さまざまな出会いと、さまざまな体験と。
2日間の古書展が無事終わる。
ご来場いただきました方、ありがとうございました。
終わった安堵感と、
さまざまな反省が渦巻くなか、
翌日朝からリュックを背負って日光の山へ出かける。
朝7時半、東武浅草線、浅草駅集合。
徒歩徒歩会(古書組合南部支部の登山愛好グループ)主催の恒例行事だ。
メンバーは、笹間さん、石岡さん、遠藤さん、月の輪さん、照井さん、私。
東京は雨だったようだが、
日光では、それほど雨に打たれることもなく。
紅葉し始めた景色を楽しみながら、竜頭の瀧→戦場ヶ原→日光湯元へと歩く。
それまで、あれこれ反省もあり、頭グルグル、しばらく不眠ぎみの日だった。
ところが、山の仲間と集合したとたんリセット。
紅葉してきた木々の間を歩き、戦場ヶ原ごしに男体山を眺めながら昼食。
イワナ泳ぐ清流の淵を進み、湯元の宿に着くころには、
モヤモヤしたものはすっかりきれいに去って、ただ笑って、憩う自分がいた。
仲間とは大変有り難いものです。
年齢差、キャリア差をこえて、一緒に山を歩ける仲間。
合間、古書店業の体験談など、ちょこちょこお聞きするのも、また楽しみ。
本当は翌日、白根山登山の予定だったのだが、台風接近とのニュース。
予定変更して、ひとり先に出発。
散策して帰るという一同と別れて、急いで東京へ帰る。
古書会館から搬出。
台風の暴風雨の合間、えっちらおっちら、運送会社の人と一緒に
アパート二階にある倉庫に重たい本を持ち上げる。
搬出日には、西秋さん徳尾さんにおまかせして、すっかりお世話になってしまった。
一席もうけますと約束したので、きちんと果たしたいというか、
彼等とまたあれこれ話せるのが楽しみ。
ともに山歩きする、ともに催事を行う。
苦楽をともにしていくにつれ、
目に見えない結束感・ともに組み立てていく充足感を味わうようになる。
わがままな私は、子どものころから集団のなかでのポジションをつかめず、苦手意識ばかりだった。最近になってようやく、集団のなかの自分を楽しむことができるようになってきたかも。
あまりに遅すぎだと思うが、ダイビング、ライター・編集業、書店業、山歩き・・・、ひとりではなかなか味わえそうにない、希有な体験を共有させていただいたおかげか。身勝手な自分を仲間に入れてくださる寛容な皆さん、本当にありがとうございます。
緊張感が緩んで、風邪をひいてしまった。
お客様にずいぶんお待ちいただいたので、なんとか受注・発送。
終わって倒れ込むように眠る。多少熱は出たもののインフルではないようです。
妙に昂ぶったテンションのまま、ツイッターにあれこれ書き込みすぎ。
青山での日月さんの頑張りが眩しく、
しかし、お体大丈夫でしょうか。心配でたまらない海ねこでした。
日月さん、えびなさん、素晴らしい目録をありがとうございます。
さて、風邪と付き合いつつ、また徐々に日常に戻っていきます。
まもなく「本の散歩展」目録をネット上にアップ予定。
児童書と英国を愛するお客様によるエッセイも開始となりそうです。
追記 日本の古本屋博「書肆ユリイカの本」展は本日11日(日曜)18時までです。
ちょっとだけ振り返ってみる。
5日(月曜)の「書肆ユリイカの本・人・場所」トークショー(田村書店・奥平晃一氏、田中栞氏、元「ユリイカ」編集長・郡淳一郎氏)がスリリングで面白かった。古書価に対する奥平さんのお考えを聞くことができたのは貴重。
中野書店さんと一緒に呑んでお話を聞くことができたのも、お仕事ぶりを近くで拝見できたのも。
和本をやっているお店や、江戸期肉筆のお店の方の仕事ぶりを拝見したり、お話をしたりすることができたのも面白かった。和本を扱うお店のご主人、13代目と聞いてのけぞる。ご本人は、いたって気のいいイケメンふう。声をおかけいただき、お話することができて良かったです。
あれこれありましたが、参加してよかったです。
お世話になりました方、お目にかかりました方、ありがとうございました。今後とも宜しくお願いいたします。
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