自分の夢だから、息子が言っていることも自分が考えていることなのだ"と冷静に見ているところは本当に素晴らしい。

老境にあってもまだ人に求められる作品を書き続けられる、と言うところはやっぱりすごいですよね。