MotoGP - Valencia 2006

MotoGP.comの記事を読んでたんですが、チャンピオンの可能性があるのはロッシかヘイデンの2人だけになったんですね。
ロッシ：244点
ヘイデン：236点
（レースで追加される得点は1位：25点、2位：20点、3位：16点）

ロッシは前戦で2位になってついに逆転して8点差でポイントリーダー。最後のリタイヤが7月のLaguna Secaで、それ以降はバイクも本人も好調ですね。普通に走れば上位は固いです。

ニッキー・ヘイデン、一時は51点も差をつけてトップ街道をひたすら走ってました。シーズンのほとんどをずっとポイントリーダーで過ごしてきたのですが、前戦でロッシに譲ってしまいました。最後に勝ったLaguna Seca以降、表彰台さえない苦しい状況です。3位のマルコ・メランドリは上手くやれば2位に入ることも可能です。

まあこんなことが書いてあったので、その他の連中はどういう気持ちで走るんだろうとかって考えてしまいました。

ペドロサ、エドワーズあたりはもうチームメイトのため、ってのが当然の走りでしょうが、例えばDucati勢、Hondaのサテライトチームとかやりにくいでしょうね。

【妄想1】
レースは最終周で、トップはヘイデン、すぐ後ろにカピロッシ、1.5秒遅れてロッシ。もう何周もこの順位で走っていてこのままではこれでフィニッシュしそうな雰囲気・・・
タイトルの可能性がないカピロッシは800ccを走らせているにもかかわらず絶好調。Ducatiの来期の希望を一身に背負って走っています。
もしここで、カピロッシがこのままフィニッシュすれば：
ヘイデン：236+25=261点
ロッシ：244+16=260点
となって、ヘイデンの逆転優勝です。

同じイタリアンとして、ロッシをわざと前に出してやるなんて事をすれば、
ヘイデン：236+25=261点
ロッシ：244+20=264点
となって、ロッシの優勝です。

自分がカピロッシならそんなん知るか！で全力で走りますがねー。裏で何かあってもおかしくないですよね。

【妄想2】
レースは最終周、トップはペドロサで2位に2秒差。2位はロッシ、すぐ後ろにヘイデン、エドワーズと団子状態。
ホームストレートを駆け抜けるペドロサは毎周ピットからのサインボードが気になってしょうがないが、後ろの団子状態がよくわからないまま最終周に。ペースを落としてニッキーを前に出したいがロッシを前に出してしまえば全てパー。判断に苦しみながら第2コーナーヘアピンを立ち上がると背後にニッキーがいる！
すぐ後ろにロッシがつけているけど、ここでニッキーを前に出して自分がロッシをブロックすればポルトガルの悪夢も帳消しにしてくれるという思いから、その先の第4,5の右、右ターンでブレーキを早めてあらかじめ申し合わせていたサインをニッキーに送って、イン側に入れて続くロッシをブロックする形でターンを立ち上がっていく。
トップになったニッキーは思ったほど加速出来ず激しくスライドしながらTurn5を立ち上がっていく。次の左ターンでペドロサの右にいきなりロッシがカットイン、びっくらこいてるとアウトにはなんとエドワーズまで！焦るペドロサ、こうなったら第8ターンで奴らのインをかっさらって前に出てやるしかない、と思ったら第8ではロッシがすでにニッキーのインを突く形で進入中。その後ろのエドワーズがぴったりブロックしてペドロサに与える隙全くなし・・・。うーん、あまり面白くない。

【妄想３】
最終周でトップマルコメ、続いてニッキー、ペドロサの3台が団子状態。1秒遅れてロッシ｡マルコメはHondaに乗っているのでヘイデンを前に出すように指示されているけど、ロッシとは昔からの仲。正直どうしたもんだか悩むよりはこのまま勝って適当に言い訳してしまったほうがいいじゃん！ということで全力走行。マルコがホームストレートを過ぎるとサインボードにはHAYDEN2nd, ROSSI4thまでしか見えない。2位=20点、4位=10点ならニッキーの逆転優勝だから自分はこのままトップで逃げ切ると決める。
ニッキーは2位だけど後ろのペドロサの背後にいるロッシを防ぎきれるか心配。できればマルコメの前に出て1位でフィニッシュしたいのに、どう見てもマルコの背中から譲る雰囲気は感じられない。「こいつ勝つつもりだな」と思った瞬間に頭に血が上ってしまいます。
ペドロサはずっと背後のロッシにずっと突かれてタイヤも精神もボロボロで最終周突入。ロッシも思ったほど攻めきれずに我慢の走りで最終周突入。なんとかニッキーまで捕まえて優勝したい。
逃げるマルコを激しく攻めるニッキー。ボロボロでロッシをブロックするペドロサ。

それぞれの駆け引きが、想像するだけで面白いですよね。

あと1週間です！