Music: 2004年3月アーカイブ



さて、このギターメーカーが争っていた内容ってのが上の写真のレスポールっていうギブソンのギターにPRSのSinglecutっていうモデルがそっくりでトレードマークを侵しているっていうことなんだよね。ギターについてあまり知らない人から見ればそっくりだろうし、知っている自分が見てもそっくりだよね。
ギブソンのレスポールはもう50年も前に生産開始されたものであるのに対して、PRSの方は2000年から発売されたんだよね。似たようなコピーを日本のメーカーもたくさん作っていると思うんだけど、そう言うのがどういう風に扱われているのか知らないし(ライセンス料とか払っているのかな?)、今回は ギブソンもPRSの方も$2000以上もする高級ギターだから争ったのかもしれないし詳細はよく分からない。でも裁判の結果はPRSは真似しているって判断されたみたいなんだよね。
やっぱりパイオニアは尊重されるべきだし、それを原型にして進化したギターもいっぱいあるのにあえてPRSほど名前が浸透したメーカーがレスポールそっくりなものを作った意味も分からないけど、これはちょっと行き過ぎだと自分も思う。でもPRSのほうを弾いた事あるけどとてもいいギターだったよ。なんたってレスポールよりずっと軽かったし。




Mike Stern With Victor Wooten & Dave Weckl なんて、とんでもないコンビがオークランドのYoshi'sレストランに来るってことで見に行ってきたよ。毎晩2回のステージを4晩連続でこなすみたいだけど、3人とも(サックスのサポートも入れると4人)ハードに演奏してた。
このYoshi'sというレストランは和食、主に寿司の場所なんだけどかなりアメリカ人向けにアレンジされているので、日本のものを期待しては行けない。建物もおしゃれでいい雰囲気だし、レストランの奥は350人くらい入れるコンサート会場になっていて、ここもいい感じの建物だった。こじんまりしたところで、音質も悪くないのでベイエリアで1、2を争うJazz系のクラブってのもうなずける。
Mike Sternは必殺のテレキャスター(ヤマハ製?)をディストーション、ディレイとボリュームペダルくらいしか通さずアンプ(フェンダーツイン?)に直結の様子。このセットを見るとギンギンな音を想像してしまうけど、すげえマイルドでエッジのないいつものSternサウンド。ギターのボリュームとトーンポッドをやたらと調整しながら弾いていたからこいつらとあとは腕でダイナミクスを調整するのは本当に見事だった。
この人、もっとJazzな人かと思っていたけど、上のテレキャスターは遠目に見ればキースかスプリングスティーンが使っているのと同じだし、ギターの位置も低ければ来ているものも黒ずくめ、ソロでは時々ペンタトニックで燃え上がるし、相当のハードロック魂を持っていると見た!
音がひずんでいると言っても、きちんとピッキングしているからそれぞれのノートはクリアに聞こえるレベルで、早いフレーズもクリアに熱く弾きこなしておりました。
もう一つたまげたのはベースのVictor Wooten。噂には聞いていた凄腕だけど、何がどうなって音が出ているのか理解できないものなんて久しぶりに見たよ。短い時間にスラップの音がとんでもない数出てくるんだけど、どうやら右手の指全部?を使って強くピッキングしてスラップしているようで、それと親指も合わせてタイミング良く弾くと独特のとんでもない音数になるみたい。あと、タッピングもサトリアーニみたいな指板の上を8本の指で歩くみたいにバラバラとやってなんか本当にベース超人選手権チャンピオンの世界だった。
もちろんDave Wecklの音数(っていうか3人ともだよなあ)もすごくて、2本の腕でどうやってそんなにドラムから音が出てくるのかってな状態。
うー、もう書くのも疲れてきたのでこの辺で。

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