2009年10月アーカイブ

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10月12日。
日月堂さん、移転の今日。
お天道様も日月さんの味方でした。

「努力は報われますね」なんてご本人に言ったら、
首をブルブル震わせて否定されそうですが。

でも、新生「日月堂」を楽しみにしている人は多いはず。
一般の方はもとより、同業者からもそう思われている店は,なかなかないんじゃないでしょうか。

「移転オープニング記念 展示販売
事件を起こせ! 1950s~1970s 戦後日本・前衛美術の青春期」
目録は200名限定だそうですが、
お店に行けば、掲載品の現物をお手にとってご覧になれるはずです。

詳細は「日月堂ブログ」をご参照ください。http://www.nichigetu-do.com/

夏の「6日間限定ショップ」も日月堂の隣りでなかったら
やってなかったんじゃないかと思う。
そのぐらい、以前より尊敬しておりますし、知れば知るほど尊敬が増すぐらい。
限定ショップの日々を重ねながら連れも
「日月堂さんの様子を拝見していると勉強になるね」
と感嘆しておりました。
同学年だなんて恥ずかしくて言えない・・・。ただただ、お体が心配です。燃え尽きナンタラにならないよう、影ながらお祈りいたしております。

なお、上の画像・DMの「黒い」のはご本人の靴。実際、新店舗へ歩きながらご自身の足元を撮影されたそうですよ。

海ねこ近況:iTunesのインターネットラジオを自宅スピーカーで聴けるようにしました。
チャンネルがすごく多い。
最近、なんとなくラウンジ系にハマっているので専門チャンネルがあるのが嬉しい。
仕事をしながらCDをかけかえるって苦手なので、
ずっとFMかけてたのですが、やはり音楽はいい。
ごくたまにDJが入るのだけれど、まるでNY SOHOあたりか、海外にいるようです。

昨日見たDVD"JOE ZAXINUL 75"が圧巻でした。
ジョー・ザビヌル75歳の誕生日(2007年7月7日)、スイス・ルガーノでの
ジャズ・フェスに出演した際に収録されたもの。
b. リンレイ・マルト(マダガルカス)
Vo.ル サビーネ・カボンゴ(ベルギ-)
g.アングレ・コレア(オーストリア)
p.アジズ・・サーマウィ
Perc. ジョルジュ&ベゼーラ(ブラジル)

ザビヌルはなんとその後、同年9月11日、天に召されます。
つまり、亡くなる2か月ほど前の演奏。信じられない・・・・。

生涯現役。
古書店業界にも現役でバリバリ頑張っていらっしゃる方が大勢いらっしゃいます。
笹間さんのように食欲旺盛、健脚な方も大勢。私なんかまだまだ、まだまだやれそうかもと思えてくる。
日月さんにも長生きしていただいて、ずっとずっと現役でバリバリご活躍いただけたらと願っております。

人ごとのように言っている場合じゃなく。

「本の散歩展」10月23日・24日、南部古書会館にて開催!
当店は恐縮ですが、今回、目録のみ参加です。
図々しくも呑み会にはちょこっと参加させていただきます。

海ねこ分の目録、画像がまだ一部抜けていますが、
HPでご覧いただけますよう、大半書影つきで掲載しました。
どうぞ宜しくお願いいたします。

ちなみに、配布ほぼ初日かと思われる本日、ご注文を多数いただきました。喜び勇むも、つかの間。同一商品へのご注文ばかり。夜には、何度もお買い上げいただき、お世話になっているお客様からメールでご注文いただき、「安すぎます。神様ですよ」とのお言葉をいただく。あれこれ調べてだいたいこのぐらいかと思った値段があったのですが、献呈先の名前入りだったのであまり高くしないほうが、と考えての値段設定でした。「神様」に対して失礼なことをしてしまいました。恥じ入って、深く反省しております。書けば書くほど言い訳がましいですが、「火の鳥」も「ブラック・ジャック」も愛読しておりました。お恥ずかしい限りです。

さまざまな出会いと、さまざまな体験と。
2日間の古書展が無事終わる。
ご来場いただきました方、ありがとうございました。

終わった安堵感と、
さまざまな反省が渦巻くなか、
翌日朝からリュックを背負って日光の山へ出かける。

朝7時半、東武浅草線、浅草駅集合。
徒歩徒歩会(古書組合南部支部の登山愛好グループ)主催の恒例行事だ。
メンバーは、笹間さん、石岡さん、遠藤さん、月の輪さん、照井さん、私。

東京は雨だったようだが、
日光では、それほど雨に打たれることもなく。
紅葉し始めた景色を楽しみながら、竜頭の瀧→戦場ヶ原→日光湯元へと歩く。

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それまで、あれこれ反省もあり、頭グルグル、しばらく不眠ぎみの日だった。

ところが、山の仲間と集合したとたんリセット。
紅葉してきた木々の間を歩き、戦場ヶ原ごしに男体山を眺めながら昼食。
イワナ泳ぐ清流の淵を進み、湯元の宿に着くころには、
モヤモヤしたものはすっかりきれいに去って、ただ笑って、憩う自分がいた。
仲間とは大変有り難いものです。
年齢差、キャリア差をこえて、一緒に山を歩ける仲間。
合間、古書店業の体験談など、ちょこちょこお聞きするのも、また楽しみ。

本当は翌日、白根山登山の予定だったのだが、台風接近とのニュース。

予定変更して、ひとり先に出発。
散策して帰るという一同と別れて、急いで東京へ帰る。
古書会館から搬出。
台風の暴風雨の合間、えっちらおっちら、運送会社の人と一緒に
アパート二階にある倉庫に重たい本を持ち上げる。

搬出日には、西秋さん徳尾さんにおまかせして、すっかりお世話になってしまった。
一席もうけますと約束したので、きちんと果たしたいというか、
彼等とまたあれこれ話せるのが楽しみ。

ともに山歩きする、ともに催事を行う。
苦楽をともにしていくにつれ、
目に見えない結束感・ともに組み立てていく充足感を味わうようになる。

わがままな私は、子どものころから集団のなかでのポジションをつかめず、苦手意識ばかりだった。最近になってようやく、集団のなかの自分を楽しむことができるようになってきたかも。

あまりに遅すぎだと思うが、ダイビング、ライター・編集業、書店業、山歩き・・・、ひとりではなかなか味わえそうにない、希有な体験を共有させていただいたおかげか。身勝手な自分を仲間に入れてくださる寛容な皆さん、本当にありがとうございます。

緊張感が緩んで、風邪をひいてしまった。
お客様にずいぶんお待ちいただいたので、なんとか受注・発送。
終わって倒れ込むように眠る。多少熱は出たもののインフルではないようです。
妙に昂ぶったテンションのまま、ツイッターにあれこれ書き込みすぎ。

青山での日月さんの頑張りが眩しく、
しかし、お体大丈夫でしょうか。心配でたまらない海ねこでした。
日月さん、えびなさん、素晴らしい目録をありがとうございます。

さて、風邪と付き合いつつ、また徐々に日常に戻っていきます。

まもなく「本の散歩展」目録をネット上にアップ予定。

児童書と英国を愛するお客様によるエッセイも開始となりそうです。

 

追記 日本の古本屋博「書肆ユリイカの本」展は本日11日(日曜)18時までです。

ちょっとだけ振り返ってみる。

5日(月曜)の「書肆ユリイカの本・人・場所」トークショー(田村書店・奥平晃一氏、田中栞氏、元「ユリイカ」編集長・郡淳一郎氏)がスリリングで面白かった。古書価に対する奥平さんのお考えを聞くことができたのは貴重。

中野書店さんと一緒に呑んでお話を聞くことができたのも、お仕事ぶりを近くで拝見できたのも。

和本をやっているお店や、江戸期肉筆のお店の方の仕事ぶりを拝見したり、お話をしたりすることができたのも面白かった。和本を扱うお店のご主人、13代目と聞いてのけぞる。ご本人は、いたって気のいいイケメンふう。声をおかけいただき、お話することができて良かったです。

あれこれありましたが、参加してよかったです。

お世話になりました方、お目にかかりました方、ありがとうございました。今後とも宜しくお願いいたします。

 

 

東京古書組合主催 「古書の日」イベント
《日本の古本屋博》
10月4日(日)~11日(日)  
東京古書会館 〒101-0052 東京都千代田区神田小川町3-22
               Tel 03-3293-0161 E-mail info@kosho.or.jp

10月4日は「古書の日」です。これを記念して、各種イベントを開催します。
期間中、ぜひ東京古書会館へ!

Ⅰ・体験古本市場
10月4日(日)  12:00~14:00 (出品・入札参加希望の方は9:30~16:00) BF1ホール

ナビゲーター・岡崎武志氏
大正から現在まで、さまざまな古本取引のスタイルを紹介するめずらしい機会です。
レトロな雰囲気あふれる、大正時代の古本オークションを再現するほか、現在のスタイルのオークションには、古本屋と一緒に出品や入札でご参加いただけます。
出品・入札とも先着200名。もちろん見学のみも大歓迎です。

古本市場のさまざまな入札スタイル
①椀伏せ 昭和初期まで行われていた「お椀」を使った入札。
②フリ 一般的なオークションの形に近い方法。フリ手の第一声に上値を乗せて競り上げていく。
③置き入札 展示の商品に添付された封筒へ名前と金額を記入した用紙を入れ、最高値をつけた業者が落札できる。
④回し入札 封筒の添付された商品を、着席した業者の前を順番に送って入札していく方法。主に和・唐本を対象に行われる。
今回は 「椀伏せ」「フリ市」「置き入札市」を体験していただきます。

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フリ市と入札市(チャリティー・オークション)にご参加いただけます。あなたのとっておきの本をお持ち下さい。
■体験古本市場参加要領■ 
【参加条件】 ①受付時(9:30~10:30)と清算時(15:00~16:00)に必ず会場に居られる方。
         ②身分証明書(運転免許証、健康保険証など)で本人確認が可能な方
【出品】  先着200名  受付=9:30~10:30 古書会館1F駐車場
①1人1口のみ (1口は1冊~20冊程度) とっておきの本をお持ち下さい。
      ②受付時に最低落札価格を設定していただきます。
      ③売上は清算時に現金決済。売上額の20%をチャリティー募金とさせていただきます。
      ④取引き不成立(古本屋用語で「ボー」といいます)の場合は、清算時にお持ち帰り。
      ⑤フリ市と入札市、どちらへ出品するかは実行委員の判断にお任せいただきます。
【入札】  先着200名  受付=9:30~12:00 古書会館1Fロビー
      ①買上げ代金は、商品と引換えに清算時に現金決済。
(入札市の入札のみ参加登録が必要。フリ市は自由参加、その場で現金決済です。)
【その他】  書込、破れ等、状態に問題のある出品物は、必ず受付時に申請してく
       ださい。(申請が無い場合返品になる可能性があります。)
       返品は一切受付けられません。ご入札の際には現品の状態等を良くお確かめください。
       また、落札された商品については当日17:00までにご確認ください。
        (〆切以降の事故申請は一切受付けることが出来ません。)
お問合せは東京古書組合・広報課(tel 03-3293-0161)まで
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Ⅱ・東京の古本屋展
10月4日(日)5日(月)  10:00~18:00  BF1ホール
東京・古書・快感!地下ホールに2日間限りの古本屋街が出現。
和本から文学書、画集・写真集、漫画、浮世絵まで個性あふれる専門古書店が軒を連ねます。
  奈良時代から21世紀まで、本のことなら日本の古本屋におまかせください。

参加店
浅倉屋書店(和本)・かげろう文庫(写真・洋書)・玉英堂書店(近代肉筆)
虔十書林(映画)・徳尾書店(音楽書・漫画)
鳥海書房(動植物)・中野書店(近代文学)・西秋書店(国文学・児童書)
古本海ねこ(絵本)・文行堂(江戸期肉筆)

Ⅲ・出久根達郎氏講演会 「古書の価値」 
直木賞作家・東京古書組合員
高円寺の古書店「芳雅堂書店」主人から直木賞作家となった氏が語る奥深い古書の世界。
入場無料 先着80名
10月4日(日) 14:00~15:30 (開場13:30) 7F会場


Ⅳ・「書肆ユリイカの本」展  『書肆ユリイカの本』〈発刊記念〉
10月4日(日)~11日(日) 10:00~18:00 2Fギャラリー 入場無料

田中栞が10年かけて蒐集してきた書肆ユリイカの本300冊を堂々展示!
戦後すぐの時代にあった詩書の出版社、書肆ユリイカは、伊達得夫がたった一人で本づくりをし、中村稔、飯島耕一ら数々の著名な詩人たちの処女詩集を世に送り出しました。その書物は、造本や意匠の美しさから、現代のブックデザインの観点からも注目を集めています。

特別トークショー 「書肆ユリイカの本・人・場所」  
書肆ユリイカの本が生まれた街・神保町。その社屋や詩人たちの姿を記憶する田村書店・奥平晃一氏が、初めて当時の証言をあかす。
入場無料 先着80名  10月5日(月) 18:30~20:00  BF1ホール
出演:奥平晃一(田村書店)  田中栞 (紅梅堂) 郡淳一郎(元『ユリイカ』編集長)

田中栞の豆本ワークショップ  要予約・参加費3,500円(材料費込)
10月9日(金)10日(土)11日(日) 各回2時間30分、同内容、1回で完成
お問合せ・ご予約は田中栞へ 電話045-431-1260 メールkoubaido@cam.hi-ho.ne.jp


Ⅴ・古書検索サイト「日本の古本屋」体験コーナー  
10月4日(日)5日(月) 1Fロビー
この春リニューアル!より便利になった国内最強の古書データベースをご体験ください。

 

リオ決定の瞬間までテレビ観たのに。

なんか緊張というか、興奮しているようです。目覚ましが鳴るより1時間早く目が覚めて、もう眠れない。窓の外はなんと青空、でした。そのときは。

昨夕、古書会館に本を搬入。同じく搬入しにきた徳尾さんと会話する。

徳尾さんも、私と似ていて、ドキドキワクワクしているように感じた。勝手に書いて、すんません、徳尾さん(注・徳尾さんのHPに「日本の古本屋博」への出品が紹介されています。必見!)。

イベント参加の興奮・緊張もあるし、やはり、神保町の古書会館に本を出すというのは、特別な思いなのかもしれないなあ。希望すれば、どこぞの古書展に参加することはかなり可能なんですけれどね、たぶん。神保町の古書会館に参加している店じゃなきゃ一流じゃないみたいに思っている人が(公共機関でもたくさん)いるので、逆に驚かされるのだけれど。

寝不足で朦朧とした頭で書いています。以下は、上の文章よりはじめに書いた文章なので、流れがヘンですが寝不足・緊張ぎみ、ってことでご理解ください。

ところで。

mixiより「ブログ」「ツイッター」なのです、今の自分は。
そういう人が結構いるんじゃないかなと、
ある人とも話したけれど。

ツイッターのURLをここに書くかどうしようか迷って。
今はまだやめておこうと思いました。

あまり大勢の方に読まれたくないことも
すでに書いてしまっているかもしれないし。
読まれることを前提にすると、書くこと書かないこと、取捨選択が必要だし。

ブログも以前はあれこれ書いていたのだけれど、
最近は慎重になってしまって、なかなか書けず。
何でも書けるけれど、読める人しか読めない、ぐらいのほうが
書きたいことを書きやすい。
といっても、お察しのとおり、
読まれてしまうのは案外嫌いじゃない、かも、
というヘンな感じ。

向井さんのマネみたいだけれど、
結構おもしろいと思うので、
イベントのことをあれこれ書いてみようと思う。
事前の準備から、最中のこと、終わってからのこと。
リアルに記録していくって面白い。
ツイッター、見たい人は探してみてくださいねー。って、これでもう公開したも同然か。

失うものなど何もないし、って、引退するスポーツ選手が言うならカッコいいけどね。

10月4日、5日の「日本の古本屋博」をなんとかクリアーしたら、
なんと翌日早朝から山歩きなのです。1泊して、7日は日光白根山に登る予定。
これまた、古書組合・南部支部 とぼとぼ会による行事。
日光の山は寒いのだろうか。雨は降るのだろうか。
ヘッドランプを忘れないように持っていかないと。

古書展の準備をしながら、山歩きの支度をしています。
金曜、古書と一緒に1泊山歩き用のリュックを赤帽で神保町へ搬送予定。もしも一台で積みきれなかったら、我が家の軽自動車を自ら運転して運ばないと。
赤帽さんが来る前に、散歩展目録の校正、古本検定のゲラ戻しをしないと。
古書会館に搬入後は、編集者さんと打ち合わせin 神保町。
10月20日ごろまでにという仕事をいただいたのですが、
出来るのでしょうか、自分。楽しみと同時に不安もあり。

若いころは、忙しくて、次から次へとこなしていくのが快感でもあった。
だんだんそれが得意でなくなっていくのは、
体力の影響か、はたまた気力による影響か。
脳細胞が酒でどんどんやられている、やもしれぬ、な。

ともあれ、10月4日、5日、10時から18時、
神保町・古書会館でお待ちしております。
先ほど、値札はりをしていたら大正15年の少年雑誌付録が出てきて。
まあ、兵士らの絵柄の双六なのですが、
発行予定が「大正16年1月」となっていて興味深かったです。
小松崎茂・絵の乗物双六(ただし折り目部分に破れあり)なんてものも出てきたので、
これらは、もしかしたら公開市場に出品するかも。

今、風邪をひいたら大変。
できるだけ体を動かして、美味しく呑んで、少しでも眠って
翌日に備えていくようにしないと。

ではでは、皆様、ごきげんよう。
向井さんみたいにツイッターで実況中継できればいいのですが、
たぶんいっぱいいっぱいで、なかなかできないでしょう。

周囲の方々にまったくご迷惑をおかけしないわけにはいかないでしょうけれど、
せめて、最小限にとどめるべく、なんとか頑張ってきます。緊張-。
お顔を見知った方、お名前だけでも存じ上げている方、海ねこにご用の方、
どなた様でも、よろしかったらお気軽にお声をおかけください。
きっととても喜ぶことと思います。たとえ、無愛想であっても、内心とても嬉しいことでしょう。

2012年9月

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