PRS - Singlecut Trem

このギターは前にもGibsonとの訴訟をネタにしたことがあるものなんだけど、ずっと興味があって最近使わせてもらう機会がありました。

一見バリバリのGibson Les Paul風ですが、見た目以上に違います。
ボディが軽めで、トレモロつき、ボディとネックの角度や、ネックの取り付け位置なんかも違う風なんで、自分にはどちらかと言えばFenderに近い印象があります。

今まで何度もLes Paulを使って(買ったこともあるぞ！)、「ああ、いいなこれ」と思ったことは数回しかないアンラッキーな自分なんでそういう偏見もありますが、Singlecutは他のPRSと同じネックなんで弾きやすいです、かなり。見たそのまんまがLes Paulなんですが、持った感じはコンター加工されたTelecasterに近いかも知れません。

ピックアップはなんて言うのか知りませんがPRSオリジナルで、Toneポットを引っ張り上げるとタップされてシングルコイルになります。びっくりしたのはこのシングルコイルを使ったときの音です。

今までハムバッキングピックアップをタップしたシングルコイルの状態で、普通のStratocasterやTelecasterみたいな音が出るものは触ったことがありませんでしたが、これはかなりのレベルです。MarshallのJCM2000 DSLというアンプで試していたのですが、ド・クリーンからクランチ、ハードに歪んだ音までとてもこのLes Paul風ルックスのギターの音ではないです。もろシングルの音が出るので思わずニコニコしてしまいました。

リア、フロントはストレートな音ですが、とくにリア＋フロントのミックスが僕の好きなTelecasterのミックス音によく似ていてチャラ〜ンとクランチな音がかなり快感でしたね。歪ませたときもけっこうしっかりしました。Toneポットを押した状態ではルックスのハムバッキングそのもので、太い王道サウンドですね。Marshall直結で昇天ロックサウンドですよー。

トレモロはフロイドローズみたいにあまり激しいことは出来ませんが、十分に使えるものですね。自分はあまりガタガタやらないのでこれでOK。Stratocaster好きにはアームがあると安心です。これは意外と大きい売りです。

欠点を上げるとすれば上にも書いたToneポット、引っ張り上げてタップを切り替えるんだけど使いにくいです。手が滑るのでなんか引っかかりが欲しいですね。

お値段の方もすばらしいことになっています、はい。さんじゅうまんえんは下らないって雰囲気です。余裕のある方はオススメですということでインプレ終わり。

ホスィ〜・・・