2010年6月アーカイブ

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ようやく中央線支部報を送り出すことができた。
中央線沿線の古書店各店 160店余りにお届けして、私の仕事はひとまず終了。
「組合の金でこんな役に立たない、くだらないものを作りやがって。
しかも間違いだらけでお粗末だ」と捨てられてしまったら、それまで。

しかしながら、ほかにする人がいないので、自画自賛させていただこう。
石丸澄子さんの表紙が素晴らしい。表1から表4にまたがり、広げると1枚の絵になる。本文には、片岡知子さんの版画が彩りを添えている。
原稿をお寄せくださった方々の筆が立つこと!
各年代それぞれの原稿がとても良い。
追悼原稿も写真つきできちんと遺すことができた。
座談会のご出席者は、今まで自分が知らずにいたことをたくさん教えてくれた。
ある見方からすれば違うという意見が含まれているかもしれないが、
きっと参考になる意見は多数含まれていることだろう。

ご年配の方であれ、お若い方であれ、
どんな人が手にとってもきっとどこかしら読み応えを感じられるのではないかと、自負している。
万一、お名前の間違い、不行き届きの点がありましたら申し訳ありません。

どのような反響が返ってくるか、反響がまったくないのもうち捨てられた気分だと
沈んでいたところに、ご好評の声が1通、メールで飛び込んできた。
さらには「自分の原稿が載っていなかったので残念」という1通も・・・。
後者の方は原稿をメールしたつもりでいたのに、
今になってよく見返したらメールアドレスを間違えていたとのこと。
こちらとしてはまったく知らずにいたので、掲載させていただけなかったことが残念でならず、
かわりになるかどうかわからないが、ひとつ代案めいたものを提案させていただく。

中央線支部の役員としてはあまりにマイペースすぎて、支部にはほとんど貢献できなかった。恐縮です。そんな自分ではあるが、これまで知らずにいた古書店の方々とやりとりをすることができた。年代の違う、これまで接点がなかった店と知り合いになれたのだった。ありがとうございました。

本来は2月締切で、原稿を募ったのだった。
かつてムック1冊、編集・ライターともにこなしたこともあったので、
100ページほどのものであれば、さほどかからず入稿できるつもりでいた。
だが、私自身、不定愁訴めいたもので目眩が続いたり、
ねこが病気になったり、
デザインを本職の方にお願いしようとしたところギャラなど条件が折り合わず時間ばかり過ぎたり、
4月は付き合いなどで断れない催事に3つ参加したりで、なかなか支部報だけに集中できず。
ほかにも、いくつかの事情ゆえ、これほど時間がかかってしまいました。ようやく完了。

さて、今度こそ、いよいよ自家目録の追い込みだ。
7月にはなんとか出したい。
今現在、71ページほど形にしたところだが、
まだ洋書絵本は掲載していない。
あと30ページほど、洋書絵本を掲載したら出そうかと。
と思っていたところに、支部報をなんとか送った安堵感からか、
月曜から風邪をひき、火曜には発熱。38.6度。本日は37度。なんとか回復傾向のようだ。

自家目録も、正直なところ、どのような反応をいただけるものか不安ではある。
昨年7月に第1号を発行。
手元のめぼしい本はほとんど出し尽くしたので、
とても2号を作れるなどとは思えなかった。
それから集書に励んではみたものの、この経済状況が関係しているのか、
自分が集めたい対象と古書市場でなかなか巡り会えない。
ようやくなんとか71ページ作り上げた。
あまり良くない夢を見る。つくってみたものの書影があまりに鮮明でなく"ああ、失敗だ"と絶望する夢。
実際、1号でお買い上げくださった方にガッカリされてしまったらどうしようかと考えたりもするが、
ここまで作ったのである、
たとえ良い反応をいただけないにしても、何にしても、とにかく形にしたい。

海ねこ目録は、絵本・児童書中心のかなり偏ったものばかりで、
おそらく大勢に受けるようなタイプではない。
が、私が良いと本心から思うものだけを掲載しているつもりなので、
自分と似たタイプの人が見たらきっと面白いのではないかと思う。

1号を出したとき、あれほど「解説を書きすぎないほうがいい」と先輩古書店から
アドバイスされたにもかかわらず、今回また、かなり書いてしまっている。
ここまで書いてしまったら、この商品は売れないかもと自分でも思いつつ、ついつい書いてしまう。
記録しておきたい、自分のためにもいったん綴っておきたい、
この商品の面白さをなんとか伝えたい、と思うと、書かずにいられない。
わがまま度満点すぎて、見る人が見たら"けっ"とツバを吐きたくなるようなシロモノかもしれません。
ですが、自家目録ぐらい、思い切り作りたいように作らずに、
どうしたら面白いものを目指せるだろうか。(←すべて自分に言い聞かせています。あしからず)
うちに眠っている古書らが火災・水害にあったり、私が事故にあったりする前に
なんとか無事送り出したいと思う次第。

それにしても、体力・知力・精神力・財力などが揃った時期というのは、
どれほどあるのだろうか。
目録を何十号も出し続ける店を心底、尊敬するようになりました。

追記 中央線沿線・中央線支部の古書店様、各店に1部ずつ「支部報」を発送しましたところ、27日現在、何店かより宛先不明で舞い戻ってきております。お手元に届いていません場合は、お手数ですが、海ねこまでご連絡ください。

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