本: 2007年6月アーカイブ

20070628

花村萬月の皆月

嫁に逃げられるという衝撃の書き出しから始まるこの本ですが,ちょっと前の本なのでPCに関する記述も微妙に古くて面白い.
一番最初の舞台が三鷹なので"おっ!"て思っていたのにそんなのは一瞬で終わり,歌舞伎町の話になっていました.最後の格闘シーンの辺りとかやっぱりはらはらしてしまったりして,乗せられてる・・・とか思うのですが,それもまた良しということで.

20070626

恩田陸の蛇行する川のほとり

女子高生ものなのですが,この人の事なのでただの女子高生物になっていないところがまたちょっと面白い.というかミステリー仕立てになっているのですが,三部構成になっていてそれぞれ一人称で別の人が語っていくのですが、まさか第三部があの人とはねぇってかんじでした.
そう言う意味ではこれとよく似ているのかも.

それにしてもこの人結構なペースで文庫が出ていますが、書くの速い人なんですかねぇ.

20070624

飯田 譲治/梓 河人のGift

電車の中吊りで”あ,飯田譲治の文庫が出てる”とか思っていそいそと買いに行った僕ですが,これ数年前に木村拓哉がやっていたドラマのノベライズだったのですね.ちょっと脱力しました.
ということはさておき,おもしろかった.主人公が記憶喪失なのに事件を解決するわけでもなく収集させていく感じは読んでいて結構すっとしますね.

20070622

笑止 SFバカ本シュール集

岬 兄悟/大原 まり子 編集のSFバカ本シリーズの文庫版の第3弾ですね.
集めてくる小説がいつ読んでも良い感じです.

しかし大原まり子は自分の小説出さないのかなーと思って調べたらやっぱり長く出してないですね.

20070614

田中哲弥大久保町は燃えているか

大久保町シリーズ(というらしい)の2番目ですね.これとは大久保町という舞台は同じはずなのですが内容も設定も登場人物も全然違う話です.
なんというか一応日本なのにこんなにめちゃくちゃ・・・みたいな感じでどんどん進んでいくところがすごい.
この人新作は出ないんですかねー.

20070611

長嶋有のパラレル

過去と現在をパラレルで進めていく形式で何というか大きな事件は起きないのですよ,なので結構淡々と過ぎていくわけですが,その感じが結構心地よいんじゃないかと.
そう言えば前の日に読んだこれの解説はこの人でした.

20070610

筒井康隆の出世の首—ヴァーチャル短篇集

もともとSFなのにヴァーチャルってなぁ・・・とか思ったんですが,その疑問通りの不思議な構成の短編集でした.
この手の本はもう作者と言うよりは編者のセンス一つって感じなのでそういう点では角川のシリーズはカテゴライズが面白い.

2011年7月

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